備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

カメラ復活

2008-06-27 21:26:54 | Weblog
修理に出していたカメラが帰ってきました。
6/18に店頭持込。25日に修理完了。で、本日受け取り。ざ~っと一週間ほどの入院でした。

故障の症状は、白黒写真ならぬ『赤黒写真』になってしまうというものでした。
原因は、『電子部品の電気的接続不良によりCCD回路が正常動作しませんでした』というもの。
修理は、『CCD基盤を交換』。


さて、修理費は………、無料!


それなりに年数が経っていて、保証期間をあてにしていなかっただけに、「へっ?」と言う感じ。
お店の説明によると、「期間に関わらずCCDに関しての修理は無料」との事。CCDと言えばデジカメの心臓部。なので、それなりの出費を覚悟していただけに拍子抜け。

メーカーのホームページを見ると、同時期の製品4機種でCCD不良による無償修理(リコールみたいな感じ)をやっていたけれど、それとも関係ないとか。

やはり、『期間に関わらずCCDに関しての修理は無料』との事。


よく判らないけど……、そういうこと。

戻ってきて良かった。メデタシ、めでたし。


個展へ

2008-06-22 12:02:00 | Weblog
岡山市内のギャラリーへ配達。納品後に、その足で倉敷へ。
雨が降りそうで降らない微妙な空模様。肌に纏わりつく湿気が鬱陶しい。


知り合いの作家さん(染付、祥瑞、白磁)が、個展をされているので。
小生の仕事から見ると対極にある作品群。
数もさることながら、その絵の細やかさに感服。古典にみられる形や模様の完成度の高さには、この世界の作家さんの技術的裏づけを見る思い。

そのキチンとした世界から離れて、淡い呉須で描かれた唐子が面白かった。唐子とはいいながら手にしているのはサックス、トランペット、ピアノ……みんな和気あいあい。器面いっぱいにビッシリ。絵のタッチからグルーブを感じる。FANKY JAZZとかJAZZ BOYSとか命名してある。楽器を持っていない子達の笑顔がいい感じ。

本人はどちらかと言うと静かな口調で芯の強さを感じる方。数年前からサックスを演りだしたとか。どうりで納得!正確さと遊びが両立している。


「また、音楽やりたいなぁ~」とつくづく。ヤキモノの展覧会を見て音楽を考える小生でした。


完全に分解してあるトロンボーンを、この夏には引っ張り出してみようかな。バストロはしんどいだろけど、テナーならまだ……。
山の中なので吹いても怒られる事はないけど、メンバーなんていないんだよな~。




カメラが、

2008-06-20 12:29:53 | Weblog
壊れた!
いつの間にか、仕事(&遊び)でカメラを使う事が増えている。すぐたちまちには困らないけれど、緊急に画像が必要になる事が多いので、ヒヤヒヤもの。


以前から、スペック的な理由で、漠然と買い替えを考えていたのは事実。買い替え機種は、とっくに決まっている。でも、棚板や窯道具購入が優先と思って、なんとなく値下がりを待ちつつ買い替えをガマンしていました。

で、カメラ屋さんに修理、見積もりの依頼へ。
カメラ屋さんに行くと、その場で狙っていたデジ一を買ってしまいそうな気になるのが判っていたので、あえて財布を軽くして出発。
こういう判断のできるところが、ちょっとはオ・ト・ナ。

案の定、カメラ屋さんで狙っているカメラを見て……、触って……、店員さんと話して……。シャッターも押してみたり……。三脚見たり……。
最終的には「思ったよりも値下がりしてないし……」と、自分自身を納得させて予定通りに購入見送り。こういう行動が、まだガキンチョ。


銀塩カメラを使っていた頃は、失敗がないようにシャッターを押す前には、緊張と確認を随分したものだけれど、デジタルではお気楽。なのでショット数が格段に増えている。結果、無駄な使えない画像がパソコンにいっぱい入っている。物理的スペースはとらないけれど、無駄な使いようだなぁ。
デジ一購入の暁にはパソコンのゴミ箱掃除だな。


まだしばらくは修理して使うケドね。はよ戻って来い~~。

(買い換えたら、今のEVF機は子供用にするか…。それにしてはゴツイか…。)



今回の……

2008-06-17 20:39:13 | 陶芸
いわゆる片口。

モノとしては片口酒器。使う人によっては、何でもありか…。


ウチには酒器とは別に、ドレッシング専用の片口がある。
(酒とドレッシングの器は、別にしておきたいので。)

