備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

塩豚

2011-09-28 10:41:02 | 料理・食材


中高生の男子というのは、ちょっとオトナの真似事をしてみたくなる時期で、良い事もちょっと良くない事も混ぜこぜにして背伸びする時期。周りの友達連中がアレコレ体験してきては情報交換する。
繁華街に出向いては、個人個人の趣味趣向を探求するけれど、共通して外せないのが『食』である。主に昼ご飯。
健全な男子諸君の胃袋は、チャラいファストフードには目もくれず、「安い旨い大量」というキーワードで店舗開拓に向かう。特にラーメンについて薀蓄を語り出す世代。

小生の育った神戸という街は、クロスオーバーな食に馴染み深い環境である。
低価格ならアジア系。韓国・中国・台湾・ベトナム……。
長じてバイトでもしていて一代決心で異性絡みで格好をつけないといけない時はヨーロッパ系。一軒屋・ホテル・クルージングまでイロイロ。
で、今もって馴染み深くかつ愛着があり、なお行きたいのは間違いなくアジア系である。特に、路地裏、下町、高架下の中華料理屋さんは外せない。

中高生の主食、ラーメンにしても神戸正当派『鶏ガラ醤油・細麺まっすぐ』から中華料理屋の白湯スープのものまで幅広い。
今や、中高生でなく中高年の世代としては中華系のアッサリがホッとするかな。

子供がまだ幼稚園児の頃に、高架下の日本語が通じない中華料理店に連れて行った時は、体を硬くして目をパチクリ白黒バシバシ瞬きしていたな。
プチ・カルチャーショックだったらしい。安い海外体験だ。
こういうところで楽しく美味しいものが頂ける人とは、良いお友達になれる気がします。


さて、SNSというのは罪作りな機能で、知り合いが何処で何を食べたかまでわかってしまう。

そのうちの一軒で、JR元町駅高架下の台湾料理店が出てきた。つい先日、この前を通ったところだ。駅を出て東に30秒ぐらいの老舗である。
ここは楽器屋さんに出向く時には、ほぼ確実に立ち寄っていた店。懐かしすぎる~~。PC前で悶絶しました。

あんかけ玉子のヤワヤワ平麺の『ローメン(老麺・撈麺)』。
硬くてスパイシーなドライソーセージの『腸詰』。
トロトロの濃厚な『豚足』。
……最高じゃ。ビールが進む。
ちなみに餃子はありません。餃子は最寄りの信号を渡ってすぐの路地入った別のお店へGO。

で、この店はメニュー表が無い。一見さんは店頭サンプルで決めなければならない。これが超絶マズそうな蝋細工。きっとこれが原因で入らない人も多いと思うな。
先日も何年か振りに見たけれど全く変わっていなかった。
その不味そうなサンプルのうち最大の謎の物体が『ロバ』である。

頼めばサンプルとは全く別ヴィジュアルのものが出てくる。サンプルは黒、出てくるのは白。
「ロバの肉って豚みたいやねぇ~」となる事、間違いなし。それぐらいこのサンプルは当てにならない。

ロバは『豚の3枚肉(バラ肉)の塊』をボイルしたもの。メッチャ濃い味噌につけて香菜と食べる。ビールと抜群に合う。
しかし、何故『ロバ』なのかは未だに不明。訊けば良いんだろうけれど、ここのオネエサン達は全員、笑えるぐらい愛想がないので……。
店頭サンプルにないメニューもあるので、常連客らしい人が食べているものを指差して「アレ!」と言うのも間違いの無いオーダー方法です。(ここは日本かっ!)


さて、それを懐かしんでという訳でもないけれど、『塩豚』を細君が作りました。
特にインスパイアされた訳でなく偶然だけど。

豚バラの塊に塩を摺りこんで、ローズマリーの枝と一緒にラップして冷蔵庫で寝かせておく。数日経って忘れかけた頃が出来上がり。割と長期保存も可能。
あとはハムのように使えば、肉の時とは異なる味わい。簡単かつ旨し。
ちょっと変化球のある味で、塩・スパイスの組み合わせを変えれば楽しい。スパイス次第でアジア系からヨーロッパ系まで自由にクロスしていく。
こういうリミックスされた味って妙に懐かしさもある。育った場所が、異文化との出会いが日常的な土地柄のせいかもなぁ。


