備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

第12回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2019-10-06 22:23:51 | Weblog


拝命しております『ふるさとあっ晴れ認定委員会』が開催されたので出向きました。
窯焚きが終わっていてヤレヤレ、セーフです。

『ふるさとあっ晴れ認定委員会』は、JR西・岡山支社さんの『ふるさとおこしプロジェクト』での 岡山、備後エリアの『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』を見つけ出して、それを審査・評価し認定する会です。
その後は、さまざまな活動を通して全国に岡山・備後の魅力を発信していきます。


今回のテーマは「挑戦」。

皆様、熱い想いが迸る方々で、驕ることなく真摯に我が道を歩まれていました。
オタクさが素晴しいです。



今回はかなりレベルが高く、大きな点数差がなく難しい審査となりました。


さて、結果。
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◆あっ晴れ大賞

●林ぶどう研究所
 → 『マツコの知らない世界』に出演されていた葡萄農家さん。
   先日見かけて気になっていた『マスカットジパング』を頂きました。唸りました。

●卵娘庵 「平飼い健康たまご」
 → 玉子の『白身だけのプリン』と『黄身だけのプリン』があって、それぞれを自分で混ぜながら頂きます。新感覚な楽しさと美味しさ!

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◆あっ晴れ! 認定

●国立天文台 岡山天体物理観測所/浅口市
 → 晴れの国らしさある地の利。観測会なども多数開催で、宇宙への入り口が岡山に!

●瀬戸内海国立公園 王子が岳/倉敷市・玉野市
 → 風光明媚な景色の中でのボルダリングは気持ち良いだろうなぁ。
   競技ではなく自然と対話するフリークライミングの良い場。空も飛べるさ。

●瀬戸田港と瀬戸田 しおまち商店街周辺/尾道市瀬戸田支所 しおまち商店街の輪
 → 島への愛が全開! レモンを切り口として色々と考えられております。

●点点 点字用紙の封筒/社会福祉法人 岡山ライトハウス ワークランド虹
 → 点字新聞には厚手の上質紙が使われています。それを再利用して作られたアイテム。
   点のエンボスが静謐な影を作る。雇用・エコ・美しさをリンクさせた秀作。今後のアイテムにも期待。

●MADE IN TSUYAMA/つやま産業支援センター
 → アイテムをブランド化させるのではなく、縫製技術をブランド化するという発想。
   伝えづらい事をいかに伝えるか……。可能性を感じました。

●スピングルムーヴ(シューズ)/SPINGLE COMPANY
 → オトナのオシャレとはこういうものさっ! 
   革へのこだわり。伝統的な生産技術への自信など、心くすぐられる逸品です。

●瀬戸内の味シリーズ/株式会社 エフピー通販(海幸山幸本舗)
 → やきもん屋的には「水蒸気爆発で作る乾きもの」に惹かれました。難なく骨まで頂ける魚のせんべい。良いです。

●酒趣深遠 本醸造生原酒/三冠酒造 有限会社
 → 曰く「普通の酒を目指す」という潔さ。食中酒として料理を邪魔しないお酒です。

●炭焼きの焼き豚/有限会社 もりせん
 → 煮豚ではない焼き豚! 炭火焼きの香りに地元神戸の市場を思い出した……。

●国産はちみつ/有限会社 美甘養蜂園
 → 花の種類ごとに生産管理されたハチミツ。山桜の味わいが面白く、それぞれの蜜の楽しみ方があるのだろうなぁ……と。

●備中神楽面最中/株式会社 三宅製菓 本店
 → 神様の顔を確認しながら頂く楽しさに忍ばせた地元愛。
  「セカンドラインとして、ひと口サイズで桃太郎、サル、イヌ、キジもやって欲しいなぁ」と妄想。

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結果は以上です。


皆様のプレゼン時の自信ある笑顔が印象的でした。

「あとはパッケージ次第で大化けするだろうなぁ」というモノもありましたが、そこはこれから!
いずれ岡山駅などで販売される事と思います。その時には是非、お買い求め頂きたいと思います。

なお、10月からリニューアルした小袋サイズのオツマミ、お菓子シリーズも既に販売されております。
まずはこちらをどうぞ!


