備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

備前陶心会展終了致しました

2012-08-29 20:04:04 | Weblog


『備前陶心会展@いよてつ高島屋』での多くの方々の御高覧、誠に有難う御座いました。
会期中は多くの方々のお声掛けもあり、充実した日々を過ごしました。有難う御座いました。


先ほど無事、帰宅しました。
今朝、松山でトラックを見送った後、夕方には伊部で待ち構えるというスケジュールでした。

松山では宿泊していたホテルの最上階が奥道後温泉からの引湯でしたので、結局、毎日温泉三昧でありました。浴場から松山城が見える良いホテルでした。
狙いのジャコ天、ジャコカツ、頬垂れ(ホータレ)もキッチリ頂きました。
伊予酒は今回は巡り合わなかったのが心残りでしたが。
まぁ、今回は深酒もせず品行方正なアフターでしたねぇ。(違った! 今回“も”です。 ←ココ大事)

しかしながら、外食続きになりますと野菜不足といいますか、なにやらお肌がガサガサとするのでホテルの部屋に帰って「コンビニのサラダで一杯呑む」という妙な事をしていました。
健康に気遣っているやら、不健康やら判りませんが……。


さておき、まずは帰宅して『はらんぼ』のジャコ天でビール。骨も皮も丸ごと擂った魚のジャコ天。
久々に「粗にして野だが卑ではない」という旨さです。

良い。

しみじみ良い。


さてさて、ひと心地ついたところで冷蔵庫を物色しますと、小生が留守の間に家族が食べていたであろう何やかんやを発見。
フムフム、小生が留守の間の食生活が垣間見えますなぁ……。肉多し。
スタッフドピーマン3個がありましたので、子供の旅行土産であるところの『かけてみそ』を付けて頂きます。
これも旨し。

「やっぱり家がいいねぇ」という常套句に浸っております。


本日はこれにて……、いや、今年の夏はこれにて一段落です。


明日からはも張り切って参りますぞ。

ひとまず、帰宅の報告まで。



 

備前陶心会展 in松山

2012-08-24 14:48:34 | 展覧会・ご案内


始まってました……。m(_ _)m


所属しております備前陶心会のグループ展です。

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備前一千年 土と炎の伝承『備前陶心会展』

会期:8月24日(金)~28日(火)
会場:いよてつ高島屋 7階 キャッスルルーム
   (最終日は午後4時閉場)

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今回は、会員・OB会員・人間国宝まで600余点を一堂に展覧します。
御高覧頂けましたら幸甚に存じます。


……っと、こういうものも。



交通の関係で時間ギリギリに到着予定。
関係者への挨拶もそこそこにギャラリートーク開始のようです。

プロレスのマイクパフォーマンスじゃないんだから……ねぇ。



ミニトマトソース

2012-08-17 20:37:44 | 料理・食材


実家からミニトマトを持って帰ってきていて、冷蔵庫に入れていたけれど、いささか場所を占拠しすぎ。
冷蔵庫の野菜室の半分がびっちりトマトです。ミニトマトなので基本スキマがありません。扉の開け閉めが重い……。


夕方から覚悟して大鍋で全部湯剥きしました。

全量をトマトソースにする決心。少量なら皮が合っても平気なんだけど、大量なので皮が無い方が良いかな?と。
結果、中華鍋2杯分のトマトソースが出来ました。ミニトマトの大盛ソース。

そのうちから本日分はハッシュド・ビーフに。
水を一滴も使わないのが本日のポイント。(使う必要がなかったと言うのが正しい)

煮詰めていくと甘い香りが漂う。ジャム作りとは違うスッキリした香り。


夕方までは、あまりにも暑くて「この際、ヤケになってトマト・カレーで発汗しよう」と思ってたんだけど、ソースの出来が予想以上に良かったので最大限に活かす方向でハッシュド・ビーフに。
ついでに野菜室の獅子唐も一掴みしてフライパンへ。焦げ目がつくまで焼いて塩を振ってシンプルにアテにする。
炊き立てご飯にソースを掛けて……と。あぁ、掛けない人もいたな。
下の子は頑なに「ご飯は白」の人なので、別々にセッティング。(親子丼も掛けないタイプ)

