備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

カツオのタタキ 2題

2017-05-23 20:46:13 | 料理・食材


個展@倉敷の後、なんだか色々と目白押しでした。最大は『ひがしやま備前焼市』というイベント。

その直前1週間(個展終了日)からはどっぷりと告知活動に勤しみました。ラジオ生放送、プレイベントでワークショップ、合間にSNSに情報を流し込むが如く。
前日搬入、当日(1日目、2日目)があっと言う間に過ぎ去る。翌日は完全オフで『オ・ト・ナ……の遠足』へ。
その後の一週間では、ひがしやま備前焼市の反省会、打ち上げ。家族の打ち上げも。
グループ展@坂出(かまどホール)の茶話会にも参上。しっかりと讃岐うどんフルコースも頂きました。


ハッッと気付けば、個展以来、裕に2週間が過ぎております。
怖すぎ……( ̄□ ̄;)!!

で、ようやく今になって個展のお礼状に取り掛かりました。( ← 若干、言い訳がましい)

とはいえ、出掛ける案件もありまして、そして道中には魚屋さんがあったりするので、素通りもままならず……道草。

本日は、カツオで御座いました。
サワラも捨てがたく悩みましたが、今日はガツンと行きたい気分だったのでカツオをチョイス。
半身の血合い部分を眺めていてヒラメキが!! 美味しく出来るかな?

しかし、家族に対する保険を掛けて安定の『カツオのタタキ』をまずは一品作っておく。


さて、血合い料理の件。

メニューは『カツオの叩き風アレンジ』である。(例によって、名前はテキトー)
よって本日は、タタキが2品ですな。『カツオの叩き』しばりの日。( ← バイオレンスな表記)

アレンジの方は、オリーブオイル、七味、岩塩だけで作る。

フライパンにオリーブオイルを入れて点火。赤唐辛子ではなく七味を使うのは全面に行き渡らせたいから。但し、細かいので焦がさない温度をキープが肝心。
ニンニクは入れない。そこまでガツンとした気分ではない。唐辛子以上、ニンニク未満な味。
以前、血合いだけで同様の料理したが、鉄っぽい味とモサモサした食感が家族に大不評だったので、今回は諸々改良している。
『血合いに身をつけておく』ことと『ニンニク抜き』というのがポイント。

血合いを含めた切り身を投入して、各面を少しずつ焼き七味とオリーブオイルを馴染ませていく。中はレアをイメージ。
グズグズしていたら中まで火が通るので、温度と時間の管理がポイントだな

焼き目がついたらすぐに引き上げたいが、血合い部分はしっかりと火を通して七味も多めに。足らないところには直接振りかけて。
フライパンから外して熱いうちに岩塩をパラパラっと身に直接掛けて仕上げる。このあたりは学生の頃に出会った衝撃の『カツオの塩叩き』が参考である。
総じて、香りの立ったスパイスとダイレクトな塩味で血合いの味の悪さを消す作戦だ。


身がポロポロとフレーク状になった部分もあるが……まぁ、概ね良し。



「さぁ~~!! いざ、勝負だっ!」 ( ← 誰と?)


子供達がオトナの味覚に成長したのか、料理が良かったのか、些か原因不明ながらも好評ではあった。

まぁ、前に『サワラのぺペロンチーノ叩き』をしてたので、結果は察しがついていたけどね。
いや、あの時は中心まで火を通したソテーだったので参考にはならないか……。(そもそも名前はテキトーなんで)


それにしても久し振りにちゃんと料理した気分。忙しい時も料理はしているけど、全く気持ちが違うなぁ。


はぁ、ヤレヤレ~~~。


久し振りに『酒器の勉強』もキチンとしようかなぁ。 ( ̄ε ̄)~♪














個展@倉敷 終了しました。

2017-05-10 20:14:24 | 展覧会・ご案内


さてさて、『個展@倉敷』の会期終了致しました。
今回も多くのリピーターの方、「はじめまして~」の方など楽しい出会いが沢山ありました。

『ワイン&アート ふじの月』さんでの開催は初めてでしたが、もともとはギャラリー『倉敷・中央画廊』さんです。
同じ場所のオーナー違い。知っているようで知らないって妙な感覚。


