備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

30年ぶり キターーーヾ(゜∀゜*)ノ―(σ*゜∀゜)σУ◎―!!

2011-02-28 16:19:00 | 料理・食材
「神戸から一件お届け物があります」の電話。

「実家からか? 家族に誕生日はいないし……はて?」
しばし後、クール便にて到着。

差出人は、昔からの悪友 親友から。ヒンヤリとした包み紙を開けるとシンプルな箱が出てきた。手作り感あるフォントが唯一の主張。
「ふむ。フルーツゼリーであるな」

( 神戸スイーツにしては素朴なパッケージ。マニアックな店でも開拓したか?)


右下にあるシールが目に入る。
「こういうシールって裏に貼ったりせんのかな?」と配置のデザイン性に疑問を持ちつつ、読む気がないまま目に入る文字を拾う。


徳島…… 温州みかん…… ゼリー…… 冷凍…… ふむふむ。(-_-)



……ナニぃ?? もしやっ!!!!!  ( ̄□ ̄;)!! 


思い当たる節があるっ!! 急いで蓋を開けると、そこには!


神戸っ子なら、もう!! ほれ!!








ぬぉ~~! キターーーヾ(゜∀゜*)ノ―(σ*゜∀゜)σУ◎―!!
テンションMAX~。


もう何も言いません。「ありがとう」の一言です。

今日ばかりは、伝わる人にだけ伝えます。(ご存じない方はゴメンナサイ)

岡山で『とくれん』だよ。しかも夢の箱買いだよ。30年ぶりだよ。
もう判るでしょう。この幸福感。(神戸っ子限定ですな)

めっちゃ大事にする~。いつ食べよっかなぁ。

とりあえず、凍らせて……2個食べたらお腹痛くなるのん再現せなあかんな。
その前に先割れスプーンが要るか? いらんか……。

う~~ん、楽しみがありすぎて悶絶ぅ。


ちなみに送って頂いたきっかけは、小生の『給食献立表』に関するエントリーとか。ブログは書いとくもんですなぁ~。
しかも「コープさん」で売ってると。知らへんかったわぁ。(神戸の人は生協を「コープさん」と言います。豆知識)


ご存じない方で興味が御座いましたら、『とくれん』で検索して下さい。


深謝深謝に尽きまする。m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m


ヤキモノ屋のダンボール事情

2011-02-27 10:35:08 | Weblog
宅配便到着。見覚えのあるダンボール箱たち。そもそもは、ウチから送り出された箱である。そのうち『歴戦の勇士』=つまりは、何度も使い回している箱もあるな。

発送用の大きなダンボール箱はホームセンターで調達する。
たまたま通りがかって、時間があって、思い出した時に、店先に積んであればロハで頂いてくる。なかなか入手するタイミングが少ないレア物である。
ところが、そのご贔屓(?)のホームセンターが無くなり、今ちょっと困っている状態。
ドラッグストアなどにもあるけれど回収業者が決まっていて、その方々の仕事に差し障ってはいけないので遠慮しているし。

では、「売っている箱をお求め下さい」と言われればそうなんだけど、リサイクル精神以上に「出費を抑えたい」という願望が強くて、素直に「はい」とは言えない。


お気に入りの箱というのもある。
トイレットペーパーや紙オムツなどの柔らかいものが入っていた箱。外からの衝撃が干渉してはいけないので頑丈に出来ている。小さいながら餡子やミカンの箱も良い。断面がダブル構造であればベストである。

なので、郊外型店舗や業務用店舗に行くと、店先やレジの近くは当然、搬入口にも素早く目を走らせて好みの箱があるか物色している。
ウチの界隈でダンボール箱を見て、選り好みしつつ目つきの悪い奴がいれば、だいたいヤキモノ屋に違いない。
または極度のダンボール箱マニアか……。


こういう入手困難さから、丈夫な箱ほど何度も使いまわされる事になる。送り先が色々なのでシールを貼ったり剥したりの回数が多い。こうして満身創痍の歴戦の勇士が出来上がる。
沢山貼られたシールはダンボールにとっては勲章であるな。


知り合いのヤキモノ屋さんに『縁起の良い箱』という名前のダンボール箱を持っている人もいらっしゃる。
「公募展で優秀な成績を収めた時に使ったの箱」という意味。その縁起を担いで次の公募展の出品に使うとか。

……という事は、どこかには『縁起の良い歴戦の勇士』もあるのだろう。
触れるとご利益があったりして……。
それともヤキモノ屋相手に売れるかもね。 (-"- ) (←既に目つきが悪い)


ヤキモノ屋のダンボール事情って、イロイロです。


あっ、大きい箱情報があったら宜しくお願いします。m(_ _)m

サイズは三辺合計が160cmぐらい。それ以上でも可。
出来ればダブルが望ましいけれど、その限りではありません。
印刷の有無は不問。
接合部に金属があっても問題なし。
電化製品関係(冷蔵庫、洗濯機等)はイマイチです。

……って、マニアかっ?


