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大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

ヒデ、カミンバァーック!

2006-07-05 14:58:16 | スポーツ
         
「ボクがヒデを説得してくるヨ!」
「がんばれ、クマたん!」(しかし、なぜ宮本選手の格好…?)

 あまりにもショッキングな、ヒデ現役引退のニュース 第三者がごちゃごちゃ言ってもしょうがないと思いつつ、もったいなさすぎる~、という気がしてなりません。
プレイヤーとしてまだまだやれる、というのはもちろんですが、やっとこれからヒデが言い続けてきたサッカーがやれる状況になったのではないかと思えるからです。

 ヒデは自分のサイトでよくサッカー論を熱く語っています。とても詳しく、わかりやすく語ってくれるので、思わず「あたしらに言うより、チームメイトに言うた方がええんちゃう?」とツッコミを入れたくなってしまうほどです(笑)。
たとえば、日本はサイド攻撃より縦の攻撃、とか。
上背のある外国人は、サイドから上がってきたパスをヘディングで上手く合わせられますが、小柄な日本人はどうしても高いディフェンスに阻まれてしまう。だから、センターにスペースができたら、必ずそこにパスを出すので、味方を信じて走ってほしい、というようなことが書いてあったことがあります(私の要約なので、正確じゃないかもしれませんが)。
W杯を見ていても、強いチーム、勝つチームというのは、必ずボールを蹴った先に味方がいます。これは、チームメイト同士息がぴったり合っていて、次はあそこにパスが出ると予測できるというのもあるでしょうが、パスが来ようが来なかろうが、とにかくスペースができたら走り込む、ということをみんながやっているんじゃないでしょうか。
選択肢はいくつかあるわけですから、パスを出す選手が他の選手を選べば、自分の走りは一見無駄になります。しんどい。でも、10回のうち1回でもパスがくればいい、ぐらいの気持ちで毎回走っているからこそ、そのたった一回のパスを上手くとらえられるのではないかと思います。ヒデが「味方を信じて走ってほしい」と言ってたのは、そういうことなんじゃなかろーか?
でも、日本の選手は、どうしても体力の消耗をおそれて、一見無駄に見える9回の走りができないのかもしれません。そんな泥臭いことしなくても、おれたち勝てるじゃないか、という気持ちもあったかもしれません。でも、今回のW杯で、ヒデが日頃口を酸っぱくして言ってたことが、どの選手も身にしみてわかったんじゃないでしょうか。
それに、今度代表監督に就任したオシム監督は、「走るサッカー」の提唱者。ヒデが「こうすれば勝てる」と考えていたことと、監督の考えは一致しているように思えます。
これまではもどかしいことばかりだったかもしれませんが、今度こそ、ヒデの考えと日本代表が目指すサッカーが一致して、気持ちよくやれるんじゃないかと、他人事ながら喜んでた矢先の引退宣言。ヒデが自分でよーく考えて決めたことだから、こんなこと言ってもしょうがないし、言うべきでもないのかもしれませんが、やっぱり、もったいないよー デルピエーロが「説得する」と言ってたらしいので、彼に期待している私です イタリアが優勝しても、嬉しくて忘れちゃったりしないでヨ!

 ヒデの引退メッセージにも、自分が伝えようとしたことがなかなか伝わらなかったということが書いてありましたが、ヒデはいつもごくあたりまえのことを言ってるようなのに、なぜそんなに伝わらないのか不思議な気もします。
「このチームはフレンドリーすぎる」っていう発言も、アテネ五輪の前に、トモさんが「仲良しクラブじゃダメ」って言ってたのと同じことだと思います。メダルをとろうと思ったら、チームメイト同士、なれあったりかばいあっていてはだめ。しょうもないミスや、淡泊なプレイはお互い厳しく注意しなければいけない、という意味だと思うのですが、あの時は、誰も反発なんてしないで、もっともだって感じで受け止められてたのに、サッカーはどうしてそういう風にいかないんでしょう?

ヒデと直接しゃべったことはないからわかりませんが、インタビュー聞いてると、口調がさぶいからよけいな反感を買うのかな、とも思います。でも、はっきり言って、マスコミの方も、さぶい対応をしたくなるような質問をしてますよね。試合終了のホイッスルが鳴ったばかりの時点で、四年後のW杯について聞いたり ヒデも、今した質問と同じことを言葉をかえて聞いただけみたいな質問に対して、「話聞いてなかったんですか?」と返していましたが、本当にそう言いたくなるような質問でした。たいていの選手は、そんな時、如才なく同じことを繰り返してあげるけど、ヒデははっきり言うから叩かれるのかもしれません。おそらく、「話聞いてなかったんですか?」と言われた記者はカチンときたでしょうけど、プロのジャーナリストなら、そんなことを言われる自分の質問の仕方にも問題があるのではないかと、謙虚に顧みてほしいです。

 話がどんどんそれてってますが、最近、ヒーローインタビューとかでも、インタビュアーがあらかじめ「こういう答えが返ってくる」と決めてかかっているような質問が多くて、つまんないです。どんな答えが返ってくるかわからないから面白いのに、シナリオ通りなら聞く意味ないやん。中には、どうしても自分の想定した答えを言わせようと必死に誘導尋問してる人もいて、あんた、取り調べちゃうねんから、と言いたくなります。
それを実に上手くかわすのが、阪神の下柳投手。聞いている者を笑かしながらも、決してマスコミの期待通りの答えをしません。記憶に新しいのが、昨年、セリーグ最多勝利を記録した日のお立ち台。何とか「ここで記録を意識した」と言わせようと懸命なインタビュアーを尻目に、「勝てたらいいなぁ~と思って投げました」と、まるで自分の投球のようにのらりくらりとかわす下柳に甲子園は大爆笑。痛快でした。
ヒデはまっすぐすぎて、こういう「かわし」ができないので、しんどくなっちゃうのかもしれませんね。でも、こういうワザは30をすぎないと、なかなか使えないもの。その意味でも(どんな意味?)、まだ29歳のヒデには、もうちょっとやってほしいなぁ~と、未練がましく思ってしまう私です。