所用があって神戸へ。
『夕方出発・翌夕帰宅』の24時間ミッション。窯焚きや展覧会の間隙を縫うスケジュールでもあります。
今春、進学が決まった子供達やその他諸々あって親族集まっての『お祝いの会』。
銘々のお膳に料理が運ばれ静かに始まったけれど、途中で重そうな『しゃぶしゃぶ』の鍋が鎮座した。ここからが本番らしい。
仲居さんが続々と「これでもかぁ~~」と霜降り牛の大皿を投下していく。
「あの脂なら、2枚で充分やな」と思っている目の前で、食べ盛り男子の胃袋は掃除機で吸引するが如く……「あのぉ、椀子しゃぶしゃぶですか?」
勢いにつられて食べてしまう。
更に食後「ケーキは別腹」という声にも釣られ……結果、完全に食べ過ぎ。
岡山から持っていた知り合いの店のケーキが好評だったので良かった。
神戸に持って行くケーキで「おっ!」って言わせたいしね。
翌日は、朝から無農薬有機栽培の畑へ出向き勝手に収穫、箱詰め。
今は端境期なので『ブロッコリーの脇芽』や『白菜の菜の花』なども収穫する。というか、これが本命であるのだが。
菜の花も色々あるけれど苦味が少なくて美味しいのは、白菜・チンゲンサイなど。畑にある時からして既に茎が柔らかな感じが好ましい。
脇芽ブロッコリーも小さいので筋張っていない。ハサミと籠を持ってチョキチョキと摘んでいく。
「君が為、春の畑に出でて若菜摘む」の図。
昼には、我が地元の小さな八幡さんへ御礼お参り。
ここは実家にとってイワクありの場所で、受験前にお参りするのが慣わし。
たぶん小生が高校受験前に通りがかりに何気なくお参りしたのが最初かな。その後、兄弟で受験の度にお伺い。
一度、兄弟の中でお参りせずに受験して、その年にご縁が無く、翌年はお参りして合格したという実績もあり霊験あらたかであります。
岡山在住ながら実績あるところを一方的に疎遠には出来ないので、今回も子供がお世話になりました。
結果報告と御礼を申し上げる。これで益々、実績があがったなぁ。
しかし、門前には『厄除け』としてあり『学業成就』専門ではありませんので……ほとんど強迫神経症的参拝です。
細君はきちんと京都の天満宮さんへお参りした正当派です。ウチがイレギュラーなお願い。
まぁ、頼まれる方も専門外なので、特別に印象に残りやすいというメリットがあるのかしらん。
わかっちゃ居るけど、「論より証拠」です
お参り後、「用事は済んだけれど、折角なので何処か行こう!」「お腹も減ったし…」と。(アンナニ、キノウ、タベタノニ)
こちらとしては『春休みの遠足』を割愛する心積もりもありつつ。
さて、何処へ?
食欲も満たす場所? アウトレットは南にも北にもある。それとも大阪か? 晴れた春休みの日曜日は何処も大混雑だろうな~。
で、久々にポートアイランドへ。神戸なら渋滞を避けて行けるし、ちょうど懸案事項で棚を探している件もあったし。
この店は初めて。外資の組み立て家具の大きな店。
商品以上に建物の構造が興味深い。
客動線と作業動線が計算され、人を整理誘導して、大量な物量に対応しつつもミスを抑える設計になっている。
流石に組み立て家具の専門店であり、商品の組み立て設計図に「言葉を使わない」というコンセプトも背景に見えるなぁ。
その仕掛けを見つける度に、グループダイナミクス(集団力学)の授業を思い出しつつ。バックヤードもきっと面白いに違いない。
ただ、光と色の扱いに疲れた。いや、それ以前に人の多さか。
子供達の興味は別。お腹が減ってるので。
店舗内のレストランで、色々と個別に頼んでテーブルでシェアしまくり。
『若鶏の何チャラ』『ラザニアの何チャラ』などトレーなんて無関係でグルグルと皿が廻る。「食べるねぇ~」
小生はクロワッサンとデリカデッセン的なものが少々あれば満足。本当はビールでもあれば尚良しなんだけど。
子供の食べっぷりを他所に、ノンアルコールビールを片手に春の陽射しの外を眺めていました。
時折、白い飛行機が「空の青 海のあをにも染まず」飛んでいましたが、ポーアイの変貌に隔世の感。
ここは神戸っ子御用達の遊園地だったんだけどなぁ。
今回は、子供達の食欲に合わせたツアーでした。
帰宅後、白菜の『菜の花』をお浸しにして頂きました。
しみじみ旨し。