備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

「想定外」に思う

2011-03-31 23:55:17 | Weblog
『若手備前焼作家による関東東北沖大地震復興支援チャリティー』に関する会議がありました。
本日は、前回の会議からの持ち帰り案件を照らし合わせて、全体の流れを確認。

小生の担当するお仕事は、まぁ、正味のところ今日からとなった。


会議後、夕方から一気に、リスト整理・資料等を制作して、しかるべき対応先への連絡等々をガシガシこなす。久しぶりにPCを事務的に活用。う~ん、ワードって久しぶりじゃないか。あとは、ドローイングソフトやエクセルも同時並行。

しっかし、便利ですな~。

学生の時にこの環境があれば……。もっと遊んでいただけに違いない。┐(-。ー;)┌


今日、会議で「こういう事も想定しておきましょう」と誰かの発言があって、それが何か心の中で引っかかっていて……。


テレビなどで聞く『想定外』という言葉の使われ方について若干思うことを。

これって、前にも書いたけれど、会見などで技術者側の使う「想定外」と、それ以外の方(テレビ出演者)が使う「想定外」とでは意味が違っている。

技術者的には「起こりうるが、非常に稀れなので設計条件として設定しない」「起こらないと考えていた」「ゼロと見做す」という意味で、統計における誤差(=無視できる数値)に近い。
テレビの人達は「想像力に欠けていた」「備えたつもりだったが及ばなかった」といった意味に使っている。

・「想定外の予想はしていなかったのですか?」と問われると。「はい」となる。
 (無視できる数値なので無視した。のであるから)

・「想定が甘い」といわれると、「いいえ」となる。
(想定外は存在しない対象であり、それ以外(想定)は存在している。甘いとか渋いではない。在るか無いかだ。)

ここで、概念が違いながらも話が噛み合ったようになると、延々と意味が違う事を言い合い、最後には紛糾する。

そもそも理系連中って言葉足らずの場面が多く見受けられるし。文系連中の『意訳』は誤解を生み易い。また、精通している人ほど正確を期す為に慎重に言葉を選ぶので、断言を避ける。それが、歯切れ悪さと受け止められて心証が悪くなる。で紛糾。

他にも、取扱説明書の妙な言い回しやPC操作中の恐ろしげな警告文などにも、こういう関係性が原因していると思う。


「誰か説明してやりなよ!」って思うんだけど。
統計を扱う文系・最終的に言葉を使う理系あたりの解説が必要だと思うな。

『理系と文系の間には暗くて深い河がある』のだ。男と女だけではないのですぞ。


ヤキモノ屋は、釉薬を扱う人々は結構理系寄り。……備前焼屋はロマンチストが多い。最近は理論的な整理が進んできているけれど。
施釉陶の人と話が噛み合わない場面が多いのは、アチコチで経験済みである。
(小生がロマンチックであるかないかとは別。)

釉薬と焼き締めの間には……(モウ、エエカ……)


さてさて、若手備前焼陶芸家達のチャリティー開催への想いは、例えロマンチックな発想からであったとしても、復興への願いはしっかりと現実を想定しています。


4/4(月)11:00~。イルカの広場。


お買い上げ頂いた際のお代金は、お客様自身の手で直接、赤十字の募金箱へ入れて頂きます。皆様の御志はそのまま被災地へと繋がります。


さて、ボチボチ忙しくなりますかな……。(これは想定内)




備前陶心会展@米子高島屋

2011-03-29 18:43:02 | 展覧会・ご案内
所属しております備前陶心会の展覧会を開催致します。

米子高島屋さんでは初めての展覧会となります。
50歳以下の若手作家47名の展覧です。

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タイトル : 備前陶心会展
期間 :   3月30日(水)〜4月5日(火)
         10:00〜19:00(最終日16:00)
場所 :   米子高島屋本館4階 美術サロン
         〒683-0812 鳥取県米子市角盤町1丁目30番地
         TEL(0859) 22-1111
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本日は午前中に全員分の集荷、発送作業。何度となく繰り返ししている工程なのでスマートに粛々と進む。
夕方には陳列されているはずです。

初めて参加した時には、システマチックな段取りが判らなくてキョロキョロと様子見していたけれど、今は大丈夫。(つか、副委員長なんだけど仕事がない程)


この備前陶心会は、ヤキモノ屋の親睦団体(≒呑む会)です。古くは『千集会』という名前で、1000円握り締めて来れば呑める会であったとお伺いしています。
主だった活動は50歳迄(それ以上は名誉会員)なので年齢も近く、また地元の同級生の繫がりもあるし……で、気心が知れている。
もともとヤキモノ屋には、ボーっとしている人ってあまりいないのもあって、人数が多い割には小回りが良い。
こういうフランクな集まりで、イザッという時に統制力が発揮される組織は、他の窯業地にもあるのかなぁ?


