備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

越冬パッションフルーツ

2014-01-25 18:58:24 | Weblog


夏にグリーンカーテンにするべく仕事場の南側にネットで茂らせていたパッションフルーツ。
エキセントリックな花と実の収穫を楽しみにして栽培したものの、何故か蕾すらつかず単なるグリーンカーテンになってしまっていた。
本来の目的は果したものの残念な結果。シーズンが終了してから原因をあれこれ調べてみた。

どうも暑すぎたのが原因らしい。
肥料が多すぎたのが原因らしい。
植えたのが遅いのが原因らしい。

「らしい、らしい」と推測の域を出ない事ばかりなので来年も挑戦することに。
調べていると、まぁ、当然というか、南方系なので気温さえ落とさなければ越冬する事がわかり家の中へ。
茄子みたいなものか。木化するんだろうな。たぶん。

あまり良くわからないまま……というか情報が多すぎて迷ったものの、「短く切っても大丈夫」という事を信じてカット。
それでもちょっと用心して、葉っぱが10枚ぐらいで一枝の長さを30cmぐらい残す。株を大きく掘ってプランターへ引越し。
プランターより一回り大きい衣装ケースを用意して入れ子にした。これで水遣りも大丈夫なはず。
あとは越冬環境。15℃を下回らなければ良いとか。10℃でも大丈夫という意見もあったけど……。
ガラス越しに陽が当たる場所に置く。

年末頃に4本あるうちの2本の葉が黄色くなって「ありゃ~~、移植失敗か」と思っていたら新芽が出てきて一安心。
今のところ、朝も15℃は下回っていないし。



結局、色々と調べても「らしい、らしい」の連発なので、まぁ、やってみないと判らん!
「農業が仕事でなくて良かったよ」と思ったものの、すぐに「ヤキモノも同じ事か……」と思い至る。
見守るのも疲れるけど。


なんだか蔓も延びてきている今日この頃。
春が待ち遠しいぞ。




今日の『あの日』

2014-01-17 09:08:50 | Weblog


今日は、個人的に『あの日』。
「個人的ではない」と言われる向きもあるかとは思うけれど、被災経験の思いは誰にも代われないと強く思っているので、敢えて「災害は個人的な出来事」と言い切る。皆が共通な事なんてない。
9.01、1.17、3.11……記憶に残る大きな災害はその他にも沢山ある。小さいものもあるだろう。規模に関係なく人それぞれの『あの日』がある。
そして個人経験からの立ち直りは、皆が自分の中で折り合いを付けていくしか仕方がないとも思う。
勿論、他人が「そこに寄り添いたい」とか「何かしたい」という繋がりが生まれるのも事実。その繋がりも被災側も援助側も個人的な思いからの結果。
しかし、その両者にも個人の中にしかその動機も答えもない。

あの日から一週間後に戻った神戸の風景は色褪せて音が無かった。その時の印象は今も強い。
19年経た今日は、淡々とするしかないという『平常の想い』と『あの日への想い』が交錯している。
今日はそういう日。


以前ブログに書いたことを思い出そうして、自分のブログの検索窓に「神戸」と打ち込んでみた。
そこには悲喜こもごもな想いの上澄みが書いてある。まぁ、お気楽ブログなので然程に個人的な重い事は書かないので、ほんの気持ちの断片しか見えないけれど。

その中で2011年の東北の震災と津波の後、2012年に阪神淡路大震災の事を『あの日』として記していた。
見返すと、2011年12月の気仙沼へ行った事が思い出された。震災後に今の自分に出来る事として色々と思っていた事、現地を見に行けた事……。神戸と東北。

震災前に神戸を離れて生活していたこともあり、現在、変化している街の風景を見ると戸惑う事がある。それが震災の影響なのか自然な変化なのか見当がつかないから。
そこにある空き地や拡張された道路の理由は? 歩きながらも内心いつも戸惑っている自分がいる。そういう今。
同じような感覚の人もいるだろう。無い人もいるだろう。
しかしあの日、そこでリアリティーを感じる事を受け止め難い自分の心があった街である。そこからの復興、復活。
自分の中では大切な年月でもある。それが個人的な想い。

メディアで流れる「忘れない」とか「忘れないで」とかという言葉に小さな違和感を覚える。それも大切な報道とは思うけれど腑に落ちないのは仕方ない。
だから、今日はラジオもテレビも見ないで、『あの日』を想っている。


昨夜の事。
月と雲がダイナミックな風景を作っていた晩だった。カメラを持ち出して撮影。

ファインダー越しに「あの日、震災前夜と知らずに月を見上げた人もいただろうな」とチラッと思った。

そう思っても風景は色褪せなかった。
一緒に見たウチの子供達は素直に天体ショーを楽しんだ。

「今、生きている」……そういう実感を無意識に確認した月夜だったのかも知れない。
そんな想いの傍らで「キレイ~~」と言える心の柔らかさが嬉しくもあった。


さて、今朝の仕事場はモツレクから始まった。そして今日の最後はマラ2にする予定。
自分の心の復活の為に震災後初めて聴いた曲は昼食後に。「必ず毎年『あの日』に聴く」と決めた曲でもある。その時は風景が色褪せるかも知れないけれど。
穏やかな冬枯れの山の景色はどんな風に自分に映るだろうか。


