銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

びっくりしました。(ペンクラブ、女性向け講演会の、話者たち)

2010-02-20 02:26:00 | Weblog

 今、ほぼ、三十分前に日本ペンクラブが、メルマガで、発表した講演会のご案内を差し上げました。それについて、「ぜひ、ご出席くださいませ」というわけでもないのです。
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 というのも、そのお知らせが来たこと自体に疑問符があります。

 私はかねてより、井上ひさし氏に対して、公的にも私的にも、大疑問を持っている存在です。2009年の6月22日だったと思いますが、氏が、NHKクローズアップ現代に出演されたときに、確定的に、それを、感じました。理由は何千字も字数が必要なので、今は詳細を述べません。

 で、井上ひさし氏が長らく、日本ペンクラブの会長であったと思いますが、いつの間にか、阿刀田高氏に変更になっております。

 阿刀田さんが、学士会館で行われたOPC(働く女性たちの会、ただし、同窓会が関係しているので、世間一般には閉鎖されている)の講演会で、ギリシャ神話についてお話をなさったときに、「ギリシャ神話の中で、先生は誰を一番好きでいらっしゃいますか?」と質問をすると、

 「こんなところで、そんな質問が出るとはびっくりしました。あなたは頭のよい方ですね。ところで、僕はヘクトールが好きです」とおっしゃいました。その挿話を、私は閉鎖されているAOLのメルマガ内で書いたことがあります。

 その二年後か、三年後に、自分の本をお送りしようとして、ただぽんと贈っても読んでもらえないだろうと思って、電話をかけましたら、まだ、覚えていて下さったのです。
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 まあ、それだけの間柄です。ただし、どうして、日本ペンクラブのメルマガが、私に、配信をされるようになったかは、不思議です。もちろん、「申し込みをしますか?」という案内は来ましたが、その最初の案内が、どうして私に来たかは不思議です。

 しいて言えば、「あんたはよく政治的な問題について述べているが、雨宮処凛さんに比べれば、小物だよ。十万分の一にもならないよ」と、自覚をさせるために、来たのかなあと、変にかんぐって、しまいました。それで、おいそれとは、転送もしたくなくて
 宣伝もしたくなくて、今日の当日まで待っていたのです。でも、表参道とは、有名な繁華街でもあり、どなたでも行きやすい場所(子供の城の近所)ですから、まあ、転送してみるかと、その当日になって、ご案内を出したわけですが・・・・・

 で、私自身は、『まあ、有名人でも、見に行くかいな』と思いながら、その出席者について、・・・・・テレビに出演される福島みずほさん以外は、その顔さえ、知らないので、・・・・・福島みずほさんを含めて、インターネットサーフィンをして見ました。そして、その結果、ドッキリとするほど驚きました。

 『おや、おや、うかつに情報を転送できないものだな?』と思ったりします。

 これは、井上ひさし氏について、インターネットサーフィンをしたときも同じことを強く感じましたが、それぞれ、人って正史とともに、裏面史もあるのですね。

 おっどろきました。本当に驚きました。

 世の中って、単純ではないです。私なんか、自分が苦労をしたつもりになっていましたが、有名人となると、その裏側が相当なものですね。驚きました。本当に驚きました。

 何に驚いたかは伏せます。・・・・・ともかく、上にあげた人物名のうち、阿刀田さん以外については、その人物像と背景について、ただ、ただ、驚きました。

 阿刀田さんについては、私は、何の問題も感じないので、何も裏側を、調べては居ません。その講演会で、「早稲田大学の出身だ」とおっしゃったし、「ギリシャ神話物語(これは、一種のリライト版ですね・・・・・一般の方が岩波文庫のイーリアスを読むのが大変であろうから、知らないより知っていた方がよいだろう、というご親切から書かれた本です)が、ロングセラーであって、家計を助けてくれた」・・・・・などという、リラックスしたお話ぶりでした。

 というのも、聞き手の方が(本当はインテリではあるものの)、見かけは単なるおばさんの集団ですからね。甘く見ておられたと思います。そこに、氏の、お仕事全体を総括する目的で、質問をしたので、私が、驚きをもって、迎えられたのです。
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 イーリアス(ホメロス著)を読むと、ギリシャ側、トロイア側、それぞれ、十人を超える主役級の男女が出てきます。アキレスの<かかと>で有名なアキレウスが、ギリシャ方の美形の若き英雄なら、女たらし(ギリシャの王様のきさきを奪った)の弟を持ってしまって、苦労を背負い込むへクトール(トロイア側の総大将、父プリアモス王の、全権を受けて戦う)が、苦みばしった、中年の男性の魅力を振りまきます。もう一人、読者が感情移入をしやすい英雄として、年老いた知恵者オディッセウスがギリシャ側に居ます。

 その二人(+オディッセウスで三人)が、もっとも際立つ、主役中の主役ですが、阿刀田さんが、若い美形のアキレウスをお好みになるか、それとも、壮年で責任を負う苦しいへクトール(映画などでは、ヘクターと表記されるときもある)をお好みになるのか、それとも、インテリの常として、頭のよいオディッセウスをお好みになるかを、知りたかった私は、氏のお答えに大満足をしました。

 阿刀田さんは、大衆の好みと、ご自分の好みを合致させられる・・・・・、そして、頭のよい方です。もし、アキレウスとお答えになったら、私は氏を『大衆・迎合型で、軽い人だ』と、思ったでしょう。

 そうです。いぶし銀のごとき、魅力が、ヘクトールにはあります。それに、木馬の計で騙されて敗北をする、トロイア方の悲劇の王将でもありますので、誰もが、こころ、惹かれます。
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 もちろん、近年の研究では、経済的な覇権争いが、現在のトルコで繁栄をしていた小アジア系統の王国と、ギリシャ半島を中心として繁栄していた王国との、対立構造を生み、それを、美しく詩的に、仕立て直したものですが、

 それでも、シュリーマンの夢を掻き立てた・・・・・長編・詩篇、(結果として小説となっている)・・・・・日本で言えば、平家物語みたいなもの・・・・・ですから、それは、本当にあったことのように、信じられる世界でもあります。
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 ともかく、そのインターネットサーフィンで、『この世には、美しいものと、醜いものが平行してあるのだ』と、知りました。『ある人間が、特別なガッツを持つということは、何かの、欠損が、影にあるのも、真実だ』と思います。それは、他者の秘密でもあるから、私がここで、あきあらわすことはいたしません。

 ただ、阿刀田さんも、ゆったりなさっていて、それほど、ご苦労がなかったみたいですが、私も苦労があったように見えて、やはり、まだ、恵まれている方だったかもしれないと思い至ったことです。まったくの偶然・・・・・それは、メールを転送した責任を負うための調査でしたが・・・・・で、知った新しい事実が、たくさんありました。

 いやあ、本当に驚きました。有名人について書く場合は、私・独自な印象とか観点を大切する必要があると思うので、インターネットサーフィンをしないことと、今までは、決めていましたが、『それでは、危ない』と、思い至った次第です。下にたった、一時間で更新をした、その日本ペンクラブ発のメルマガが、転送形式で、ブログとして載っています。では、今日はこれで。
              2010年2月20日 雨宮 舜 AtelierCK@aol.com

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