再来月、『グループ展@神戸』の時に、あの店に『腸詰』がモールの如く壁に掛かっていたら入ってみよっと。

 ※ お店の名前は、『丸玉食堂』といいます。

レンズ逝きました

2011-09-27 01:06:39 | Weblog


先日、突如反応が無くなったレンズの修理見積もりが上がってきた。ハガキで連絡。
「え~~と、AF不良、AFモーター交換と……」まぁ、そうだろうな。

で、11,582円となっ。 \(◎o◎)/

ハイ。却下です。修理しなくて良いです。
逝ってしまいました。短いお付き合いだったね。

修理依頼に出した時に、お店の気の良いアンチャンと雑談していて「10000円で程度の良い中古のがあるよ」と聞いていたので。そちらにします。ネットで探したら、まだ他にもあるかもね。
もっとも修理に送るだけで既に1000円ほど出しているので、その分はまるっきりこれで終了である。お勉強代?

しかし、何が原因か判らないイキナリな壊れ方だったな。思い当たるとしたら犬島の炎天下ぐらい。この夏、一番暑かった日だったなぁ。とはいえ、戦場やら砂漠じゃあるまいし……。
精密電子機器となった今のカメラはこれだから困る。しかもキットレンズじゃなかったから高かったんですけど……。
かといって、全て機械式とか今さら使えんしなぁ~。

ハァ……。レンズ買わなきゃ。

それとも、ぼちぼちデジタルピンホールカメラ製作に取り掛かるかなぁ。コレとか。
なんと252円で単焦点レンズが出来ます。魅力的。(穴だからレンズと言っちゃダメか)

実用性は置いといて、趣味としては面白いかもなぁ。

トコロデ、ワタクシノ、シュミッテ、ナンデスカ? (趣味に心当たりなしでござるよ)

強いて言えば『魚の骨集め(鯛のタイとか)』と『魚形醤油容器集め(結婚を機に随分捨てられたけど)』は何となく今も続いてるコレクション。
小学生の時に拾った石とかもまだ持ってるし、今も仕事場に飾ってある。いずれにせよ、あまり自慢出来ないアイテムだ。


この歳になると、趣味を改めて訊かれると困るなぁ。面接とかがあったら困るのが必至だけど、そもそも履歴書に何故趣味を書く欄があるのかが謎。人事の人への話題提供の為?
「ハズカシイ趣味なんです」とか言ったら、もう……話題性あるでしょうか。

「魚の骨」を見てニヤニヤしてます。とかって、あまり言えないな。( ←書いちゃたよ )


『レンズと魚』の繋がりで思い出した計画があった。
携帯電話のカメラのレンズサイズと家のドアスコープのレンズ部品がほぼ同じ口径なので、このレンズを当てがって撮影すると、ちょっとした魚眼レンズチックになるのです。なので、この部品をストラップ代わりに持っておこうと思っていた。
……というチッチャイ計画。これは趣味なのかな?

レンズ買わなきゃ。


小学校運動会

2011-09-26 08:45:13 | Weblog


昨日は、爽やかな風が時折吹き抜ける中、小学校の運動会が行われました。児童数100名に対して観客のほうが多いかな? 親はもとよりその上の世代もご来場。
保護者や家族もこの学校の出身であったりするので、まぁ、皆が知り合いのような集まりである。

子供達も「この人は誰の何」という血縁関係を把握している。小生があまり知らない人でも、逆からは熟知されてたり。更には親戚関係や商売関係やら複雑である。
とにかく「見覚えがあるな」と思ったら、笑顔で「コンチハ!」である。
顔が判っているヤキモノ屋さんとは久しぶりに話したり。『備前焼まつり』前なので、皆さんそれなりに動きがあるやら無いやら。他所んチの子供って大きくなるのが早いなぁ。


プログラムは、子供とPTA参加競技が半分づつの按配。盛り上がる種目は、子供側が組体操と選抜リレー。親側は綱引きとリレーである。
街中の学校でもそのあたりが妥当なところであるが、この学校の場合は児童の兄弟である中学生や高校生もPTA競技に混じってくるので、また、ひと味違ってくる。
リレーなどで元気のいい連中が加わると、親世代が「怪我なく安全にしましょうね」から「本気出す!」へとスイッチが入る。そして、転倒は毎度の事として「アキレス腱が~」とか「靭帯が~」とかになる事もしばしば。
今年は転倒1名どまりで良かった。