小さな片口を、キッチンの手に取りやすい場所にいつも置いている。
『酢、油、塩分、スパイス』をテキトーに入れて、
ガシャガシャっと混ぜればドレッシングが出来る。

その日の『ヒラメキ』と『手元の狂い』が、一期一会のドレッシングを生み出す。


『酢』は、米酢、ユズ酢、りんご酢、レモン、グレープフルーツ……。
『油』は、サラダオイル、胡麻油、オリーブオイル、牛脂……。
『塩分』は、塩、醤油、味噌、梅干……。
『スパイス』は、胡椒、豆板醤、タマネギ、カツオ節、海苔、山椒……。

その組み合わせで、出来上がりは無限のパターン。餃子も冷やし中華も同様に出来る。

肉を焼いたフライパンに残る脂と肉汁に、バルサミコ酢、醤油、酒などを入れてソースを作るのも同じ。これまた無限のソース。

ちょっとづつ味見しながら、理科の実験みたいにして味を調える。
「良し!」と思ったところで調合を終えるので、その日の気分に応じた美味しさのハズ。


独身の頃から、いつもこうやってテキトーに作っていたので、自分でドレッシングとマヨネーズは買ったことがなかった。小生の部屋での宴会経験者(弟子の会)はご存知か。
自家製マヨネーズはワサビ入りやゴマ醤油入りを作ってビンに入れていたけれど、最近はしていないなぁ。


もっとも、最近は細君が市販品を買ってくる事さえあるか……。




さて、肝心の片口酒器ですが……。
吟醸香のあるお酒向きです。
注ぐたびにフワ~~と香りが漂います。
酔っ払っても一升瓶から移す時の粗相が少ないのも利点かなぁ。
涼しげですなぁ。






デパ弁『ますのすし』

2008-06-16 22:16:45 | 料理・食材
お出かけの途中で食材見物がてらにお店へ。

『ますのすし(源)』発見。

30数年前に初めて食べた時は、異常に感動した。親父のお土産の『ますのすし』だった。そして当時まだ珍しかった『ブルーベリー』にも、いたく感動。
『あらいぐまのラスカル』を読んで以来、カナディアンカヌーとラズベリー、コケモモ、ブルーベリーに憧れていた頃だったから。

それから後、小学校6年生当時に自分自身で富山駅で『ますのすし』を買えた時も感動モノだった。ちょっと大きくなった気がした。


さて、今や駅弁と言うよりもデパ弁となった『ますのすし』。晩御飯に頂くつもりで購入。やはり思っていた美味しさはある。ただ、あの時の感動は越えない。でもリピートはするなぁ。

若干、昔に比べて、小さく薄くなったような気がするケド……。気のせいか?
それとも大人になったからなのか?


ウチのチビッコどもは「美味しい」と言っているけれど、当時の小生ほどの感動がないように思われる。それほどに身近なものになったという事かな?

ただ昨年食べた『鯖寿司』は、かなり印象に残っているらしい。『ます~』をたべながら『鯖~』の話をしていたくらいだから。

ウチの子が、長じて自分で買えるようになった時には、どう思うのだろうか?



今回の……

2008-06-14 09:10:43 | 陶芸
『透かし』という技法があります。ボディーを切り抜いて模様を作るという事。

それで『透かし花器』を、今まで何度も作ってきた。
模様は、若草、夏草、秋草、流水、瀧、水泡、立湧、雁木、武蔵野……。
和柄模様の『透かし』。伝統的に決まったパターンもあるし、自分でデザインした模様もある。

で、
今回の透かしは、『アルファベット』。

何故か?
「備前焼花入は、こうでないと!」へのアンチテーゼ。それを洒落っ気を効かせて表現したいから。
お花も和花、洋花と百花繚乱。こだわりと思い込みは区別しないとね。

そこで、透かしは和風から程遠い模様に思いを巡らせて…。形は花入から離れて……。


結果、『アルファベットのバスケット』

遠目からは、「なんか透かしてる」としか見えなくて、近寄るとアルファベットが判る。文字が見えると皆さんニンマリと笑って頂ける。何か「発見した!」って感じで。
気付かない方もいらっしゃるけど……。まっ、出会いの問題。あえて、説明せず。

おおむね、「面白いね。」「楽しいね。」との声を頂く。
華道のお稽古の現場からでは「あ、そう」という感もあるけれど、お花の現場では楽しんで頂けるみたい。

色々な形、大きさで作った。
大きなバスケット(高さ70cm)は素地乾燥中に破損。がっかり。自重で切腹状態。次回、リベンジなるか。(でも、違う構想も浮上中)


