備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

備前産素材で、フレンチ&イタリアン

2018-11-21 12:15:20 | 料理・食材


過日の事。
倉敷でのグループ展会期中でしたが、細君とディナーへGO~~。
岡山の玄関口のホテルにて、『備前の里海里山の恵み』が主題で開催されました。

シェフは、岡山を代表するイタリアンシェフとフレンチシェフ。
イタリアンとフレンチの融合コースというのが興味深い。コースの組み方は、どのようになるのだろうか?
予想するにイタリアンシェフのスペシャリテ『リゾット』が出るだろう事にも期待大である。

スタートは、シェフのご挨拶から。開始前から作り手が楽しんでいる感じ出ている。

満席一斉スタートなので、時間配分が出来ているのだろうなぁ。余裕感じるなぁ。自信もあるだろうし。

開始!


『ブイヨン・ド・レギュ-ム』

このレストランのお決まりのスタート方式。本日のブイヨンを小さな器で頂く。
瀬戸内ブルーを意識した瑠璃釉の伊万里、島のようにひとつ備前が。
野菜エッセンスが複合した奥深さ。戻り香が心地よい。口の中が温まって期待が高まる。
幕開けにふさわしい一品。


『お魚と野菜の一皿』

フレンチシェフの「野菜の素材感をダイレクトに味わって欲しい」との事からサラダから。
混ざっているのはコハダ。コハダにしては味が濃い。口の中でペターっと広がって行きそうな脂を野菜がキュッと纏める感じが面白い。
ドレッシングの油を魚の脂に置き換えるという感覚なのか。足し算なのか引き算なのか判らない絶妙なバランス。
シャキン!とした葉物に対して、根菜類のホッとする食感。

野菜なのにワイン切望。

ワイン。

岡山で注目されているワイナリーのもの。


『蛸とトマトの一皿』

黒いのはイカ墨。トマトビネガーは初めて。トマトの香りが強く立つ。
注目したのは蛸の切り方。蛇腹の切れ込みに味が入り、噛み切りやすく、野菜と合わせても口の中でタコだけが残らない。
複数の素材が乖離しないカットなのか。
これ、今後、拙宅でも真似するわ。



『海老とお米の一皿』

イタリアンシェフのスペシャリテ。この日はこれ目当て。個人的にはメイン相当だ。シェフのリゾットを頂くのは3回目かな。
お米は岡山産『ひのひかり』。大粒の品種でスープの吸い込みも多いので、ふっくらと。
上に掛かっている『ゆかり』の様なものは、スマックという中東のスパイス。味は……ゆかり。
……ということは、自宅で再現する時には、ゆかりだな。
 (厚さのあるエビに火を通しつつ、堅くならない方法は後でシェフに訊いた。これも真似するぅ)

「しかし、和食ならご飯が出たら終わっちゃうしなぁ。途中でお米が出て、この先はどうなるのだろう? お米は野菜という西洋感覚なんだろうなぁ」と要らぬ心配をして、内心ドキドキ。
さてさて……。


『貝類と蕪の一皿』

「そう来るか!」という一品。「……これ、茶碗蒸しだわ」
出汁で味覚をリセット。箸休め的な一品を挟んで落ち着いてメインへという事ね。生の蕪の清涼感ある香りで嗅覚もリセットされる。
前の皿からは『味のグラデーション』となり、次の皿へは『味のコントラスト』になっている。最高の脇役プレーだなぁ。
出汁の余韻をもってメインを待つ。高まる期待。
ワクワク!


『渡り蟹と木ノ子の一皿』

濃厚ッ!!
本日、一番の濃厚なソース。渡り蟹はパイ包みにする事で形も取れて無駄が無い。しっかりとした塊になるパイ包みって良いなぁ。
これまでの素材を感じる淡い味、香りなどから、一気に渾然一体とした濃厚さへ。
打ち上げ花火を見るような破綻無いアッチェルランドな展開。
いやはや……。


『みかんと白インゲン豆の一皿』

野菜に拘りたいフレンチシェフが、白インゲン豆を形を残して甘く炊いたとの事。想像すると愉快にも。
そして、この時期は酸味がある温州みかんは、直接産地で特に甘いものを選別し、丸ごとコンポートに。見ただけで判る丁寧な仕事。
アイスでクールダウンされて、大輪の花火がスッと消え、印象だけ残ったかのような充足感。

一幕のドラマのような美味しい時間でした。

一品の存在感と順番に役割があって、それぞれが確立しつつ全体を作る。
きっと、あの人なら「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」って言うんじゃないかな。( ← 違っ!)