生産者さん、JRさん、地域の関係者の皆様、準備等々お疲れ様でした。
久し振りに認定委員全員が揃ったので楽しいひと時でもありました。




今後とも、岡山・備後エリアの『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』を よろしくお願い致します。

(`・ω・´)ゞ






残暑お見舞い申し上げます

2019-08-16 12:11:41 | Weblog


残暑お見舞い申し上げます。


台風一家が台風一過。
一体いくつ来日したっけ?
南からの熱波も絶えず、夜も眠れず。……かと言って昼も眠れず。
なんだか暑さと睡眠不足でボーっと生きてます。( ← いつもぢゃね?)

一年の半分が夏を超えたところから始まる気がしますので、お盆明けからが後半という気がしています。
暦の6月・7月はそんな気分じゃないし、昨今のお天気具合じゃ旧暦もピンと来ないし。

なんだかんだで、今年前半の展覧会は一段落。
「何だか細工物に追われたなぁ」というか……、自分でそうしたんだけど。

「現在は制作!」と言いたいところですが、
原土運びをして、草刈して、原土を砕いて、草刈して、原土を水漬けして、草刈して、原土を水漉しして、草刈して、泥漿をドベ鉢に移して、草刈して……。
といった生活です。

___________

さて、
◆この夏のトピックとしては、

●およそ30年ぶりにアシナガバチに刺されました。都合3回(合計5ヶ所)です。
 幸いアナフィラキシーもなく、事後はひたすら痒さとの闘い。一箇所当たり1週間かな。

●瀬戸内国際芸術祭2019にもチラホラ出没してます。
 神出鬼没のストリート系茶会『犬島楽茶2019』やっております。
 次回は8/24(土)犬島のどこか。

●暑中お見舞いを出す。(お礼状も兼ねてだけど……)
 しかし、あいかわらずの与太郎っぷりにて、書いてから立秋をまたぎお盆に投函。
 世間的には残暑突入なのですが「まぁ、暑いからいいや」という事にしました。
 「反省すれど改めず」 キリッ!! 

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さて、今年後半はグループ展が続きます。

●倉敷・美観地区
●備前市立備前焼ミュージアム
●新宿髙島屋
●下北沢 織部

備前焼まつりもあるしなぁ、はよ、作りたい!

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……てな具合で、なんとか生存しております。


暑さ続きます折、ご自愛の程! 

(*^o^*)/


先生と大将の引退

2019-03-31 21:55:38 | Weblog


人の引き際に接する事がちょっとづつ増えてきた今日この頃。

まずは、オーケストラ所属の頃にお世話になった京響チューバの先生の現役引退。
SNSでお見掛けしていたラスト公演までのカウントダウンにドキドキ。

小生が独立して間もない頃、京都のデパートの隅っこで発表の機会があり、その時にお越し頂いた。
しかもお買い上げも頂けて嬉しかったなぁ。
音楽から足を洗って陶芸へ転身した身としては、気に掛けて頂いた事に感謝でした。
昨年は大阪での個展の際に奥様にご来場頂き、それが縁でご友人の方々と共に備前にお越し頂いた。
備前界隈の御案内が出来た時には、やきもん屋として感慨深かったなぁ。
学生の頃には知らなかった一面にも接して、一日中、笑いっぱなし。
今後もやりたい事が盛り沢山ありそう。ある意味、羨ましい区切りのつけ方。

で、その時のお昼に出向いたお寿司屋さんが、本日閉店となった。

伊部のど真ん中にあるお寿司屋さん。
『地魚を備前焼で頂ける』ので、観光のお客様に紹介するには心強かったお店。

この数年、大将には濃密に公私共々お世話になった。
ヤキモノ屋と飲食店が絡む大きなイベント『ひがしやま備前焼市』では中心的な役割を担って頂いた。
小生はそのサポートを少し。
ほんの少しの働きに対して気遣い頂き、過分にも店舗ウィンドーを拙作を飾るスペースにして頂いていた。

伊部の中心で、お寿司屋さんとのコラボとしての常設展示は斬新! 
「アレ、良いね」と多くの同業者からのお声も頂いた。
時々、観光客が覗き込んでいるのを見掛けると嬉しかったなぁ。

飲食してもいつもお代以上によくして頂いていた。支払いをさせて貰えない事もしばしば。事ある毎にお土産も沢山。
拙宅の食卓で、子供たちの話題にも上がるほど家族にも印象深い。

