備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

【ご案内】 個展@倉敷

2017-04-24 20:39:49 | 展覧会・ご案内


もうすぐ開催の展覧会が3つ。この期に及んで、最後の窯焚きも終了。

いつもいつもギリギリ……いや、今回の最後のあがきはヒドイな。トリプルブッキング展覧会ウィークが控えている故。

昨夜遅くに終了したチビ窯は、かなり好調に温度が上がっていて「えぇんちゃうのん?」という手応え。そして某CM調で「焼けたかどうだか、直火焼き~~」と鼻歌まじりに最終確認をする。
覗き穴から内部を観察……。

っと!!  \(◎o◎)/

熾きが多すぎてメンドウな事になっている。好調感が一転、焦燥感に暗転。( ← 韻を踏んでいる場合ではない)
温度は下げず、還元状態を保ち、熾きを減らすことに集中して2時間ほど。集中力MAXなシビアな窯焚きである。
アレコレと善後策を施して……「う~~~む、えぇんか?」という感覚で終了した。

あまりにも窯の中を覗いていたので、輻射熱で顔がヒリヒリと。軽い火傷状態なんだろうな。
うまく行っていれば普段出ないような焼き色になるだろう。しかし……。(´・_・`)
窯出しは搬入直前になるので、是が非でも上手く焼けていて欲しい。



さて、個展のご案内。

(クリックで拡大)
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タイトル : 備前 渡邊琢磨作陶展『日常の想像と創造の日常』

会期 : 2017年 5/1(月)~7(日)

会場 : ワイン&アート ふじの月 (倉敷美観地区:倉敷市中央1-6-3 TEL086-434-3530)
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今回のテーマは、「日常生活での心の内外の境界あたりに潜んでいるモノを具現化する」という方向。
まぁ、なんのこっちゃ? ではありますが、そういう事。
『ミライノカセキ』シリーズと食器を中心として展覧します。

GWの倉敷散策がてら、是非ご高覧頂ければ幸いです。 m(_ _)m


さて、窯焚きも終わったので……『酒器の勉強』もキチンとせねば。
今回のDMでの『魚』繋がりから『ママカリの酢漬け』を日本酒で。

ウチの柚子酢をドバドバっと投入。こういう事には我ながらマメやねぇ。


青海波の模様の豆皿が相応しいか。


今晩は、ひとまず筋肉痛を和らげつつ、気持ちのリセットしよう。

そして、明日からはアッチもコッチも忙しいからなっ! ガンバロー、オレ。


ひとまず、乾杯を宣言して……勉強開始!!


皆様、お楽しみに! ( ← と言いたいが、一抹の不安は否めない)



























けらもす8.0 @名古屋

2017-04-14 12:27:31 | 展覧会・ご案内


あ~~~~~、ブログでの告知を忘れてた。SNSって、アレがナニですっかりイヤハヤですなぁ。



開催中!! です。備前焼の酒器に特化した展覧会です。
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タイトル : 『けらもす8.0 春の酒と肴のうつわ』
会期 : ~ 4月16日  (11:00 ~19:00)
会場 : ORIBE Nagoya(織部 名古屋)

〒461-0001 愛知県 名古屋市東区泉1-1-37
アクセス地下鉄桜通線「久屋大通駅」より北に徒歩4分
TEL 052-253-5580

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所属しております『備前焼作家集団けらもす』の展覧会。今回は6名のランナップ。
タイトルは恒例のビルトナンバー表記です。結成からの年数とマイナー番号は時系になっております。次回は自動的に『8.1』です。
さて、副題のとおり、春を感じさせるラインナップとなっております。


先日、在廊と称してオープニングイベントを開催しました。
メンバーでエッチラオッチラ参上。拙宅を出たのが5:00。ラジオ体操前。(まぁ、普段はしてませんが)

11:00オープンのジャストタイムに滑り込みました。スタッフさんがお店をオープンするタイミングでご挨拶。

2階が会場です。

床の朝鮮張りが気持ち良い。桜かな? 訊きそびれた……。
近くの名古屋城も桜の時期。公園の大木は新緑。ことのほか綺麗な借景です。カフェもあり良い雰囲気。


スタッフさんによって、綺麗に展示されていました。感謝。



イベントはこのところメンバーお気に入りの『一器陶千』と銘打った『酒器の試用イベント』です。

(画像は織部nagoyaさんから借用)