お皿チェンジの間にはシェフ二人が漫才、……じゃなくて、解説してくれるのも楽しくありました。


それにしても、普段買い物先で見かける備前の食材が、斯くも変わるプロの技術の凄さ。


細君もご機嫌にて、良い時間でした。 

有難う御座居ました。 m(_ _)m





















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映画 『ずぶぬれて犬ころ』

2018-11-14 17:32:50 | Weblog


最近、映画を観る事が少なくなった。もともとお気楽なドンパチSF映画を観る事が多かったけれど、それでさえも。
久し振りに映画を見た。良かった。

先日、『岡山映画祭2018』という映画のフェスがあった。
数年前に袖触れ合う程度のご縁ながら、同じアートプログラムでご一緒した監督さんも出品されている。

『ずぶぬれて犬ころ』という一般初公開の作品。

内容は、現在いじめにあっている少年が、住宅顕信(すみたくけんしん)の俳句に出会い、彼の短い生涯をたどる物語になっている。
住宅顕信は、岡山県の僧侶にして自由律俳人で、1987年に25歳の若さで亡くなった。生前残した俳句は281句。



小生が大学入学の頃、バブル期のイケイケ空気感の中『サラダ記念日』がブームになっていた。
キラキラした『自由律俳句』の世界を横目で眺めつつ、現代音楽の不協和音に身を沈めていた日々だったか。
刹那的な輝きのバブルを少し味わっていた生活。

卒業して弟子入りする。程なくバブル崩壊。
全く畑違いの分野に身を投じた生活は、楽しかったけれど漠然とした不安もあった。不景気も感じていたし。
その頃に、ちょっとした住宅顕信ブームがあった。

久し振りに聞いた自由律俳句という言葉。
『サラダ記念日』のキラキラした世界ではなく、地面に近い視線、冷たさ、自暴自棄さえもあるその句に目を惹かれた。
自身の抱える不安感と共鳴したのかも知れないなぁ。

それから随分と時を経た。今回の映画は、再び目の前に現れた住宅顕信だった。
監督も知っているし、句も知っている。

見に行った。


映画は、実に淡々と描かれていた。
俳句という削った文学に対して、映像の削り方が対峙しているかのようだった。
いじめシーンであってもカメラはぶれることなく固定され、視点の高さもほぼ変わらない。
場面転換での旋律と言うにはあまりに短い数音のピアノが効果的。その前後にあるセリフの声の高さとピアノの音が近い。一旦、声が音に置き換わる事が場面を繋ぐ接続詞のようだった。
過去と現代を行き来する事で、冗長さが無くドラマが進む。

ラストシーン。
現代軸側の少年が横断歩道で見せる視線。顕信の句を知った者の生きる覚悟があった。
少年はまだ不安定さはあるけれど、自分で歩ける強さを秘めた。大丈夫。
生涯は信号のように期限があるけれど、二つの時間軸がひとりの中で合わさって映画が終わる。

余韻。

ちょうどオーケストラの指揮者が交響曲の最後の一音を止め、自分の動きも止めて、しばし後にゆっくりとタクトを下ろす……。その間合いを見るようだった。


来春には、一般公開されます。岡山では、シネマクレールとか。
ご機会ありましたら是非。


今回は終わってから座談会なども。

主演された俳優さんが、「知ることによって生き継がれていく」という趣旨で話されたのが印象的でした。
「このあとは、多分、岡山ラーメン食べて帰るんだろうなぁ」などとも。


久々に良い時間でした。

有難う御座居ました。



















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【ご案内】 けらもす9.1 ~ 旅する備前焼 ~

2018-10-30 10:47:08 | 展覧会・ご案内


所属しております『備前焼作家集団けらもす』のグループ展です。

毎年、備前焼まつり一ヶ月前が恒例会期でしたが、諸般の都合にて11月の開催となりました。
ご高覧頂きますれば幸いに存じます。 m(_ _)m

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タイトル : 『けらもす9.1 ~ 旅する備前焼 ~』

会期 : 2018年11月2日(金)~11日(日)
会場 : 加計美術館(倉敷・美観地区) 
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今回は、作家自らが自作を持って旅先で撮影した写真などと共に展示します。
メンバーは、岡山県外出身も多く、また展覧会等々で出かけることも多いので「この際、アチコチで撮影してそれも展示しちゃえ」ってな具合です。
この春以降、各地でヤキモノを野外撮影する不審者が出没していたのかも知れません。