お店とお客の関係でなく始まったお付き合い。ここから広がったご縁も多い。
接点が出来た始めの頃は、所用でお店にお伺いしてもおっかなびっくりでソ~~ッと入り口を開けていたが、いつもフランクに接して頂き、最後にはヤル気を頂いてお店を出ていたっけ。

大将のラスト握り。

ゆっくりと味わいました。


先生も大将も引退ではあるが、これからの人生が始まる。
幸あらん事を若輩ながらも応援させて頂きたい。

お疲れ様でした。
そして、有難う御座いました。


(自分の行く末は見えんなぁ……)



















第11回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2018-11-26 11:43:57 | Weblog


『ふるさとあっ晴れ認定委員会』が開催され参加致しました。
2015年から始まり今回で第11回目。
地元の逸品などを掘り起こし、全国にPRする活動です。
今回のテーマは『瀬戸内』。エリアとして広くアピールしていこうという趣旨です。


10件の「えぇとこ」「えぇもん」「うめぇもん」がノミネート。
3件が「あっ晴れ!大賞」に認定されました。


以下、個人の感想です。
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【あっ晴れ認定大賞】

●備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館 (えぇとこ・瀬戸内市)
 海外からの集客力、刀剣ファンに対する活動、施設の充実などが高評価。


●段落ち抜染デニム (えぇもん・福山市)/山陽染工 株式会社
 素晴しい技術力の高さに注目。可能性を多く感じました。


●ウシオチョコラトルのチョコレート (うめぇもん・尾道市)/USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)
 「素材を活かす」事を忠実にキチンと。コーヒー豆とコラボしたチョコは実に秀逸でした。


_________

【あっ晴れ認定】

●神勝寺 禅と庭のミュージアム (えぇとこ・福山市)          
 異なる時代の建築の歴史性、禅画墨蹟・現代アートなどを『庭』がつなぐ。立地のローカルさにこそ大きな意味がある。


●因島はっさくオランジェット (うめぇもん・尾道市)
 因島発祥の柑橘である八朔。その皮を手間を掛けて加工して美味しく。パッケージで商品メッセージが伝えきれていないのが残念。


●創作ちりめん (うめぇもん・尾道市)
 ベースとなる柔らかな塩味のちりめんジャコ。そこにトッピングされる地元特産品。
「創作」という語感の華やかさに比して、しみじみとした美味しさである。


●尾道レモンカード (うめぇもん・尾道市)
 カードとは、イギリスのレモンバター。尾道のレモン果汁にバターや和三盆を混ぜ合わせたペーストで使い道は広い。
 認知度が上がると他に無い製品なので高いシェア率が得られるかと。


●オオニシブロイラー (うめぇもん・尾道市)
 今の40代あたりのソウルフードらしい。駄菓子屋ルートで売られていて、子供にはご馳走だったのだろう。
 程よく濃く甘い味、身離れも良く個包装なので、新幹線内でのおつまみに最適かと。かなりお求めやすい価格にも驚き。


●和氣“syuwasyuwa”りんごのうた(うめぇもん・和気町)
 シードルとしては、酸味と甘味が強くて炭酸は軽め。飲み応えが強いので料理に幅広く対応できるだろう。
 瓶のエチケットのデザインがカワイイ。備前焼シードルボウルとのセットもあるが、パッケージが残念。


●自然酵母・瓶内熟成のkotiビール(うめぇもん・備前市)
 まさに驚愕。自然酵母の発酵で、こんなにも爽やかな香りと味わいのクラフトビール。瓶のデザイン・色も良い。
 かつての『地ビール』ブームでの高くてイマイチなお土産イメージとは隔世の感。

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商品の良さはどれも素晴しいものでした。
パッケージを含めたデザインで、「内容を伝えられているか?」「手にとってもらえるか?」という部分が評価上のポイントになったかと思います。
オンリーワンな技術力と突き抜けたマニアックさはやはり高評価に。
足を運ぶ価値あるローカルさこそ最大の武器であり、アピールすべきところかと。


ワタクシ事ながらも非常に勉強になった一日でした。


皆様、お疲れ様でした。


有難う御座居ました。m(_ _)m




 



