バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

手で口をふさぐ

2013年07月31日 | Weblog
人はそれが良いことでも悪いことでも、本当に驚いたりびっくりしたら何も反応が出来ないものだとボクは実感している。芝居や映画やドラマのように「キャーッ」と叫ぶとか、思わず抱き合うとか、もしくは脱兎のごとく背を見せ逃げるとか、とりあえず猛烈に抵抗するとか、まずない!!とボクは言い切れる。なぜなら半世紀越えの人生の中、真実驚く場面に遭遇したボクは、いつだって声を失いただただ呆然と立ち尽くすのみだったからだ。声?!出ませんよそんなもの。当然体も動きませんよ。もっと言うなら思考も完全にマヒしてしまいますよ。
と長ーーい前ふりをしておいて、昨日の帰りのバスの中でのこと。ボクは思わず声を上げそうになって手で口をふさいだ。そんな仕草はあまりしたことがない、ボクには珍しい行動だった。持っていた本を膝に落として、声にならない声が口からでそうになるのを手でふさいだ。そんなふうになったことにボク自身が一番驚いた。
読み進んでいた本の内容にやられたのだった。その一行にたどり着いたとき、ピタピタピタとそれまでの三巻もの話が全部つながったのだ。緻密に引かれていた伏線が見事にすべてを暴き出すすごさ!!まさしく声を上げそうになった。
読んでいたのは、例のバースくんの今年のドカンと長編を一つの、宮部みゆきの「日暮し」だ。さすがにこのあたりの手腕は、宮部らしくて本当に面白い。最近は新聞小説やらなにやらでボクは宮部がつまらなくなっていだのだが、ここに宮部の醍醐味があってうれしかった、楽しかった。今四巻の途中でまだ話は半ばだ。あと何回手で口をふさぐことがあるのか、わくわくしながら読み進む鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

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