たぶん、パリとか東京とか……。(搬入まではお互いの手の内が見えないので、よく判んない……)


さて、先日焚いたチビ窯から『金魚さんチーム』も出品しようかと思い立ちました。
「そうなると展示台が要るなぁ。作るか!」と…… 我ながら自分の気紛れ加減には参ります。
素材は色々悩みましたが木材で、流木っぽく仕上げてみます。金魚だしねぇ。メカ繋がりで鉄板も良かったんですが……。


まずはひとつ作ってみて、手順をフィードバックする事に。

なるほど。作ってみてから判る事もある。


さて量産だっ! サクサクいくぜっ!


家の裏から木材を物色する。テキトーに切り出す。

モノの重量に合わせて厚みを変える。

側面をランダムにカット。

引退した大工さんから頂いたノミで。放置していたので錆だらけなのがオハズカシイ。でも研がないで使っちゃう。
ちょっと彫刻家気分だけど、実際は安全第一で。

節があればそれも活かす!(……事にした)


ガスバーナーで焼きます。

「また、アイツ焼いてるよ」という声が聞こえてきますが、気にしない……。

ヒャッハー! 

調子に乗って、盛大に燃やしそうになるのをガマン。

コゲを落として、サンドペーパーで磨きます。

トゲに注意。

塗装。

クリア仕上げにする。

年輪の中心に金具を装着する。水面の波紋のように……。


出来た!!


ジャ~~~~~ン。


小難しい事は置いといて……、着脱可能だぞっ! (搬入の事を鑑みて、接着しないだけ)


さてさて、あとはどの金魚を持っていこうか……。他のモノも選ばなきゃいけないなぁ。

あっ、リストも……。

あっ、備前焼ガチャも……。

あっ、写真~~~~~~~~~~。


寄り道しすぎた。準備しよう。



ではでは、会期中に倉敷・美観地区に来られる方は是非! ( ̄ε ̄)~♪










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備前焼まつり2018 終了

2018-10-23 11:49:07 | 展覧会・ご案内


備前焼まつり終了致しました。
多くの方にご来場頂き感謝です。

今回はもう絵に描いたような行楽日和でした。

リピーターさん、はじめましての方、スチパン萌えの方など、沢山のお声掛け有難う御座いました。
タイミングが重なって、お話出来ずの方には誠にスミマセンでした。

今回は、古くからのブログ繋がり以外に、各種SNS繋がりの方との実際にお会いでき「おぉぉぉ!」という会話が面白かったです。
よく知っているのに、「はじめまして!」とか、カード払いのサインで「あっ!」とか。

「現代とはかくもあるものか」と感心しきり。

あと、某公共放送局の威力をまざまざと……。僅か数十秒の放送で……いや、凄い。
鮭を見てイワシをお買い上げ頂くというパターン続出。(ウチは魚屋か?)

 未視聴の方はどうぞ。
  【地上波:再放送】
   美の壺『天地の恵み 備前焼』 
   12/9(日) 23:00~23:29 (Eテレ)


でっ、小生の個人的なお楽しみであるサワラ寿司、サバ寿司も無事に入手出来ました。

午前中に、拙宅お手伝いスタッフを買い物部隊として派遣する念の入れようでしたがね。
やっぱり美味しい。ひと口毎に大事に頂きました。マジ、オススメ。

その他にもハモ天、コーヒーなども。

初日は、明け方近くまで準備していたので、帰宅した途端に睡魔に襲われました。
ビールを吞んで、オヤスミ3秒。たぶん、ピクリとも動かず爆睡。
翌朝は快調なる朝の目覚め。


そして、二日目。「めっちゃ日焼けしてる」と皆様に言われる。

おまつり終了して、帰宅途中にスーパーへ。
疲れているので止せば良いのに……、鮭の白子を買ってしまう。 普段あれほどプリン体に恐れをなしているのに……何やってんだか。 ┐(-。ー;)┌