映画 『ずぶぬれて犬ころ』

2018-11-14 17:32:50 | Weblog


最近、映画を観る事が少なくなった。もともとお気楽なドンパチSF映画を観る事が多かったけれど、それでさえも。
久し振りに映画を見た。良かった。

先日、『岡山映画祭2018』という映画のフェスがあった。
数年前に袖触れ合う程度のご縁ながら、同じアートプログラムでご一緒した監督さんも出品されている。

『ずぶぬれて犬ころ』という一般初公開の作品。

内容は、現在いじめにあっている少年が、住宅顕信(すみたくけんしん)の俳句に出会い、彼の短い生涯をたどる物語になっている。
住宅顕信は、岡山県の僧侶にして自由律俳人で、1987年に25歳の若さで亡くなった。生前残した俳句は281句。



小生が大学入学の頃、バブル期のイケイケ空気感の中『サラダ記念日』がブームになっていた。
キラキラした『自由律俳句』の世界を横目で眺めつつ、現代音楽の不協和音に身を沈めていた日々だったか。
刹那的な輝きのバブルを少し味わっていた生活。

卒業して弟子入りする。程なくバブル崩壊。
全く畑違いの分野に身を投じた生活は、楽しかったけれど漠然とした不安もあった。不景気も感じていたし。
その頃に、ちょっとした住宅顕信ブームがあった。

久し振りに聞いた自由律俳句という言葉。
『サラダ記念日』のキラキラした世界ではなく、地面に近い視線、冷たさ、自暴自棄さえもあるその句に目を惹かれた。
自身の抱える不安感と共鳴したのかも知れないなぁ。

それから随分と時を経た。今回の映画は、再び目の前に現れた住宅顕信だった。
監督も知っているし、句も知っている。

見に行った。


映画は、実に淡々と描かれていた。
俳句という削った文学に対して、映像の削り方が対峙しているかのようだった。
いじめシーンであってもカメラはぶれることなく固定され、視点の高さもほぼ変わらない。
場面転換での旋律と言うにはあまりに短い数音のピアノが効果的。その前後にあるセリフの声の高さとピアノの音が近い。一旦、声が音に置き換わる事が場面を繋ぐ接続詞のようだった。
過去と現代を行き来する事で、冗長さが無くドラマが進む。

ラストシーン。
現代軸側の少年が横断歩道で見せる視線。顕信の句を知った者の生きる覚悟があった。
少年はまだ不安定さはあるけれど、自分で歩ける強さを秘めた。大丈夫。
生涯は信号のように期限があるけれど、二つの時間軸がひとりの中で合わさって映画が終わる。

余韻。

ちょうどオーケストラの指揮者が交響曲の最後の一音を止め、自分の動きも止めて、しばし後にゆっくりとタクトを下ろす……。その間合いを見るようだった。


来春には、一般公開されます。岡山では、シネマクレールとか。
ご機会ありましたら是非。


今回は終わってから座談会なども。

主演された俳優さんが、「知ることによって生き継がれていく」という趣旨で話されたのが印象的でした。
「このあとは、多分、岡山ラーメン食べて帰るんだろうなぁ」などとも。


久々に良い時間でした。

有難う御座居ました。




















久し振りのプラネタリウムへ

2018-08-19 12:22:47 | Weblog


酷暑で朦朧としているうちに夏が過ぎるのか……。

ひょいっと思い立ってプラネタリウムへ。
最近、夜空に「金星、土星、木星、火星がよく見えるなぁ」と思っていたので、俄かな知識欲である。
あと、プラネタリウムは涼しくて良い。


さて、近場というよりは馴染みある場所へ出向いた。明石天文台である。

子供の頃には、機会があればちょこちょこ行っていたけれど、何十年ぶり?
そういうえば、震災の後は暫く閉館してたっけ? 電車から大時計の針が止まっているのが見えてたなぁ。


天文台の前は上り坂になっていて、チビッ子達が我先にと駆け上がっていく。好奇心の具現化か。微笑ましい。
麦藁帽子の一群に追い越され、キャッキャとはしゃぐ声が遠ざかっていく。
その後には、セミの声がひと際大きく聞こえる気がする。暑い。

すっかり浦島太郎な気分で到着。

まずは展望台へ。景色を見るというよりもクールダウンが目的。

360度グル~っと見渡せる。
展望台にあるPCの周辺案内は神社仏閣が多過ぎて……マニアックだわ。


展示フロアへ。昔あった展示物が今は無い。
月に行った時の体重が印刷される体重計、銀色の玉が穴あき鉢の中をグルグル回りながら落ちていく(多分『ケプラーの法則』の)模型とか……。

その代わりに、時計の模型は面白かった。振り子、錘、水などの異なる動力で動く歯車が見える仕組み。
萌えるわ~~。売ってるなら買いたい。


着陸船の各種模型も。

金色の断熱材、足回りのトラス。うむ。萌える。売ってるなら買いたい。( ← 2回目)

隕石コーナーでは「オデッサで回収した」というキャプションを発見。
うむ。オデッサかっ! わかるぞっ。



そして念願のプラネタリウムへ。

ちゅど~~~ん。(こんな擬音で良いのか……?)


