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大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

F1の冬

2008-12-08 23:37:24 | モータースポーツ

「ビジュアル系スポンサー、悠木澄快!」
「自分で言うかい? (;^_^A」


 皆様、ごきげんよう!
寒さが一段と本格化してきましたね。
ストーブリーグのF1も、やはり何が起きるかわかりませんでした。
あまりにも衝撃的な、ホンダF1撤退のニュース ( ̄□ ̄;)!!
今季は苦しいシーズンを過ごしていたホンダですが、その分来季にかける意気込みは大きく、早くから09年型マシンの開発に取り組んでいました。
それなのに、いよいよというところで撤退の決定。
現場の無念はいかばかりでしょう。
そして、わたしですらこれほど衝撃を受けているのですから、ホンダファンのショックはどれほど大きいことか。

ここでは、まず社長記者会見のポイントと、チーム&ドライバーの今後の見通しについて整理してみたいと思います。


 社長記者会見のポイント

1 撤退の理由
撤退の理由は「急激な経済状況の変化」。
今年、チームの成績が低迷していたことや、FIAがKERSを導入したり、統一エンジン構想を打ち出したりしたことは関係ないということです。
原油の高騰などで自動車の需要が減少していたところへ、金融危機が起きて、ということだったのでしょうか。
特に10、11月の落ち込みがひどく、四輪・二輪ともマーケットが加速度的に減少した、9月までの状況なら撤退を考えることはなかったということです。
今回の発表はすごく突然で、「寝耳に水」という印象がありましたが、ホンダにとっても急転直下だったようです。

2 肥大化するF1運営コストと、タバコ産業撤退後のスポンサー空洞化について
「数年前なら、現地のF1レースチームは100億もあれば運営できていたが、現在は現地のオペレーションだけでも200億ぐらいかかるようになった。
タバコ産業撤退後、スポンサー収入がほとんどない状況になった」

FIAもあの手この手でコストカットをはかっているようですが、どうもFIAの考えるレギュレーションは、他の思惑もからんでいたりして、いまひとつ有効にコストカットが実現しているとはいえないようです。

3 今後も、MotoGPやインディシリーズは続けるつもりである。
ホンダのモータースポーツに関する考え方に大きな変化はないが、自動車産業にとって非常に厳しい状況になっているため、F1に注いできたリソース、人材などを他にふりむけなければならなくなった。

ホンダとしてはF1をやり続けたいという気持ちは強くあるが、ホンダという企業が生き残るためには、今はF1に力を割いていられないと判断した、というのが撤退の理由のようですね。


 チームの今後について
チームの売却先が決まれば、現在の陣容をある程度保って存続することは可能なようです。
チームCEOのニック・フライ氏のもとへは既に複数の買収のオファーがきているということ。
その中で特に有力視されているのが、デビッド・リチャーズ氏。
リチャーズ氏は、ホンダF1レーシングチームの前身であるB・A・Rチームの代表を務めていた人物で、氏が会長を務めるプロドライブは、08年にもF1参戦の意向を示していたようです。
スタッフの生活などもかかっているので、できるだけいい形で売却が決まるのを願うしかないのでしょう。

 ドライバーの今後について
ホンダはまだ来季ドライバーの発表をしておらず、候補としては、今年ホンダで走っていたバトン、バリチェロの両選手と、ホンダとの契約を目指してテストに参加したブルーノ・セナ選手が挙がっていました。
チームの売却先が早期に決定すれば、新チームから彼らにオファーがでるかもしれませんが、それをあてにして待っているとシートを失う可能性もあるというのが現在の状況です。
彼らが新チーム以外の移籍先として視野に入れていると考えられるのはトロ・ロッソのようです。
トロ・ロッソは、佐藤琢磨、セバスチャン・ブエミ、セバスチャン・ブルデーの3選手を候補としてテスト中。
12月9日から始まるヘレス・テストでもこの3人が再びテスト・ドライブします。
レッドブルの公式声明では、ホンダの撤退はトロ・ロッソのドライバー選択に影響を及ぼさないということですが、トロ・ロッソがバトンをヘレス・テストに招くともいわれています。
明日からのヘレス・テストはそういう意味でも注目ですね。