備前焼業界の大きな団体は、『備前焼陶友会』『備前陶心会』『備芸会』『育陶会』など。
重複して入っている方も多い。

その他に小さな集まりも色々。
野球、テニス、釣りがメインの会もある。勿論それぞれが展覧会なども開催しています。まぁ、いわゆる類友(るいとも)。


ついでながら、面白い団体としては……、

地元伊部の同級生主体で集まった『申酉会(しんゆうかい)』。
干支の『申・酉』年生まれ(1968・1969)の人で構成。「いい仕事してるなぁ~」と、アチコチで思わせて貰っています。陶心会メンバーも多いですな。

最近、活躍目覚しいのが 『女流陶芸家グループ咲楽~sakura~』。
近々、天満屋(岡山)で展覧会が予定されている。備前焼は他の窯業地に比べて設備が大きいので、かつては「女性はムリ」という場面が多かったけれど、今は楽々とその壁を飛び越えて、更には「女性ならでは」の場面も。良いことです。
砥部焼も女性が随分と増えて雰囲気が明るくなったし。(お気に触ったらゴメンナサイ)
そもそも人口の半分は女性なのだから、あってしかるべし。心の中で応援中。(他意はないよ。←ここ大事。)

切り口が他の何処とも違うのが『備前焼作家集団けらもす』。
普段はバーチャルなゆる~い繫がりで、メンバー同士が滅多に会わないのに情報伝達・共有や対応が早い。ヤキモノもさりながら、それ以外の能力が大事な団体でもあります。Web発信や現代美術画廊での展覧会とか従来にはない試みが特徴。今秋に神戸で展覧会の企画中です。
毎日更新のブログも。


それぞれの長所がありますねぇ。


こうやって見ると、現状把握出来ない上から目線の『老害』が生まれるのは定年制がないから?
某プロ野球組織のゲーム開催を巡る話ですぞ。(←ここも大事。)


閑話休題。


『備前陶心会展@米子高島屋』ですが、小生は最終日の搬出だけお伺いします。
きっと終了間際の会場にいます。

明日が初日です。
今頃、会長自らが搬入展示作業中の頃でしょうか?

お疲れ様です。m(_ _)m


是非、ご高覧下さいますようお願い申し上げます。m(_ _)m



m(_ _)m m(_ _)m 次の予定

2011-03-28 14:00:20 | 展覧会・ご案内
昨日『オペレイション cafe Z』が行われました。
事前準備が一週間程、開催時間2時間であったのに、すごい集客。
ひとりひとりの企画力・行動力・高感度を実感。流石にモノに関わる人々だけあるなぁ。

満員電車再現ながら、この時間、確実に此処に『優しさ』が詰まっていました。
本当の電車では、これに幸福感を感じることはないので特に印象的。

会場には、予想通り素敵な作品が溢れていました。(匿名作家さんのスゴイ作品もありました。作家さんが見入っていましたなぁ~)
アイドル犬『つくし』も寒い中、募金に頑張っていましたし、激励に訪れた『豆田部長』にも会えたし。

展示は『作り手』からのメッセージを添えて。そして買って頂いた『使い手』のお客様からは返信コメントを頂く形式。
『つなぎ手』としてのギャラリーオーナーのお人柄が滲み出た演出でした。


作家さんは知らない方が多く、ちょっと自分自身アウェーな感じを持っていましたが、小生の師匠が多くの出品作家の方々にとって大先輩という繫がりもあり、『アウェーなのに金看板所持』状態で、非常に温かくフレンドリーに接して頂きました。勝手ながら師匠に厚く御礼申し上げます。m(_ _)m

それでも「そもそもカフェギャラリーの場で、知らない作家の作品をお買い上げ頂けるのか?」と若干の不安はありましたが……。


あまりにも人が多すぎて、酸素を吸いがてら駐車場整理係をして、ひと息ついた頃に戻ってみると「ありゃ?売れてる。」
ちょっと多目に持っていったので若干の売れ残りは出てしまったけれど、まずまずのところ。

「良かった~~」

で、「どなた様がお買い上げ頂いたのかしら?」と気になっております。
また、後日コメントを読む機会に判明するとは思いますが。


次回は、お客として行きたなぁ~。
今回は、お客さんを差し置いて購入する訳にも行かず……。

ひとまず、すべての方々に有難う御座居ました。m(_ _)m


会場に来てくれた後輩から、これを頂きました。↓


行動が早い方、いらっしゃいますね。
小生ブログを見られていて、一気に制作された缶バッジ。四角バージョンは珍しい。
「ご自由にお使い下さい」との伝言でしたので、ちょっと検討します。

