備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

衝動買い?

2009-12-30 21:32:31 | Weblog
年末の忙しい合間に何故か…時間の掛かるお買い物…。

細君より前々から新しいPCをリクエストされていて、購入したのが一週間前。
そして梱包状態のまま玄関に放置していたけれど、流石に設置しないと邪魔になってきた。
満を持してズルズルとセットアップ作業。ネットに繋いだり、アップグレードしたりと…。必要なソフトを足して、データー関係を少し移してひとまず終了。

Windowsは98からの付き合い。その後、xpまで飛んで、この度のvista、7と続いている。セットアップにも隔世の感あり。ほとんど何もすること無し。

それにしても「地デジチューナー、ブルーレイやら搭載してフルHD。この価格で良いのか?」という感想。多分バラバラで買うと大変なことになるんだろうな~。


色々と触って遊びたい所だけれども、しばしガマン。
明日で今年が終わるぅ~~~。

どうしよ~~。(どうもなりませんな)

ニワトリ受難日

2009-12-24 23:15:53 | 料理・食材
世間的にクリスマスイヴ。
ターキーの身代わり……ニワトリ受難日。

今日この日がニワトリを食べる決まり日でもないけれど、コレがあると無いとでは食卓での期待感が変わってくる。
今日という日の象徴。正月の『にらみ鯛』みたいな存在。ただしお飾りではなく速攻で食べますが。


親鳥の燻製なので、噛み応え充分。スモークもしっかりと出来ている。

初めから作るとなると手間ではあるけれど、さにあらず。取引業者さんからの頂き物。
なので同じものが、アチコチのヤキモノ屋の食卓に上がっているはず。
「クリスマスに出す」と言われる方が多い。まぁ、タイムリーであるし。


このニワトリを電子レンジで温めて、溶け出てきた脂を使ってタマネギ、パプリカ、ニンジン、セロリ、ジャガイモを炒める。
その後にフライパンにトマト、ワイン、塩、胡椒、ハーブ、ビネガーなどを足して、簡単にソースを作って添えておけば、豪華な(感じの)メインデッシュの出来上がり。

あとは、子供達がガムシャラに両手ベトベトで格闘するのを眺めながら、削ぎとった皮とガーリックトーストをつまみつつ大人は悠然とワインを…。


かくして、ニワトリ受難日の夕飯は、親鳥相手に子供達が疲れて終了するのがここ数年の恒例となっている。


ウマヅラハギ

2009-12-23 00:05:31 | 料理・食材
30cm程ある地物のウマヅラハギをいただきました。
有難う御座居ました。m(_ _)m

刺身を肝と一緒に共和えで頂くと「絶品~~」のカワハギ。
捌く前から期待が高まる。大好き。


カワハギを捌くのは、簡単かつ楽しい。
ウエットスーツのような『皮』を『剥ぎ』取るのを見ていた子供達も俄然やりたがる。
怪我をしないようにツノを落として切れ目を入れて渡すと、口を尖らせて集中して頑張っている。その顔つきがカワハギみたいになっている。


3枚に卸して刺身にする。
ポン酢に溶いた肝とネギを少しのせて、一緒に頂く。
活け締め後の丁度良い時間だったようで身のほどけようと肝のフルフル感が「絶品~~」でした。
合わせたお酒は『〆張鶴 純』。これも頂き物。m(_ _)m
 
旨さにまかせて、自制する気も更々無くなり……、盃と箸を交互にひたすら繰り返す。
肝のまったりとした香りを洗い流す冷酒が、これまたスッキリ・しっかりした味ののった純米酒なので、旨味に旨味が重なるが如く……。 呑みすぎた。



大きな頭と骨の赤出汁は白身の淡白さに対して、コクのある味わいと上品な脂の良い香りで、これまた飲みすぎるほど。

いやぁ~~、冬ですなぁ~~。旨すぎ。
フグにも負けない。


先日、『クエを食べる会』に参加できなかったのが残念無念で遺恨であったけれど、気持ち的に少し挽回したかな。
フグもアンコウもカニもこれから! 冬の味ですなぁ。


そういえば、今年の秋の味って何だったっけ?忙しくてキノコもジビエもなかったなぁ。
名残のハモとか赤メバルとかワタリガニはあったけれど…。(それなりに、あったな)


家の周りでは旨そうなヤツらが、夜な夜な走り回っているのだが…。


親父の畑

2009-12-20 10:00:57 | Weblog
昨日、昼過ぎに思い立って、ちょっと実家(神戸)の畑を見に行く。
夕方には家に帰るというドライブ。まぁ、近いといえば近いか。

畑は予想通りの展開。いわゆる?キレイな有機農業。でも本人的には違う事を目指しているのは明らか。
「今はまだ抑えているなぁ」と。長い事、親子をやっているとこの辺りは言わずもがな。
都会ならではの難しさもあるのだろうと。

