備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

イノシシ家族

2012-12-25 17:16:09 | Weblog


自然との境界で生活していると野生動物と出会うことは珍しくないのですが、普段はお互いに距離があるので気にはなりません。
しかしながら、不意に急接近するとお互いが戸惑います。

今年多かったのが、鳥獣害防止柵を作ったが為に人間の生活側に入り込んでしまって出られなくなるケース。
本来、夜に活動するシカやイノシシ達が柵の内側に入り込んでしまうと、昼間に隠れる場所も無く右往左往します。

今日は珍しくイノシシが。それもファミリーでお越しに。


一日中、裏山や休耕田を走り回り、最終的にはお互いに見慣れてしまって数メートルの距離まで接近することも。
さすがに子連れだし危なく思えるので、それなりの距離をとって回避。後ろ姿は見せずに。(背の逃げ傷は男の恥でござるからな。ナンノコッチャ。)
番犬福助くんも慣れてしまって、姿が見えても吼えることを放棄する始末。

という事で、一日観察。

子供達はシマシマが消えてすっかりと成長したように見られますが、あまり肥えていませんでした。
今年はドングリが少なかったのでしょうか。
走り疲れているのに懸命にお母さんを追っている姿が微笑ましくありました。

ちなみに、これまで役立つ事がなかった豆知識も実際に確認出来ました。
よくイノシシの子連れの絵で、その親を立派な牙で表現していますがアレは誤りというもの。
子連れは母親限定であって、メスの牙は比較的短くて、外からは長くは見えません。
今日は何度も見ましたが、確かに牙は見えませんでした。
『百聞は一見にしかず』でした。……違うな、『千聞は十見にしかず』ぐらいか。


さてさて、今晩のうちに無事に脱出できるか?

それとも馴らしてしまって…… Ψ( ̄∀ ̄)にやり。



上記とは関係ありませんが、お正月は牡丹鍋をどこかのタイミングで頂戴したいと思っております。(一応、予告まで)



散り際の色、新しい色

2012-12-22 20:05:01 | Weblog


最後の葉っぱになったブルーベリー。
氷点下の明け方があったりして本格的な寒さを前にして、すっかり紅葉も落ちてしまいました。
残り僅か。

自然の鮮やかな色は微かにその最後の散り際を見せています。


痰切豆(タンキリマメ)も最後の実。


これらが落ちるともう冬を覚悟しなければ。


仕事がなかなかやりにくくなるなぁ。気ばかりが焦る時期でもある。ここ数年、穏やかな気持ちで年を越せた事ってあったっけ?
師走の暴走気味な勢いのまま、気がつけば新年というパターンが多いなぁ。

なかなか『悠々として急げ!』とはいかない。

まぁ、こちらの方のように慌て過ぎも困ったものではありますが。


まだ羽が綺麗なので、小春日和に勢いあまって羽化した慌て者と見える。親が早くに卵を産みすぎたか……。
パートナーに巡り合う奇跡がありますように……。
冬枯れの気配のなかヒラヒラと力なく飛んでいきました。


寒さも悪いばかりではなく冬野菜はこれから。


その中でも特に、我が家で外せないのが『中葉の春菊』です。
関西はコレなんですが、岡山で売っているのも育てているのも『大葉』ばかり。
大きい葉っぱは少し苦味が強いので中葉を育てています。これは独身の時からの習慣。
育った食生活とはかくも強力なもの。

しかし、毎日、霜が降りるようになると途端に茎が筋張るので、まだ柔らかな今の時期はサラダで頂いています。
ひと際、フレッシュな色が綺麗です。

冬は冬の楽しみという事か。
「太陽の力が一番弱い冬至が過ぎると新しい一年」という考え方もあるので。新しい色に新鮮な気持ちを頂きます。


今日のオツマミ

2012-12-15 22:18:21 | 料理・食材


先日、買い物に出た時に丁度ボジョレーフェアだったかで、オツマミ系統がイロイロと山積みされていた。
何となくボーっと見ていると随分お買い得なオイルサーディンがあった。
「久しぶりに缶詰で一杯やるのも悪くないなぁ」と思って購入。
買ったものの「そのうちに」と思って置いていると缶詰は何処かに片付けられ、見ないと買ったことも忘れてしまい、偶然昨日の発見に至った。