松山出張報告2011

2011-02-23 20:57:44 | Weblog
@いよてつ高島屋での三人展終了致しました。
ご高覧頂きました方々には厚く御礼申し上げます。

さて、足掛け4日にわたった松山出張トピック。

まずは会場。
「点数が若干多かったかな?」と思えたけれど、お客様は「イロイロ見られて良い」とのこと。
日に何度となく店内放送での告知タイムがあって、必ず「秀作・俊英・先生……」の羅列。面映い事この上なし。



外食続きで疲れるので、時々自作のランチ。出先なので制約が多いけれど工夫次第。ナイフ、フォーク、スプーンさえあれば最低限、何とかなる。
屋上近くのフロアに巨大なガラスドームのサンルームがあって、お弁当を食べている人々が多い。そこに紛れ込んで食事。まったりとコーヒーを楽しみつつ。優しい伊予弁のリズムがBGM。麗らかな小春気分である。

昨年、ご満悦であった『ジャコカツサンド』は、もはや定番化。デパ地下に行って、神戸発祥のパン屋さんでパン各種・宇和島名産のジャコ天を揚げたジャコカツ・惣菜屋さんでイタリアンサラダを購入。それらを組み合わせるとオリジナルサンドの完成。(昨年のエントリーで写真の要望が多かったので今回も)

魚売場でカツオの叩き(解凍とは書いてなく事の経緯は不明。脂を感じないサッパリ味)、お刺身売場で貰ったワサビ、野菜売場ではかいわれ大根を入手。白飯に載せて『カツオの叩き丼』。稲荷寿司も。(写真、忘れた)



愛媛県酒造組合のアンテナショップにも顔を出した。大学の先輩が世話役をしているお店。キャッシュオンデリバリーのスタンド。画廊に一日中立った後なので、立ち飲みは辛い。それでも7種類ほど呑む。
一番面白かったのは先輩の作った『千代の亀 活性にごり』。-88の表記に怯んでデザート酒として最後にオーダーする。完全に甘酒テイストで、今まで経験した中では一番甘い。最後にして良かった。

『伊予の女酒』とは聞いていたけれど、実際飲んだ感じでは「いや~、結構ゴツイよ」
それとも小生の女性に対する認識が優しすぎ? 
う~ん、マッチョな女性も増えたのね。

画廊、外商さん行きつけのお店でもご馳走になった。翌日の晩御飯にも立ち寄る。カウンターでおまかせでユルユルと呑む。松前漬けの昆布の細さが良い。



商店街で岡山との縁を感じるものを発見したり……。




最終日は、道後温泉で朝風呂。
今回は本館ではなく『椿の湯』という施設。湯釜の石、照明、床材など本館の雰囲気を感じさせる作り。
朝7:00に湯に浸かる。出たり入ったりで「もう無理」というぐらい満喫。ちょっと歩いて本館を見に行って、お土産屋さんも覗きつつブラブラ。

路面電車に乗るものの、予定もないまま某百貨店前で降りてみる。開店5分前。
偶然にも『日本伝統工芸展』の開催中。昨年見そびれていたのが、ここで見られるとは……。中国四国九州の作家中心なので点数が少し。それ故か入場無料。ちょっとラッキーと言うべきか?