中学校男子がリレーで張り合うのを中学生女子が来賓席の日陰で見ているの図は、微笑ましいような気恥ずかしいような……。
であるが、考えたら連中は幼稚園からひとクラスで持ち上がりなので、そんなことは超越してるか。(知らないけど)


なんとも爽やかな一日でありましたが、明けて本日、腕が若干張っている。綱引きで頑張りすぎたな。

土練りでもして、違う筋肉を使うとしよう。



一瞬の逢瀬

2011-09-22 09:09:38 | Weblog


台風前の草刈で、チラッと見かけてその後忘れてた花。もう終わってるじゃん……。
今年は、「あの一瞬だけの逢瀬だったな」と思い返す。

ススキの根に寄生する植物『ナンバンギセル(南蛮煙管)』である。
根元に妖艶な色のキセルが立ち上がる。光合成しないので透明感が美しい。そして日陰で隠れるように数日間だけ咲く為に見つけにくい。そういう儚さが美しさを増す要因。寄生するのもミステリアス。
咲く時期に注意しておかないと見られない。次回は来年、一年先の事。

一方の寄生されたススキは、穂が付かない。が、ウチのススキは穂が出ている……。という事は、ススキ自体の株が大きくなったか、ナンバンギセルの力が弱まったか。

ススキはなかなか強靭である。これから先の季節には『幽霊の正体見たり枯れ尾花』とも。枯れてもなお立っている。ススキの丈夫さに女の執念を見てとったのか......昔から幽霊は美女と相場が決まっている。
(ムクツケキオノコの幽霊もいるけど、個人的に要らんわなぁ)

あな、恐ろしきはオンナの......。


この南蛮煙管。『美女の隠し持つキセル』と信じている。

そして、その美女は気が強いに違いない。


和装ツンデレ美女幽霊の袂にある妖艶な煙管......。 萌え?  


( 枯れかけの植物に妄想しすぎ。 ←仕事しろ! )



台風接近

2011-09-20 16:00:45 | Weblog


なんとも千鳥足な台風め。
台風って『大山嵐(おおやまじ)』が『おやじ』になったので、『オヤジの千鳥足』もむべなるかな。


行きつ戻りつ、急に方向が変わったり、大きくなったり。後から来た16号に追い抜かれてるし。迷惑千万。酔っ払いかっ!


今年は、岡山直撃コースの進路予想が例年より多くて、その都度ヒヤヒヤする。
でも、実際、拙宅周辺はほとんど台風らしい感じは少ない。確かに雨が続くけれど、それとて梅雨の大雨とさほど変わらない程度。今回も近隣の県や地域では冠水したりしているけれど、ウチは犬の散歩も普通に行けそう。有り難いやら申し訳無いやら。
(既に冠水、浸水被害、避難勧告のあるところも聞き及びます。何卒、被害が甚大にならないようにお祈りしております)

収穫を前にした田圃や果樹園などは風が心配なところ。ウチのユズも大分大きくなってきている。出荷する事もないのでホッタラカシだけど、商品として育てているなら傷付いたりするので困ったところだろう。


家業の方で言えば、窯が既に完全に湿気ている。土壁も炉壁も完全に濡れているし。キノコも生えそうだ。(初窯前にはロストルに生えてた)
登り窯オーナーなら「あ~~、空焚きせなあかんわ……難儀やなぁ。」となるレベルである。
でも、ウチは空焚きもせずにこのまま放置。むしろこれが狙いで、その為に山を切って水道(みずみち)を露出させたぐらいなんだし。


でも本当に台風は嫌やな。シートがバタバタするし、何かが飛んでいくし、薪が濡れるし。『地震・雷・火事・オヤジ』は本当に困るし怖い。

窯の建屋は、一時期、自分で作ろうとしてた時期もある。(例によってローコスト優先なのは内緒)
先輩ヤキモノ屋さんから学んで「単管パイプでトラス構造にして、屋根の部材はコレで固定して……」と、かなり設計を煮詰めてたんだけどねぇ。作る直前の直撃台風で、完全にヒヨリました。
自分で作れば構造がよく判っているのでメンテナンスも拡張もし易い。しかし、それは同時に素人造作の弱点が出てくるのは必然。その弱点を台風の度にヒヤヒヤするのは嫌だったので、結局プロにお任せして鉄骨スレートにした。
結果、窯本体より経費が掛かっている。けど安心。安心も買ったと思えば、まぁ良しか。