家に辿り着いて一塩振って、鍋に昆布を投入して風呂へ。

風呂上りにビール。
腰に手を当ててグビグビ……ではないにしろ、それに近い状態でした。

白子入りの湯豆腐でしみじみと。

ホッとしたのか、ほとんど寝落ち状態でした。ギリギリ布団へ潜り込む。


翌日は休養日。
案の定、足の親指付け根の違和感……。ワタクシ、マイアガッテ オリマシタ。
これがホントの『あとの祭り』か。


そして、本日より再始動!

作るぜ! 決めるぜ!
粘土作って…、案件整理して…、スケジュール確認して…、会議しなきゃ…、あっ、写真とか…。 
なんだか……、おまつり状態ですな。

えぇぃ、人生は祭りだっっっ!


さてさて、では、また来年の備前焼まつりでお会い致しましょう~~~! 


チャオ。(*^o^*)/~~


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【ご案内】 備前焼まつり 2018

2018-10-06 12:48:31 | 展覧会・ご案内


【第36回 備前焼まつり】の告知です。


日時 : 平成30年 10月20日(土)9:00~17:30 ・ 21日(日)9:00~16:30 
           前夜祭 炎の祭り『かべりだいまつ』は、19日19:00スタート。

会場 : 備前市伊部(JR赤穂線 伊部駅周辺)


さて……

●今年も出店致します。
場所は例によって例のところです。オレンジ色の幟出してます。たぶん。

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【出店場所】

●駅を降りたら正面通りをまっすぐ。T字路にぶつかったら右。そのまま右を見ながら歩いてオレンジ色の幟がウチです。(旧、安達酒店前になります)



・『ローリエ(月桂樹)一掴み進呈』が好評だったと思い込んでいますので、お買い上げ頂いた方へ半強制的に配布します。
・カード払い出来ます。
・『ミライノカセキ』は、持って行くかも。

___________


【経験上のメモ】

■駐車場関係
・伊部小学校は、7:30時点でほぼ満車。例年早まっています。ご注意。
・リフレセンター(伊部の西端)に駐車すると遠いようですが、旧道や路地をブラブラ歩けるので良いです。
・片上(伊部より海側)の駐車場~備前中学校まで、無料シャトルバスもあります。


■交通関係
JR赤穂線の臨時列車があります。(岡山~伊部約40分)
・今年から、ICOCA(イコカ)が使えます!!!! ( ← NEW!!)

・閑谷学校へは無料シャトルバスで行くのが便利。イベント開催中なので是非。


■飲食関係
・飲食の出店あります。
・カフェ(コーヒー)の出店が増えています。(岡山は意外にコーヒー焙煎士が多い)
・ビールなどアルコール飲料を売る店は少ない。
・アイスクリームが悩みどころ。白桃・醤油など。晴れた日は大行列します。
・黒豆の枝豆、コノコ、アナゴ、デビラ、ぶどうが地元特産品。
・ちりめんじゃこの美味しい店がある。
・地元醤油屋さんの唐揚げが美味しい。醤油ソフトクリームも人気。


・スーパーマーケット(マルナカ)あり。駅から東へ10分弱のところにあります。
・コンビニあり。伊部駅から西へ。



■新しいイベント
セラミックアートビゼン閑谷  ※閑谷学校にて
・今の備前は、「漫画『ハルカの陶』の映画化決定~~~」が話題でございまして、当日はその情報は其処此処で見かけるかと。
 なお「備前焼まつり当日 映画撮影あり」「2日目に俳優さん御来場」との事です。 


●個人的注目は、
・さわら棒寿司・穴子押し寿司 (地元寿司店による出店。数量限定)
・BIZEN BLUES BAND(備前焼作家バンドによる演奏)   


■その他
・花材として黒米、唐辛子、トウモロコシを売るお店もあります。
・路地に入ると備前焼以外の面白いものがある。
・紫外線ケアはしたほうが良い。
・日傘は邪魔かつ危険です。(見ていてハラハラします)
・スマホ片手に歩いている人は急に立ち止まる事があるので注意。
・両日とも伊部の町並みを観光ボランティアガイドが無料でご案内。

