備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

明日から個展@倉敷

2016-04-25 21:18:39 | 展覧会・ご案内


明日から倉敷で個展です。連休中はずっと倉敷美観地区のギャラリーでお篭もりです。

3月の窖窯の窯出し仕上げもままならないまま、チビ窯を2回焚きました。

当然「焚く」ということは素地も作らなければなりません。アレもコレも……もうグチャグチャ。

先の一回は経済同友会の《岡山県産日本酒を岡山県産の器で乾杯!》という企画の為の窯焚きでした。つまり酒呑(ぐい呑)の製作の為です。
そして、2回目は個展向けとして。いやぁ~~「やっとこさ」って感じ。


ようやく出揃ったかな。

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タイトル : 『おめかし・おメカし』
会期   : 2016年 4月26日(火)~5月8日(日)
会場   : 倉敷・中央画廊  倉敷市中央1-6-3   電話 086-434-3530
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そうしょく系陶芸家では御座いますが、漢字にすると装飾系。草食でも僧職でもありません。

今回の展覧会では、従来から続けている地模様、刻紋、象嵌の『おめかし』したデザイン。 新たなモチーフとして始めたスチームパンクな『メカ』デザイン。
『おめかし』と『おメカし』を展覧します。

そして、リヤカー茶席『楽茶号』を会場に入れて、お茶が飲める居心地の良い畳の上で皆様のお越しをお待ちしております。

以上、甚だ簡単ながらご案内まで。
ご高覧賜りますれば幸いです。m(_ _)m






















観光列車 『La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』 運行開始

2016-04-09 15:13:50 | Weblog


先日、新しい観光列車『La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』の内覧会で乗車する機会がありました。
マスコミ向けではありましたが、ここは是非もので参加させて頂きました。感謝! 
……ということで、乗った以上は情報伝達の役目を果たさねば。

今日は写真たっぷりでどうぞ。

『 La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』は旅行鞄というか木製トランクの意。旅がデザインモチーフとなっています。
瀬戸内国際芸術祭の期間中は『La Malle SETOUCHI(ラ・マル・せとうち)』の名称で運行されます。


まずは、駅から。
プラットフォームの各所にオシャレな案内板。プチ旅行気分が高まります。




乗り場近くは横断幕も。


そして『八点鐘』というモニュメントがあったり、自転車の組み立てスペースがあったりしますが、事前公開はお預け。(=写真は無し)


電車が入ってきた途端に報道関係者がお仕事モードに豹変。

それを後ろから拝見。


いざ、ピカピカの車両に乗車!


出発直前に『くまなく』ラッピング電車が横を通過しました。『くまなく』見送りににきてくれたのか?


