備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

おびき出し作戦

2008-07-31 00:00:00 | 料理・食材

雷さわぎの一件以来、ウチの愚犬が帰ってこない。

近隣の役場、保健所、郵便配達の方には連絡してあるけれど、音沙汰無し。山の中で迷子になっているのだろうか。昨日もウエの池まで探しに行ったけれど返事無し。近所の人にも心配していただき、キョロキョロと見てもらっているけれど…。

早く帰ると怒られると思って、わざと心配をかけているのか?


そこで、『ニオイでのおびき出し作戦』敢行!

ちょうどタイムリーに頂戴したウナギを。

夕刻にやおら、七厘に炭をおこす。まずは蒲焼のタレ作りから。半助と骨を酒、味醂、醤油で1時間少々ジュワジュワと煮詰める。こういう時はガスではなくて、炭は便利。家の周りは蒲焼のタレの香りが立ち込める。人間でこうなら犬ではなお更のハズだ。

つづいて、ウナギの蒲焼き。関西風に焼くのは難しいので、一旦、蒸してから焼く。今度は香りに加えて煙までが立ち込める。
日が暮れる頃には、蒲焼き、白焼きともに出来上がる。

蚊が出てきたので家へ退散して、即座にビールを開栓。

本来の目的だった『おびき出し作戦』が、いつの間にか楽しい夕食へ。



白焼きにワサビの香りが最高ですなぁ。酒は 『 春鹿の吟醸生酒 』を冷やで。

ウナギの脂がジュワ~っと来たところへ、酒をひとくち。
お酒だけだと角ばった感じがする味わいだけれど、ウナギの濃い旨味と出会った途端に、溶け合わさるが如く……良い感じに。
すっきりとした辛口のキレの良さが、ワサビの香りをよりクリアに引き出す。ウナギなのに後味がさっぱり~。


いや~。ご馳走様でした。



……で結局。 あの 『 家出娘 』は帰ってこない。



停電、雷サージ、脱走…

2008-07-29 10:15:09 | Weblog
昨日は、昼から大雨と落雷。各地で被害が相次いでいる。
午前中は天気も良く、外仕事をしていたのに。

昼ごろにラジオに雑音が混じるようになり、「怪しいなぁ」と思って、pc関係の電源を全て抜き、ルーターの電話線も抜く。雷サージプロテクトの電源タップ使用だけれども用心に越した事はない。しかし、ひとつミスあり。

風は無く、晴れ間が見えながらの大雨。そして稲妻。
その後、なんと見える所で落雷。いきなり停電する。電線切断で、畑の真ん中に電線の端が垂れている。3時間後に復旧したので、冷蔵庫の中身は無事でした。アイスクリームだけは、溶ける前に胃袋へ処理しておいた。

愚犬は、犬小屋に避難したまま出てこない。で、夕方に見ると居ない。「いない?」「いない!」落雷におののいて飛び出したか?首輪を残して脱走。
雨が降っているので、探しに行きもせず。その後、朝になっても帰ってこない。


電源周りのミスは固定電話(FAX)。
これの電源をpcとは別ルートから取っていたことを失念。抜き忘れていた。結果、壊れた雰囲気。買ったばっかりなのに、また修理だよ。

雷サージは2回線に接続された機器にダメージが多い。電源と電話線・アースなどが機器についていると要注意。
って、判っていて失敗。あ~あ。去年はLANボードで失敗。今回は固定電話。


次回からは、雷注意報が出ると固定電話は使えないようにします!(誰に宣言してんだか…。)


それにしても「あの家出娘め!」
腹が減れば、帰ってくるか…。それとも雷で動転していて迷子か?



間引けない畑

2008-07-28 10:37:01 | 料理・食材
薬味畑を作るべく、少しづつその場所を広げつつある。といっても不耕起・無農薬・雑草ぼうぼうで、はた目から見ると決して畑には見えない。その場所に行って、よく見ると判るという状態なので『畑』というのもおこがましく、かつ恥ずかしい。

当然、他の植物に負けて消えるものも多いし、逆に圧倒的に制圧した場所もある。
我が占領軍は、アサツキ、ミツバ、ミョウガ、エゴマ、春菊…。季節になると勝手に生えてくれるので、それらを頂戴するだけ。
『しつこく植え続けて、残す』という無精者管理人によるスパルタ方式だ。


さて、紫蘇の種が何故かずーっと冷蔵庫にあり、春先にダメ元で(というか、ほとんど処分する気で)空き地に蒔いた。土に埋めることなく、地面の上にパラパラと……。時々、蟻ンコが運んでいるのが見える。


長らく芽も出ないので、「あっ、ダメだったのね」と片付けていたけれど、ここ最近、一気に芽吹く。「小さい双葉は、刺身のツマ(青芽)に使えるかしら…」とか、そんなお上品な状況ではない。ワシワシと地面をマルチする。
そして、あっという間に本葉が出てきた。