うむ、変わらんな。
萌えるわ~~。売ってるなら買いたい。けど、買えないな……。( ← 3回目にして諦める)


上映はキッズ向けでした。まぁ、周囲のチビッ子たちの興奮が面白かったので良しとする。
シートがリクライニング出来て良い。若干、寝落ちした。


で、帰宅して夜空を見上げつつ、外でお茶を。

プラネタリウムの余韻にあわせて……メカ繋がりな『ミライノカセキ(振出)』から、金平糖を一振り。


星を見上げつつ「そういえば、コンペイトウって、もともとはソロモンの要塞だったよなぁ」とゴニョゴニョと。( ← 判る人には判る)
コンペイトウを口に含んで見上げる夜空。
「覚えているかい? 少年の日の事を……」という気分にて。( ← 判る人には判る・2回目)

しかしながら、ささやかな感傷も夜風によるクシャミ一発で興冷め。
「ミライノカセキの発展形を作ろう!」と現実へ。 ( ← 売ってないなら作ればいいじゃない方式)


朝夕、涼しくなりつつある。


夏は過ぎたか……。











































第9回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2017-10-30 23:07:16 | Weblog


岡山を代表する観光地『えぇとこ』と特産品『えぇもん』『うめぇもん』を認定して応援していこう!という取り組みの認定委員『ふるさとあっ晴れ認定委員』を拝命しております。
この取り組みも2年が経過して、周辺の方々からも随分と関心を持って頂いております。
まぁ、若干、認定委員会の名前が長いので『お土産を選んでる……何だっけ?』という認知のされ方も御座いますが……、お土産だけでは御座いません。


さて、昨日は『第9回 ふるさとあっ晴れ認定委員会』がありました。

『うめぇもん』部門に特化して『吉備之国くまなく旅し隊』からの推薦品が集まりました。
今回の審査は、生産者の方々が直接プレゼンをするという新しい試みで「如何なるものやら?」と心配もしました。
プレゼン前の生産者の方々も緊張していたような……。


生産者から直接お話を聞くという事は、製品説明だけではなく、作り手としての姿勢を知る事が出来て意義深かったように思います。

『モノ作りには人が現れる』というところです。

個人的には、製品と姿勢がパッケージとして表現されているかどうかが気になりました。
プレゼンにおいてモノとヒトの魅力は充分に感じられましたので、更に高度な部分での審査となったと思います。



で、今回の結果。

◆◇◆ 『あっ晴れ大賞』 ◆◇◆

●『瀬戸田レモンラスク 島ごころ』(尾道市)
レモンケーキの生産ロス(変形や欠け)を有効活用する為に考えられたモノ。不良品を13時間掛けてゆっくり焼く事でラスクっぽく仕上げてありました。
「通常のチョコレート掛けレモンケーキを作っていたら出来なかった」という背景が、モノ作りの現場の人として共感。
ラスクの切り方にもレモンのイメージがありました。
原因と結果がきちんとリンクして独自性が生まれていました。結果だけを他所から引っ張る人には出来ない事です。

●『引両紋のお茶』(備前市)
生産者とはニアミス続きで「やっと会ったなぁ」といったところ。
ビジネス感覚とデザインが合致していて、個人的には「なるほど大賞」を差し上げたい。


◆◇◆ あっ晴れ認定 ◆◇◆

●『千屋牛』(新見市)
霜降り万歳!な時代が終わって次代の代表が赤身肉だろう。旨味が抜群。肉質の歯切れ良さも好ましい。
「これを食べる為に岡山に来て!」と言える逸品で、ローカルにあって世界と勝負出来るもの。

●『domaine tetta』(新見市)
話題のTETTAワイン。千屋牛と同様、風土を感じる強さがある。
今後は同じ新見発として相乗効果が発揮される事にも期待したい。