●時間に余裕のある方は湯郷温泉へ! 程よいドライブの距離です。 
   岡山県の「13府県ふっこう周遊割」のご利用とか、調べてみてみてみて。
   ゆのごう美春閣『日帰り入浴(1,000円)』も良いです。


●ゆうパック取扱所:伊部郵便局横に臨時出張所が出ます。10:00~16:00
※備前焼を送る場合、購入したお店で発送する旨をお伝え下さい。発送用の梱包とか御座いますので。


___________

■小生の個人的なこと
・お昼ごはんは例年『アナゴ飯』『アナゴ棒寿司』が鉄板でしたが、『サワラ寿司』&『唐揚げ』に変更。
・毎年、昼ごはんが15:00過ぎ。
・毎年、備前焼小町を見そびれる。
・ほぼ毎年、写真愛好家撮影の小生のアップ写真が駅に飾られる。
・ほぼ毎年、2日目の山陽新聞朝刊に写真で登場する。
・時々見かけるワンコ達は皆、可愛く、お利口さんである。
・主催者発表の来場者数は、実際より○○いと思う。

___________

          
●詳細は、【備前焼陶友会のページ】へどうぞ。ページ下部にあります。
  (記事アップ時には特別ページが無かったので異なるかも)



ってな感じで、まったく祭りの準備をしていない状況ながら、告知まで。


つか、直前にチビ窯焚くかも……。 \(◎o◎)/

















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ミライノカセキ(魚)の作り方

2018-09-26 09:45:45 | 陶芸


ミライノカセキの魚バージョンの作り方をよく訊かれるのでレポ。(製作中を画像で出すのは初めてだな)
伝統的な備前細工物は型起こし製作がメインですが、近年は一点モノもあります。
拙作の場合、まだまだ発展する予定なので一点製作です。

まぁ、基本的には、「ま~~る描いて、フォイッ!」です。 ( ← 古い) 
違っ。
「魚型弁当箱に、部品というオカズを詰める」です。 ( ← ちょっとザックリ過ぎか)


では、調理スタート! 食べられないけどなっ。 Ψ(`∀´)Ψ

製作時間は、午後イチ~番犬福助の散歩時間までが目安です。
あっ、設計図とかないから。
__________

【1】 粘土を丸めて、おおよその魚の形を作る。

金魚は菱形。鮭、鱒などは紡錘形とか。なんとなく。左側に頭をイメージ。


【2】 背びれをつまみ出す。顔のサイズを決める。

この段階で作らなかったヒレは後付け。別に作ります。
側線、背びれ、エラの位置のキワはキッチリ決める。顔のデフォルメはテキトー。
バランス大事。ある意味、決定的な場面ではある。


【3】 部品が入るスペースを作る。

カンナで削り出す。内側は後から入れる部品との隙間が出来ないように、カドカド、ピッピッ。
スケルトン部分は穴を貫通。展示用の穴を腹側に空ける。
イケイケドンドンで。


【4】 部品を作る。(ヒレの写真は忘れた)

チマチマと楽しい。
 ↓
バリエーションを増やすのが悩ましい。
 ↓
チマチマが辛くなってくる。
 ↓
「選択肢が増えるので、作りすぎるぐらいで丁度良い」と修行の如く作る。


(ここまで石膏型で出来ますが、敢えて手捻りで)


小休憩チャンス。
ここからが時間が掛かるので、気持ちを入れ替えよう! コーヒーを淹れるのが吉。
_________


【5】 部品を接着していく。

設計図がないのでアドリブで。
心臓に近いところは大きい部品、ヒレの近くは歯車、口の中はパイプ、エラはコード、内臓系はタンクなど。
スケルトンになるところは、空き具合に注意。

それぞれの部品の乾燥具合を見極めながら接着するのは、楽しいけれどメッチャ気を使う。目が疲れる。
 ↓
なかなか捗らないが、途中でやめれないジレンマ。

【注意点】
「何故、これを作っているのか」という自問自答は禁止。自分を呪い出す時もあるけれど、心を強く持つ事。

【備考】
そのうち「部品が入るほど嬉しい」という製作ハイに達するので精神衛生上は大丈夫。
但し、あとから来るダメージが大きい。


大休憩チャンス!! 
既にハイな状態なので、このまま続けることが多い。
_________


【6】 ヒレを組み立てる。

急に曲線を意識して作るので、頭と手が戸惑うのが判る。この切り替わりが面白い。( ← たぶんビョーキ)
このタイプの金魚の尻ビレは、帯びれに隠れて見えないので省略。