まずは、『まとめて頂いた記念』に募金します。有難う御座居ました。m(_ _)m


2件続けて行動力と企画力の高さに感服です。


さて、我が備前焼業界でも準備は着々と。




『備前焼若手作家による東北関東大地震復興支援チャリティー・−frombizen−』を開催します。


会期    4月4日 11:00~19:00
会場    岡山一番街・イルカの広場
参加作家  約70名
出品作品数 約350点

U55(55歳以下)の出品です。当日は20名程の作家が会場参加。
『むくつけきおのこ』は出来るだけ隠して、イケメン・美人陶芸家を配してお待ちしております。(個人の感想です)

価格帯は、500円・1000円・2000円・3000円・5000円・10000円・30000円・50000円です。
最多価格帯は、1000円とか2000円あたりかな?(予想)

売上金は 全額その場で、日本赤十字社岡山県支部への募金となります。

仕事帰りのお父様お母様、部活帰りの学生さん、通りすがりの女子高生も、岡山人なら一人ひとつは備前焼ですぞ。どうぞ。


こちらは企画立案は早かったけれど、そこから先へがなかなか。
まぁ、だからヤキモノ屋とも言えるのかも知れないけれど、自身の業界だけに……じれったいなぁ。多分に小生が知らない『シガラミ』っていうのがあるのかもね。集荷や出欠のリストもエクセルでばっちし組んだけれど、遊んでるし……。
時々、会議での苦労話は伺いますが、こういう事ね。(実感)

金釘流達筆手書き原稿を低解像度FAXから送られると、解読が難しくて……結局(中略)……いやぁ、味があって良いですなぁ~~。


ヤキモノ屋における事務的リテラシーについて考えてみる……午後のひとときです。


兎に角、良いイベントにしたいと思います。

ヤキモノ屋もガンバロー!! (*^o^*)/


きょう、『かふぇぜっと』にいくよてい。(つくし風)

2011-03-27 11:42:51 | 展覧会・ご案内



タイトル:  オペレイション cafe Z

日時 : 3月27日(日)18:00~20:00

場所 : cafe Z (カフェ ゼット)
       〒700-0845  岡山県岡山市南区浜野2-1-35
       tel/fax:086-263-8988       
       アクセス


売り上げの全てが、山陽新聞社文化事業団を通じて寄付されます。

詳細は、コチラ(カフェZのブログ)


[参加予定作家]


[参加予定作家]・井内淳司(鉄) ・石原清(石原田園ギャラリー) ・石原育子(ポジャギ) ・植山黄世(陶芸) ・ウナキアヤ(キャンドル) ・江田明裕(ガラス) ・大江さやか(ガラス) ・小川壮一(備前焼) ・尾崎雅子(ステンドグラス) ・小野順子(nara) ・加藤直樹(陶芸) ・カタヤマリエ(七宝焼) ・神山結子(染色) ・北野静樹(染色) ・北村直美(fablique451) ・5inchマサオカヒロミ(バッグ) ・小林克久(木工) ・小林泰子(造形) ・白神典大(ガラス) ・杉田修一(水彩・木彫) ・千田稚子(陶芸) ・十河隆史(陶芸) ・瀧山雄一(倉敷緞通) ・田中晶子&つくし(絵画) ・時実月夜(絵画) ・鳥越真生也(グラフィック) ・中野由紀子(ガラス)・ネコヲカヨ(フェルト) ・長谷川勢津子(紙造形) ・林淳子(磁器)  ・細見博子(造形) ・松井朋子(型染め) ・松島千紗(染色) ・三浦奈巳(ファイバーワークス) ・三宅史家(陶芸) ・村上トモミ(イラスト) ・村上めぐみ(イラスト) ・矢吹公乃(アートクレイシルバー) ・横田製靴(革) ・渡邊琢磨(備前焼) ・カフェゼット 


 

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◆◇◆ 自分用メモ ◆◇◆

子供に色々と質問されて調べたので保存。(一次情報でないものも含まれます)


【地震・津波】

●マグニチュードは、その地震のエネルギー。震度は各地の揺れの大きさ。
●マグニチュードはその地震についてひとつの数値。震度は場所ごとに違う。
●震度の定義は1996年に改定されている。それ以前の地震の震度と比較するときは注意。
●津波の「波高」は洋上での高さ。「遡上高」は陸上での高さ。
●モーメントマグニチュードは地震による断層の規模を決めてから求められるので速報できない。
●マグニチュードは、エネルギー量の精査で後で修正されるので、緊急地震速報で出されるマグニチュードは絶対ではない。