●金辺オリーブ園『浅漬けオリーブ 完熟』(倉敷市)
国産オリーブの美味しさを牛窓のイタリアンで知って以来、なかなか巡り合いませんでしたが、ここにありました。
輸入物の真っ黒オリーブはもう頂けません。
収穫された一粒づつを見極めて作られている丁寧さが、生産者のお人柄に現れていました。

●まからずやストアー『寄島かきめし』(浅口市)
「炊き立てよりも冷凍した方が美味しくなるんです」という目からウロコなお話にビックリ。
米、牡蠣、酒、醤油は全て県内地元産なので紛れもない『ザ・岡山』なもの。駅弁・空弁への展開に期待。

●三光正宗『生原酒 ひのくち』(新見市)
「缶入り酒って大丈夫なん?」と思っていましたが、光を通さないが故にある利点にも納得。
20度という高い度数を活かして、凍らせて日本酒シャーベット、少し飲んでから熱湯で加水して熱燗とかも……。
アルミ缶の伝導率の良さを活かして、駅弁にあるような温め機能をつけて販売して欲しいな。
お酒を温めて呑むという文化は、世界的にも珍しいのだから。

●方谷の里『雲海ピオーネ』(高梁市)
種無しピオーネを干しブドウに。濃縮された贅沢!
ただ、パッケージが……ねぇ。
活用レシピもアピールするとイメージが広がるだろうな……など、色々とアイデアが浮かぶものでした。

●花みづき『いぐさスイーツ』(早島町)
「イグサは薬草」というのが新知識でした。ただし、畳にするものと栽培方法も収穫も別物。
それ故、素材として畳イメージに引っ張られ過ぎてるのが勿体ない。
今は畳とのギャップで注目はあるけれど、その先にあるイメージや効能がもっと伝わると良いだろうなぁ。

●佳豊庵『ピオーネ農家の生ビスケット』(吉備中央町)
フレッシュ感を残すために、あえて焼かない生ビスケットに。味のバリエーションはあれど、ピオーネ果肉入り。
形を表現して『サラミーノ』という名前の語感はともかく、手作り感あるパッケージはカワイイし微笑ましい。


さてさて、今回の審査は生産者と直接話しをした為に、モノとヒトとの両方が相まって高得点寄りな傾向になったのかも。

非常に熱気のある有意義な審査会でした。

最後に、認定委員メンバーで写真。



岡山駅での販売等は、12月ぐらいから?


詳しくは、こちらで。https://kumanaku.jp/


以上、急ぎ、ご報告まで。














おまつり終了。(そして、次~~)

2017-10-17 11:46:13 | Weblog


一昨日、備前焼まつりが終了致しました。(昨日は事後処理で、てんてこ舞い)

今回は、珍しく雨のおまつりとなり、色々とご不便をお掛け致しました。
「『ひいらぎいわし』じゃなくて『てるてる坊主』を吊るべきじゃなかったのか?」と3秒ほど反省した次第です。

今年も多くの方々と出会えた事に本当に感謝です。また、リピーターの方々にも本当に本当に感謝で御座います。
平素、何かと関わりのある皆様、支えて頂いている方々にも多くお越し頂きました。本当に有難い事です。感謝。


さて、まつり期間中、ウチの扶養家族たちをすっかり放置していたので、皆さんご機嫌ナナメで御座います。
番犬福助は「散歩っ!」と言っても「誰が?」という顔で家から出ません。
しばらく一緒に遊びましたが渋々の態。何かを頭に載せてみても「はっ? でっ?」っという態度です。

こと、最近ご在宅されているニワトリ(名前はない)は、まつりの両日とも玉子を産まないというストライキ敢行。

仕方がないので、お米を上納しました。

そんなヤツラの仕打ちの中、庭木だけは淡々と深まる秋を美しく彩っておりました。

雨の中、サンシュユの赤が美しい。


まつり当日は、なかなか写真等々をアップできなかったのですが、お昼ごはんだけは撮影してました。

初日。
サワラ棒寿司。

なんと、サバ寿司が売り切れて、ラストのサワラを入手。

2日目。
前日の反省から早い時間に『サバ寿司』を買出しに。

あわせて唐揚げも。

そして、両日ともにコーヒー、クロワッサン、マドレーヌ……。(写真なかった。ゴメンナサイ)


いずれも美味しゅう御座いました。




さてさて、お祭り終わって……次。


「備前焼ガチャ、東京に行くよ!」というご案内です。

新宿髙島屋 美術画廊での小品展(出展作家60名前後)に出品します。
アーティスト、工芸家、イラストレーター、デザイナーの普段発表しないような極小作品やアートグッズが100アイテム以上!

