備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

That's THEへうげOH!茶湯 2days @松山(道後温泉・三津浜)

2016-08-27 00:00:00 | 展覧会・ご案内
(画像はWikiから)


さて、皆様。本日は道後温泉本館前からで御座います。そうです、松山です。坊ちゃんです。団子です。
で、遊びではなくて……、う~~ん、なんだ? え~~、お茶会です。はい。
ふざけてるように見えてもガチです。本気と書いてマジです。えぇ、昭和生まれですよ。

例によって『移動式茶席【楽茶号】』の出張です。茶筅振ってます。

「移動式?」「楽茶?」という方の為に……

これが、噂の赤いヤツです。「赤いヤツ」と読んで「俺のトラクター」を思った人! 貴方も昭和生まれですね。
カスタマイズしたリヤカーです。道後温泉本館前で人力車のお兄さん達とバシッと並んでいるはずです。


そもそもは、絶賛開催中の滞在型アートフェス『わくわく三津浜(完)』に参加しており、これと連動開催されるお茶会『That's THEへうげOH!茶湯 2days』にも参加という事です。

展示は、三津浜にて『へうげもの(講談社)』(Wiki)の一派として出展しております。

フライヤーはこんな感じ。

(クリックで拡大)
(クリックで拡大)

オープニング前の動画も! (youtube)

全国からアーティストが参集して各々の表現をされています。
まぁ、参集といっても人それぞれで、勢い込んで開催前からとか、ヒッチハイク、ママチャリ、家族旅行がてらなど色々ですが。
概ね泊り込みで製作して帰られるようです。
こういう場合、ヤキモノ屋は現地製作が難しい……。今回は陶芸窯が用意されていますが。


さて、『へうげもの』が絡めば、お茶。そこで『That's THEへうげOH!茶湯 2days』が開催される段取りに。
お茶会といっても、茶人も『へうげもの』です。
現代茶の湯の世界観に感嘆と抱腹絶倒は必至。それが2日間。今からクラクラするなぁ。
アート、ランチ、温泉、茶会を全てオールインワンで満喫できる欲張り企画です。

フライヤーはこんな感じ。

(クリックで拡大)


●道後茶会は、本格2席、劇場型、ゲリラ型……豪華4本立て。
 本格  = 黒川紀章設計の織部好み茶室
 劇場型 = 温泉地の劇場といえば……、ね!
 ゲリラ = 移動式茶席

●三津浜茶会は、天空、ストリートの海風を感じる臨場感に旅の情緒MAX!
 天空 = 文字通り。へうげもの読者なら察しがつくでしょう。
 ストリート = 文字通り。三津浜商店街にて。


ということで、以下詳細。(珍しく氏名記載です。差障りの件はあしからず)

※【なお、現在、予約は締め切られております】
 それでも「なんとか!」という方は連絡下さい。「なんともならない」かもですが……。

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That's THEへうげOH!茶湯 2days
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◆◇◆へうげもの大茶会@道後ラウンド◆◇◆

・日時:8/27(土)11:00〜17:00 
・会場:松山市・道後温泉「道後舘儒安堂」ほか
・集合場所:道後舘ロビー(http://www.dogokan.co.jp/)
     松山市道後多幸町7-26
     伊予鉄道道後温泉駅下車徒歩約5分  
・亭主:中島宗津(裏千家教授 愛媛)
    松村宗亮(SHUHALLY へうげもの筆頭茶頭 神奈川)
    谷田半休(給湯流茶道 へうげもの次席茶頭 東京 )
    渡邊琢磨・木村英昭(陶芸家・備前楽茶 リヤカー茶席「楽茶号」 岡山)
・定員:60名
・料金:1万円(税込) 
   4種類の茶席に各1回ずつ参加できます
    茶席でのお茶とお菓子。道後舘での点心席による昼食。当日有効の道後舘入浴券付き
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◆◇◆へうげもの大茶会@三津浜ラウンド◆◇◆