自分と向き合う日。

でも、今日という日を淡々と始める。




モツレク…… モーツァルト『レクイエム』
マラ2 …… マーラー『交響曲第2番 復活』


撮影日

2014-01-14 17:13:38 | Weblog


必要に迫られて撮影。
最初から狙い通り上手くいかないのが判っていながら、撮影は何かと挑戦したい部分。一応、仕事の一環。

今回はアフリカンなイメージが狙いですが、雰囲気が出ない。

過日、プロの某カメラマン氏にお任せ撮影で黙ってモノを預けていたら、アフリカンなテイストで撮ってくれていた。
「モノにそういう雰囲気があったので……」と言わずとも意を汲んで頂いて。
撮影場所はどう見てもアフリカンではない場所ながら……流石でした。

出来た写真を見ながらあれこれ質問すると、何故そこに光が当たっているかの解説にも大いに納得。脱帽です。
で、素人がそれに挑戦するというのは甚だ無謀なれど挑戦しました。御近所で。


結果、惨敗。


う~ん、モノ自体にアフリカン・テイストが足りないからか……とか他の要因も思いつつ。
こういうカットも。

……没。


なんだか疲れました。
夜は本来の仕事をして精神バランスをとろう。(←泥んこセラピーですな)


日を改めて、また。

あけおめ、ことよろ。2014

2014-01-06 10:44:10 | Weblog


あけおめ。 m(_ _)m

というか世間様は仕事始めですな。
ここ数日、ダラダラと過ごしていたこともあり、今年は本日よりいきなりトップスピードで色々とこなさねばなりません。
正月気分からのリハビリもなく通常以上の仕事量です。

ことよろ。 m(_ _)m


さて、振り返りは昨年末から。
懸案のガスコンロ修理に伴うキッチン掃除から始まり、気分がスッキリしたことを良い事にやおら料理欲(?)がアップ。
お正月準備の買い出しに出かける度に細君の買い物籠に余計なものを放り込んでました。まぁ、エンゲル係数が鰻のぼり。通常以上にアルコールもありつつだし。
ドラマの影響でどうしてもギョウザが食べたくて「焼き5、茹で5、ニンニク増量っ!」を合言葉にギョウザ大会も開催したし。
ワタクシ、ウカレテ、オリマシタ。

新年に両実家へ赴くにあたり、アレコレお取り寄せ発注やら仕込みやらも連日連夜。グラス片手にキッチンにお篭もり。
赤い甲殻類、白い魚、泡々なお酒等々ありましたが、写真に撮るのは完全に失念。元旦一発目のカニのみ。
ワタクシ、ウカレテ、オリマシタ。

仕上げに神戸からの帰りにはPIZZA。明石大橋の夜景を眺めつつ……。


鯨飲馬食の極みながら体重は増加せず。反面、体型が……。
今日から絞るよ。


さて、実家で話題になったのが野菜泥棒の件でした。
近くに親父が前職定年前から仕込んでいた無農薬有機野菜の畑があります。そこでの事。

親父を御存知の方は察しがつくとは思われますが、食用の他に自家採種の系統固定実験の畝があります。
実験は食味アップだけでなく、収穫数やら栽培日数のカウントなど色々とやっているみたい。(よく知らない)
なので、泥棒されると数が判らなくなるので、ちょっと大変。

データを取るのって一年に一回しかチャンスがないからねぇ。

その泥棒が食用だけでなく実験畝にも頻発していて、遂に地元警察等々を巻き込んでの警告文を掲示と相成りました。
まぁ、これぐらいで泥棒が退散するとも思えませんが、泥棒さん、聞いた話からすると実験畝の方は止めた方が良いよ。

被害云々はさておき、これで『未必の故意』の回避が成立しているのが流石。
被害者が加害者にならない配慮ですな。なかなかに濃い警告内容である。フムフム。


兄弟それぞれが帰路につく前にチビッコ総出で収穫。きな臭い看板は別として、畑には面白いものが沢山。
ブロッコリーなどの脇芽も沢山出ていました。これがまた美味しい。


他の畝にはマルチがしてあったり、ロゼット状のイチゴもありました。
これから春野菜の準備かな?(よく知らない)


さぁ、充分にリフレッシュしましたので仕事です。(というか、もともとオンオフがよく判んないんだけど)
今年は、端っから忙しいぜ。



ん~~~と、最後にこっそりと、親父のブログの紹介。

御香屋14代あれこれ』 
御香屋は「おこうや」ではなくて「ごこうや」と読みます。父の実家の屋号。その昔に商っていた秘伝の万能薬「御香丸(ごこうまる)」に因むものらしいです。
14代は本家が継がないので貰った名前『御香屋條右ヱ門(ごこうやじょうえもん)』の14代目にあたるので。

因みに、小生のネットショップの『あながまの備前焼 山二屋』は「やまにや」。これも屋号。ややこしや……。


さてさて、本年もよろしくお願い致します。m(_ _)m