シリアルナンバーを入れる。
大抵の場合、部品ギチギチでナンバープレートを入れる隙間が無くて焦る。( ← 次作でまた忘れて、部品てんこ盛りを繰り返す)


【7】 完成~~~~~~~。

透け具合はこんな感じで。

ジャ~~~ン!( ← 何の音だよ)

ご満悦の瞬間。


【8】 乾燥へ。
置けなくて手に持ったまま焦る。「何処にどうやって置くか」しばしウロウロ。福助と目が合う。
スポンジを見つけて、そっと寝かせる。

__________

てな感じです。

時系列で書くと早いんだけどなぁ。いやはや。 .....( ˘•ω•˘ ).。oஇ


この後は、福助と散歩。
歩きながらクールダウンする。
疲れてトボトボ歩くので、最初はしゃいでいた福助が途中から心配顔で振り返る。
『酒器の勉強』時間が迫っているのを思い出して元気復活!


で、コレ、焼かないと本当には完成しないのよねぇ……。

まっ、それはそれで楽しみではあるけれどさっ。 ( ̄ε ̄)~♪


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【ご案内】 ミライノカセキ@阪急うめだ本店 スーク暮らしのアトリエ

2018-09-25 10:02:29 | 展覧会・ご案内


本日からスタート。
__________

・タイトル : ミラノカセキ ~Where Or When~
・会期 : 9/25(火)~10/2(火)
・会場 : 阪急うめだ本店 10階 スーク暮らしのアトリエ

・在廊日 : 29(土)、30(日)

__________


今回のタイトルは、JAZZナンバー『Where Or When』からです。
曲は甘酸っぱいデジャブ的な内容ですが、まっ、人生いろいろなのよさ。

高校生の頃、ラジ関(地元ラジオ局)の深夜ジャズ番組のテーマ曲だったっけ。後に弾いてたのがエロール・ガーナーのライブ盤と知ってCDを購入。
当時はテクノ黎明期からフュージョン全盛期。キラキラ高音と単調な打ち込みリズムから自分をリセットする時の一枚にしていました。

叙情的でガチンガチンな左手、対照的な軽さの右手。和音をブレて押さえる揺らぎ、クセのある無骨さが良かったなぁ。あと、よく歌ってる。
急にアドリブで曲が変わるのが晩年の談志みたい。
見よ、このジャケットのダサさ!(←褒めてる) 


さてさて、告知を。
今年3度目、今月2度目の大阪です。有難い事で御座います。



劇的に大阪駅周辺が様変わりしていて浦島太郎状態です。
「え~~~と、どっちに行ったら良いのかしら?」という事も多々。「人生にも道にも迷うわぁ」というベタな事を言ってたらゴメンナサイ。
知ってたんだけどなぁ……、え~~~と。 Where? When?

今回は、使えるオブジェ『ミライノカセキ』をメインに、普段使いの器、ちょっといい日の器など150点あまりを展覧します。

お時間御座いますれば是非!


__________


備前焼には古来より『細工物』というジャンルがあります。
桃山時代の獅子香炉から始まり、のちには動物、霊獣、七福神などが作られてきました。

近代以降は、西洋彫刻の技法や考え方を取り入れた製作も行われるようになりました。

その延長として、SFジャンルのスチームパンクをモチーフとした『ミライノカセキ』シリーズを製作しております。
「いつかどこかで作られた機械が、錆びてのち埋没して、発掘されました」というストーリー性を感じて頂ければ幸いです。

香炉や花入として、用途のある『工芸としてのオブジェ』を目指しています。



<作家在廊日>
9月29日(土),9月30日(日) 午前10時~午後7時
__________

阪急 スタッフブログ















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照りっ……な具合で

2018-09-22 18:43:29 | 料理・食材


過日の事。

いつも色々とお世話になっている伊部のど真ん中のお寿司屋さんに出向いた折に、大将から頂き物をしてしまいました。
商売モノを頂いてしまい恐縮千万。
しかも、家族全員の口に入るように。アリガタヤ~~。