・日時:8月28日(日)13時〜/14時〜の2回開催 
・会場:松山市・三津浜商店街「天空ノ茶室」ほか
・集合場所:わくわく三津浜インフォメーション前
       伊予鉄道三津駅下車徒歩約1分
       各回開始30分前
・亭主:松村宗亮(SHUHALLY)
     渡邊琢磨・木村英昭(備前楽茶)
・定員:各回6名 
・料金:3200円(税込)
    2種類の茶席に各1回ずつ参加できます


●更なる詳細は、こちらにあります。
https://www.facebook.com/events/1575417906097912/
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ということで、2日間よろしくお願い致します。m(_ _)m


なお、小生は茶筅を振る為に居る訳ですが、丁度、道後温泉各所で展示中の某作家のファンでありまして……『道後アート2016』

居なくなっても探さないで下さい。


ということで、重ね重ね、2日間よろしくお願い致します。m(_ _)m







謹製 備前焼 水キムチポット2016ver.

2016-08-25 10:13:57 | 料理・食材


やきもん屋をやっていて良い事は、自分で使いたいモノが作り出せることにある。世の中にないものは自分で作れば良い。
まぁ、基本いつもそうなんだけど、自分が使いたいモノを作るところから新製品開発が始まる。結果、時々定番化も。
水キムチポット、イカ一杯分サイズの塩辛入れ、柚子胡椒入れ、食卓に出せる擂鉢……。料理を盛る食器でなく、調理道具が多いかも。

さて、数年前の夏にあまりにも野菜がありすぎて困った事があった。キュウリもスープや炒め物にしてもなお余る状態。
そこで酒肴 趣向を変えて『水キムチ』を作ることにした。
野菜を乳酸発酵させて作る漬物で、サッパリとして辛くなく、かつ、漬け汁も有効利用できる。いや、むしろ漬け汁の方が重要なぐらいである。
まぁ、ピクルスみたいなもんですか。(← ちょっと違う)
総じて、夏向きな料理なのは確か。


水キムチを作るに当たって、『水キムチポット』を作った。前回の記事(2011.6)
備前焼で作るメリットは、釉薬を掛けない無釉焼締め陶である事に尽きる。水分を通さず、空気を通す多孔質な素材なので、発酵食作りにはぴったり!
しかし、後になって「冷蔵庫に入れたい」という事もあって、この度は【2016年バージョン】を製作しました。
蓋が小皿になるのもポイントです。(← こういう事には気が回る)


水キムチの作り方は……
『野菜を塩で揉んで米の研ぎ汁に漬けて、直射日光のあたる場所に放置』。 
以上オシマイ。カンタン。料理というか仕込みです。

原理としては、『米の研ぎ汁が自然の乳酸菌で発酵する』という事。
気温が高い時期の方が菌が活性化するので、夏なら朝に仕込んで夕方には出来る。冬なら数日か。
置く場所の調整で出来上がり時間は自在に調整。冷蔵庫の中でも緩やかに出来ます。
夏野菜が多いときにジャンジャン発酵してくれるのは有難いし、冬場は沢山要らないので数日掛けて出来る方が有難い。
また、野菜の切り方によっても漬かり方は変わるので、あまり難しく考えずに前回と比較して毎回トライするという気楽な感じで作ります。

また、糠漬けと違って毎回新しく作るので、日常メンテナンス不要なのは楽ちん。(← 実は糠床も持っている)


さて、作り方の詳細。

【材料】
野菜 (キュウリ、ナス、キャベツ、セロリ、ニンジン……なんでも)
米の研ぎ汁 (お米を研いだ時のもので充分。無洗米愛用者は米粉を溶かしてもOK)

お好みで…
唐辛子  (味が引き締まる)
昆布   (旨味成分追加)
ショウガ (味の輪郭が出る)


【手順】
野菜を塩もみして、しばし放置。野菜の中の水を出します。

この時点で塩が強いと出来上がりも塩辛くなります。強い時は表面をサラッと洗っちゃえ。

水気を絞って、ポットに材料を全部入れます。

(この回では昆布大きかったな)

米の研ぎ汁を注ぐ。


落とし蓋を入れる。

落し蓋で全体がしっかりと漬かります。

蓋をする。これでよく温まります。

今回は更にステンレスのパッドを敷いてみた。発酵が早まるか実験。

途中経過……。

泡立っているのが、乳酸発酵の合図。「よしよし、いい子に育てよ」と見守る。(← いや、放置)


