備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

最近の路上観察@岡山市内 その3

2014-05-26 11:27:25 | 路上観察


「無用の棒」

見た瞬間に題名として思いついたが、些か安直過ぎるきらいがあり現在もネーミング思案中である。


おそらくは、此処に様々な機能を有していたと思われるが、現在はその機能を失いつつも屹立を続けている。
用途は既に失われているのに屹立に固執する様に物悲しさを憶えた。
いや、これが真の『漢(おとこ)の道』なのか……。

改めて「如意棒」という命名で敬意を払いたい。いやこれも下世話な……。


先日の多機能ガス管の斜め前に設置してあり、この街は酔客に対する優しさ成分が薄めなのかも知れない。


┐('~`;)┌

最近の路上観察@岡山市内 その5

2014-05-21 13:09:41 | 路上観察


計算間違いはある。『木を見て森を見ず』もよくある。
駐車場の囲いを設置したものの、建物も出っ張りと面が合っていなかった事に後から気付いたか。
ちょうど頭や車に接触する高さである事から、黄色い保護カバーが付けられたものと思われる。
建物と外溝で業者が違った為に発生したのかも知れない。

可も無く不可も無いデザインと素材にあって、ワンポイントで人間らしさを際立たせるのはなかなかの力量と言えよう。
また黄色という警戒色もその良さを際立たせている。

ひょっとしたら施工ミスに見せかけた意匠なのかも。
「お寺の瓦を完全に葺かないで残しておく」とか、「柱を一本だけ逆にする」など敢えて未完成な部分を残す事があるがその類なのかも。


新築から既にこの味わいがある点を住民の方々には是非もので大事にして頂きたい。
万一、欠けたりすると概観上の大きな損失と知れましょう。


( ̄ε ̄)~♪




最近の路上観察@岡山市内 その2

2014-05-19 02:50:22 | 路上観察


呑み屋さんが多いエリアで発見しました。

ガス管です。

通常埋設されるべきガス管が僅かに露出して溝の上を跨いでいる。
大きなゴミが流れ出た場合、自らがブロックしてこの先の雨水排水溝に流れ込まさないという絶妙な位置関係。
「ひとつのもので多岐に渡る役目を果す」いわば一器多様の精神を感じた。

ただし、酔客の足を掬う機能は余分ではないかと推察する。

(´・_・`)

最近の路上観察@岡山市内 その1

2014-05-18 02:38:07 | 路上観察

春は展覧会がらみで、かなり出歩く事が多かった。その為、路上観察ではそれなりに収穫がありました。
やはりこういう成果は出歩かないと得られませんね。その為に出掛ける事はありませんが。

今期、最も秀逸だったのが、このビル裏口のタイル@岡山市内。
厳密に言えば、少し対象から外れそうですが、まぁ良しとして……。

路上観察での対象物はその多くは形状によるものであり、このように色が一番先に訴求されるのは珍しい例です。
まるでタイルの施工見本の様な配列とグリッド感が非常に良いです。
雑居ビルでしたが、郵便受けには事務所チックな名前が並んでいました。
特に建材屋さんのビルとかではありませんでした。

タイルの経年変化サンプルとしても好例でありましょう。

(*^ー')b


窯焚き手伝い中

2014-05-16 12:18:43 | 陶芸


展覧会も終わり、事務的な事も少々残ってはおりますが、友人の窯焚き手伝いが始まりました。
ここの窯のお手伝いは最初から最後までフル参加です。
日常生活の時間帯からいきなり夜間勤務シフトに変えます。(受け持ちパートが深夜から明け方です)


窯焚きが始まって、いつも美しく思う雰囲気があります。それは概ね明け方に出会います。
日の出そのものだったり、鳥の声、気温、雲……その現象は様々です。

「フダンハ、ナゼ、ネテルンダロウ」と思うほどの美しさ。


今回は、窯の周りの色でした。
ブルーシートに囲まれた窯場の青く傾いたホワイトバランス。
その隙間から差す朝日。
火の色。

自然が作り出したトリコロール・カラーです。
ほんの数分でしたが。


さてさて、窯焚きがこの後もしばらく続きます。
横焚き手伝いが2件。フルの窯焚きが1件。

自分の窯はその後か……その頃は、暑いぞ~~~~。きっと。


┐('~`;)┌