孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

職業としての武装闘争

2007-06-16 15:18:16 | 国際情勢


パレスチナではハマスがガザ地区を事実上支配し、ファタハとの対立が決定的になったとか。
パレスチナ問題にコメントするような見識は何も持ち合わせていません。

TVで自動小銃を景気づけで空に向かって連射しているハマスのメンバーを見ながら思ったこと素朴な感想。
「この人達は和平とか停戦とかなるときっと困るんだろうな・・・失業だもんな・・・」

“世に争い人の種は尽きまじ”という訳で、パレスチナに限らず世界中で紛争・闘争だらけ。
アジアでもフィリピン、インドネシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカ・・・。
しかもどの紛争も長引き解決の糸口がみつかりません。
紛争が長引くと、その参加者には“若い頃から武闘一筋”という者も多くなるかと思います。
そんなメンバーはもし和平などで闘争が停止すると“失業”で、大した産業・雇用もない国々で「今更何をして食っていけばいいのか・・・」と路頭に迷うことになるでしょう。
経済的問題もさることながら、闘争の停止で、戦いの場では明確だった自分の存在意義が定かでなくなるということも大きな問題でしょう。

そんなことを考慮すると上記のような感想になり、また、そのような背景が世の闘争・紛争がなかなか解決しないひとつの理由ではないかと思います。
このような紛争を停止させるためには、力による対決だけでなく、投降・停戦後の経済的・社会的身分保障が必要なのでは・・・なんて思ったりします。

写真は“flickr”より(By Rusty Stewart )

コメント
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