まぁ、想い出という程でもないんだけど、オイルサーディンのオツマミにはちょっと思い入れがある。
学生の頃に調子に乗って(関西弁では「いちびって」)バーに行ってる頃に憶えたオツマミ。
そのバーでは、缶詰ごと火にかけて温めて、醤油をひと垂らししてレモンスライスが載っているのが定番だった。
これでハイボールを呑む。
テキーラの呑み方』といい、今考えると、う~~ん、微笑ましい…完全に若気の至り。(恥)


今日はそれをアレンジ。レモンの代わりに柚子で。
そもそもバーで使っていた缶詰は『竹○の天橋立』だったな。(今日のは価格にしてその5分の1)

仕上がりが違ってくるのは既定路線だ。

まぁ、それっぽく始める。適当な金網が見あたらなかったのでフライパンに乗せて温める。(既に違うぞ)


オイルがゆっくり動くぐらいまで温めたら、醤油、柚子、胡椒で味を調えて缶詰のままお皿へ。
この缶詰のままというビジュアルが大事。


で、
うん、
まぁ、
こんなもんかな。

……価格なりの出来だわ。


さて、明日はこの油を使って、ペンネをぺペロンチーノにでもしようか。ハバネロで。ちょっと期待。

クリスマス仕様

2012-12-11 14:11:28 | Weblog


拙宅の唯一クリスマスらしさのある木。シナヒイラギ。クリスマスカラーが枯れ草色の風景の中で目立っている。
常緑樹は冬でも生命力を感じるからこそ『聖なる木』として好まれる。そこは和洋中を問わず。
いい感じ。

しかしながら、今年は赤い実が少ないな。

子供が大きくなってくるとあまりクリスマスらしい事をしないけれど、なんとなく世間の雰囲気もあって、そういう色目のものを選んだりすることもママある。
こういう一枝挿しておくと雰囲気が変わるというものです。


さて、ツリーも出さなくなった拙宅ですが、子供の落書きが飾ってありました。下の子の仕業。
サンタを信じているのか、いないのか……。いまいち図りかねるけれど。


ん?



なかなかシュールな七五調ですなぁ。

確かに、子供が小さいうちからクリスマスプレゼントをリクエストされる度に「サンタは死んだ」と言って、はぐらかしていましたが……。
傷ついていたのかな?
いずれ思い出話になるでしょう。 (^。^ゞ


さて、昼前に取引業者さんが来られて頂き物をしました。


赤と緑の麺が入っていました。「これもクリスマス仕様!」
……では無く、定番のようです。
紅麹と野菜(たぶん青汁関係の野菜)で色を出しています。

製造を見ると師匠宅のお隣の研究所で開発されたものです。
町の発明家風な社長がやっている会社で、いつも実験をしていて発酵系の事をやっています。


早速、子供がお昼ご飯にしていました。


さてさて、サンタもお坊さんも走り回る師走ですが、
「ボーナス後、街の雰囲気は如何でしょう?」 (ビミョーに七五調……)




凍る朝

2012-12-07 11:37:12 | Weblog


今朝は冷え込みました。寝る前に見た屋外の気温はマイナス3℃。明け方はどれぐらいだったのでしょうか。
粘土を作る為の桶にはガラス窓のような分厚さの氷が出来ていました。

そっと引き上げて、福助くんに見せると黙ってひと舐め。
「氷を透かして景色を見ると面白いよ」ということには興味を示さず、あとは呼んでも無視です。
(喰えるか喰えないか、それが大事)

陽が差してくると地面が暖かいのか、基本「伏せ」の形です。
犬にとっては今日のお昼ぐらいが気持ちよい時節なのでしょう。
最近は、鳥獣害防護柵のおかげで夜も安眠できるようでお昼寝が減っているようです。
夜は丸まっていますが、何故かワンルーム(犬小屋)の外という謎の行動です。
寒くないらしい……。