渡される折に「照りっ、テリッに仕上げてや!」と言われて、「おぉぅ」と若干のプレッシャーが。

出来るかしら? ヒヤヒヤするなぁ……、いや、目指すのはテリッテリッだ。


商売モノの素材なので、バッチリ掃除済みのコンディション。流石。

おっ、ヒレはエラの中に入れて形を保つのか……。なるほど、勉強になります。


大きな鍋を用意して、スタート。

あれこれして、しばし。

もはや「テリッテリッ」は呪縛だ。ちょっと意識し過ぎて手元が狂う。
「ん~~~、味醂プラス砂糖が多目になったか?」
しかし、これで煮汁が飴状になれば、シズル感ある「テリッテリッ」だ! 
あとは待つのみ……。

弱火でジンワリと。しばし、しばし……。


とっっっっ! 


冷蔵庫にオカラとヒジキがあるのを思い出した。「この煮汁、美味しいぞ」と思っちゃったんだから仕方ない。
汁っぽさが少し残るぐらいで終了する事に。

お供にしたのは、ゴボウ、ニンジン、サヤインゲン、シイタケ。
ゴボウは必須なのよね。多分、何処かでの刷り込み体験なんだろうな。

「テリッ!」ぐらいな仕上がり。(これで許して頂こう)

てな事で完成~~。



煮汁は、早速、別料理へと旅立って行きました。
頂き物から派生メニューまで、美味しく頂きました。



ごちそうさまでした~~。 m(_ _)m


 ・
 ・
 ・


……ってな話は、随分と前の事でありまして。

本日は梱包発送作業を朝から、ず~~~~~っとやっていてお疲れMAXです。

そろそろ、本日の『酒器の勉強』を始めなきゃなぁ……という時間。

あぁ、ツライ、ツライ……。(「どうしようかな?」と考え出すと、なんか元気出てきた)



さぁさぁ、どうなりますやら。


















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久し振りのプラネタリウムへ

2018-08-19 12:22:47 | Weblog


酷暑で朦朧としているうちに夏が過ぎるのか……。

ひょいっと思い立ってプラネタリウムへ。
最近、夜空に「金星、土星、木星、火星がよく見えるなぁ」と思っていたので、俄かな知識欲である。
あと、プラネタリウムは涼しくて良い。


さて、近場というよりは馴染みある場所へ出向いた。明石天文台である。

子供の頃には、機会があればちょこちょこ行っていたけれど、何十年ぶり?
そういうえば、震災の後は暫く閉館してたっけ? 電車から大時計の針が止まっているのが見えてたなぁ。


天文台の前は上り坂になっていて、チビッ子達が我先にと駆け上がっていく。好奇心の具現化か。微笑ましい。
麦藁帽子の一群に追い越され、キャッキャとはしゃぐ声が遠ざかっていく。
その後には、セミの声がひと際大きく聞こえる気がする。暑い。

すっかり浦島太郎な気分で到着。

まずは展望台へ。景色を見るというよりもクールダウンが目的。

360度グル~っと見渡せる。
展望台にあるPCの周辺案内は神社仏閣が多過ぎて……マニアックだわ。


展示フロアへ。昔あった展示物が今は無い。
月に行った時の体重が印刷される体重計、銀色の玉が穴あき鉢の中をグルグル回りながら落ちていく(多分『ケプラーの法則』の)模型とか……。

その代わりに、時計の模型は面白かった。振り子、錘、水などの異なる動力で動く歯車が見える仕組み。
萌えるわ~~。売ってるなら買いたい。


着陸船の各種模型も。

金色の断熱材、足回りのトラス。うむ。萌える。売ってるなら買いたい。( ← 2回目)

隕石コーナーでは「オデッサで回収した」というキャプションを発見。
うむ。オデッサかっ! わかるぞっ。



そして念願のプラネタリウムへ。

ちゅど~~~ん。(こんな擬音で良いのか……?)


