AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ネガティヴ・クリープ

2009年09月06日 | ♪音楽総合♪
ニルヴァーナのデビュー作『BLEACH』の中古がなかなか安かったので購入。
私がニルヴァーナ聴くって、あんまりピンとこない方もいらっしゃるかと。
まぁこのアルバムは以前からジャケットが好みだったので気にはなってた。


なるほど、デビュー当時は4人編成で、ギターがもうひとりいて、ドラムはまだデイヴ・グロールじゃなかったんですね。
オンボロ機材を使っているらしく、かなりチープな音作りで荒削りな楽曲が目立ち、『NEVERMIND』の前触れというより、その次の『IN UTERO』に近い感じ。
演奏自体はまだまだ音圧が弱くおぼつかない感じだが、この頃からすでにカート・コバーンの壊れっぷりは頭角を現している。
特に中盤の「NEGATIVE CREEP」、「SCOFF」、「SWAP MEET」あたり、かなりキレてていい塩梅。


ニルヴァーナは格別好きというわけではない。
大ヒットアルバム『NEVERMIND』は確かに当時聴いた時は衝撃を受けたが、一週間で飽きて聴かなくなった。
ただ、インターバル20分くらい開けて突如鳴り出す、ちょっとサバスっぽいどんよりとしたラストのシークレット・トラックを聴いた時、この曲にこそニルヴァーナの本質があるんじゃないかと感じた。
こんな大衆に迎合するかのようなポップアルバムを作ってしまったという、カートのフラストレーションが一気に大爆発したかのような破壊力が、このシークレット・トラックに全て集約されてるような気がする(そしてこのアルバムを皮切りに、他のバンド連中も意味のない無駄なシークレット・トラックをやり出す)。




ザ・ブルー・ハーツの甲本ヒロトとか、忌野清志郎など、音楽的にはそんなに好きじゃないんだけど、常軌を逸した天性のパンク精神に溢れたアーティストには、好みに拘わらずただただ敬意を抱かずにはおれない。
カートもそんなひとり。

グリーン・デイとかオフスプリングみたいなポップバンドが、なんでか“パンク”とか言われていたショボい時代、その中でニルヴァーナの存在というのは、やっぱ突き抜けていたと思う。

下貼り付けのライブ映像にしたって、カートが途中機材トラブルで離脱中に、クリス・ノヴォセリックがめちゃくちゃな歌唱でフォローに入っている。
いいねぇ。



今日の1曲:『SCOFF』/ NIRVANA
コメント (4)
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