備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

豚汁+蕎麦

2017-12-12 12:31:05 | 料理・食材


早くも師走半ば。
焦る事も多々ありますが、見かけだけでも平常心を保っていたいものです。( ← ムリ!!)

個人的には、年末の季節モノと言えば、落語は『芝浜』、音楽は『第9』といったところでしょうか。
そして、蕎麦。


アチコチの蕎麦屋さんも良いですが、拙宅で日常感ある蕎麦もしみじみと良いです。
昼時分には、昨夜の豚汁に茹で立ての蕎麦を合わせる。
鍋の底を掻き回して味を再調整して、別鍋の蕎麦を。


この『豚汁+蕎麦』は、ウチの集落の年末行事で『お飾り作り & 餅搗き & 蕎麦打ち』があった時に覚えたもの。
今は高齢化が進んで行事が無くなったので寂しいところです。

大人も子供も大勢集まり、餅を搗いて、蕎麦を打って、大鍋に具沢山の汁を作る。材料は皆の持ち寄り。
農家さんからは、畑の土がついたままの鮮度この上なしの野菜。猟師さんからはイノシシ。
それら一切合財を大鍋に入れる。ちょっと濃い目の味噌味。
蕎麦をお碗に入れて、上からドバドバと汁を掛ける。

不出来な麺の切れ端を見つけて、箸で摘んでは皆で笑いながら頂く。
根菜の肥料について談義が始まったり、子供が「餅を入れてくれ」とせがんだり。そのうち誰かがストーブの上のヤカンで熱燗を仕込む。

日常の延長にある田舎の『ちょいハレ』だったなぁ。


今日は、明るい木漏れ日がカーテン越しにチラチラと動くのを感じながらの一杯。( ← 蕎麦ね。)
『忙中閑あり』を気取りたいところではありますが……いやはや、やっぱりバタバタ。

昼からは、所用を纏めて伊部方面へ出発~~~。

やきもん屋も走る師走のランチです。