備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

こんなカットは……

2008-02-25 16:47:03 | Weblog
某電器量販店のポイントが溜まって、有効期限もあるし消化しないといけないので、どうしようかと悩みつつ歩いていると、DVDのコーナーが目に入った。

なんだか不意に、『アマデウス』のディレクターズカット版が数年前に話題になった事を思い出したので物色。残念ながら、お目当ての物が無くブラブラすることに…。

すると、お求め安い価格のコーナーで『アマデウス』を発見した。ディレクターズカット版ではないものの、すっかり『アマデウス』気分になっていたので、ゲット。ポイントとの差額260円ナリ。

家に帰ってパッケージを開けると、光っている録画面がコチラを向いている。「はて?」と思ってはずすと、逆の面も光っている。

「……ん?」

よくよくパッケージを見ると『一枚組み』と書いてある。
『一枚なのに組』とは、「両面に録画してあるので、再生の途中でひっくり返して続きを見よ。」という事とようやく理解した。
ブルーレイやらHD-DVDやら言われている一方でコレ。初めて見た。
「メイドイン・チャイナか?」と思ったが、メイドイン・ジャパン。

「へぇ~」と妙に感心しつつも、なんだか急に気がそがれて見ないままになっている。


盤の両面に記録してあるという意味ではアナログ時代のレコードと同じ。でもレコードは曲の途中でひっくり返す事は無かった。便利なんだか不便なんだか。
というか…ハッキリとめんど~。

でも、どの場面で切れて、どう繋いでいるのか知りたいけどね。
問答無用で切れているのか、はたまた黒澤映画の『七人の侍』の様に『休憩』と出るのか…。出るわけ無いか。


ディレクターズカットではなくて、こんなカットとは… オドロキ\(◎o◎)/

鵺の鳴く夜は……

2008-02-19 10:16:15 | Weblog

市川崑監督が亡くなって、近所(?)のツタヤでは特設コーナーが出来ている。

市川崑といえば、『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『獄門島』。
『沼から突き出る二本足』や『蝋燭付き鉢巻の猟銃オジサン』など、湿度を感じるオドロオドロしい雰囲気を記憶している。


その一連の角川映画のCMで、当時、一斉を風靡したのが『悪霊島』。
横溝正史の『悪霊島』を篠田正浩が映画化した時のTV-CM。

『鵺(ぬえ)の鳴く夜はおそろしい~~。きゃぁぁぁ~』というフレーズ。


この『鵺』の声がトラツグミの声。
その『トラツグミ』が毎日来ている。ロクロ場の窓からすぐのところ。
地面をほじくりかえしては、ミミズらしきモノをついばんでいる。

「まだ、声を聞いていないけれど、そのうちに聞くのか…」と思うと急にあのフレーズが頭をよぎった。

『鵺の鳴く夜はおそろしい~~。』

「ひょぇぇ~~~~ \(ToT)」


このフレーズは、当時かなりのインパクトがあり、小学生なんぞは学校の行き帰りにマネしていた。
かく言う小生もその一人だが……。
マネするわりに、そのCMが怖くてまともに見ていなかったなぁ。
このCMバックに流れていたビートルズの『レット・イット・ビー』は、今もコワイ雰囲気と結びついて記憶しているし。


『犬神家の一族』の白マスクの『すけきよ』もインパクト充分だった。
お化粧パック中のヒトを見ると、心の中で「すけきよだぁ~。」と思ったり…


先日、テレビで『犬神家の一族』をやっていたらしい。
それを録画していた細君が「一緒に見よう」というが、ご辞退した。
コワイ系映画はダメ。
小学生の時に見た『オーメン』『13日の金曜日』『エクソシスト』『ゾンビ』…から、いまだに立ち直れていないチキンハートなので。

『ドンパチもん』や『乗り物の追いかけっこ』や『SFチャンバラ』は平気なんだけど。


雪の中の山菜の味は…

2008-02-13 09:03:12 | Weblog
未明より、チラチラと雪。
明け方には、霜柱が立ったかのようなうっすらとした一面の雪。

朝、散歩がてらに畦を見ながら歩く。
オオイヌノフグリが陽だまりで、肩を寄せ合うようにして咲いている。

フキノトウが出ているのを発見。まだ一つだけ。これから続けて出てくるだろう。思わず手が伸びたけれど、やめた。春のお知らせだけを頂いておこう。
そのうちにガッツリと食卓で頂くさ。

寒いといいながらも、足元には春がきている。


『 君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ 』

雪がちらつく中での山菜採りは、今も昔も同じか。
いや、昔の方がずーっと情緒があるなぁ(……なぜか、反語調)



で、ついでに思い出したのが、

『 あかねさす紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずや君が袖ふる 』
こちらは、元夫(中年男子)が、私に袖を振って困るわって……。