一方、チビ窯の屋根は自分で単管パイプと波板で作った。
面積が小さいから風を受けても飛ばないと思っているけれど、でも強風は嫌。がっちり囲って吹き込まないようにしたい。今のところ事実上、屋外といっても過言でない状況。風が溜まりようも無いので安心。
(『一万円の屋根』という愛称は内緒)
その前に「筋交い入れろよっ」て話もあるが。一転して簡単すぎる構造なので、オハズカシイ……。これは、そのうち、改築か補強が必要だ。自作なので、すぐにバラせるのはメリットかな。
いずれにせよ、素人が手に負えるサイズっていうものがあるのでしょう。


さて、時に。仕事場か展示場を別棟にする計画は……当面、実現しそうにないなぁ。自作するか……。
その前に『素敵なテラス』だなぁ~。(妄想中)


早くこの台風が抜けて欲しい。

割り木運びが待っているぞ~。


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佐賀玉屋さん・県展は終了致しました。ご高覧有難う御座居ました。m(_ _)m

個展@銀座は明日まで。台風前に是非。


個展も後半

2011-09-16 00:00:00 | 展覧会・ご案内
え~~、開催中の個展・グループ展・公募展が同時にありつつも、山の中の生活はこれまた進捗が有るような無いような……で、ございまして。

さて、銀座の在廊中に気付いたんですが、今回、展示している花器。コレって『備前焼作家・窯元名鑑』という本の小生の紹介欄に載ってるモノなんですねぇ。
丁度、本のアンケート取材の時に窯出し後だったので、その時のモノです。まぁ、一旦掲載されると次の改訂までは、コレが代表的な作品という扱いになるんでしょうか。まぁ、本人としてはそれに囚われる必要は無いのですが……。




先月、大阪でのグループ展で、このページを拡大コピーして作家紹介に使われていたのですが、お客様に「コレ無いのん?」と写真を指差されました。

「ありません」と答えると「普通、写真の代表作ってあるもんちゃうのん?」と突っ込まれて返事に窮しました。「いや、あのぉ、これは……、本のコピーなんで……そのぉ」
なかなか、状況説明が難しゅう御座いました。
でも、結局、別の花入を気に入って頂けたので……よかった、良かった。(というか、甥っ子と同じ出身校という点がポイントだったらしい。甥っ子GJ~)


今回は、ズバリそのものが銀座にあります。
あえて営業的に申し上げると、「本と一緒にお求め下さい」と言うべきなのかな? 本が売れても小生には、特に良い事は無いのですが……。
佐賀のグループ展は、同じシリーズ別バージョンです。

でも、展覧会では「DM掲載作だから」という理由でお買い上げいただくケースも多々あります。DM写真は、その展覧会で作家の思う『良いモノ』が掲載されているので、それはそれで確かに一理ありますしね。
今は、ブログとかHPとかの画像もそれに相当するのでしょうか? HPのトップ画像の在庫もよくお問い合わせ頂きますし……。


それにしても、HPのトップページは何年も変えていないなぁ~。理由はアニメーションを作るのが面倒だからに尽きます。(アニメの必要もないんだけど)
しかもアレってGIFアニメ。結構重い画像なので携帯から見る方は『開かずの門』の方もいらっしゃると思う。開いたとてフレームだしなぁ。(時代遅れぢゃ~~。Win98の頃に作ったまんま)
でも、よほどの事がない限り多分あのまま。ご迷惑お掛けしてる方、ゴメンチャイ。m(_ _)m

さておき、その点、アナログな紙ベースは大丈夫ですぞっ!
あえて営業的に申し上げると……(ry 


「暑~っ」とか言ってる間に、『個展@銀座』も後半に差し掛かりました。

あらためて、是非ご高覧承りますれば幸甚に存じます。

m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

第62回 岡山県美術展覧会

2011-09-15 10:06:23 | 展覧会・ご案内
DMやらチケットを提示板にピンで留めているのだけれど、ふと見ると『岡山県美術展覧会』の第Ⅱ期始まっています。我々、工芸部門の会期で18日まで。

遅ればせながら『県展』のご案内です。
小生のモノも並んでおります。『帯シリーズの花器』。

毎回エントリーの度に、気の利いた題名を付けようと思いつつ、結局『備前花器』とか『備前大鉢』とかになっています。
今回も『備前花器』。名前から何も想像できないな。ある意味『無題』と言っているに近しい。

