備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

丸太割り

2013-05-27 17:40:40 | 陶芸


中国地方は入梅したそうです。濡れて困るものの対応をせねば。
まずは軽トラに積んでいた丸太から。降ろしながら割ることにする。

窯焚きから帰ってきて、そのまま直ぐに取り掛かる。
煙で燻されているので風呂に入りたいけれど、汗を書くのが判っているので全て終わってから風呂へ行くべし。
朝飯前の一仕事と朝風呂ですな。


割るのはいつも通りの方法で。

まずは、斧でガツンと一撃。


斧で出来た割れ目に矢(金矢)を打ち込む。

大きいハンマーで殴るので、斧を振り回すよりも怪我する確率は減ると思われる。

打ち込むこと数度で、更に割れ目が広がり始めたら、あとは次々と。


金矢が複数あると、割れ目を追っかけながら使えるので便利。
ちょっとした思い付き程度のノウハウというかコツはあるけれど、やることはこれだけ。結構、ビジュアル的には地味な方法です。

斧を上段に構えて乾坤一擲「ウオリャ~~」真っ二つぅ!! とかはしないのです。
怪我のリスクを減らして、簡単に早くが基本。

今回は、太かったけれど杉だったので割りやすかった。
もっとも乾く前だったら更に良かったんだけどね。こればかりはタイミングなので。
丸太1本で大割12本換算の太さでした。まぁ、二束か。全部で10本あったので20束分ぐらいの仕事でした。



朝飯前とは言いながらも昼飯前ぐらいに終了。ちょっと疲れた。
終わって、会議一件に出かけて夕方帰宅。


さて、寝ないと~。まだ窯焚きは続いてる。



繋がり杉

2013-05-26 13:37:29 | Weblog


昨朝、帰宅して寝ないで岡山市街地へ出ました。配達や下見。
配達先のお店で不要になった丸太を引き取りもあり。割って乾かせば使えるでしょう。
使えるといっても、やきもん屋にかかっちゃぁ「燃やす」だけなんだけど。
杉なのでスパッと割れてくれるものと信じております。

で、これをいつ割るか。
今朝、窯焚きから帰ってきて、先日草刈りした乾いた草を1時間かかって燃やし、今はすごく眠い。
こういう時に刃物を使うとロクな事が無いので、止めておきましょう。
自分の窯焚きしながらか、荷台から下ろすタイミングか。少なくとも「今」では無いな。
「いつするの?」「今じゃない!」
こういう判断が出来るのがオ・ト・ナ。スケジュール的に怪我してる場合でないしね。


ひとっ風呂浴びて朝ビールを頂きつつ、録画していたテレビ番組を見る。(あとは寝るだけ)
知り合いのディレクターさんが作った番組なので期待。ウチからちょっと北へ行ったところにある『英田上山棚田団』が対象。コチラ

今回の丸太をくれたお店も此処に絡んでいたなぁ。ほぅほぅ。
番組中に山林再生の『鬼の搬出プロジェクト』が映る。杉林の伐採。ほぅほぅ。

ん~~~杉? これって……。ということはアレはアレか。
繋がるなぁ。

で、小生も秋に此処と繋がりがりそうな気配もある。
繋がりすぎ。


で、寝ます。


ぢゃ!(寝オチ寸前)



満月の夜に

2013-05-25 20:33:15 | Weblog


今日は満月。
岡山市街地を流れる西川緑道公園で、満月の晩限定の野外バルがオープンします。企画実行は岡山の20代、30代の若者たちです。
先日、会議に参加しましたが「お洒落に楽しみたい」という純粋な気持ちが入っているように思えました。
その中に居て、完全にオイチャンでしたわ。オホホ。


料理はイタリアンなどのお店からのデリバリーで、注文ごとにテーブルまで運んでくれる形です。
スタンディングとはいえ温かい料理も冷たい料理も、きちんとした食器とカトラリーで頂けます。
お酒はバーからの出張。各種カクテルやビールなどもあり、これからの季節はハイボールやモスコミュールなどがいいでしょうねぇ。
パンもハムも美味しそうでした。


「いいでしょうねぇ~」と書いてるあたりで御想像できましょうが、今日は呑まず喰わずという状態で会場をあとにしました。
窯焚き中の睡眠時間を削って出向いたので、食べると眠くなるだろうし、呑んでも……いや、車だから呑めない。

「いつかこの想いは晴らさねばなるまい」と若干ボンヤリした頭ながらも堅く誓ったのでした。


さて寝ずに出向いた訳は、来月の満月にこの場でパフォーマンス(?)をするからです。その下見。
件のリヤカー茶室の出張なのです。
「街中でお茶を点てたい」という当初の想いがひとつこれで実現します。しかも暑い夜ならではのメニューも出したいし。画策中。
今から楽しみです。

但し、一番の問題は自分の窯焚きとダブルブッキングしているんですな。これが。┐('~`;)┌
もし、参加出来たとしてもまた呑めないな。おぉ……。
もっとも来月はダブルブッキングが3回ある。何から調整して良いやら、もう訳わからん状態です。