大きく育てる為に間引こうとしてよく見ると、クモが隠れていたり、小さなバッタがいたり、モゾモゾする虫…。小さな生き物の小さな世界が出来ている。

皆、まだ子供だ。
この世界をぶち壊しにするのが忍びなくて、結局間引けず。もうちょっと、皆が大きくなるまでこのままに。
ということで、またまた、畑と言うには程遠い状態へ必至。別にいいけど。


素麺、蕎麦を頻繁に食べているうちには出ていって欲しいのが実情だが……。


うさぎ発見

2008-07-22 15:14:59 | Weblog
夏休み到来。早速に我が家的行事をひとつ。
日本海側へと足を伸ばして、海水浴なんぞ…。小生も久しぶり。

昔と比べるまでもなく泳力低下。明らかに泳いでいた現役の頃とは筋肉のつきかたが違っている。なんか水への力の伝え方がおかしい。ひとかきあたりの進む距離があまりにも短い。

スイマーからガテン系への体型変化だろうか?運動と労働との違いか?骨格的にも変化ありか? たぶん、その全部だろうなぁ。


泳いだあとにウロウロしていると、籔内佐斗司(やぶうちさとし)氏の作品を発見。ここ数年、パブリックアートとして町中で籔内作品と出くわす事が多い。
学生の頃に、大阪の阪急三番街にあった『犬』が気に入って、よく眺めていた。彫刻作品という事を知ってか知らずか、オバサマ方は『犬』に座っていたけれど。しかも自由に引っ張って、レイアウトも変えて。大阪流のハードな愛し方。さすがオバサマ・パワー。(今はこんな光景は見られない。そもそも『犬』がいない。)

…で、今回見た『宍道湖うさぎ』は、主流はお姉様の恋愛祈願の対象になっているらしい。シジミ殻のお供えとボディータッチが流行中。いわく「先頭から2番目のウサギを西(夕日側)に向かって撫でる」と「良いことが起きる」「願いが叶う」……とか。そのウサギだけお供えが多く、かつ周りの芝生が剥げている。最後から2番目にも若干お供えがあったけれど、勘違いした人かな?

境港の水木ロードの妖怪ブロンズ像も一様にテカテカだった。それぞれの妖怪ごとに御利益が分かれている模様。程よいサイズで可愛いいし。立派な町おこしになっている。

パブリックアートが皆さんに愛されている証としての『縁起物』化。迷惑でなければ、良いことと思う。アートでなくても、東大寺の柱、グラバー邸のハートの石、有名人の墓石なども立派な縁起物になっている。若干の経済効果もあるし。

ただ、灯台や展望台のフェンスへの錠はちょっと……迷惑。
(錠前屋さんだけには良いか…。)


さて、夏はまだまだ続く……。




オニユリの咲く頃

2008-07-18 23:14:34 | Weblog
山道にオニユリが見られるようになった。緑の中でクッキリと目立つ色。このユリの鱗茎(りんけい)はあの百合根。葉の付け根にムカゴが出来るので、蒔いておくとそこから芽を出して広がっていく。もちろん正月に食べきれなかった百合根を埋めても同じ。

比較的栽培繁殖させやすいのだが、蒔いて発芽しても大抵は草刈機で刈り払ってしまい、やがて消滅してしまう。
蒔く場所を考えていないのが最大の問題。まぁ、リスがドングリを隠して忘れるのと似ているか……。(小生はリス並みか…。)


オニユリは、ササユリやテッポウユリのような楚々とした雰囲気は無い。
橙色の花弁(花被片)に暗紫色の濃い斑点が沢山あり、見た目にいかつい。欧米ではタイガー・リリーとも。やっぱり可愛げの無い凶暴そうな名前。
もっぱら観賞用というよりも食用との捉え方をされるのも頷ける。


最近よく見るタカサゴユリは綺麗けれどすごい繁殖力。恐ろしいほど大量に種が出来る。なおかつ風で飛んで、一気にその範囲を広げている。美しい見かけに騙されてはいけない帰化植物根性だ。


ユリが咲くと夏もいよいよ本格的。

背たけを競い合うオニユリの向こうに、入道雲が立ち昇っている。

夕立が降る。
地面をサッと一刷毛掃いたような濡れ具合に、更に湿度が上がった。



さて、子供たちは夏休みの始まりだ。しっかり謳歌せよ。






夏到来

2008-07-17 22:10:00 | Weblog
梅雨が明けた。
梅雨明け宣言の前後で、気圧配置的に何が違っているのか判然としないけれど、とにかく梅雨は明けた。
祇園まつりも、あとの祭りを残すところとなり本格的に夏到来。


あまりの暑さで、ウチではとっくにカキ氷三昧の日々になっていたけれど、暑いとはいえ、梅雨なのにカキ氷という状況には若干後ろ暗い雰囲気があった。でも、もう大丈夫。

「梅雨なのに夏みたいに暑い~」というよりも、やはり「夏やから暑くてもしゃ~ない」というのでは、心構えというか…不条理を感じなくて済む。
これで堂々とカキ氷もOK!だし。