でも、返歌で(はない説も)
『 紫のにほへる妹を憎くあらば 人づまゆゑに吾恋ひめやも 』
って、オトナですな。元妻(中年女子)に『にほへる妹』とは、なかなか粋というか……皮肉というか。


一般に相聞歌で素敵な恋愛の歌とされているけど、意味は不倫(しかも皇室スキャンダル)で、状況的には皮肉の応酬……。でも、元の鞘に納まったり…。 

人生はチョコレート如く、ほろ苦くもある……か。


それにしても、チョコレートのイベントに頼らなくても、ちょっと袖を振るだけで告白終了とは、なかなかに勝負が早い。うかつに袖を振ると誤解されそうで大変ですが、遠目からでも、見て判るのでなかなかに便利。(って何が?)



雪の中の山菜を見ながら、口の中にチョコレートの味が蘇るとは……、
チョット、オカシイゾ。 ┐(-。ー;)┌

バレンタインデー近し。ただし関係なし。


寒い折、牡蠣

2008-02-10 22:38:29 | 料理・食材
チビッコがかねてより願望の牡蠣を所望ゆえ、漁港へ。


さて、見た感じからして「さりなん」調子ではあるが…。チビッコ的には念願。
つめ放題1000円。袋にかろうじて乗るばかりの積載量オーバーでゲット。

試食段階から思っていたが、やはり……。


いやいや、チビッコには殻付き牡蠣を焼いて食べる事の体験こそ重要なる意義。


小生も付き合いましたよ……。ワインを戴きつつ……。


でもね。きっとわかってくれたハズさ。「世の中にはイロイロとある」という事を。


小生は、赤ナマコ、ベラタを買い求めました・

よぉ~降ります

2008-02-09 23:39:14 | Weblog
また、雪です。
綿のような大きな雪が、ゆっくりフワフワ漂うように降っていた。一瞬積もったけれど、サッサと融ける。

犬も呆れ顔の様子。喜ぶことなく、庭駆け回らず。雪が振り込まない場所に避難して、雪見ドックフード。
雪が融けるとすぐに散歩の催促をする。


ウチの子は日帰りで恩原高原にて初スキーだった。しっかりと顔が雪焼けしていた。


今年はこれで4回目の雪。
これで最後となるか……な?


さる猿、去る

2008-02-05 18:58:46 | Weblog
毎年の事だけれど、寒い頃にサルが現れる。
山の食べ物が乏しくなるのだろう。近所の畑にも被害がある模様。


昼ご飯の準備に台所に立った。窓越しの目の前にサルが座っていた。ウチの愚犬からは5mもない。近くに群れはなく一匹だけ。それにしても近い。

サルは犬というものが繋がれている事を知っているのだろう。平然として無視。それに自分は木の上にいるわけだし。安心しきっている。

蔓を手繰り寄せては、何かを口に運んでいる。よく見ると蔓に付いたままの山葡萄。干し葡萄だ。ゆっくりとお食事中。


コチラも料理をしながら窓越しに見ていた。包丁を使う為にふと手元を見て、顔を上げると……もう影も無かった。素早い。
一瞬で去っただけなんだけど、あまりの素早さに本当にいた事のほうが信じられないくらいだった。あの悠然と落ち着いた態度からは思いもかけなかった動き。


まだ、しばらく寒さも続く。
再び見るだろうな。



植木鉢と酒袋と私

2008-02-02 09:31:26 | 陶芸
粘土を精製する過程で、水分調整の為に使うのが『どべ鉢』です。

どべ鉢の材質は石膏・素焼きが多く、工夫次第で、木枠、窯道具、袋…とイロイロ。
重宝しているのは植木鉢。駄鉢といわれるシンプルな植木鉢を使用中。でも、冬場の推奨品。夏場はダメ。極端に粘土が片乾きして使いにくい。最近、ウチの近所では、ホームセンターで売っているイタリア風(?)朝顔形の鉢が流行中。表面が広くて良いとか。

で、冬場の推奨理由は、凍るから。
泥漿(でいしょう)を鉢に注いだ翌朝には表面が凍っている。今朝は、厚さ5ミリ程。この時の氷は本当に透明の氷。その氷をはずす。昼頃になると泥漿中の氷が融けて、下の穴から排水される。これで、より早く水分が抜ける仕組み。

ただし、底に穴が空いているので布を敷く必要あり。この布は、酒袋(酒を絞る為の袋)が今のところのベスト品。さる処より入手。これは非常に良く出来ていて、かなり澄んだ水が出てくる。


酒屋は絞った液体の方が必要で、やきもん屋は中身が必要。
で、酒屋は絞れば液体も粕も売れるが、我々は……絞って材料が出来てから製作。


冬場は粘土がジャンジャン出来るわけじゃないけど、チョットでも早くと思う今日この頃。


あ~、2月だし。