【原発・放射能・放射線・放射性物質】

●放射性物質が放射線を出し、放射線を出す能力が放射能。(某雑誌のコピー「放射能が来る!」は文意がオカシイ。)
●ミリは1000分の1、マイクロは100万分の1、ナノは10億分の1。『000』単位で替わる。キロ、メガ、ギガ、テラなどと同様。
●被爆は爆弾での被害。被曝は、さらされる事。漢字が違う。「花粉に被曝」とかOK。
●シーベルトとシーベルト毎時は違う。
 『長期の健康影響に対する単位は累積値なのでシーベルト(Sv)』
 『測定される強度はシーベルト毎時(Sv/h)』
●原子炉からの放射線の広がり(原発からの距離の二乗に反比例)と放射性物質の拡散が混同されることがある。
●遠方まで届くのが放射性物質。各地での放射線測定値は、その地域に届いた放射性物質が出す放射線のもの。届き方・蓄積のしかたは風向きや地形などによる。)
●チェルノブイリと福島の原発の仕組みが違う。(前者は黒鉛を減速材とする炉で稼動中の事故、後者は水を減速材とする炉で停止後の事故)
●『崩壊』:放射性物質が放射線を出しつつ別の元素に変わる事。
●『半減期』:放射性物質からの放射線は時間とともに減る。放射性物質の半分が崩壊する時間が半減期。半減期は放射性物質の種類によって異なる。
●半減期は「そのときの量の半分になるまでの時間」なので、半減期の二倍で全部なくならない。半減期の二倍の時間が経つと、もとの1/4。どこまでいってもゼロにはならない。
●『生物学的半減期』:放射性物質が体内に取り込まれても、代謝により放射性物質の半分が排出されるまでの時間。
●放射性物質は病原菌ではないので、外から取り込まない限り体内で増えることはない。煮沸消毒しても消えない。殺菌剤は効果がない。洗い流すだけ。
●「メルトダウン」という言葉の使い方には(欧米でも)幅がある。単に燃料棒が融ける・連鎖反応を続けたまま炉の容器が融けるなど。「メルトダウンなのかそうでないのか」といった議論は前提概念が違うので無効。
●原発事故:『Level7:チェルノブイリ』『Level6:キシュテム事故 』『Level5:チョークリバー事故、ウィンズケール事故、スリーマイル、ゴイアニア事故』(国際原子力事象評価尺度参照)



【放射線の影響】

●放射線の『急性影響』と『長期の発癌リスク』は別。
●体外被曝:体外からの放射線を浴びる事。
●体内被曝:放射性物質を体内にとりこんで体内で放射線が出る事。
●大人への放射線影響と妊婦や子どもへの影響は違う。
●妊婦には「妊娠している可能性のある女性」も含まれる。
●体内に取り込まれた放射性物質が健康に影響するのは、代謝されるまでに体内で放射線を出すから。半減期の長い放射性物質ほど影響が小さい。物理的半減期は長いほど生体影響は小さい。
●果物などに含まれる放射性のカリウム40は、半減期12億年。天然のカリウムに0.01%含まれていても被害はない。
●ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけない。
●ヨウ素131は半減期8日なので、体内に滞在しているあいだに崩壊する。子どもの場合には、甲状腺に取り込まれてそこで崩壊するので良くない。
●ヨウ素129は半減期1570万年で、崩壊する前に代謝排出されてしまうので影響ない。
●『原子炉等規制法にかかる数量限度等を定める告示』では、1年間は、「4月1日を始期とする1年間をいう」と書かれてる。


【原発の二次被害(風評・差別)】

●既に「放射能差別」は始まっている。※但し『放射能』では誤用。そんな人はいません。
●東北産の農作物は、原発事故以後はまともに出荷されていない。市場にある物は事故前と判断すべき。
●『原乳から放射性物質が検出されること』と『牛乳に放射性物質が含まれること』とは違う。
●現時点では、原乳を牛乳として製品化して出荷するというプロセス自体がないので、放射性物質が含まれる牛乳は市場にない。
●放射線を恐れて避難地域への物流がない。※放射性物質との混乱のせい
●体についた放射性物質は洗い流せばよい。放射線を浴びた人に近づくと被曝するというのはデマ。
●体内に放射性物質が溜まった人の側にいても被曝しない。(鉄腕アトムの側のほうが危険)
●中国では原発事故のせいで海水が汚染され、塩に含まれるヨウ素が放射能を吸収するというデマが飛び交い、食塩が買い占められている。
●海藻を食べても即効性はない。
●日本人は、もともと海藻由来のヨウ素摂取量が世界トップクラスである。(摂り過ぎの傾向もある。)