ギリギリまで「『大地の種』とか『再生』とか名付けようか」と思ったけれど止めた。自分ではその辺りのイメージを具体化した気があるんだけど「見る人の感じ方を言葉で限定して狭めたくない」という思いもあるし。「そもそも言葉でいえるなら作らんわな」と言ったら言い過ぎ? 
こういう時は、「『考えるな、感じろ』って、あの人が言ってました~」って、他人の所為に。


本来は、言葉がモノを見る事の手助けにならないといけないんだろうけれど……そこまでの文才が欠如してる。勉強が足りんなぁ。反省。


でも、モノが何であれ「何故それを作ったか」は常に言える様にしています。
他人に言うかどうかは別として、言語化出来ないという事は、自分の中で考えが整理出来ていないという顕れなので。(←これ大事)

さてさて、あとは感じて下さいませ。

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■ 第62回 岡山県美術展覧会 ■

 会期:14(水)~18(日)
     9:00~17:00

 場所:岡山県立美術館 (HP)他

 入場料:一般 700円 /65歳以上 350円/小・中・高校生 300円

 主催:岡山県・山陽新聞社・おかやま県民文化祭実行委員会

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皆様のご高覧を承りますれば幸甚で御座います。


m(_ _)m


備前陶心会展@佐賀 玉屋

2011-09-14 10:57:33 | 展覧会・ご案内
昨年に引き続き、佐賀玉屋さんで開催することとなりました。

現役若手作家~人間国宝・物故作家まで備前焼を俯瞰して見るチャンスかと思います。
76名、約600点。

是非、九州の皆様のご高覧承りますれば幸甚でございます。


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■ 備前一千年 土と炎の伝承 備前陶心会展 (併催 大備前焼展)■

期間 : 9月14日(水) ~ 19(月・祝)
    10:00~18:30 (最終日は17:00)

場所 : 佐賀玉屋 本館6階 (HP
     〒840-8580 佐賀市中の小路2番5号
     0952-24-1151(代表)


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築地レポ・続き

2011-09-13 19:42:17 | 料理・食材
築地レポの続き。
朝早くから稼動している市場なので、現場向けに飲食店も開いています。場外と場内に分かれていますが、勿論、目指すは場内へ。
朝御飯のテーマが『働くオジサン御用達』だからです。

観光ガイド誌に載っているお店は朝から長蛇の列。人気のお寿司屋さんも狭い店なので「入れ替え制か?」と思うような人裁き。ゆっくり味わえるのかしら?
コスパ的には判りませんが、「寿司盛り合わせ4000円」「秋刀魚塩焼き2500円」「海鮮丼800円」などの表示を見つつも全てスルー。
観光客向けには国産生と輸入冷凍物がイロイロと混じって、お客様のご要望に沿っている感じ。寿司屋は回ってるところもありましたし。

まず直行したのは、市場の正しい食堂というべき店。人気寿司店の行列を翳めて隣の店へ。中は近所の大将達が一仕事終えて晩酌(?)の時間だったり、若いアンチャンが掻っ込んでたり。
時間は朝8:00だが、多分もう何回転かしたんだろう。入るなり笑顔とともに渡されたスポーツ新聞がクタクタだったな。
で、受け取った新聞には目を落とさずに壁のメニューを眺めつつ、大将達の食べている皿を観察。店名に添えてある牛丼やラーメンを誰も食べてないのが印象的だ。一押しは『真鱈の煮付け』『深川煮』らしいけれど、今回は時期的にパス。

「マグロぶつ、焼のり、ごはん大、味噌汁!」とオーダー。

生マグロを小山に積んだ一皿が出てくる。中トロ、赤身の混合。ひと箸づつ味の違いを愉しむ。
ご飯に焼き海苔を散らしてマグロを乗せて『中トロのマグロ丼』にカスタマイズ。旨し~~。シジミの味噌汁も良かったな。

場外を隈なく歩いて堪能した後、歩いて銀座へ。近いねぇ。いいねぇ。


その晩は新橋へも遠征。オケの後輩達と久々に。
場所はニュー新橋ビル地下。なかなかディープな場所ではあるが、時間が遅かったので会社帰りのオヤヂさんは少なかったなぁ。アジア各国のオネエサンの仕切りで焼酎を。東京は外国人多しである。