朝、ちょっかいを出したので、そのまま散歩に出かけたい様子ではありますが今度はこちらが無視。
寒くなると、仕事ペースが落ちるからねぇ。遊んでいないで仕事、仕事。


さてさて、仕事場のストーブはいつ出そうかなぁ。
夜がボチボチ寒くなってきた。(只今、お昼の室温は22度)


嫌な予感がする……

2012-12-04 16:26:48 | Weblog


ロクロをしていたら、窓の外でガラガラガシャ~~ンという不吉な音がした。
何か割れた感じ。
ワレモノ商売しているとこういう音には敏感になるし、心がざわつく。
(I have a bad feeling about this. =なんだか嫌な予感がする)

ロクロ座から外を見ると窓から見えていたドベ鉢がない。
ぬぉ!!
(Nooooooooo!)

最上段の鉢がありません。遠くまで落ちている石膏も見える。
最悪、棚ごと全て倒れた可能性もある。心がはっきりとした音を立てて折れました。
(We're doomed! =もう、オシマイだ!)

「余分な仕事が増えたなぁ…というか被害状況を見たくない」のがその瞬間の気持ち。
挽きかけのモノをとりあえず終わらせつつ、心を落ち着ける。
「まぁ、全滅することは無いよ」と思えるようになってから、ロクロ座からずり落ちるようにして外へ。
(Never tell me the odds. =確率なんて知るか)


現状確認。
ヤワヤワな粘土が流出。ドベ鉢の破片散乱。
果たしてドベ鉢の被害数は……。買った場合の価格が頭によぎります。

先日棚を作ったときは大丈夫だと思ったんだけどなぁ。
(Your overconfidence is your weakness. =その過信がお前の弱点じゃ)


少しづつ回収して復旧。
え~~と、結果としてドベ鉢が3個破棄です。ショボーン(´・_・`)
流石に信楽の駄鉢(植木鉢)は丈夫でした。被害なし。


強風の折、皆様もお気をつけ下さいませ。
(May the Force be with you! =フォースと共にあらんことを)


しかし、スターウォーズのセリフってなかなかに使えますなぁ。(今頃、言ってる場合か……)

黄色い果実

2012-12-01 13:33:46 | 料理・食材


拙宅の柚子。今年は裏年であまり実がついていない。

沢山成っている年なら、まだ実が青い夏ぐらいから毎日夕方にひとつ採って、ウォッカに絞ってハイボールにしたり、水割りに使ったりしています。
結果、それが適度な摘果となって身太り良く出来るという作戦。
夏のビールは太るのでその用心も兼ねて始めた恒例の事。爽やかな果汁は夏向きでもあるし。

柚子胡椒を作った事もあるけれど、皮を摺り下ろすのが結構大変でした。あと唐辛子も。
呑む前に採ってグラスにひと絞りするのが一番簡単。


さてさて、先日ハバネロを袋一杯に頂きました。


頂いたハバネロは熟しても黄色いモノ。で、この時期の柚子も黄色い。
……ということはカンズリが出来るなぁ。いや雪が降らないので、黄色い柚子胡椒だな。
お互いの色も合ってるし。『ハバネロ柚子胡椒』はレアモノですぞ。
辛味が強烈なので柚子の風味はどうなるだろうか。


でもねぇ、根本的にハバネロを摺り下ろす勇気がない。
辛味成分がエアロゾルになって、それが目に入ると酷い事になるだろうし。
以前、赤い唐辛子が目に入って酷い目にあった経験者としては恐ろしい。

おとなしく別々に美味しく頂くとしますか。


ちなみにハバネロ一個をカレーに放り込んで煮たところと、口から火を吐く辛さになりました。
辛さ何倍とかやってるお店には良いんじゃないかな。「ハバネロ、チョイ足し」でかなり効きます。


さて、気温も下がってきました。
そろそろ、氷点下になる前に柚子を全部採らないと。