【停電】

●発電した電気は貯められない。(揚水発電のプロセスは除く)
●節電の『停電を避ける為』と『省エネの為』は別。
●停電を避けるには、計画段階での見込み計算が必要なので全時間帯で電力需要が低い事が必要。
●計画停電の理由は大規模停電を避けるため。(ロス地震ではしばらく続いた)
●周波数が違う地域で節電しても、東京電力、東北電力の停電回避には役立たない。
●1980年の電力の消費量は、今の半分程度。
●電力消費は、大口電力需要(製造工場など)より小口電力需要(電灯、一般家庭など)の方が多い。一般家庭での節電が求められているのはその為。
●夜の過剰節電は、経済効果にマイナス面もある。


【水】

●飲料水中のI131濃度の基準値はWHOのガイドラインで10Bq/L。ただし「平時」の値であって、放射能災害時には適用されないことが明記されている。
●日本の300Bq/Lは非常時の値として以前から提案されているものなので、WHOの基準値を勝手に30倍にしたのではない。



【その他】

●「想定外」という言葉が、「思いもよらなかった」「あらゆる可能性を検討して備えたつもりだったが及ばなかった」といった意味に使われているが誤り。
技術的には「起こりうるが、非常に稀れなので設計条件として設定しない」「起こらないと考えていたという事」という意味。統計における誤差(無視できる数値)に近い。
「設定外」の表現が妥当では?


●興味深かったもの(必ず両方か、または、一色氏の方を読まれたし。各自ご判断を)

「破局は避けられるか――福島原発事故の真相 ジャーナリスト 広瀬隆」
http://diamond.jp/articles/-/11514  (←根拠に乏しいエセ科学だと思っています)

「一色靖氏による広瀬隆氏の主張に対する丁寧な検証」(ツイッターまとめ)
http://togetter.com/li/113815
ザックリしているけれど、なるほど。と。




ふぃーーーーーーー。

勉強せなアカンけど、高校の物理テストで、『5点(100点満点)』を取った優秀な成績なので、なかなか。

ちなみに平均点は7点だったのだが……。



窯焚きお手伝い

2011-03-26 17:58:56 | Weblog
窯焚きのお手伝いに行ってきました。

夜~明け方のパート。窯は登り窯。
温度が上がっているので、この段階での焚き方は、いわゆる上口(うわくち=上焚き口)から数本投入して温度変化を見て、また投入を繰り返すという方法である。これでジワジワと温度を上げていく。

還元焼成なので、ウチとは焚き方が違う。まぁ、備前焼のスタンダードな焚き方であるな。

写真を撮るには、良いシーンが撮れるであろう雰囲気でもある。
窯の中も明るくなり、炎の流れが見え、モノも光っている。
薪をくべると焚き口から吹き返された炎が上がり、それに対峙するヤキモノ屋の火照った顔を狙う…というのは、よくある構図。

皆様が想像し易い『炎と戦うの図』であるかな。


実際は明け方近くになると『睡魔と闘うの図』となっている場合もあるが、そこはヤキモノ屋に対する美しく誤解されたイメージを考慮して内緒だ。

他人の窯でも上手く焼けますようにと思いながら、一生懸命やりましたよ~~。


最近、小生は窯焚きで妙な習慣が出来つつある。
それは、窯焚き中のオヤツとしてメロンパン(サンライズね)を食べるという事。窯焚きに行く途中のコンビニで買っている。今回もやはり。

さて、パンを買って店を出ようとすると、先に会計を済ませたおミズ系ケバ目のオネエさんに声を掛けられた。下から顔を覗くようにして「すみません。ちょっといいですか?」

逆ナン? 
……ではなく、「パン袋に貼ってある応募シールが欲しい」との事。何かのキャラクターグッズが応募すれば漏れなく当るらしい。ただし、30枚必要とか。
小生には必要のないシールだったので、オネエさんに協力させていただきました。

店の明かりがギリギリ届く駐車場の暗がりでパン袋を差し出すと、キラキラネイルの長い爪で器用にシールを剥して、「ありがと~~、いいヒトね!」と言い残し、待たせていたタクシーに乗り込んで、我が田舎に唯一あるネオンの方へ消えていきました。

あとは、「?」な面持ちの小生と香水の香りだけが闇に残されました。

ちょっと虚を衝かれたというか……。「なんだか大変だねぇ」

まぁ、役に立てたなら嬉しいよ。

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いよいよ明日。2時間限定企画です。m(_ _)m




オペレイション cafeZ
期間 : 3/27(日)18:00~20:00
場所 : カフェZ
      〒700-0845  岡山県岡山市南区浜野2-1-35
      tel/fax:086-263-8988

詳細はコチラ。(カフェゼット ブログ)

料理人必見! 俎板にいかが?

