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孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

イラク  サドル師、マハディ軍に活動停止命令

2007-08-30 17:18:51 | 国際情勢

(写真はマハディ軍民兵 “flickr”より By Baghdad Chris )


イラクからのニュース
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【8月30日 AFP】  サドル師、マハディ軍に活動停止命令
イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師は29日、サドル師派の民兵組織マハディ軍の立て直しを図るため、同軍の活動を6か月間停止すると発表した。
またサドル師の側近は同日、AFPに対し「活動停止期間中、マハディ軍は米軍主導の部隊に対する攻撃を行わない」と語った。
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(写真はカルバラ “”より By high cout )

前日28日には、イラクのシーア派聖地カルバラで、同派の聖人イマーム・マフディ生誕800年の祝祭中に警官隊と武装グループの銃撃戦が発生しました。
この衝突による死者は52人、負傷者は300人に達したようです。
これを受け、マリキ首相は29日、同市に外出禁止令を発令しました。

マリキ首相は、武装グループはサダム・フセイン独裁政権の残存勢力だと非難しているようですが、カルバラは反米主義のシーア派強硬派指導者、サドル師率いる民兵組織マハディ軍の拠点として知られているところです。
また、旧市街の広場では、シーア派の民兵が野営していたのが目撃されているそうです。【8月29日 AFP】
「マハディ軍の兵士と見られる集団が警官隊と衝突した」という目撃者の話も伝えられています。【8月30日 AFP】

警察組織はシーア派政党、イラク・イスラム最高評議会(SIIC)寄りとされており、マハディ軍とSIIC派は、シーア派が多数を占めるイラク南部の都市などの覇権をめぐり衝突を繰り返しています。
同様の武力衝突は27日遅くにも発生し、5人が死亡しているそうです。

このようなシーア派同士の勢力抗争が、反政府勢力と米軍の衝突に加わるかたちでイラクの混迷を深くしています。

サドル師の側近らは、シーア派の重要な宗教行事の最中に発生した今回の衝突について、一切の関与を否定しており、サドル師は29日、衝突による犠牲者のために3日間喪に服すことを命じるとともに、イラクの関係当局に対し、捜査の開始を依頼したとのことです。

シーア派の聖地でシーア派の祝祭の最中に起こったシーア派同士の衝突を疑わせるような事件、その後の“マハディ軍の活動停止命令”・・・どういう事情かはよくわかりません。
わかりませんが、イラク情勢を混沌とさせていたひとつのファクターであるシーア派内の抗争がこれでやや落ち着く可能性が期待できるのではないでしょうか。

また、8月24日のこのブログでも触れたように、かつてアルカイダ勢力と共闘していたスンニ派武装勢力が、ここ数ヶ月米軍と協力しアルカイダ系武装勢力に攻勢をかける動きが目立ってきているといわれています。
今回のことと併せて、うまくやれば複雑にもつれた糸がほどける可能性があるような・・・そんな気もするのですが、どうでしょうか。

それはともかく、聖人イマーム・マフディ生誕800年の祝祭にはイラク中から数十万人のシーア派信者が集結します。
格好の“テロの標的”なるのは承知のうえの行為です。
宗教的情熱は信心薄い者には理解できません。


(写真はカルバラのイマーム・フセイン廟で祈る信者 手前右が女性コーナーのようです 2007.3.7 “flickr”より By crazymaq )

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