花入ではない使われ方も大歓迎。
使う人が小生の作品をきっかけに自由に生活を楽しめる事がシアワセ!なのです。
その為の提案なので、モノが発想喚起のきっかけとなれば、良し!です。




今回の……

2008-06-12 23:01:57 | 陶芸
面取りのジョッキ。
ここ最近、この手の模様入りの面取りをするようになった。
なんだかお気に入りで、ついついこの展開の仕事をする。
デザイン的にいろいろと派生させていける面取りだ。

今回のこれは、『杉綾の面取り』。(←通称)


水滴で手が滑りにくいように…とかは、後付けの理由。


備前焼は、ビールの泡を極上ムースにする。
ジョッキを冷蔵庫(冷凍庫)に入れてキンキンに冷やしておくと、冷え冷えビールが呑める。最高!

ジョッキは夏のベストセラー商品だ。
新作『面取りジョッキ』は今後、定番化するかな?


今回の……

2008-06-11 20:18:59 | 陶芸
さて、密かなリクエストにお応えして……。
ちょこっと今回の窯出し作品のご紹介。でも、ホントに少しずつ。悪しからず。


今回の窯のテーマは、『夏の食器』。

で、大皿部門から……『透かし尺皿』くんのエントリーです。寸法は、径31.5×高5.0cm。
少し深さのある見込みにしてあるので、透かしがあっても実用性は大丈夫。

お皿の縁に三角形の透かし模様がぐる~っと。『抜け(ボタモチ)』は大きな三角形。丸いお皿に、如何に三角形を構成するか……というデザインと景色(焼け)です。


イメージした料理は、エスニックな感じで。
千切りの野菜をふんわり敷いて、その上に生春巻き、唐揚げ、ナッツをまぶしたお刺身とか。
スパイシーな雰囲気も表現したくて、エッジの利いた三角形なのです。


クールな『透かし』が夏気分を盛り上げてくれるハズ……です。

 (素麺もいいよ~~)


割り木の整理

2008-06-10 19:59:37 | 陶芸
今日もお天気良好!この晴れ間に割り木の整理など…。

備前焼の薪(割り木屋さんの標準仕様)は、窯業地としてはちょっと珍しいサイズです。長さが二尺(60cm)程。針金で結束してある一束あたりが5本~6本入り。
他の窯業地はおおむね、尺~尺五ぐらいで、一束あたりの数はもっと多かったりする。その理由は寡聞にして存じ上げない。

「標準が何か」と言う事もないけれど、慣れてしまえば扱いは別にどうという事はない。他所を知っている人は備前仕様が長いので「重い」と言うし、備前から他所に行くと「忙しい」になるだけの事。知らなければ自分が標準。

標準仕様の『大割り』以外に、通称『二つ割』『丸太』などもあります。割り木屋さんにオーダーして自分好みを作ってもらう。そのヤキモノ屋さんと割り木屋さんとの関係で色々なラインナップが出来上がる。菜箸並みに細い『小割』というのも経験した事があったなぁ。必要な人には必要なんだろうけれど、使いにくかった。


さて、小生仕様の『二つ割』の整理。
よく乾かす為には、木の皮側を下にするのがポイント。これは薪ストーブの薪も同じ事。このひと手間をするか否かで、結果が変わる。特に雑木(松以外)では。

ちっちゃい事だけどノウハウのひとつなんだな、コレが。




いきなり外仕事満載

2008-06-09 19:30:24 | 陶芸
外仕事をこなす。やること満載で疲れた~~。

朝一番に、粘土の削り屑やら焼かなかったモノを手でコチコチと粉砕。
9:00~17:00まで、割り木運び。
日暮れまでに乾いている草を燃やして…。

座っていたのは、昼食時の10分程だけ。ず~っとウロウロ。


そして、たそがれ時分にビール!!

働いた後は、殊更に旨い!


さて、外仕事の懸案事項は……。

粘土作り(毎日)、窯場の建屋の手直し、側溝掃除、割り木入手・整理、裏山の草刈り、窯掃除、棚板掃除、アルミナコーティング、ワラ置き場設置、レンガ整理、窯周りの埋め戻し、看板設置、窯場周りの植栽、薬味畑の整理、仕事場の日除け植栽、スモモの間引き……、あとは気になる展覧会もあるし…。


ソコソコに、がんばろ……。