さて、本日のカキ氷は、自家製(小生作)のスモモシロップで。サッパリとした酸味と甘味です。

手前味噌ならぬ手前シロップでございますな。





夏のブリ

2008-07-12 21:35:39 | 料理・食材
ブリは『寒ブリ』が美味とされている。なのにあえて『夏ブリ』。細君が買ってきたブリ。といってもメジロぐらい。

「刺身が大量に並ぶときにはアラを見よ」という立原正秋氏の言に従って、刺身が多い中、カマを発見したらしい。その中で立派なものがあって、「どうしてもコレ」という事で買ってきたとか。

ヒョイッと覗くと、カマの下に腹側の骨周りが入っている。いわばトロのお隣りの部分。刺身があるという事は当然これらも生食OK。

固まりの部分はお刺身風に削ぐ。骨の間は漉き取って、醤油、味醂、酒でしばし漬ける。ヅケの雰囲気で。胡麻油を足すべきか迷ったけれど、足さなかった。

漬けている間に料理。カマは照り焼きで。

夏のブリは、やはり脂が少ない。寒ブリの刺身は醤油に脂の幕が張るけれど、そんな事はない。脂の旨みには欠けるけれど、夏にはこれ位サッパリとしていた方が良いかも。味わいとしては、よく漬けた白身魚のマリネが近いかな。
お刺身の方の売り上げは知らないけれど、それなりに良かったんじゃないかな?

関西では夏のマグロとしては、キハダ、メバチ、ヨコワが好まれる。理由はやはり脂の量だと思う。ホンマグロは確かに旨いけど、年中いつもソレばっかりというものでは芸がないし。(食べる側の話ね)


夏のブリもあながち……という発見でした。

(ハモの落としが食べたい。冷酒と一緒に……)



で、やっぱり……

2008-07-11 11:20:01 | Weblog
デジ一、デビューとなりました。
買う気満々になって、はや半年以上。「もうイイや~」という事で買っちゃいました。

先日のカメラ無料修理の件以来、ず~~っと、誕生日前の子供のように暇があればカタログを見ていて……、それを横で見ていた細君からの「いつかは買うんでしょ?」との天使の声にも似た悪魔の囁きに背中を押されて…。(出費は自腹なので…)

既にレンズがあったので、あえてキットでなくボディとレンズを別々に購入。広角側が無いのでそちらを。キットレンズがf4なのでもう少し明るいモノをチョイス。
これが手ブレ防止のレンズで、夕方に撮ると凄い威力。暗いのに望遠側の手持ちで接写しても本当にぶれない!すげぇ~~~。


キットレンズは、手ブレ防止付17~85mm/f4(USM←AFが超早い)。APS-C(フィルムカメラより映る面積が小さい機種)はレンズが望遠側に×1.6倍になるので、35mm換算で27.2~136mm相当。
既にあったレンズの望遠側80mmが、換算すると128mm/f3.5(手ブレ防止なし・USM)。

焦点距離がかぶるので、キットをあえて外したが……、キットレンズ付でも良かったかな?どっちが正解だったのか? 開放値vs手ブレ防止。微妙な問題。実際このレンズの17mmは歪曲収差が大きくて、うっかり広角に寄せて撮ると凄く歪むので、使えないということもあるが…。


たぶん運動会なんかでは手ブレ防止が、かなり役立つと思う。やや後悔気味。でもキットよりちょっとf値が明るくて、レンズ重量が軽いので良いか。がっちりした三脚買わなきゃ。

レンズのカタログを見ていると、55~250mmの手ブレ防止付がある。(次はコレ買うか…)でも、APS-C専用なので、将来フルサイズになった時には使えんし…。


あかん!
泥沼化していく~~。それよりも技術を磨こう! (いつ?)



ヤキモノで思えば……、ロクロが作るんじゃない。


作るのは僕だ! 


( 『泳ぐのは僕だ』ってありましたなぁ~ ) 



でも、ロクロは便利な道具です。仕事しよ!っと。


ツバメの学校

2008-07-10 09:16:41 | Weblog
ウチの前の電線に、音符のように留まっているツバメの子。
子供たちの体が大きくなって、巣には入れないので電線でキャンプ。

昼間は、飛行訓練と捕食訓練らしい。ちょっと離れているのが、たぶん親。飛び方が断然違う。田んぼの苗をかすめるように飛ぶ親。それに対して子供達は、ヨタヨタと高く低く、ハラハラとする軌跡で次の止まり木まで辿りつく。滑空時間がほとんど無い。なんとか「オイラ、飛べてる~」という感じ。

それでも毎日少しずつ上手になってきている。個体差はあるけれど、そのうちに出来るようになるのだろう。

まだ南に帰るまでに間があるので、また、新しく子育てするかも。


そういえば裏山にキジバト夫妻が巣を作っている。藪の中なので見えないけれど、いつも同じ場所から飛び立つので、それと知れる。

仕事をしながらチラチラと見ている今日この頃。