バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

女優

2018年06月28日 | Weblog
昨日の帰りのバスの中、ボクの前の二人掛けシートには母娘とおぼしき女性が座っていた。30代後半の娘さん、60代後半のお母さんといったところだろうか。互いに何かを話すでもなく、二人ともじっと前方を見つめておられた。
さて降車ボタンを押すボク、おやおや前の二人もどうやら同じところで降りる気配。そのときお母さんの動作が少しばかりぎこちなかった。でも娘さんは気にもかけていない様子だった。そしてバス停に到着、前のお二人が立ち上がるのを待つ。そのときもお母さんの動きがどこかひっかかる感じはしたけれど、娘さんがさっさと降車されたので、ボクもお母さんのあとに続いた。
いよいよステップを降りる段になったときのこと、お母さんの体がグラリと揺れた。おっとと、後に続くボクは手を差し伸べようとしたけれど、時すでに遅くバスを降りた途端に、お母さんはその場に崩おれてしまわれた。あっ!と声を上げたのはバースくんと運転手さん、ほぼ同時に「大丈夫ですか」と言うと、先に降りた娘さんが仁王立ちに立ったまま「大丈夫です」と事も無げに返事をされた。えーーっホントに大丈夫か?ボクもそこに立ちすくんでしまった。バスは発車…。
崩おれたお母さんは今度は大きく咳き込み始め、一向に立ち上がる気配はない。なんとも抜き差しならない状況となり「何かお手伝いできることはありますか?お家までご一緒しましょうか?」と声をかけてみる。娘さんはただお母さんを見下ろすのみ。するとお母さん、頭をあげてくるりとボクを見上げ「私、今日ね病院に行ったんです。それでCTを撮ったらもうすっかり具合が悪くなって…」と苦しそうに訴えられる。CTで具合が悪くなるか?何か他に原因があるだろうとアワアワするボク、と娘さんがひと言「お母さん!もう気が済んだ?帰ろう」とむんずとその腕を取り立ち上がらせる。そしてボクに「すみません、ご迷惑をかけました」と頭を下げられた。
そして普通にスタスタとボクとは反対方向に立ち去った二人…、はぁー???一体何の芝居だよーー鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

最新の画像もっと見る