床は桜の木を使用。JR西日本の新しい運行車両としては初めて使用される木製の床との事。

その昔、阪急電車の甲陽線が木製車両で子供心にも渋い雰囲気でしたが、これはクールで明るいテイストです。

統一されたデザインモチーフが随所に。




車内の白色部分はペイントではなくて、漆喰仕上げ。これにはオドロキ。メンテナンスが大変そう……。

そして、くつろぎ空間の演出ポイントとしては本棚。観光地の案内や、関係書籍も多数ありました。


現在は、瀬戸内国際芸術祭の島へのアクセスとして『宇野みなと線(岡山~宇野)』を走っていますから、カボチャの方も。

DC後は別路線を走る予定もあるようです。白い車両が、山陰のサンセットや中国山地の深い緑に映えるでしょうねぇ。

車内サービスカウンターで岡山のえぇもん・うまいもんと限定コラボした特産品、お酒、ドリンクなどが販売されています。


特にオススメしたいのは……、

地発泡酒。濃密な味わいながらキレ味爽やか。


一般では手に入りにくくなったもはや幻の酒。たっぷりとした柚子と日本酒の相性がこんなにも良いとは!
専用タグ(真庭産の檜)も付いています。細かいところにも気配り。

あらら、お酒ばっかりになりました。が、他にも帆布バックや限定グッズ多数。おつまみセット色々。

座席ではこんな感じでセッティング。


窓側のカウンター席も。コチラはバー・スツールとなっていてちょっと高い位置から車窓を眺められます。



車窓の風景としてはアートとの関連も多数です。
『田んぼアート』はGWぐらいにレンゲが咲く予定。緑も綺麗です。

他にもいろいろなデザインがありますが、見る人のお楽しみとしておきましょう。

途中の八浜駅では、ちょっと長めの停車。日本初の現代アートとコラボした駅舎を鑑賞できます。


各駅のゴミ箱もしっかりと特製。


乗務員の方とも記念撮影出来ます。



さて、駅に着いたら自転車を……。この電車は組み立てたままの自転車を持ち込めるのです。

全8台(要予約)が持ち込めます。
駅に付いたらそのまま、GO~~~。





今回の件には直接関係御座いませんが、終着駅特有のでっかい鉄の塊に惹かれますなぁ。

俺のスチパン魂に火が着くぜ!


という事で、この電車の特徴をまとめますと……、
自転車を組み立てた状態で搭載可能なスペースがある事。
乗務員の服装が専用の特別服である事。
車内サービスカウンターで岡山のえぇもん・うまいもんと限定コラボした特産品、お酒、ドリンクなどが販売されている事。
木製床と漆喰仕上げの内装である事。
全席グリーン席。



瀬戸芸への単なる移動ではなくて、電車に乗っている段階から「ワクワク ドキドキ 高鳴る気持ちはフォーエバー」でアート空間へトリップできます。

1時間足らずですが、1000円ちょいのグリーン車の旅はお値段以上の価値あり。これはオススメです。



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「ラ・マル せとうち」詳細情報

【運転日】
平成28年4月9日~6月26日までのうち、瀬戸内国際芸術祭2016会期中は毎日運転(水曜日を除く)、会期以外は土・休日および5月2日、6日運転。

【運転区間】
JR宇野みなと線 岡山駅~宇野駅 1日1往復

【定員】
51名

【運賃・料金】
岡山~宇野間 全車グリーン車指定席
おとな1,350円、こども1,060円(乗車券+グリーン車指定席券)

※グリーン車指定席券はおとな、こども同額です。
※乗車日の1カ月前の10時から全国のJRのみどりの窓口および主な旅行会社で発売します。

【運転時刻】
岡山⇒宇野(下り)
 岡山10:11発 宇野11:00着
宇野⇒岡山(上り)
 宇野15:00発、岡山16:00着

観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」については『JRおでかけネット』
岡山~津山間を走る『ノスタルジー』の案内もあります。














イワシの梅煮

2016-04-04 20:35:43 | 料理・食材


以前、痛風疑惑が出て以来とかく尿酸値アップに繋がる食材は避けている。
在宅時は昆布出汁中心生活で、家人向けの料理には最後に削り節を掛けている。やはり鰹節はダイレクトな旨味なので「健康な方はどうぞ」という感じ。
しかし、左様な減プリン体生活をしていると、時折、健康に悪いものを欲するイケナイ瞬間が来る。

本日の場合、青背の魚。
「少しならエエやん」という見立てでイワシを。時節柄のイカナゴが高騰であまり口に入らなかった反動かも知れない。

10尾ほどをフライパンでサラッと梅煮にする。
単純明快な煮魚ながら、煮汁の温度、火加減、時間などの組み合わせで仕上がりは随分と変わるのが面白い。
今日は普段よりも味を入れたい気分である。なにせ体に悪そうなものが希望であるから。
皮が剥げないようにビジュアル良く仕上げるのもちょっと技術が要る。しかしオイルサーディン状態でギチギチに並べていては望むべくもないか。



通常、頭は落とすけれど壷抜きにして「尾頭付き」という洒落もありで。


さぁ、出来上がり。
「健康でないと不健康は出来ないなぁ」という思いを寄せつつ頂きます。
そして日本酒。

そろそろ減プリン体生活も飽きてきた。尿酸値の計測目的に血液検査でもするかなぁ。
だいたい献血で尿酸値が測る事が出来れば良いのに。きっとその需要はあると思うし、献血自体も増えるんじゃないかな? と自己中心に思ってみる。


今日は発作的な我侭メニューですが、イワシらしく小さなお話。
「いやはや、立派な小市民で御座いますなぁ」としみじみ。

しかし、この組み合わせを思いついた人ってエライと思う。

仕込みの時に選り分けておいた真子と白子で また一献。