畑の中で子供達は…、と申しますと『おおきな蕪』の話さながらに、大根を引っこ抜いてワァワァゆうてやっておりました。
その陽~~気なことぉ~。(何故か落語調)


「なるほどね」と思ったのは、自作のExcel農事暦。
ひと目で予定と結果が時系列で俯瞰できる。それが実際の畝と連動しているので場所の特定も出来ている。
先々の作業内容が判っているので、結果として自分の空き時間の管理も一方で出来る仕組み。
発芽から収穫まで見据えた美しい計画性がPCの中に広がっている。


行き当たりバッタリな小生の計画性の無さとは大違い。
ただし、農業はお天気次第というのが弱点。

コチラの計画性の無さは、裏返せば「常にフレキシブル」と言える。
(これはヘリクツというものか……)


さて、今日は天気がいいので、アレしてコレして…。

ん~~?
『やきもん屋』も結局、お天気次第のところもあるなぁ。



「寒っ!」

2009-12-17 13:05:27 | Weblog
「寒っ!」と思ったら、地面に霜柱が立っている。
小さな葉っぱの一枚一枚にもキラキラ光る縁取りがある。
こういう景色も案外、好き。


ここ最近「寒っ!」と思った事。


美術系大学の学生主催のデザイン関係のグループ展に行った時。
暇だったようで椅子からずり落ちそうに眠っていた受付係の学生。
お客さん(小生)がいる間ぐらいキチンとしていれば良いのに、そのまま眠る。いくら入場無料でもそれはないなぁ。
お迎えする立場なんだから、会場に足を運んでくれる人への感謝を忘れちゃダメダメ。
展覧会の題名に『気づき』とあるだけに余計に「寒っ!」
形・デザインをもって他人と繋がろうとするなら、学生のうちからその辺りを気を付けようね。
勿論アンケートにお答えする気にもなりません。


川沿いの一本道を制限時速50キロの道をプラス10キロぐらいで数台で巡航していて、その一番後ろにいた時。
途中で制限時速が40キロになっていた。(らしい)
「一本道の途中で何で?」という場所。ちゃっかりと捕まった。初めて。
元々が60キロ出ていたのだから、超過スピードは差し引き20キロ。警官は、口ぶりは優しくとも妥協なしの威圧感丸出し。
優しい声で「ココは引っかかるんよね」とか言っている。
「だったら、もっと判り易く表示出せぇよ!あの標識は取り締まる為の口実か?本末転倒してないか?」と思っても…言えませんが。
自分のミスを他人の所為にしたいアラウンド厄年。こんな自分に「寒っ!」
加えて罰金15,000円也。経費で落とすわけにもいかず…財布も「寒っ!!」


某所で他の人へのクレームを受けた。「ハイ…ハイ…。」と返事しつつ、「人の振り見て我がフリ直せって事やな~~」と神妙にお答えする。ちょっとコワイ内容だったので背筋がゾゾーッと「寒っ…」


先日作ったピッチャーに幾つか不具合があった。数えてみると予定数に若干足りない。追加制作決定。
「この押し迫るスケジュールの何処に?!」 空き時間の無さに「寒っ!」


夏頃に戴いた注文品があった。連絡が入るたびに数が下方修正されて、最終的にキャンセルされた。最初っからオーダーする気があったのか無かったのか…と思わなくもないが…。「もう焼かへん~」って言いたいけれど、折角作ったので焼くさっ!勿論!
世間様の景気動向が「寒っ!」



「はぁぁぁ……」と、ため息が出るような事が続きましたが、この吐いた息までも白くなりそうな気温。
冬は何かと気が滅入り易いので(性格?冬季欝病?)、「わざと忙しくして乗り切ってしまおう」というのが今期の方針です。


それにしても、これから益々と寒くなりそうで…。

「はぁぁぁ……寒っ!」




展覧会~備前陶心会 干支と酒器小品展

2009-12-16 07:19:16 | 展覧会・ご案内
今日から始まる展覧会のお知らせです。

所属している『備前陶心会』の有志で、グループ展をします。
年末年始が楽しくなるような酒器やごっついトラ・かわいいトラなどが出品されています。

会期は今年いっぱい、大晦日までです。

お買い物ついでに、是非ご覧下さいますようお願い申し上げます。 m(_ _)m



 ■ 備前陶心会 干支と酒器小品展 ■ 

日時 : 2009.12.16(水)~31(水)
     10:00~19:30(最終日は16:00迄)

会場 : 天満屋岡山店5階 画廊アートスペース(美術画廊前)

     岡山市北区表町2丁目1番1号
     TEL:(086)231-7528 (フロア直通)


● 出品作家 (順不同・敬称略)
木村英昭
柴岡 力   
柴岡 久
鈴木貴詞
原田良二  
原田圭二
森 大雅
山村富貴子
横山伸一
渡邊琢磨
 

なお、初日(本日)は会場におります。
話し相手希望です。


今から、ちょっとロクロをしてから会場に入ります。ぢゃ!