2011-03-24 16:57:15 | Weblog
展覧会ウィークが終わった途端、何だか気忙しさを引きずったままウロウロしています。

袋紐など消耗品調達。梱包作業。箱書き。依頼されてた窯付き不動産物件の現状確認。そして会議続き。
あぁ~、お礼状がまだだった……。(-_-;)


そして、若干のビックイベントが、伊部にあるお宮の大木(イチョウ)の剪定。
古老によると「ワシらがチッコイ時から大木じゃったな」との言。

伊部の事なので直接関係は無いけれど、「燃料としてどう?」と剪定お世話役が陶芸家さんだったご縁で尋ねられたので、ふたつ返事で引き取りに。

訊けば、事故の無いようにお祓いをしたとか。チェーンソーを持った山師さんが高いところで作業している。「うーん、これが空師(そらし)という人々か」と飽きずに見物。鮮やかな手順で次々とクレーン車を使って降ろしていく。尊敬する技術だなぁ。

ギャラリーは、100%もと少年達ばかり。大体、刃物に興味あるのは男である。包丁売場で熱い視線をガラスケースの向こうに送っているのは、ナイスミドルなオジサマと相場が決まっている。
かくいう小生も個展会期中の一週間のデパート生活のうち何度見に行った事か。フロイト的に言えば、これは……(ry


さて、小生が現場に着いたタイミングで降ろされてきたのが、割るのに難儀するであろうイチョウの幹。径440×長さ1300mmの大物。一人では持てません。積み込みはクレーン車でそのままヒョイッと。降ろすのは荷台から転がり落とすのみ。

木材は水分が多いうちに割った方が楽なんだけど、欲しい方いらっしゃいましたらタダで差し上げます。なので、しばらく割らずに置いておきます。ただし、期限未定。


イチョウの用途としては、まな板に最適です。しかも、お宮の木ですから霊験あらたか!(……なのかは知りませんが)
このサイズの芯持ち材ですから木取りは抜群です。厚みも充分に取れます。ご自由に。

マグロなら80kgぐらいなら何とか。サワラなら余裕。ウナギなら筏が出来るな。太刀魚も楽勝。長モノ全般OK。あと、鴨、兎あたりに如何でしょう? 長モノでも爬虫類はご遠慮頂くとして……。
中華用の丸い俎板なら、料理人人生の一生分は確保出来ますぞ。


但し、丸太状態では配達不可能ですから、ウチでチェーンソーでばらすか、このまま引き取って下さいませ。


特にご要望が無ければ、そのうちに気が向いたら割っちゃいますので……それ迄に。
やきもん屋に掛かっちゃ、燃やす以外に能がないので。┐(-。ー;)┌


料理人の皆様、お早めにどうぞ~~。


あっ、備前焼の食器もいろいろありますよ。(独り言っす)(^。^ゞ




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今日これに感じ入ってしまった。

『雨ニモマケズ』 kizuna311

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オペレイション cafeZ

期間 : 3/27(日)18:00~20:00
場所 : カフェZ
      〒700-0845  岡山県岡山市南区浜野2-1-35
      tel/fax:086-263-8988

詳細はコチラ。(カフェゼット ブログ)

会期終了しました。そして、次~。

2011-03-23 20:55:40 | 陶芸
昨日にて、『渡邊琢磨特集@天満屋』終了致しました。
ご高覧下さいました皆様には厚く御礼申し上げます。

多分、また来年。(*^o^*)/~~


さて、期日が迫っておりますが、次の告知で御座います。m(_ _)m


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東日本大震災義援金募集活動です。(チャリティー販売)




タイトル:  オペレイション cafe Z

日時 : 3月27日(日)18:00~20:00

場所 : cafe Z (カフェ ゼット)
       〒700-0845  岡山県岡山市南区浜野2-1-35
       tel/fax:086-263-8988       
       アクセス

『「作り手」と「買っていただく方」が、気持ちを一つにして支援できるかたち』として、この度の企画が立ち上がりました。

売り上げの全てが、山陽新聞社文化事業団を通じて寄付されます。

詳細は、コチラ(カフェZのブログ)


[参加予定作家]