商店街を散歩の如く歩いて、お昼ごろバスにて帰路につく。


いろいろと皆様にはお世話になりました。m(_ _)m


また、機会が御座いましたら、是非!(*^o^*)/


松山へ

2011-02-20 06:00:00 | Weblog
松山参上の日。交通手段は高速バス。
無料駐車場付バス停まで車で行って、そこで乗り換えるだけ。一番便利。

ウチからバス停までは高速を使えば30分強、地道なら小一時間。通勤時間帯にかかるので高速を使う方が確実な時間が読める。しかしながら「どうしようかな?」と思う高速代500円。安心代と思えば安い。が、今夜のビール代と思えば微妙なり。

あっ、今日は日曜日ですね。(地道決定。)

バスは瀬戸大橋を経由して2時間半で松山に到着する。降りたらデパート入り口の真っ正面。これが素晴らしい。家から傘なしでデパート入りも不可能ではないぞ。

あっ、今日の予報は晴れですね。(もともと傘は要りませんね。)


今日は、晴れの日曜日です。
お客様が沢山お越しになられる事を願っております。
ブログを御覧の方には、名乗りを上げて欲しいような……オハズカシイような……。


是非、ご高覧下さいますようお願い申し上げます。m(_ _)m

22日(火)までです。






写真を撮る日

2011-02-18 12:21:12 | Weblog
「一日も早く窯出し案内をしなければ……」と焦りつつも、今日も今日とて雑務というかなんちゅうか……仕事。

「仕事なのか? 本当に?」とも思うけれど、半日、DMの写真撮りに費やす。

出来上がりをイメージして、並べて撮って、並べ替えて撮って、首を捻ってまた撮って……の繰り返し。
紙ベースで出力された時の色の誤差が判っていないから露出も前後させて……膨大なショット数になる。
で、試行錯誤しつつ撮っても、この写真は単なるイメージ伝達の為のラフであって、ホンチャンではない。つまり、実際に使用するものはプロ撮影である。


文字も載せて、数案の出来上がり状態をプリントアウトしてデザイン会社へ渡す。
ほとんど出来上がりのものを「これがイメージね」と渡しつつ、コンセプトを説明して、あとはプロにお任せ。
数日後どこまで良くなるかを楽しみにしていれば良い。

しかしながら、挑戦的な客ではあるな。


さて、今回の出来は如何に?

(今のところ、『一勝一敗一分』の気がしてる)


ふたたび愛用

2011-02-16 12:31:37 | Weblog
全く同じ文房具を指名買いする事は、ここしばらく無かった事なんだけど、久しぶりに連続購入した。廉価な万年筆『preppy』で210円也。インクは明るめのブルーブラック。
ペン先はステンレスながらポイントがイリジウム。本体軸は透明なプラスチック。インク交換はカートリッジ。つまりコストパフォーマンスが良い筆記具。

はっきり言うと2年近く前に購入した愛用の1本目(ブラック)には、若干の不満があった。書き味はむしろ良く出来ていたと思う。始めこそ引っかかりが気になったけど馴染んでくると気にならなくなった。
問題は蓋の不具合や重心の悪さ。

重心に関しては相性だけれど、蓋の不具合は戴けない。気付くと勝手に抜けている。個体のバラツキが結構あるらしく……、つまりハズレであった可能性も。
まぁ、ハズレであっても万年筆なら許せる。自分の中で「万年筆はそういうもの」「完全な工業製品ではない」と思っている節があるので。

そして先日来、その1本目がまたもや異次元トラベルしたらしく手元から消えた。
失くしてから判る愛憎入り混じるアンビバレントな感覚。
その意味で今回の購入は、愛情あるリベンジでもあり、この万年筆の価値について答えを求めている。(大袈裟な……)

紛失してからは、親父譲りの『プラチナプラチナ(1966年製)』を使っていたけれど、流石に使い心地が良く、これはこれで家だけでの限定使用にしているので持ち出せない。
……となると、やはり不便であり……。
これを機会に別の万年筆にしようかと思ったけれど、上記の理由に拠り、また同じモノを購入した。


万年筆は、書き手の癖が出る道具。
使い始めの第一印象と相性も大事だけれど、使いながら自分好みに育てていくモノ。
ちょっとS系な愉しみか? (いや、別にそう思わなくても良いんだけれど)


この万年筆で注文をつけるなら軸の印刷部分! 印刷が丈夫すぎて簡単に剥せないし、デザイン的にもどうにかして欲しい。
と思っていたら、中身がほぼ同じでアルミボディーのモノが出ていました。同意見があるのだろうか?「この際、アルミにしようかな」とも思ったけれど、ピカピカな薄いアルミボディーの質感に中途半端なチープさが拭えない。
透明プラスチックの場合は、潔いチープさに可愛さがあると思うので、また磨いてスケルトンにしてしまお~っと。


『育てる愉しみ』って……どこか備前焼と似てるなぁ。
『道具への愛』だな。

それと『Sも愛』って、気付いたよ。(う~む、複雑な領域であるなぁ)



