怒涛のスケジュールもようやくひと心地着いた……わけではないのですが、最近の事を。
窯焚き手伝い → 製作追い込み → 窯詰め → 窯焚き → 窯焚き遠征 → 窯出し → 展覧会とあって、クライマックスに『島流し』です。
『瀬戸内国際芸術祭2013・夏シーズン』への参加です。
『犬島楽茶』を行いました。
お茶会自体は、『襖による仮設茶室』と『リヤカーによる移動式茶席』の二席です。
道具は全て備前焼。
前日の夕方に、特別限定プレミアム・キビダンゴを携えて……いざ島へ。
鬼が島ではなく犬島ですが。
島へは、こんな感じで渡れます。
(参考までに)
さてさて、迎えて初日。
ここ最近のゲリラ豪雨の心配もありつつのスタートです。
時々、雨がパラつくとヒヤッとしますが、晴れ間も見えつつ……というか、完全に暑い。
夏Ver.として、氷水を使っての水点て抹茶を提供します。
野点傘が青空に映えます。お茶席のアイコンとしては、この色の対比が抜群。
さて、リヤカー茶席のアイデア言い出しっぺの責任で運用担当していますが、初日はほぼ一日をほぼひとりでお手前。いささか疲れました。
昼(?)過ぎからお手前交代。2日目は団体さんには点出しにしたので随分と楽になりましたが。
まぁ、お手前そのものよりもジリジリとした直射日光のダメージ大です。かなり日焼けしました。
人数が多くなると大変ではありましたが、『替え茶碗をリヤカーの襖を開けて棚から選んで頂く』という所作を組み込むと、お客さんのリアクションが面白くてついつい「もう一碗点てます」って、やっていました。
実は、すごく楽しい。
中の人としては、足さえ痺れなければ「ずーーとやっていたい」と思える空間です。
お客さんにとっては、リヤカーのカウンターという場所に、気楽な面白さがあったかと思います。
(キンキンに冷えた氷水なので、しっかり茶筅を振らないと抹茶が残り易く「とけろー」と念じつつ。)
お客さんとの話の中で、備前焼を知らない方々にも詳しく備前焼の御案内ができます。
ヤキモノ談義の末に長居される方も。
特に作者全員がすぐ傍に控えているイベントでしたので、直ぐに作り手本人と話せるという距離感も良かったのでしょう。
遠方からこの為にわざわざおいで頂いた方々も多数ありました。
お茶の先生がネットで発見されて社中の方が東京からお越しになったり。
お茶仲間の団体さんが興味津々に隅々(製作方法、価格も)まで訊ねられたり。
現代美術の作家さんが抹茶とアートの相性を熱く語っていかれたり。
紙漉きの方、陶芸家の方も。
にこやかに去られる方が多かったように思います。
我々とすれば、抹茶を楽しみ、道具を楽しみ、会話を楽しんで頂けていれば大成功かと。
リヤカーを引いて移動する道中には、現代アートに近い場所での備前焼のあり方のひとつを感じていました。
え~~、という訳で自分の持ち場で一杯いっぱいで、あまり写真がありません。
写真もメンバーに撮って頂きました。
事前広報として新聞掲載、街中イベント参加、テレビ放送、ニュース生放送での告知と取り上げて頂いた成果もあったのでしょう。
初日には新聞取材して頂きました。
延べ人数で犬島に御来島頂いた方々の3分の1が、参加して下さいました。
別途有料にも関わらずのご参加に感謝。
ありがとうございました。
さて、帰り道。
船から振り返る犬島の空は、今にも雨が降りそうな気配。
この頃、岡山は土砂降り。我が家は雷ゴロゴロ。
皆様、大変お世話になりました。
『秋Ver.』もよろしくお願い致します。
ひとまず、報告おわりっ。 (`・ω・´)ゞ