うむ、変わらんな。
萌えるわ~~。売ってるなら買いたい。けど、買えないな……。( ← 3回目にして諦める)


上映はキッズ向けでした。まぁ、周囲のチビッ子たちの興奮が面白かったので良しとする。
シートがリクライニング出来て良い。若干、寝落ちした。


で、帰宅して夜空を見上げつつ、外でお茶を。

プラネタリウムの余韻にあわせて……メカ繋がりな『ミライノカセキ(振出)』から、金平糖を一振り。


星を見上げつつ「そういえば、コンペイトウって、もともとはソロモンの要塞だったよなぁ」とゴニョゴニョと。( ← 判る人には判る)
コンペイトウを口に含んで見上げる夜空。
「覚えているかい? 少年の日の事を……」という気分にて。( ← 判る人には判る・2回目)

しかしながら、ささやかな感傷も夜風によるクシャミ一発で興冷め。
「ミライノカセキの発展形を作ろう!」と現実へ。 ( ← 売ってないなら作ればいいじゃない方式)


朝夕、涼しくなりつつある。


夏は過ぎたか……。










































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会期中の食レポ(番外編) と……

2018-07-01 12:26:15 | 料理・食材


上京した機会に、挨拶まわりやら、打ち合わせやら。


●下北沢
このところ、ちょくちょく来ている町。

数十年前の実家のある駅(神戸市垂水)周辺の雰囲気を想う。
特化した趣味全開の個人商店。曲がった坂道。商店街を抜けると住宅地。道にはみ出す植木鉢……。

まぁ、垂水は、今や何処でもある商業ビル、パチンコ、ファストフード……のある駅前になっている。いわゆる『ファスト風土化』やねぇ。
勝手に泳いでた小さなプライベートビーチは、アウトレット・モールになってるし。
だからこそ、ゴチャゴチャした商店街がホッとするのかも知れないな。

大きく違うのは文化面か。道端に俳優養成所のチラシが落ちてたり。垂水はイカナゴぐらいしか落ちてへんわ。

風が吹いても海の香りがしない……。暑ぃ~~。

カキ氷をゴチになりました。今季初です。

抹茶ミルク。
ご馳走さまでした。



●青山・外苑前
漫画の『へうげもの』企画でお世話になっているギャラリー。

初めて来れた! 超絶、忙しそうだったので早々にお暇を。


あと、いつもお手伝いし合うヤキモノ屋さんが、ごく近所で個展中という奇遇な状況だったのでそちらも。(写真、撮ってなかった……)


●阿佐ヶ谷
初めて降りる駅。少し歩いて和風喫茶店へ。一年前に新規オープンの為に拙宅へお越し頂いたオーナーの店。
常連さん共々、笑顔で迎えて頂きました。オーナーの充実ぶりが伺えました。


常連さんオススメの煎茶を水出しで。10分後にシャンパングラスへ。色が綺麗。

戻り香が強い。ゆっくりと頂いて余韻を楽しみたい一杯です。流石なチョイス。

カウンターだったので、そのまま二煎目、三煎目も淹れて頂きました。変化していく渋味と甘味。

二煎目で『コケモモのワラビ餅』、三煎目でお手製の餡の『最中』を頂きつつ、久々にゆっくりと煎茶を楽しみました。
有難う御座いました。


●浅草橋
隅田川沿いにある瀟洒で小粋な一軒家のギャラリー。
ビルの合間にある立地がその矜持を示すのか、内側の空間には独自の時間が流れています。
ヘリンボーン張りの床、つぼつぼ意匠の建具、石組みの露地、小さくもしっとりした庭、隅田川の空……。

住所を見て納得です。柳橋といえば花柳界。

清元・長唄・小唄の名取。美貌と美声で有名な当代随一の市丸姐さんの旧宅との事でした。


●個展会場の近所だった銀座三越
カレーの為の器展『今日も、明日も、カレー日和。』にも顔を出す。
へうげものメンバーのグループ展。流石、スパイスの利いた熱量ある展示でした。梅雨も夏も吹き飛ばさんばかりの勢い。



……と、いう訳で、今回、連れ帰った作品たち。

●昨年、麻布十番の個展で、古陶のような『かすれ』と『貫入』に魅入ってしまった赤絵。

使っていくと変化しそう。

●手で隠せるほど小さな『豆向付』。

豆とは言いながら、本歌写しの小さな実力派です。


その他、擂粉木やらスパイスも業者並に購入。(築地はヤベェ~~ぞ)


さぁ、報告はここまでとして、次への仕事をします! 


(こう見えても忙しいねん。現実逃避っぽいけど)






































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