孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

旅はトラブル 南インド編

2018-03-09 02:25:32 | 身辺雑記・その他

(ジャイナ教の聖地「シュラヴァナベルゴラ」  この写真を撮影したときは軽い脳貧血状態で、あまり石像を見上げていると、そのまま後ろに倒れてしまいそうな状態でした)

軽い脳貧血状態でフラフラ
3月5日からインド南部を旅行しています。
今日8日は、ホスペットからガイド氏と二人でローカルバスを乗り継いでバーダミという町へやってきました。

7日のブログで、5日深夜に到着したものの、ホテルがみつからず周辺を車で何回もグルグル回ったという話はしました。

旅に出ると、そのようなトラブルは避けられません。多少のトラブルであれば、(そのときは困りますが)あとになってみれば印象深い思い出にもなります。

そんなトラブルをいくつか。

6日、ハッサン郊外にある南インド最大のジャイナ教の聖地「シュラヴァナベルゴラ」というところへ行きました。143mの岩山の頂上に巨大な石像があるのですが、はだしで614段の階段を上ります。

強い日差しに照らされた石段ですから、麓の売り子から、足裏をやけどしないように靴下を買って、それを履いて上ります。

普段全く動かない生活をしているため、143mとはいっても非常にこたえます。酷暑の季節ではないとはいえ、南インドの日差しもこたえます。

出国前日はほとんど寝ておらず、一日中飛行機で移動、しかも到着時のチェックインが深夜2時過ぎといったことで、疲れがたまっていたこともあります。

なんとか頂上にたどり着く頃には、軽い脳貧血状態で、視野に違和感があり、足元も少しふらつく感も。

帰りは、石段の手すりにつかまりながら、ふわふわした状態で下りてきました。
軽い熱中症のようでもあり、低血糖状態のような感も。(数年前、パキスタンでは本格的な熱中症で病院へ担ぎ込まれたこともあります)

その後、昼食をとって、ようやく回復しました。

おなかの具合がピンチ! バスを停車させて下車
体調ということでは、旅にありがちなのが下痢などのおなかの調子が悪くなること。

以前はときおりあったのですが、最近はひどい症状はあまりありません。昨年12月にカンボジアを旅行したとき、後半に軽い下痢症状があって、バスや飛行機に乗り遅れそうになったことはありますが。

今までで一番ひどかったのは、もう20年ほど前になりますが、ネパールに行った際に、乗継地の中国・重慶で辛い料理を食べすぎたせいかひどい下痢に襲われ、重慶の空港でトイレから出られなくなったことがあります。

そのときは珍しく団体ツアーで、しかも旅慣れない同行者もいました。
一人旅なら、もうそこでギブアップして中国旅行に切り替えるという選択もあるのですが、団体で同行者もいるということで、それもできません。出発時間が迫る重慶のトイレの中で脂汗を流しながら悩んだこともあります。

今回も、ちょっと辛いインド料理を食べすぎたかも。しかも、6日には脳貧血状態の体調不良も。
そんなことがあってか、今日8日にホスペットからバーダミへ移動するバスのなかで、おなかの具合が悪くなりました。

あと20~30分ほどで乗換地に到着・・・・というあたりでかなり危ない状況に。
我慢すればなんとか乗り切れるのかもしれませんが、もし我慢できなくなったら・・・・

尾籠な話で恐縮ですが、経験者ならわかると思いますが、身体状態に加え、心理的圧迫で追い込まれます。

バスを止めて降りるのはひと騒動になりますが、最悪事態の騒動に比べれば・・・・

今回はガイド氏が同行していましたので、思い切ってガイド氏に頼んで、バスから降りることにしました。
どこでバスを止めるかガイド氏と運転手で大騒ぎしていましたが、とにかくバスを止めて下車。

下りたものの、そこにトイレがある訳でもなく、通りがかった軽トラックと交渉して、トイレがある近くのバスステーションへ連れていってもらうことに。

バスを降りてしまうと、心理的にはやや落ち着きますので、症状のほうも小康状態にもなります。
トイレから出ると、休む間もなく、すぐに次のバスに乗って移動を継続。F1レースのピットインみたい。

なんだかんだで、なんとか最悪事態は回避できました。
もし一人だったら・・・・と思うと怖いものがあります。これがあるので長時間のバス乗車は好きではありません。

そんな経験をしたのに、今夜もスパイシーなチキンカレーを食べてしまいました。学習能力がありません。
スパシーにするか、ノン・スパシーにするか訊かれ、「a little」と答えたのですが、結構スパイシーでした。明日もホスペットへ戻るバス移動があります。大丈夫でしょうか・・・・ちょっと心配。

あったはずのお金が・・・・
体調の次は、お金など貴重品の盗難のトラブル。

今までの旅で最大トラブルは、中国・カシュガルに向かう途中の乗継地・ウルムチで、食事中の現金・パスポート・エアチケット・カードなどを入れたバッグを置き引きにあったこと。その時は、頭の中が真っ白になりました。

ベトナムのサバを旅行した際に、戻ってきたハノイでカメラ等を盗まれたのもこたえました。旅の記憶がつまったカメラをなくすというのは、ある意味、現金盗難以上につらいものがあります。

あまり大きな声でいいたくないのですが、今回も、専用車でドライバー・ガイド氏と移動していた最初の二日間に、バッグにいれてあった現金の一部が抜かれたようにも・・・・

私の記憶違いで、持参予定の現金の一部を家に置き忘れてきた可能性もなくはありませんし、何より「なくなった」と言うと、ドライバー・ガイド氏を犯人と名指しすることにもなりかねません。(しばしばバッグを車中に置いたまま、下車して観光していましたので)

現金の一部は残っており、旅行継続には支障はないと思われましたので、この件は表ざたにしないことにしました。ドライバー・ガイド氏と険悪な雰囲気になったら、旅行自体が破綻しますから。それでお金が戻って来るわけでもありません。ここは“大人の対応”というやつです。何事もなかったように、旅を続けます。

今回の件は“授業料”として、次回から現金管理にはもっと注意・工夫をすることにします。

travel is trouble
そんなこんなで、今回はいろいろと体と心を悩ますことも。
ただ、脳貧血・熱中症状態になり、トイレに行きたくなってバスを途中下車し、現金の一部が・・・・というと、散々な旅のようにも聞こえますが、実際のところはそんなにダメージとはなっておらず、それなりに旅を楽しんでいます。

今回程度のトラブルであれば、“印象に残る思い出”の範疇です。
そのように思えない方は、こうした旅行は向かないのかも。

明日は、今回旅行の目玉でもあるハンピです。
コメント
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