それぞれに思いのあるお酒とオツマミと酒器を持ち込む。小生は岡山県産のお酒とママカリ。
皆様、普段の『酒器の勉強』成果を遺憾なく発揮される。良い酔い。みんな笑顔。

自然と集結するお客様も同好の士であり『類友』ですな。名古屋のお酒事情なども伺いつつ、アレコレと。
あっと言う間に時間が過ぎて終了。

夕刻にスタッフさんに味噌煮込みうどんの店を教えて頂く。濃霧のような小雨の中を歩き、ほろ酔い加減で探す。

シンプルに、かつ大盛りで。
塩を入れないで練る麺が特徴。ツルツルというよりポキポキとした食感。粉っぽい断面ながら味噌が浸透せずに絡む。
なるほど……この味噌に塩の追加は要らぬということか? いや、一緒に出てきた漬物が良い塩加減であったので、これも込みなのね。
「忙しい商人が手早く食べる為に、粉に水を入れていきなり練るだけの麺が重宝された」と伺いましたが、それならヤキモノ屋は出来そうだなぁ。


春雨の向こうに朧に立つテレビ塔を見やりながら、300km先の家路につく。

「雨のパリみたいじゃん」とか思ってたら、広告塔がポツンと。うん、いや、まぁ……、やっぱり。(ちなみに雨のパリは知らんけど)


という事で、(←どゆこと?)

今週末まで開催中。名古屋の皆様、是非!


早速、サプライズ訪問の身内、後輩夫婦など……感謝~~~~~~。(*^ー')b



















おつまみのテーマは・・・・・・

2017-04-06 20:06:38 | 料理・食材


先日、ちょっと自宅で呑み 『酒器の勉強会』。普段は自習ばかりですが、この日は『勉強会』でした。

さて、勉強会となればオツマミが必須。( ← いつも通りだけどなっ)
いそいそと作る。


まずは『オイルサーディン』で。
学生の頃に背伸びして通っていたバーのメニューを思い出して。
缶のまま直火で温めてレモン、七味を振って、あしらいはパセリかディル。缶のまま供されカナッペも付いてたっけ。

バーの作法(?)どおり、缶のまま金網に乗せて温める。突沸しないように時々軽く揺するのがポイント。
この日はレモンではなく、柚子の皮を使う。ジャケ買いしていた缶が柚子風味だったので。

仕上がりにケッパーを散らす。ほぼ缶詰を温めるだけなので、失敗のしようがない一品。
このおつまみの場合のお酒は、宴会 勉強会の初めならビール、終わりならウイスキーといったところが相応しいか。


次は歯応えのあるものとして『スナズリとセロリの炒め物』を。

味付けは塩胡椒とレモン。至ってシンプルに。ゴマ油を少し掛けると味が変化して面白い。
普段の味付けは、オイスターソースを使う時もあるし、味噌の時もある。お得意の『気まぐれメニュー』だな。
ビールやら焼酎やらで。さぁ、勉強会もスイッチが入ってきました!


そして、最近、我が家でリクエストの多い『ぼんじり』を。

少量の油で炒め始めると、程なく鶏油が出てくる。そのまま自分自身の脂で素揚げされていく。焦げ付かないように動かしていれば勝手に出来るもの。
表面がキツネ色になってパリッとしてくると中まで火は通っている。あまり長くやり続けると縮むので適度に切り上げる。皿に移したら熱いうちに塩をパラパラっと。バジルがあったのでアクセントに少々追加。
味はシンプルだけど、脂の旨味が強い。吟醸酒で口をサッパリさせながら頂くのも一興である。


これでおつまみが3種類。
この日のテーマは『油』である。故に味付けは全てシンプルに。
油を使ったメニューはビールや洋酒系、焼酎などお酒に対する汎用性が高い。お酒のラインナップが多岐に渡る場面では重宝するメニュー。
ただし、出汁のある料理の場合は、断然日本酒だと思うけれど。
まぁ、逆に敢えて油ものに合う日本酒を探すのも楽しみではある・・・・・・。
となれば逆説的には「日本酒のおつまみに対する汎用性は高い」と言えるな。うん。(テキトー)


そしてラストの仕上げ。今回は『餃子』である。ホットプレートに整然と並ぶ。
餃子は炭水化物、肉、野菜で構成されているので、栄養バランスがオールインワンである。なので、おつまみ枠に入れるべきか悩ましい。
個人的に餃子の時は『ご飯は無し』。汁っ気が欲しい時は『水餃子』である。餃子無双。( ← 大げさ)
また、細君と子供達はニンニク抜きの餡がお好みなので、日本酒を呑むには丁度良かったりもする。
VIVA ウチの餃子!

餃子があれば、締めなのか呑み続けなんだか判然としないながらも、「もう、あとは好きにしなはれ!」という酔っ払い放置にはうってつけでもある。


まっ、結局、強肴状態となって呑み続けでした。
「ガヤガヤ、ワイワイする時には、油ものメニューの賑やかさがふさわしいなぁ」と空っぽの皿に酔眼を泳がせておりました。

あっという間に夜は更けて。

それにしても、まだまだ、勉強する事が多いなぁ……。あぁ、ツライ。