展覧会 ~ 三人展@いよてつ高島屋

2011-02-15 08:22:49 | 展覧会・ご案内
展覧会告知です。

_________________________

◆◇◆ 備前焼 俊英作家三人展 ◆◇◆

期間 : 2/16(水)~22(火)
場所 : いよてつ高島屋 6F美術画廊

愛媛県松山市湊町5丁目1番地1
TEL:089-948-2111(代表)

小生の在廊日は、 20(日)・21(月)・22(火) です。

_________________________

昨年に引き続き、開催する運びとなりました。有難う御座居ます。


近藤正彦(こんどう まさひこ)氏・高原武(たかはら たける)氏・渡邊琢磨(わたなべ たくま)の3名です。


ちなみに、在廊予定は(敬称略)

16(水) 高原武
17(木) 高原武
18(金) 近藤正彦
19(土) 近藤正彦
20(日) 近藤正彦・渡邊琢磨
21(月) 渡邊琢磨
22(火) 渡邊琢磨

となっております。



さて、きっちり1年ぶりの松山~~。
前回を思い出しますと、道後温泉、地酒、キビナゴ、ジャコカツ……。

いやぁ~、1年って早いものですなぁ。



それまでに磨きを終わらせねば~~~~。(焦っ)







春待ちの雪

2011-02-11 19:03:29 | Weblog
う~~ん、気温の寒い話が続いておりますが、流石2月です。
岡山では、『東大寺のお水取り』ではなく『西大寺のはだか祭り』が来れば、いよいよ春という心構えになります。もうすぐ。

さて、朝、予報どおり雪。時期的には、春待ちの雪ということか。
雪は木々に着雪したまま凍っていて、山全体が白。空も曇っていてグレー。窓外は階調の違う白で覆われている。
雪が吸音する為か、時折近くの道を通る車の音も今日は一段遠くに感じられる。

静謐な白。

外に出ると、ここ数日来の刺すような寒さは若干和らいでいて、「何だか冬も良いなぁ~」と思わせてくれる一瞬でした。ただし、やはりそれは一瞬であって、寒いもんは寒い。
豪雪地帯の人々に比べれば、……、何も言えません。


仕事は……というと、窯から出したモノは全て水漏れチェックします。
水を入れて一晩放置するのですが、今、屋外ですると凍る可能性大。水が凍ると膨張して、徳利など首が細くて薄い作りのモノはその圧力で割れるので、屋外ではそれも出来ず……。狭い仕事場に並べて少しずつやっています。
遅々とした仕事振り。はやく暖かくなって欲しいものです。


ヤキモノ屋の友人で『窯焚き中に雪が降る』という雨男ならぬ雪男がいますが、「今日何かしたのか?」と思い巡らせています……。

昼には融けましたが、今晩冷える予定。
しかも、また雪っ。

 ┐(-。ー;)┌



解凍の愉しみ

2011-02-10 08:55:42 | 陶芸
「窯を開けて、ハイ出来上がり!」とならないのが、ヤキモノの仕事でして……。

TVドラマでありがちな設定なら、窯出ししつつ金槌一閃「パキィーン、ガッシャーン」とか、「成仏しろよ」と呟いたりとかがクローズアップされる場面ですが、実際は地味な仕事が続いています。

さておき、とにかく窯から出ても手が掛かります。
ひとつづつ傷の有無を見ながらサンドペーパーで磨って、洗って、水漏れチェックして……と、まだまだ世に出すまでには検品しつつ最後の仕上げがあります。埃っぽい仕事です。

叩き割る・削る・磨くとかの動作には、『琢』とか『磨』の漢字をいつも思います。
行為だけでなく、本当に切磋琢磨でもあります。

「作ったモノは作者を映す」というのは本当の事で、作った人にはそれが見えます。しかもそれが過去の自分との再会なので、良かったり悪かったりイロイロ。それで、ついつい自分の中の自分との会話が始まって……。
変わり映えしないメランコリックな冬枯れの景色の中で、ルーチン作業と自分との会話が続くと「イッタイ、ナニヲシテイルノダロウ」という思いに陥ったりする。そうなる一歩手前での気分転換が必要です。

メンタルの維持は大事。
こういう時は福助との散歩が効果的。相手が犬というのが良い。歩きながら気持ちをゆっくりリセットする。


一日中、外仕事をしていると夕方にはすっかり体も冷えています。仕事が終わってお風呂に入るとシミジミ~と体が解凍される気分です。最近はこの感覚が愉しみ。充実感とも違う感覚。これもリセットの行為。