[参加予定作家]・井内淳司(鉄) ・石原清(石原田園ギャラリー) ・石原育子(ポジャギ) ・植山黄世(陶芸) ・ウナキアヤ(キャンドル) ・江田明裕(ガラス) ・大江さやか(ガラス) ・小川壮一(備前焼) ・尾崎雅子(ステンドグラス) ・小野順子(nara) ・加藤直樹(陶芸) ・カタヤマリエ(七宝焼) ・神山結子(染色) ・北野静樹(染色) ・北村直美(fablique451) ・5inchマサオカヒロミ(バッグ) ・小林克久(木工) ・小林泰子(造形) ・白神典大(ガラス) ・杉田修一(水彩・木彫) ・千田稚子(陶芸) ・十河隆史(陶芸) ・瀧山雄一(倉敷緞通) ・田中晶子&つくし(絵画) ・時実月夜(絵画) ・鳥越真生也(グラフィック) ・中野由紀子(ガラス)・ネコヲカヨ(フェルト) ・長谷川勢津子(紙造形) ・林淳子(磁器)  ・細見博子(造形) ・松井朋子(型染め) ・松島千紗(染色) ・三浦奈巳(ファイバーワークス) ・三宅史家(陶芸) ・村上トモミ(イラスト) ・村上めぐみ(イラスト) ・矢吹公乃(アートクレイシルバー) ・横田製靴(革) ・渡邊琢磨(備前焼) ・カフェゼット 


 

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今、小生が出来る事を考えた結果は、「普段のスタンスをキチンとする事」。
特別な熱い想いも大事。続いていく静かな強い想いも大事。
だから、まず基本として、揺るがない自分の想いを丁寧に実現する事にしました。

普段から作るモノについては「作ったモノが、誰かに幸せをお届け出来れば良いなぁ~」と思っています。そして、「クスッと笑ってもらえたら、もっと良いなぁ……」とも思っています。
だから、その実現に向けての行動をキチンとする事。

被災者のみならず実害の無かった地域でも、心の傷はあります。
社会の隅っこにいると思っている心細い心があるなら、そこへ寄り添って前を向いて復興出来るように、微力ながら協力したいと思います。


そして、このオペレーションは『作り手』だけでは何も始まりません。
チャリティーに参加される『使い手』の皆様との『協働』で始まります。
押し迫った限定された時間ですが、是非。


でも、でも、でも!
大事な前提はさておき……(若輩者の小生が言うのは憚られますが)
「現在の『岡山発クラフト・モノ作りの現場』を俯瞰するには良いチャンスかもよ」って思っています。
まだまだ沢山の作家さんの参加希望がありましたが、会場のキャパの関係で断念されたとお伺いしています。これからもオペレーションは続きますので、今後も楽しみです。


楽しめるなら楽しもう。
笑えるなら笑おう。
希望が持てるなら望もう。
手を差し伸べられるなら差し伸べよう。

そして、想いを伝えよう。

「負けるな、日本!」




リアルにずーーっと以前から「欲しいなぁ~」と思っている作家さんも参加されてます。お会いできるのが楽しみだなぁ。


最大公約数的な不謹慎とか自粛とかの『無言の圧力(同調圧力ってやつね)』に、ムダに縮こまらないのが小生の困ったところ……。(←世に言う「生意気」というやつ)

出来る事をしよっ。


市井の善意について……誰かの呼びかけに応える

2011-03-19 08:54:20 | Weblog
グループ展【備前陶心会展】・個展【渡邊琢磨特集】同時開催中です。


毎日、震災についての個人的な涙の出る話、涙が出そうな話を伺う機会が多い。
その中で思った事。

「何かをしたいけれど、何をしたら良い?」「テレビでしか判らん」との声が多い。
情報さえあれば、救援側にまわれる方々が潜在的に沢山存在していらっしゃる。


小生は申し上げる。

「自分から呼びかけようと思わずに、呼びかけに応えましょう」

これが小生の考える最善。


個人規模で「募金活動を始めたい」という純粋な動機は判ります。
しかし、「心の何処かに自己満足を求めていませんか?」
ちょっと言い過ぎでしょうか?


学生の時に阪神で被災した後輩が会場に来て、実際に困った事を教えてくれた。
「自分探しに来るボランティア」
「自分勝手なボランティア」
「仕分けに手間取るだけの救援物資」
「善意で送られたにせよ廃棄寸前のもの」
……その他沢山。

『迷惑な善意』が確実にあります。

せっかくの市井の善意なら、有効に使いましょう!
『誰かの呼びかけに応える』というスタンスで良いと思います。
コスト、ロスの多い方法は避けるべきです。


また、震災ニュースが報道から少なくなってきた時、落ち着きを感じはじめた時に『動く』のも方法です。
献血、小口募金、一般ボランティアは、それからでも間に合います。


今、必要なことは、整理された救援物資、大口募金、専門性あるボランティアです。
個人でそれが出来る方を除いては、「誰かの呼びかけに応える」方が良いと思います。


ひとつだけ、ここで書いておきます。
NGO組織(てんつくマン)が運営している救援物資を送るオペレーションがあります。
一箇所に物資を集めて、放射性物質飛散の可能性もある孤立地域に物資を送っています。
「人生を充分に楽しんだ年齢のプロドライバー」が運送を担当しています。

