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大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

群青のミッドウェー  その1

2015-02-19 20:21:50 | 群青のミッドウェー


 最近、イラストが勝手にできて、後からおはなしをくっつけるパターンが続いています。これもそうで、「なぜわたしはこんなモノを描いているんだろう?」と自己ツッコミを入れながら描いてました。
せっかく描いたので(←貧乏性) おはなしもつくりました。お暇な~ら読んでね
もちろん、フィクションです。実在の個人や団体には一切関係ありません。


 親に何かをねだったら、ほしかったものとは微妙に違うのを買ってこられて、悔しいような情けないような気分になった経験があるだろうか。
今のおれはまさにその状況だった。
父さんの会社で数年ぶりに冬のボーナスが出たので、おれも何か買って貰えることになった。おれは迷わず、ゲームソフト『紺碧のダナウェイ』を頼んだ。
ダナウェイはTVアニメ化もされていて、おれはそっちでハマッた。未来の戦闘もので、巨大ロボットは出てこないが、主人公が乗り組む空母ミネルバと、彼の乗る戦闘機フェニックスがとにかくカッコイイのだ。
もうゲームをやった友人は、「すっげぇクォリティ高いぜ。空戦シーンなんか、画面からGを感じるぐらいなんだ」と言っていた。おれももうすぐその感覚を味わえるのだとわくわくした。
手渡された包みを開けると、何となく雰囲気が違う。違和感を感じつつもビニールをむしりとり、おもむろにタイトルを確かめると…『群青のミッドウェー』
は? ミッドウェー?
ひらりと舞い落ちたペラ紙に、こんな文字が躍っていた。

太平洋戦争の分岐点となったミッドウェー海戦。
このゲームは単に歴史を再現したものではない。
きみの決断で歴史が変わるかもしれないのだ。
さぁ、世紀の海戦に参戦しよう


たしかに、空母も戦闘機も出てくるけど…
いっそかけ離れたものだったなら、こちらもカラッと怒れるのだが、この「似て非なる」ところが、何ともいえないもの悲しさをそそる。
違うんだよ~、これじゃないんだよ~
父さんが、「おまえがいうより安かったぞ」とニコニコしていた時点で気づくべきだったのだ。
だが、パッケージを開けてしまった以上はおれの負けだった。父さんは、そんなの返品できないという。
おれは涙目になりながらソフトをセットした ゲーマーの性で、そこにソフトがあればやはりプレイしてしまう。
オープニング画像はなかなかいい感じだ。丁寧に作られていることが伝わってくる。太平洋を進む大艦隊が映し出され、重々しいナレーションが、真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までの経緯を語ってゆく。
何でも、真珠湾で敵の空母をうちもらしたので、山本五十六はミッドウェー島を攻撃して敵空母部隊をおびきだし、今度こそ殲滅する作戦を立てたのだそうだ。フーン、そういう流れだったのか。
このあたりは、授業ではいつも3学期の終盤で、先生はとばしにとばしたあげく、「残りは各自、春休みに教科書を読んでおくこと」で終わるところだ。おれが思うに、ネアンデルタール人がどうとかとか、縄文時代や弥生時代に時間をかけすぎてるんじゃないだろうか。
これもロールプレイイングゲームらしく、キャラクター選択画面が出てきた。司令官クラスは、日本側が山本五十六と南雲忠一、アメリカ側がニミッツとスプルーアンスだった。
山本五十六はかろうじて名前ぐらい知っているが、南雲忠一って誰? ニミッツって、原子力空母かなんかの名前じゃないの? スプルーアンスにいたっては、お手上げだ \(^_^)/
それぞれのキャラの横には、智力、決断力、求心力、勇猛度などのレベルが棒グラフで示されている。
南雲は指揮官のくせに決断力のレベルが低い。優柔不断な人だったのだろうか?
などと考えていたら、ついクリックしてしまった。あちゃー。おれ、南雲になっちまったよ。
続いて、「サポートキャラクターを選択して下さい」という画面になった。
源田実、山口多聞、渕田美津雄…うわー、全然知らねー 誰が頼りになるんだよ
サポートキャラだから、南雲の弱点を補ってくれる奴がいいんだろうな。そうなると、山口か。決断力や勇猛度のレベルが高い。だが、南雲との相性レベルはいまいちだ。
一番相性がいいのは源田だった。能力値も南雲を補完してくれそうだ。源田と組むのがいいのかな?

ちょっと待てよ。

日本はこの海戦で大敗したんだよな。てことは、単純に考えると、歴史の逆をいけば勝てるはずだ。
おれはとりあえず、ゲームをいったん中止して、ミッドウェー海戦について調べることにした。

(続きは随時掲載する予定です。そもそも続くのか…?