丁度お日柄も良く、倉敷美観地区はイベントが目白押し。

倉敷川を流れていく観光客の皆様。夜のライトアップもあちこちで。(夜は別件にて写真無し)

心なしか外国人観光客が少ない気がするなぁ。

今回のギャラリーは、ワイン屋さんが実店舗とギャラリーを併設したお店です。
以前と同じ場所ながら、オーナーが変わったのでお店の雰囲気も随分変わりました。

毎年、この倉敷では新しい試みを見ていただく事にしています。
それは観光のお客様が多く、地域性が分散しているのでサンプリング調査といった趣きがあります。
シリーズ化した『ミライノカセキ』のプロトタイプの初お目見えも倉敷でした。


今回の調査……ではなくて、展覧会は『ミライノカセキ』がメインです。
例によってではありますが、お客様はモノをご覧になられていますが、小生はお客さんを観察。話しながらもその視線を追います。(←こういうところが心理学出身のヤラシイところ)

従来からの香炉・アロマポットを用途としたシリーズも新しい形で。

う~~ん、めんこいっ。
圧倒的に男性が喰いつく!


う~~ん、めんこいっ。
概ね、連れの女性のクールな対応……。中には喰いつく単独女性もあり。「なんだ、ツンデレかよぅ?」( ← 違う)


直前に窯焚きしたものも、しれ~~と並んでいます。


そして、今回は20尾ほどの魚もあり。

ちなみに、魚は生きてる時の単位は『匹』で、死んでると『尾』ね。
ちなみに、生物の単位は食べた後に残る部分を指す説があって、魚は尻尾が残るので『尾』、動物は『頭』、鳥は『羽』だとか。人は名前なので『名』、あっ、人って食べないのか。
ちなみに……と、バカ話に終始脱線する。


壁掛け方式は初めての製作でした。


モノのイメージだけあって、実際の固定方式は後回しにして製作したので、きっちりとツケが発生。展覧会前に「さて、どうしよう……」と悩む。
色々と勉強になりました。とりあえずお手軽なグルーガンはアカンって事をメモ。


夜な夜な持ち帰っては修理する日々でした。
結論としては、接着剤ではなくて物理的に固定するのが一番安心感があり。ネジ止め万歳。


従来の『帯シリーズ』の花入も好評でした。

お花も頂きました。「いずれ菖蒲か杜若」。この種類は多すぎだわ……。


SNSで中間発表もしましたが、女性人気No.1は『ヤシの実ボウル』でした。


男性人気No.1は『斫杯(はつりはい)』。

特に中が青備前のモノ。これから暑くなる季節には良いかと。


そして、『「備前焼に見えない」と言われると褒め言葉に感じる病気』のもと。
『青備前白象嵌盃』も人気あり。「氷をひとつ入れて、日本酒の原酒をロックで呑む器です」というフレーズもすっかり定番。

「原酒はアルコール度数が高いので加水して呑むと良いよね~~」と同好の士と盛り上がるパターンです。( ← 時々、ワイン屋さんってことを失念)
いやはや、類は友を……。


このお店ではワインの試飲も出来ます。ポルトガルのオーガニックワインで、お手頃価格からあります。

毎日、試飲できる環境。「ワインのお店だしねぇ」と言い訳して、ついついテイスティング。いや、テイスティングの量ではないか。ロゼが良かったな。


大型連休トリプルブッキング展覧会の2つが終わりました。
今後はひとまず、週末のイベント『ひがしやま備前焼市』に注力して、ロングラン中の『かまどホール』での若手グループ展もしっかりと対応せねばなっ!


お礼状は改めて。

まずは、急ぎ御礼まで。 


有難う御座居ました~~~~~~。  m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m


あっ、サンプリング調査の結果は、モノの発表に換えて致します。

今後ともよろしくお願い致します。m(_ _)m