香りが良くて酸味が程よい。湯剥きした成果があったというものです。御満悦。自画自賛。

「ハッシュド・ビーフとハヤシライスは何が違うん?」という質問にまともに答えずに、「ホワイトシャツとワイシャツの関係と同じ」とか「アメリカから来た粉がメリケン粉や」とか煙に巻いてるうちに完食。
まぁ、ご飯に掛けるかどうかぐらいの問題で、同じものなんですがねぇ。(まぁ、調べてくださいな)


さて、あとは焼いた獅子唐でユルユルと晩酌~~。のはずが「思いのほか甘味があって美味しい」と口走ってしまった結果、全て子供達に巻き上げられました。


(´・_・`)


ワタクシ、タダイマ、キュウリヲ、カタテニ、ノンデマス。

最新品種

2012-08-12 11:21:18 | 料理・食材


岡山は『フルーツ王国』なんぞと申されおりますが、まさにその通りでありまして、栽培農家に知り合いが居たりしますと出荷できないモモとか、まだ名前がない最新品種の味試しのブドウなんぞを頂く事もあります。

勿論、普通に買う場合でも所謂ピンキリですが、すぐに頂く自宅用~最高級進物用まで広い選択肢があります。
モノのコストパフォーマンスを見極めて買うとなかなかに良いものがあります。上手な生産者から直販してもらうのもありですねぇ。
「岡山に住んでいて良かった」と思えるひと時です

さて、桃の場合ですが、お盆に掛かるこの時期は「清水白桃が終わり」という頃でして、それに代わる品種がなかなかありません。
なので、夏のこの時期に「県外の方々への『おもたせ』にモモ」という希望もあるのですが、実は微妙に困ります。

「当たり!」の清水白桃を頂くと、忘れらない衝撃でありますので……。
それを知ってしまうと店先で眺めていても「う~~ん、なんだかなぁ」と小市民らしからぬ悩みが発生してしまいます。なんたる不幸!


そこで、ブドウという選択肢。
で、昨日は急に思い立って岡山中央卸売り市場なる場所へ出かけました。
ブドウのお気に入りは『藤稔(ふじみのり)』なので、それを目当てに。今のところ個人的ランキングのダントツ1位、ブドウ界のセンターポジションでしょう。
初めて頂いた時には『ピオーネの悶絶』が再来し、直後に1位の入れ替えが決まりました。

さてさて、市場に行ってみると、爽やかグリーンと濃厚パープルの二大勢力に分けられています。そこに台頭中のレッド系も少々。
皮ごと食べられる最近流行りのグリーン派はお好みではないので、パープル派を検討。

デラウェア、ベリーA、巨峰、ピオーネ、藤稔……いろいろとあります。
庶民派、盟友、先代王、必勝騎士、キングの揃い踏みですな。(他意はありません)

その中で見慣れない文字発見。『オーロラブラック』
なんだか強そうです。
お店の方に伺うと最新品種との事。「ピオーネはいつでもあるからねぇ、こっちがレアですよ」の殺し文句。トドメに「私、今日コレ買って帰るねん」と。
「藤稔と比べると?」 と伺うと「好みかな」と。


こうなれば買わねばなりますまい。

で、購入。


丁度、お昼でもありましたので、こういうことにも。




さて、いつ頂きますかな。

とりあえず、ドベ鉢へ。

2012-08-08 08:54:43 | 陶芸


先日、砕いた原土を水に漬けていましたが、しっかりと溶けたようです。
砕いた時のバラツキがそのまま色として出ています。
まさに、大地の色です。

この土は、このまま酸化で焼くと『白ベースに赤』の発色です。
よく混ぜると、緋襷がキレイに発色します。『抜け』も白くなります。


さて、これを静かに掬って『ドベ鉢』で水分を抜きます。


夏は、石膏製のドベ鉢が早く乾きます。石膏自体が水分を吸って乾燥するので。
冬は、植木鉢なんですが。


さてさて、そろそろドベ鉢の置き場所をもうちょっと効率の良いところに移したいのですが、なかなか時間がありません。
直射日光が当たらないで、日当たり、風通しが良いところ……、かつ、作業動線が良くて……あるんですけどねぇ。

今は、一番最初に造った「とりあえず」の場所に設置したままです。こういう事は、最初からきちんとしておかないといけませんなぁ。
まっ、今の場所もそれなりに良いんですが。


そろそろドベ鉢の棚自体も新しくしないといけません。10年モノの竹が割れてきました。築窯の時に切った竹を「とりあえず」で使ってそのまま。
これの取替え作業がきっかけになるのでしょうか。
何だかその時が来ても『その時のとりあえず』で済ましそうな気もするなぁ…。