でっ!!

拙作の小品となれば・・・・・・、『備前焼ガチャ』の投入。
この夏に初参加しました『く和とろ・バロ』からの出品です。

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◆◇◆ 小さなアートの専門展 ◆◇◆

会期 : 2017年10月18日(水)〜10月30日(月)
         10:00~20:00 (金・土は20:30)
会場 : 新宿高島屋10階 美術画廊
         東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号

 ●髙島屋美術部
 http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event3/index.html
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是非!! ガチャっと。


諸々、続くのでは御座いますが、皆様、今後ともよろしくお願い致します。


そして、また、来年の備前焼まつりでお会い致しましょう。 

チャオ。(*^o^*)/





 


なべ、イベント用テント開発するってよ(おおげさ)

2017-10-10 11:09:18 | Weblog


折りたたみタープへの不満。→ アイデア!! という流れです。

このアイデアを元に誰かが商品化しても良いです。
もし、儲かったら酒でも奢って! 遠方の人だったら送ってくれ!! (強気に出る)

あと「既にあるよ」って事で御座いましたら、教えていただけませんでしょうか。 (下手に出る)

______________

今週末の備前焼まつりが雨予報です。こんな時に思いついたので書いておきます。
これまで野外イベントに出ても基本晴れ男なので、あまり雨の心配をした事が無い。しかし、一応、折りたたみ式タープは持っている。

しかし、これに対しての不満はある。

●折りたたみ式タープ

 ・雨風に対しては強度不足。
 ・テント地に雨水が溜まったら、フレームが歪んで壊れる。
 ・テント地が破れたら買い替え。
 ・テントの色がヤキモノに映りこんで、お客さんが見る色が狂う。

晴れの日のピクニックで、日陰を作るのが快適な用途なのだろうな。


一方、
●公民館や学校の備品にある運動会などで使うテント。

 ・重い。
 ・複数人で建てる必要がある。

丈夫だが一般の家庭や個人ユーザー向きではない。


上記のデメリットを解決し、なお見栄えが良いものがあれば良いな。(*^ー')b

  ↓↓↓

______________


ウチのチビ窯の屋根は単管パイプで作っている。

 ・一人で組み上げたぐらい簡単に施工。
 ・丈夫。
 ・ローコスト。
 ・圧倒的な見栄えの悪さ。


だったら、これの見栄えが良くなればOKなのだ!! そう、解決策は目の前にあった。


となれば!!

 ↓↓↓

______________


見栄えアップだ。
見栄えの悪さは、工事現場感である。その最大の要因は金属パイプにある。

【柱】
●単管パイプを木製丸棒にする。
 ・それなりに格好良くなるかも。
 ・一人で組める。
 ・持ち運びはバラして省スペースで。

【屋根】
●半透明シートなど色とサイズがホームセンターには沢山ある。
 ・イベント数日なら問題ない
 ・買い替えも簡単。

【接続部分】
●クランプは既製品を塗装。
 ・自由に出来る。

柱もクランプも、格好良くも可愛くもカスタマイズ出来るぞ。
イベントに出店するぐらいの人なら、自分でチョイチョイっと作れるし建てられるでしょ。


と言うわけで、結論。

 ↓↓↓

______________

●48.6φの木製丸棒が欲しい!!  
 ・長さは、1間、1.5間、2間ぐらい。 
______________

ひとまずは、近似値も可能。


何処かにお安く販売していないかしら?
もしくは、賛同者を集めて大量に作るか……。

おっ、これはテント屋さん始めちゃう感じ? 儲かったら皆で酒でも……。(捕らぬタヌキのなんちゃら)


個人的には、モビリティーな茶室も出来るな……と、夢はふくらむ。



情報求む!! m(_ _)m









イベント@天王寺 終了しました

2017-09-28 10:22:01 | Weblog


先日の秋晴れの2日間、大阪・天王寺にて『うつわとくらす』というイベントをしておりました。
若い世代に対して、備前焼と観光地備前の魅力を訴求するイベントです。

会場は『てんしば』という天王寺動物園そばの公園。
動物園を前にしたチビッ子のテンションMAXな姿を微笑ましく見送りつつ過ごしておりました。
芝生養生中の為、当初イメージしていた青空ピクニック的イベントとは参りませんでしたが、盛況のうちに終了致しました。

忙しくて直前のお知らせだったにも関わらず、駆けつけてくれたお客様、知り合い、後輩達に感謝!


