バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

そして、丁寧に生きる人

2012年11月07日 | Weblog
昨日のおそめさんの訃報のあとに、辰巳芳子さんの生き方を撮った映画「天のしずく」が公開されていることを知る。料理研究家であり随筆家でもある辰巳さんは、昨日の秀さんとほぼ同い年だ。そう「いのちのスープ」で一躍有名になられた方。手間暇をかけて、素材を大切にして作られるスープは、あらゆるメディアが取り上げてきた。その辰巳さんの日々の暮らしの映像記録、是非とも見てみたいけれど、上映館はとても限られている。残念。
辰巳さんといえばスープということなのだろうが、ボクにとって辰巳さんといえば、それ以前に居住まいの正しい、美しい日本語を話される、厳しくも優しい素晴らしい女性だということ。テレビでお見かけするたび、まずその美しい日本語にしびれてしまう。今これだけのきれいな話し方が出来る人が他におられるだろうか。ボクは知らない。
そしてその愛情の深さ。懐が深いとか、とても優しいとか、様々に表現の仕方があるけれど、辰巳さんの深く大きな愛情は、どんなふうに表現すればいいのだろう。これもまた、ボクはその言葉を知らない。
「味覚日乗」という辰巳さんの本のこんな一節がボクは大好きだ。≪「ただいまー」と玄関を開けると、おでんのにおい、ふろふきのにおい、味噌汁のにおい、切り干しと里芋を炊くにおい。少しづつ違うけれど、どれも大根を炊く香り。料理屋にない香りー私を待っていてくれた煮物の香り。香りの流れの中で、洗面を使い、服を着替える。掌にある小さな、けれど夢ではない幸せ≫うーん、その場面を思い浮かべるだけで幸せだ。
自分を生きた秀、丁寧に掌の中に幸せを持つ辰巳さん、二人の女性の素晴らしい魅力にノックダウンされつつ、アメリカが気になるバースくん。今日も元気に出発進行!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取