とにかく、『窯はきちんとする』のが最大の案件。予定がギチギチ。


という訳で本日は、粘土は触りませんでした。

だって、讃岐だもの

2013-05-15 19:38:51 | 料理・食材


四国は坂出でのグループ展も終了。
電車で瀬戸大橋を初めて渡りました。意外と近いのね。家から1時間ちょいで着きます。
そして、うどん県に行ったからには讃岐うどんは外せません。
期間中に3軒で合計4杯頂きました。行ったお店はセルフ式のところばかりです。そういう店が美味しそうに思えるし……。ね。

印象に残ったのは、天麩羅、おでん、釜玉です。


さて、セルフ式うどん屋さんのトッピングと言えば天麩羅が代表格。同じ粉もんですから。
利益率を思えば天麩羅を食べてあげないと申し訳ないぐらいにうどん本体が安いので、俄然、天麩羅をチョイスします。

で、時期的なものか搬入日(3月末)にはマテ貝がありました。迷わずにチョイス。
美味しゅう御座いましたが、一杯やりたい衝動を抑えるという苦行付きでありました。
あと、有名どころではトリ天(鶏の天麩羅)も無視できませんが、概してどの店もデカ過ぎる。胸一枚とかモモ一枚とかのサイズ。
「夏に向けて体型を絞ろうかしら」という気分とは相容れないのでパス。他では掻揚げを頂きました。


あと、何処に行っても『おでん』があります。
黒々としたスープに沈んでいる串付きの物体を引き上げて自己申告。単価で言えば100円前後。
珍しいネタは無かったけれど、大きなカマボコのビジュアルはシズル感大。
板付き1本を対角で半分にしたカマボコが出汁を吸ってやや膨張しつつ、たゆたう様子には思わず手が伸びました。
頂きましたが、これも一杯いるでしょ状態。また苦行。

「おでんには味噌を掛けて、芥子を掛けて」というのがデフォルトのようです。
そのまんまでは関西人でも「味薄っ!」となります。色の割りには薄味。

「讃岐おでんには味噌」 これ大事です。


3軒行ったうち、お昼を外れて行ったうどん屋さんが抜群でした。13:00過ぎに到着。
丁度、湯掻き立てのタイミングに遭遇。期待値MAX。

2玉用のドンブリを持って行列していると、洗い場のオバサマが「釜玉が美味しいから両方1玉づつ食べ」とGJなアドバイス。
すぐに1玉用のドンブリを両手にひとつづつ持って再び行列へ。
「釜玉と熱いのん」とオーダーすると、釜玉用には若干アルデンテな仕上がりの麺を投入して呉れた。
こだわりですな。180円のこだわり。だって、讃岐だもの。

折角、オネエサンのこだわりなので、間違えないように生卵を入れて……醤油を掛けまわしてムハムハ、ズズズッと啜る。


 ( ̄□ ̄;)!! →  \(‘jjj’) /


ひと口で、これまでの人生に於ける『ベスト釜玉賞』を授与。値段じゃないよ美味しさは。
写真を撮ってあとは無心に頂く。「これだけで3玉いけるな」というクオリティーでした。


時々、妙なメニューもありましたが、あれは普段から食べ続けている地元民に対するサービスなんでしょう。
『ちゃんぽん』とか、ちょっと想像がしにくかったなぁ。
観光客はノーマルなところから攻めたほうが満足度は高そうです。


あっ、観光じゃなくて仕事しに行ったんですけどね。(←ここも大事)


まずは感想まで。




2010年の感想は、うどんの立ち位置(金比羅)
2012年の感想は、うどん県へ(高松)


久々に手捻り

2013-05-08 14:56:58 | 陶芸


GWはグループ展が怒涛に重なってました。
グループ展なので当番は人数割りです。数日出勤で良い筈ですが、会場が多いので結局ほぼ毎日出ていました。

前半に家族で買い物がてら出掛けたので、その後の休日に「どっか連れてけ~」的な問題が勃発した感じはありませんでした。
(というか知らないだけと思うけど)


で、平常に戻っての仕事開始。朝から家族に『今日は手捻りするねん!」と宣言。
目が覚めた瞬間に、「今までロクロで作っていたモノを手捻りで作ったらどうかな?」と思いついた。
多分久しぶりだったのでテンションが上がってたんだろうな。
これが間違い。

途中まで御機嫌良くやっていたけれど、ロクロ成形ぐらいの連続した曲面を出すまでにひどく時間が掛かって途中から完全にイラッと。
「もう止めてしまおうか」と思いつつも、何とか耐えて完成。
止めると丸っきり時間を捨てる事になるという一点だけで精神バランスを保持。

今の自分の中にある形と技法が合致してなかったなぁ。選択ミス。
気持ちは欲していたけれど。
久々に「粘土触れるぞ~~」という勇み足で勘が狂ったのか。
普段はロクロ挽きした後、変形するのがパターンなんだけど。


なんとか昼過ぎに手捻りの区切りをつける。


外仕事で体を動かして、頭を空っぽにしてクールダウン。
落ち着いて夜にロクロしよ。


いやはや、参りました。