時を遡って……イベント前。
窯焚き中に届いたフリーペーパーを読む。


綺麗な写真と丁寧なディレクションに感心。

あまりに素敵生活な内容に釣られて、窯焚き現場のコーヒーをインスタントからドリップに入れ替えるほど。

すっかり気分は、“素敵な”窯焚き。
香り豊かなコーヒー。パチパチはぜる薪の音。
窯場の芝生で寝そべる番犬福助。福助の耳にアゲハチョウが止まったり、小鳥のさえずりに耳が動いて飛んでいく蝶々。
蝶々が消えた青空の彼方には白い雲ひとつ。
古いラジオから流れるブラームス。(←嘘はないが誇張&美化はある)


さて、出張といえば恒例の……食生活レポで御座いますな。(読む側の興味は関知せず……あしからず)


初日の昼間。
イベントでは拙作の『擂鉢(すりばち)』を使ったワークショップもありました。

イタリアンシェフによるジェノベーゼ講習会。
擂鉢でバジルペーストを作って、松の実、チーズ、オリーブオイルなどを加えておりました。若いお客様が擂鉢を使えているのか気掛かりで時々拝見。
完成後に美味しそうに頂いている様子に安堵。お弁当を頂きました。

初日の夜。
現地で『うつわバー』と称したお客様と作家の交流会を開催。
実は前日にミッションが発生。「イタリアン25名分を備前の大皿に盛り付けるで~~」という内容。
もう、打ち合わせなしで拙作を持っていく事にしました。一応、角皿と丸皿の2種類を保険にして、イザ! 

メニューは関西で言うところの『揚げた活スズキをトマトソースで煮込んで冷したん』。イタリア語では……存じ上げない。
ブリブリの歯応え! 白身のジワッっとした旨味。ひとくち大のサイズに噛み切る時の心地よさがある。なるほど~~と感心。
シェフとは、器の正面や盛り付けについての話をしばし。フムフム納得。

イベント終了して、さぁ、街へGO!

ディープな路地へ突入~~~~~~。2次会だっ! 細いビルの狭い階段を3階まで上がった先にあるパラダイス。
大阪といえば食い倒れ! 初日に呑み倒れになるという予想は……、若干あったものの……、いやはや。

そして、同じ店の1階でまさかの3次会。
「ここね、前来た時にね。漬け物が美味かったんすよっ!」とか……。(←完全な酔っ払い)
テッペンを回ってホテルへ。


二日目の昼。
目張り寿司、柿の葉寿司……とお好みのラインナップでご満悦。

恙無く終了した夜。
ヤキモノ屋でゾロゾロとお客さんのお店へ。おまかせで次々と頂きました。
天然マグロの大トロも。


お店の看板メニューのハンバーグ。

フワフワな食感とスパイシーなソースが口の中で追いかけっこ。肉汁とソースのラプソディーでんな。
白いご飯と一緒に頂く。ワンパクな締めご飯でした。


久し振りの大阪は美味しかった!


さてさて、久し振りの天王寺の印象。
「其処此処に下町の片鱗が垣間見えつつ、清潔でオシャレな街にデザインされている」といったところ。
今や、動物園の香りとプロ自由人のテントサイトがあるデンジャラス・ゾーンではない。
今後は大阪らしいゴチャゴチャと今ドキな空間が如何に融合していくのか興味深い。ダウンタウンとハイテクノロジーが混在した街は面白そうだな。


さてさて、多くのお客様、関係各位の皆様には大変お世話になりました。
今後も関連のイベントはまだまだ続きます。
発表できるタイミングが来ましたら、また告知致します。ではでは!


さぁ、倉敷・加計美術館での展覧会も大詰めです。週末は倉敷へ~~~!

けらもす8.1 Wild Clay』開催中。

よろ。(`・ω・´)ゞ