本日は、昼過ぎから雪の予報。
う~~む、マジで凍っちゃうかも自分。今日は早めに風呂かなぁ。


朝は、洗い場も水道も凍っていて、陽があたるのを待っています。雲待ち、風待ちならぬ解凍待ち。
同時に七厘に炭を熾してヤカン一杯にお湯を作っておき、洗う時に使えるように段取りもしておきます。水道が冷たいのでお湯とブレンドする為。
沸いた湯を凍った蛇口に掛けたい気にもなりますが、そこはガマン。やってしまうと水道管破裂の恐れもありますし。

解凍は、ゆっくりが良いようですな。


「ゆっくり温泉に行きて~」と思うお年頃になってきたなぁ……。


本日は、とりあえず粕汁希望

2011-02-02 18:37:45 | 料理・食材
お酒を贈ろうと思って、備前にある日本名門酒会加盟店に出向く。久しぶり。オヤジさんは元気かな?
が、なんと店先に『売店舗』の看板が……。はるばる山を越えてきたのに……。
で、気を取り直して岡山市街地へ足を伸ばす事に。友人の展覧会もあるし、色々と用事をくっつけてGo~。
展覧会会場で喋ったりしているうちに、時間が無くなってきて、大急ぎで目的の酒屋へ行くもののお目当てのモノが無い。

┐(-。ー;)┌

ここまでが昨日。


さて、本日は思案を巡らして(本当は3秒で即決して)地元の造り酒屋さんへ。
「蔵元へ直接行けば『絞りたて』などがあるに違いない」という目算。まぁ、新年のご挨拶(今頃?)も兼ねて。

ひと山越えて着くと、店先に某国営放送の車が留まっている。取材中らしい。お取り込み中なので、蔵元の新しい方の店へ廻る。留守番に誰かいらっしゃるだろうと。
(後記:『恵方呑み』という提案に対するニュース取材でした。)

所用(結局『純米吟醸の絞りたて』の送り)を済ませて、店内をキョロキョロすると酒粕を発見。昔ほど庶民レベルで見かけなくなったなぁ。レッドリスト入りする食材なのでは?


実際、蔵元から出る酒粕には色々とある。ただし、絞った酒ごとに管理するのが大変なので多くは一緒に混ぜられる事も多い。スーパーマーケットに並んでいるもので良質のものはコレ。もっとヒドイのは……言えない。
ベストを言えばこの蔵元の『大吟醸の首吊りの酒粕』が絶品。袋に入れて自然落下で絞るので力を加えない為、お酒が残っていて酔うほど。以前、頂いた時は唸ったな。
タイミングが良ければ『純米の酒粕』は手に入る。けれど人気なので売り切れが早い。
本日は「行きがかり上、目に入ったものは仕方ない」という事で、ひとまず酒精入りではあるが季節モノという事で入手。まぁ、位置づけとすると『酒粕の本醸造』みたいなものか。正しくは『本醸造の酒粕』と言うべき?
忙しそうで行かなかった本店には、「墨痕鮮やかに『純米酒粕あります』の文字があったなぁ~」と、後ろ髪を引かれつつ帰宅。

しかし、蔵元に「酒粕を買いに来た」って知られたらご機嫌を損ねそうな話。「そっちがメインじゃないけぇ」って。
ヤキモノ屋なら「窯の灰を売ってくれ」って言われるようなものか……。


酒粕は、底冷えする季節には重宝する食材である。粕汁も良し、鍋も良し。
あとは砂糖を掛けて焼くとオヤツにもオツマミにも良い。このオヤツを子供達に教えると、またまた小生のお楽しみが減るので、それなりに考えものではあるが。


小生幼少のみぎりには、『クジラのコロ入り粕汁』が好物だった。丼鉢で抱え込むほど。
正月明けて寒い時期の粕汁の人参は金時人参だったりしたので、人参の赤、コロの黒、ネギの緑、酒粕の白、浮かぶ脂がビジュアル的に美しく……香りもオトナで……そういうのが好きなガキンチョだった。
今では魚屋でコロを見かけることは無くなった。懐かしい思い出の味。

『コロ入り粕汁』は、準絶滅危惧食なのかも知れない。

小さく力説すると、「コロはおでんよりも粕汁が旨いっ!」




本日は、とりあえず粕汁希望。(冷蔵庫に、鮭ご在宅中。)