その人々、また原発最前線の人々の健康を祈ります。



さて、今日も小生はデパートに立っています。
色々と思いながら。





PrayforJapan続き

2011-03-18 03:37:36 | 陶芸
小さいながらも個展開催中です。さて、昨日夕刻より、所属しております会の先輩方とご一緒に「陣中見舞い」と称してご馳走して頂く運びとなりました。
ビルの地下から高い所まで目まぐるしく移動しつつ、アチコチですっかりご馳走になりました。有難う御座居ました。m(_ _)m 


やはり話題は震災について。
その中で『PrayforJapan』の話が、早速アクションを伴っていて、陶芸家からのメッセージとして駅に置かれる方向となりました。

ただ、この意義をご存じない施設側の方の理解を得るのに若干の時間を要しましたが、当然のことで、ひとりひとりにジワジワ染み込んでいく過程が大事な事と思いました。
「この小さなカードを置いて何になるん?」とは、ごもっともな意見ですが……、今からその意味が出てくると思っています。

阪神淡路大震災の後、野球選手のユニフォームの袖に書かれた『がんばろう神戸』に勇気や希望をもらった人は多いはずです。


現在、新幹線改札口で『駅ナカミュージアム』という企画が、JR西日本・岡山県・備前焼陶友会によって開催されています。
場所としては、新幹線で降り立った方が初めに目にする岡山県の名産品の紹介ブースとなっています。そのブースに備前焼陶芸家の作品が並んでいるのですが、その一角に件の『PrayforJapan』を小さなメッセージボードとして置きます。
通常の手続きでの各関係所管の調整が後付けとなっていて、「この発言の『主語』が誰か?」が、色々とオトナの事情との事。そのため現在は『置く予定』です。

私見ながら書いておくと、主語は陶芸家です。
JRや自治体を主語と受け止められると、見方によっては「祈っとらんと、さっさと運ばんかい!」という曲解を生みます。そのようなご迷惑を掛けてはいけませんので、念の為。(はぁぁ、ややこしい……)


終電後に展示作品入れ替え作業があり、小生は通りすがりの陶芸家としてその現場に居合わせました。

写真は置き場所検討の為、仮置きしているシーンです。あっ、偶然、人間国宝の先生の作品の前! 本決まりは何処かは見ていません。


『世界中が日本の為に祈りを捧げている』という連帯のシンボル。
少しずつ動き始めています。


頑張れ!とは言いません。 負けないで下さい。


展覧会 渡邊琢磨特集@天満屋岡山店

2011-03-16 08:10:25 | 展覧会・ご案内
タイトル : 備前陶心会 渡邊琢磨特集

期間 : 3/16(水)~ 22(火)
10:00~19:30 (最終日16:00)

場所 : 岡山天満屋 5階画廊アートスペース
〒700-8625 岡山市北区表町2丁目1番1号
TEL:(086)231-7528(直通)

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本日より始まります。

この度のDMには、organic? としてあります。
オーガニックとは、有機的・本質的などの意味です。

陶磁器は、珪酸塩化合物という『無機物』ですが、薪窯焼成の燃料は有機物です。
備前焼は、『有機物をまとった無機物』とも言えます。
(誤解が無いように記すと、厳密には焼成の結果はほとんど無機物であり、自然釉に溶け込んだ煤(浸炭した部分)などが有機物であります。)

使われているヤキモノは、ミクロ的に表面から見ていった場合、有機か無機かの断定は何処までを指して言うのでしょうか。勿論、顕微鏡的な観察は出来るわけですが……。
(自分の目、活けてある花や食材、ちょっと染み込んだ接点、自然釉、器胎……)

「内なる物を外から見るという意識」……日本人の得意分野かも知れません。


この度は、形に有機的フォルムのもの(実・花など)を取り込みました。
しかしながら、いわゆるオーガニックデザインとは全く違います。
「自然をお手本に作りました」という形です。

自然界の数学的な美しさに惹かれていますが、何処まで理解、表現できているかはナゾです。
なので、最後に『?』。

疑問は投げました。あとはお客様のご判断をお願いします。



震災のこの時期に、「展覧会の開催は如何なものか」とも思われますが、残る我々のしっかりした経済活動も大事。
また、しっかりと復興に向けて芽吹いて欲しいと思います。

この活動は本質的?

!! !!!!! !!