●『一水会陶芸部公募展』は昨日、会期終了いたしました。
 ご高覧下さいました方々に厚く御礼申し上げます。
 また、ご尽力頂きました関係各位にもあわせて御礼申し上げます。m(_ _)m

実家から野菜が…

2009-12-14 12:45:03 | 料理・食材


実家から野菜便が到着。
まぁ、こういう事はそれぞれの家庭環境の中でもチョイチョイあることだろう。

ウチの場合、世間様とちょっと違うのは実家が都会にあり、送られている方が田舎暮らしという事。
「田舎から野菜が着きました」ではなく「街から野菜が着きました」となる。


送り主である父上は、一応の退職後、野菜作りを始めた。
最初から都会の家庭菜園程度では満足できない性分。なので本業農家の畑を一枚借りている。
農業一年生とはいえ、元々は農家出身。昔とった杵柄と研究心にスイッチが入ったのだろうな。
生態系を利用した害虫駆除や有機的な土壌改良などに勤しんだらしい。


初めて作った野菜を農家が出品するコンクールに出品して、賞をもらったとか。
ヤキモノ屋で言えば初窯で初入選というパターン。

狙っていた副賞の『アルミ製がんぎの鍬』を頂くというミッションも完遂したらしい。さすが父上ぢゃ。




ダンボール箱に張ってあるシールによると、詰め合わせ野菜に加えて、青虫も送ってきている。
これは食べなくても良さそうだな。

あと、実家の名前も継いだらしい。
山二屋 良右衛門・條右ヱ門(やまにや りょうえもん・じょうえもん)の名が代々の当主の名。
古風な名前を、都会で名乗るのもまた良しか…。


さて、ダンボールいっぱいの野菜。どうやってやっつけようか…。


知らぬが…

2009-12-12 21:31:31 | Weblog
久しぶりに、ヒョイッと囲いを持ち上げると、その下に…

「!」

いつの間にやらスズメバチの巣が出来ていたらしい。今は既にハチはいない。

思いがけず、発見したので一瞬慌てた。寒くて良かった。
暖かい頃だったならシートをめくった途端に、ハチを刺激して大変な事になっていたかも知れない。

『知らぬが仏』とはこの事。

それにしてもマーブル調の綺麗な木質の素材感はいい感じです。
とは言っても、さっさと処分しましたが…。


普段、見ていない所では、こういう事はイロイロとあるのでしょう。

注意して見ると、草むらにウサギの糞が沢山あったり…、斜面をイノシシが掘り返していたり…、渋柿にサルの歯型があったり…野生生物の痕跡は見えてきます。

番犬福助も地面を掘りかえしてコッソリと何かを隠す事もありますが、すぐに発見されたりします。同じような事なんだろうなぁ。

もっとも…、思わずビックリするような物を隠されても困るけれど。


忙中閑あり

2009-12-11 17:58:34 | Weblog
う~ん、忙しい日々だった。

先週から知り合いの窯焚きお手伝いで、深夜~朝までの夜勤状態に突入していました。その途中で東京へ物見遊山。
早朝の飛行機で出発し1泊の後、翌日の最終便で岡山へ。そのまま窯焚きへと続きました。移動途中が睡眠時間というスケジュールでした。一人で忙しがっています。


一水会陶芸部公募展の表彰式&懇親会は、やはり色々と思うところのある会でした。エライ人が偉ぶらない和やかでもあり、真摯な陶芸家の集まりであり……、いつもながら充実した楽しい会でした。
備前焼I先生の「作り続ける事からしか新しいものは生まれない」話や有田焼I先生の「作り続けるためには健康管理が大切である」話、また九谷焼T先生(故人)の思い出話やエピソードも多数紹介されたりといろいろと触発される思いでした。
また、恒例の自己紹介で他産地の方々の話も興味深いものがありました。
今回は備前焼からは5名の参加でした。


銀座では、久しぶりにビアホールの銀座ライオンへ。
『やきもん屋』稼業を始めてからは初めてだ。おぼろげに覚えていた柱や天井をもう一度はっきりと見たかったので。
織部釉のタイル・レンガ・テラコッタ建築との組み合わせが注目。こういうのがヤキモノ屋には、なかなかにシビレル部分だ。昼ビールを片手に鑑賞しつつワイワイと。
陶芸をしている人で未見の人は、一度行かれる事をオススメ。
特にアールデコ調デザインや柱のボリュームなども要チェックです。
勿論、ビールも大変美味しゅうございます。


まぁ、その他色々とありましたが、割愛させていただきます。

さて、また頑張って前向きに『やきもん屋』稼業にまい進する所存です!


とりあえず窯焚き明けなのでこれにて寝ます。チャオ!



あ~、来週から天満屋岡山店で大晦日までのグループ展が……。忙しぃ~。
あっ、明日は伊部に行かな…。