バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

ありかなしか、あとかさきか

2017年09月13日 | Weblog
バースくんの大好きな「御宿かわせみ」は、平岩弓枝の原作本も愛読書なら、テレビドラマも大好きだった。ドラマは、主役のおるいさんを歴代有名女優が務めているけれど、どの人もその方の個性があって好きだ。
これに反して「鬼平犯科帳」はテレビ版は特番を含め、未だに再放送をよく見るが、原作の方は1巻のみ読んだだけで2度と読まない。愛読書ナンバー1が池波正太郎の「銀座日記」なのに「鬼平犯科帳」は読まない。映像の方が絶対面白い!!というか、ボクの中では長谷川平蔵は中村吉右衛門その人なのだから。
「東京バンドワゴン」はテレビではお話にならなかった。いかにも映像化しやすい本だからこそ、映像化は駄目だったという見本のようなもの、ほぼ年に一度出る新刊を楽しみに、のんびりその世界に浸って読み進めるのが最高だ。
「原作の映像化はありかなしか」とはよく言われることだけれど、結局はそのものによる。でも昨今の漫画原作のドラマ化は、正直もういいかなと思っている。だってコミックというのは現実にあり得ないところに妙味があるわけで、それを実写してもねと思うのだ。
で話戻って小説の映像化の話。先日来、NHKが「悦ちゃん」というドラマをやっている。昭和10年を舞台に売れないやもめの作詞家と娘のはなし。ボクの大好きな、なんていうことのない話なのだが、妙にテンポと懐かしさがあってよく観ている。そのテロップで、この話は獅子文六の代表作のドラマ化と知り検索、検索。なんと原作が何年か前に復刻されて出ている!!思わずキンドルに入れてしまった。ふーん、そして何度も映像化されているんだ…。
本はまたテレビとはまったく違う面白さと違う景色で、もともと新聞小説だけあって気持ちよくリズムに乗って読んでいる。久しぶりにボクの中では「御宿かわせみ」と同じで両雄並び立っている。さきに映像を見ているのに、それに邪魔をされない原作の強さ!あとかさきかに左右されないというのが面白さの証明だ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取