このまま「とりあえず」の連続で終わるのかも。いや、ポジティブにさっ、『その時のベスト』と捉えよう。


そうだ! 『「とりあえず」は、その時のベスト』


これだな。うん。(*^ー')b


まずは朝のうちに、「とりあえず」ドベ鉢に粘土を移そう。 (涼しいうちにするのがベスト)




ゴチャゴチャ

2012-08-04 19:36:29 | Weblog



暑い日が続いています。日中は日差しを避けて家の中でお仕事。
本日は「販売の機会があるので、作品リストを出しなさい」という要望がアレコレ積み重なっていて、それらの整理を。
決して既に売れている訳ではないのが甚だ残念なところではある。

どれが何処に行くのかを決めつつ、整理しないといけないのだけれど、とりあえず並べて見ないと判らない。
仕事場が、あっという間に手狭に。(元々、狭いけど)


初めて…というか見たこともない売り場に出さしてもらう時って、お客さんの層や地域性などが判然としない。
あとから実際に会場に行ってみると、お茶が盛んであったり、陶芸全般に詳しかったり、保守的であったり、進取の気鋭に富んでいたり……と、遅ればせに土地柄を知る。
選んだモノがその要望に沿っていれば良いけれど、外すことも多い。 

そのあたりを判らずにモノを選ぶ時には、「定番の手堅いところで行くぞ」とか「ちょっと攻めてみるぞ」という確信がいまいち持てないので、包括的なラインナップになりがち。
そうなると、自分の焦点がぼやけるというか……。まぁ、今更考えても既に在るモノからしか選べないんだけど。
ただ、一人当たりの点数に制限があるので、取捨選択が悩ましい。

制限された数の中で「自分をどう見てもらいたいか」 (って、まぁ、考えても伝わらない事も多いけどね)
キャリアを積めば、そのあたりのセンスって身につくのかなぁ。


……という事で、今回は『お笑い担当アイテム』はお留守番です。
(つか、そういうのを作るから迷いの基になるんだよな。けど、笑いは大事。ナンノコッチャ。)


現在、仕事場がそういう整理待ちのモノで溢れていて、かなりゴチャゴチャな状態です。
これから梱包をガシガシやって、ヤツラの陣地を切り崩して仕事場を取り戻さねば!

窓辺の葉っぱも計画ほどは行きませんでしたが、ゴチャゴチャしてきました。
葉っぱの影に着実にゴーヤが実っています。




コヤツらも逃さずに頂かねばな!


もう何が何だか~~のゴチャゴチャと戦い中。 ┐(-。ー;)┌


新システム稼動

2012-08-01 18:41:48 | 陶芸


先日、作ったパレットを使ってみました。手順はこれまでと変わらず。
天日で原土をよく乾かします。今までは軒先でやっていましたが、今度は何処でも出来ます。
これが利点かな。

乾いたら積み上げてコンパクトに収納。(する必要もないのだけれど)


それを、小豆~空豆サイズに砕いて水にダイブさせます。



この後は、2パターンの作り方があります。
今回は、手間が掛かるパターン。

原土が溶けた頃を見計らって静かに掬ってドベ鉢へ。程よく水分が抜けた後は『石より』作業。
手で小石をひとつひとつチマチマと摘み出して取り除きます。
この『石より』だけでも時間がかなりかかります。

本来は、そういう風にして作った粘土を数年単位で寝かせておくと良いのでしょうが、小生の場合はモノを作る直前に必要な分だけを石よりするようにしています。
『石より』しつつ粘土のコンディションを確認出来るので。

弟子の頃はストックして何時でも使えるように準備しておりましたが、自分が使う場合は計画が判っているので、その都度でも間に合いますし。(言い訳がましいなぁ)


さて、そのようにして練らずに作った粘土は、『無釉焼き締め』のテクスチャーがよく現れます。
基本、ロクロ挽きもしないで手捻りで作ります。出来るだけ土を動かさない事が大事です。
焼成雰囲気も還元やら酸化やらで、土そのものの表情を引き出します。



ただし、ひとつのモノの中で収縮率やら何やらがバラバラなので、完品まで漕ぎつくのが大変。
しかも取り損ねた石から水漏れしたり……。


でも、酒呑などでは、お酒に揺らめく景色が愉しいので使うのも作るのも両方好きな手法です。

さて、新システムが稼動しましたので、あとはジャンジャン仕事ですなぁ。