この日は、昼に仕込んで夕方撤収。軽い仕上がりで。

蓋はお皿にも。

そして、冷蔵庫に片付ける時は、こんな状態。

備前焼はラップが掛からないので、蓋付きは便利。


さて!
「むしろ重要」とする漬け汁ですが、これは冷麺のスープにします。
最近のお気に入りの割合は、【醤油:米酢:漬け汁:ゴマ油 = 1:1:2:ちょっと】
漬け汁が入るだけで、本格派な冷麺スープになります。軽い発酵ぐらいのほうが美味しいですが、過発酵した時は量を加減しましょう。


という訳で、ここからCM。
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夏バテ予防に自分で作る水キムチはいかが?。ピクルス感覚のサッパリ感。
残った漬け汁は冷麺スープにも是非。
野菜を切るだけで色々楽しめます。

『謹製 備前焼 水キムチポット 2016ver.』は、水分を通さず、空気を通す多孔質な素材なので、発酵食作りにはぴったり!

お子様の夏休みの自由研究がてら、楽しんでお使いください。

販売は……
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あれ?  ( ̄□ ̄;)!!

う~~ん、商売下手やなぁ……。

お取り扱いのお店もチラホラありますので、出会える幸運をお祈り致しますわ~~。 ( ̄ε ̄)~♪


まっ、小生は基本的に夏男(元・水泳部)なんで……。夏バテとか食欲減退っていうのを感じたことがないんですがね。
という事で、もっぱら酒肴になっております。


さぁ、今日はナスで作るかなぁ。

















日本列島大移動の皆様へ 「岡山寄ったら……」

2016-08-14 13:04:28 | Weblog


お盆ですねぇ。
多くの方々が日本列島をウロウロされているので御座いましょう。途中で岡山によることもあるのかしら?

さてさて、そんな方々へお知らせです。


ここ最近の小生はですねぇ……、『カプセルトイ』作りに追われております。
いや、自分たちで始めておいて「追われている」というのもどうか? とは思いますが、夏休みに入って多くのチビッ子や大きなお友達もガッツリと回して頂いているようで、品薄の危険に晒されております。ありがたや~~。

カプセル景品の製作都合から言えば樹脂製の型モノが良いようですが、我々の業界ではやはり「素材こそが大事」でありますので備前焼で。
その取り組みを新聞等に掲載頂き、その効果もあって順調に回っております。


さて、今春から設置したJR岡山駅(新幹線改札内)のガチャは、早くも1500個に迫る勢いです。こちらは特徴としては『桃太郎シリーズ』。VOL.1として、10アイテム(=作家5名×2種類)あります。
チラホラと「コンプリートした!」というお話も伺っております。こちらのVOL.1の販売は10月ぐらいで終了します。

という訳で、見かけたら回してね!


で、拙作は、桃太郎三銃士のメンバーを『一刀彫』で作っております。あえて型を使わずに全て一点づつ手彫りです。

『キジ』


『イヌ』



 ( ※注意 : 輪ゴムと指輪は付属しません。使用イメージです)


そして、別の場所でも。

こちらは『備前焼作家集団けらもす』のガチャ。

倉敷の美観地区の『加計美術館』のミュージアムショップに常設されています。「美術館でガチャ」という組み合わせが目を惹くようです。
こちらは、面白要素として『おみくじ付き』となっております。
陶器の語源であるケラモス(ギリシャ神話の神様)からメンバーを通してご託宣という形で御座いますが、勿論、効果の感じ方には個人差があります。従いましてクレームご無用で御座います。
カプセル景品の内容は、様々ですが、アタリの出る確率が高いのが特徴です。

という訳で、見かけたら回してね!


さてさて、ガチャばかりではなく、次の企画も迫っております。作らんと~~~。

朝の仕事場にシベリウスを流して、しばしの涼を……。まっ、すぐに暑くなるんだけどね。


日本列島大移動の皆様、暑さ最高潮の今日この頃、ご自愛下さいませ。

そして、是非ガチャを!