「ホンマに12月中旬に決まるんかいな」
「結局、20日過ぎになっちゃったりしてね」


 スーパーアグリ撤退の時にも思ったことですが、マスコミなどには安易に、「トヨタがホンダの分まで頑張ってくれる」とか「ホンダの想いは、トヨタや日本人ドライバーの一貴に託された」などという言い方をしないでほしいなと思います。
トヨタや一貴くんが、自分がF1で走れることに感謝し、走りたくても走れない人の分まで頑張ろうと思ってくれるのは全然悪いことではありません。
わたしが言いたいのは、「トヨタがホンダの分まで」とか「ホンダの想いは託された、受け継がれた」ということを言えばホンダファンの心が癒されるというような勘違いをしてほしくないなということです。
ホンダというチームを愛して応援してきた人達にとっては、ホンダが The one and
only です。かけがえのない、大切なものです。ホンダが走らなければ意味がないのです。
いくら同じ日本のチームといっても、ホンダ以外のチームがホンダのかわりになることはありえないといっていいでしょう。
そもそも、ホンダが撤退したから明日からはトヨタを応援しよう、と切り替えられるなら、最初からショックも受けなければ喪失感も感じないでしょう。
他のチームやドライバーが頑張ってくれるから、などという言葉でホンダファンを力づけてやったとは思わないで欲しいのです (-_-メ

励ましの言葉というものには、おうおうにしてそういう落とし穴があります。言っている方はまったくの善意でも、相手にとっては神経を逆撫でされるだけの無神経な言葉になっていることが結構あります。
人間は、基本的には自分が直接経験したことしかわからないので、自分が相手と同じ痛みを経験したことがないのに頭の中だけでこういうものだろうと想像してわかったつもりになったり、本屋に並んでいる「生き方本」に書いてあるような決まり文句を投げかけると、的外れになってしまうのです。
たとえば、「いつまでも悲しんでちゃダメ! 早く切り替えて前を向いて」
一見非の打ち所のない励ましに見えますが、わたしはだと思います。
心の傷も体の傷と同じで、受傷時のショックや苦痛→場合によってはしばらく安静にしていなければならない期間→リハビリ→回復というプロセスがあります。
「早く切り替えて前を向け」というのは、重いけがや病気で安静が必要な人に「早く起きて動け」と責め立てているのと同じ、心ない言葉になります。
「なら、どういう風に元気づけたらいいの?」と思われるかもしれませんが、元気づけようという発想自体、捨てた方がいいような気がします。
そもそも、「この先一生ネガティブなままでいてやる!」とか「二度と前なんか向くもんか!」と思っている人はまずいません (^o^;)
本人が一番、「早く元気になりたい」「早く明るい気持ちになりたい」と思っているのですから、まわりがよけいなことを言う必要はないのです。
ましてや、手垢のついた決まり文句ならなお、言う必要はないでしょう。
人の心というのは、一般論や決まり文句や正論で救われるものではありません。
もし、痛みを受けている誰かを癒やしたり力づけたりする言葉があるとすれば、それは共通の経験を有している人が、自分自身の具体的な経験に基づいて発する、その人の血肉となった言葉です。
自分が痛みを受けた時に、どんなことが嬉しかったか、ありがたかったか、逆にどんなことが悲しく、悔しく、腹立たしかったかを、身にしみてわかっている人の言葉だけが痛みを受けた他者を癒やすことができるのだと思います。
自分はこれまでの人生で同じような経験をする機会はなかったなと思うなら、謙虚にお口チャックしておいた方がいいでしょう

…ということを、自分にも言い聞かせつつ、それでは皆様、ごきげんよう!
Be careful!