翌朝も、まず築地へ出動。抑えて置くべき『ホルモン煮』狙い。今度は 門跡通りの行列店である。運が良いのか悪いのか大鍋の前のカウンターに着席。日陰とはいえ屋外路面店だしキビシイ暑さである。多くの人は歩道端のテーブルで立って飲食。でも作り方が判ったので良かったかな。あの行列を短時間で裁く工夫が随所に練り上げられていて、別の部分で感心しました。
味は濃いけれど、くどさは少ない。ご飯に合う味。ただ途中で飽きる。きっと年齢的な問題で量が要らない所為だな。ネギを時々つまみつつ……。ビールがあれば口が変わっていけるかも。しかし出勤前なので呑みませんしねぇ。




銀座まで腹ごなしに歩く。
途中で『日本工芸会』御用達の店を見つけたり……。尿酸値下げてから行こう。


連日、満腹な幸福感とともにギャラリーに在廊しました。
そして多くの方々とお会いできて、これまた幸福な時間でした。本当は全員とゆっくりお話したかったのですが、バタバタして申し訳ありませんでした。m(_ _)m

それにしてもご購入頂いたアイテム比率としては酒器がダントツ。場所柄なのか類友なのか。
え~~と、いつか呑みましょう。(*^o^*)/

ホッピーのオーダーの仕方で「ソト」・「ナカ」のオーダーの仕方が判ったのが収穫ではある。

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~21日(水)まで 『備前 渡邊琢磨 作陶展』会期続いております。

是非、ご高覧くださいますれば幸いに存じます。




築地レポ

2011-09-12 19:43:03 | Weblog
岡山に帰ってきました。上京した折の『隠れテーマ』をちょっと。ずばり今回は『築地市場』です。移転が決まっている為、うかうかすると今の現状を見ぬままになる可能性もあるので「この際、見ておこう」と。当然、朝から通います。

その為、銀座のギャラリーへの通勤路線上に築地が来るように宿泊地をセレクト。今回のベストは日比谷線でした。そして、ウィークリーマンション初体験も同時に。
「ホテルと比べてどうかな?」と思ったけれど、結論から言うと楽。そして楽しい。カジュアルで広いし。こまごました道具のレンタル(有料・無料)があったりするので、イロイロと融通が利く。アイロンとかは便利だったな。これに炊飯器・鍋があれば普通に生活できる。電子レンジはあるし。

で、毎朝、築地に出かけて朝御飯を頂く事にして市場通いをする。

以下、この度の築地レポ。まずは観察。
流通の現場なので人の行き来が激しい。ましてや日本の台所を支える場所でもあるし。

築地で一番目を惹くのは『ターレ』という運搬車。



小回りの利く立ち乗りのイナセな車で、ナンバー付きで公道OK。これが朝からビュンビュン走っています。基本『ターレ最優先・歩行者二の次・観光客は三の次』ぐらいの感じ。
よく見るとエンジン付きがあったり電動があったり。出合った割合でいうと電動が多かったかな。排ガスも出ないし今の時代向き。微妙にイロイロとカスタマイズされてたり、専用の修理工場みたいなところもあったりして大活躍です。場内・場外はターレがほとんどで、それより外はトラックでした。○○水産、○○寿司とかペイント。


運搬車の人力部門では、大八車や自転車とかが活躍。質実剛健で塗装にも些かも甘いところはありません。カッコイイ!




でも一番気に入ったのはコレ。極近い距離を運ぶ台車。



メッチャ可愛い。シンプルながらキュート、そして頑丈。鉄のハンドルのシンプルさが実に良いし、全体の色も良い。これ、欲しいなぁ。
植木とか薪を載せたら良いと思うよ。


運搬系だけでも見所が有り過ぎなんだけど、専門店のマニアックな商材も凄かった。ワサビ専門、ノリ専門、キムチ専門、鮭専門、履物専門……。
ハカリ専門店はアナログからデジタルまで対応のラインナップ。店番の方は随分アナログ世代だったけれど、色々な古ぼけた分銅の横にピカピカのパソコンに取り込むインターフェースのものとか。
そして店の裏は廃棄されるであろう古いハカリがゴロゴロ。でも無造作に積み上げられた道具の『まっとうな生涯』に敬意を表したい程の佇まいだったなぁ。




市場の道具はどれも生きていて、現役の逞しさとプロの本質を見ました。
そして役目が終わったら後進に道を譲る潔さも。

道具って凄いなと感心。


肝心の朝御飯は、働く現場の人が「旨い!」というところへ行きましたよ。(続く……)


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~21日(水)まで『備前 渡邊琢磨 作陶展』会期続いております。

是非、ご高覧くださいますれば幸いに存じます。