AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

決戦は13日の金曜日

2016年05月19日 | DJはじめました。
以前から何度か足を運んでるものの、常連というほど通ってはいない大阪の暗黒バー(メタルバー)で、13日の金曜日になると開催されるDJイベントには前々から心騒がされていた。

DEATH,BLACK,GOTHIC,DOOM,INDUSTRIALなど、暗黒系メタル括りのDJイベントで、ま、この辺のジャンルは私の所持してるCDの中でも1割にも満たないくらいに専門外なのであるが、悪魔主義的なバンドやオカルト志向の音楽にはメタルを聴き始めた中坊の頃からいたずらに好む性癖があり、自分の奥底に潜む邪悪な暗黒精神が如何ほどのものか、是非この年に一度くらいしか開催されないDJイベントで試したくて仕方なかったのである。

で、土曜日出勤日であったにも関わらず、イベント当日仕事終わって家で3時間だけ睡眠をとって終電で大阪に向かい、夜中1時頃から(すでに13日の金曜日ではないが)店でオールナイト、そして始発で家に帰り仕事場に向かうという、20代の頃にしかやったらあかんような強硬スケジュールでこの暗黒のDJイベントに参加させてもらったのであった。
今回はすでに本編枠は埋まってて、夜中2時以降からのフリーDJタイムのみの参加となった。

その日のTシャツはもちろんお気に入りのエンジェル・ウィッチ両性神バフォメットT。



天一のこってり食ってから店に向かいドアを開けて愕然としたのが、まず以前よく通っていたメタルバーのDJイベントより確実にギャラリーの年齢層が若い。しかも20代と思わしき女性客がこの時間帯にもかかわらず3人、その内の1人はパツキンの外人さん。
私の若い頃はこの手のイベントでかかるような音楽は女の子から忌み嫌われていたように思われるが、時代は変わったんだなぁと。
まぁゴシックやメロディックデスメタルバンドが台頭してからすでにメタル事情にはめっきり疎くなった私の知るところではないが。

こりゃ今夜は楽しくなりそうだぞ!と一瞬思ったものの、その日私の用意してきたCDはとてもじゃないけど女性ウケするような類のものではないことに気づき、すぐに絶望感でいっぱいになった。



セットリストはこんな感じ。

1.Innocence And Wrath~The Usurper / Celtic Frost
2.エイズルコトナキシロモノ / 人間椅子
3.God Is God / Laibach
4.すべての邪な神々よ! / Morbid Angel
5.Psalm 9 / Trouble
6.Sign Of Fear / Destruction
7.来るべき時期 / Meathook Seed
8.Os Abysmi Vel Daath / Celtic Frost
9.Hey Doctor / Witchcraft
10.Angel Of Death / Angel Witch
11.Mourning Of A New Day / Cathedral


『13日の金曜日』というテーマのイベントなので、当然デスメタル、ブラックメタル中心のDJイベントになるということは予想された。
ならば私はミッド&スローのヘヴィでどんよりした楽曲を中心に流そうではないかということで上記のようなセレクトに相成った。
まぁ私の場合、陰鬱で精神を蝕むような絶望感に溢れたどうしようもなく不健全な楽曲に強く“暗黒”を感じてしまう傾向にあるのでこういった選曲になるのは必然なのであるが。
最近の若い女の子が好むようなメロディックで抒情的なものはまずない。

ただ、私が店入りした頃イベント本編は終盤に差し掛かっていて、あと2人のDJさんを残すのみとなっていたが、この2人というのが偶然なのか、店のマスターが意図したものなのか、両者ドゥーミーな(しかも誰も知らんような)ものばかりを流さはる人たちで店の空気はすでにかなり重たいことになっていた。店入ったときWitchcraftの新譜がいきなり流れてて「え?」ってなったもんな。
その後の私のこのセレクトである。もちろん盛り上がるはずもなく回している本人が一番気が滅入る状態になるという。


まず、1曲目はベタながらCeltic Frost。
このような邪悪なイベントにおいて、デスメタル、ブラックメタル、ゴシックメタルなど、全ての暗黒メタルの始祖とされるセルティックを無視することはできない。
暗黒メタルDJの一発目として、邪悪で荘厳なるこのイントロダクションほど相応しいものはないのではないか?




ドゥームメタルといえば、オドロオドロしくヘヴィに展開するこのシカゴ出身のTroubleの1stからのナンバーは今回私の一押しだったが、これ後で調べたらキリスト教賛歌ナンバーらしく(要はストライパー流してるようなもん)このイベントの趣旨にかなり反していたことに気がつきこりゃ失敗したなと。まぁそんなこと誰も気にしてないとは思うが。

PSALM 9



まぁこういうテーマのDJイベントだから、デス、ブラック、ゴシック、ドゥーム系の音源を流しておけば無難なのであるが、やはり私としては一応得意分野であるスラッシュナンバーも流したいところ。
まだデスメタルやブラックメタルなどというスタイルが確立されていなかった時代、音の陰惨さや歌詞の背徳性でブラックメタルと位置付けされていたのが、このDestruction。
不穏なシンセ音で始まり、あやかしのアコースティックが奏でられ、ヘンチクリンな編拍子(つか三拍子か)が展開される中、シュミーアが病的ともいえるヒステリックな歌唱で歌い上げるDestructionの中でもかなり異色でアーティスティックなこの名曲をチョイス。

Sign Of Fear



30分枠で考えていたので予定のプログラムは6曲目までだったが、次回す予定の人が見事に酔いつぶれて伏せっており(私のドゥーミーな選曲がそうさせたのかもしれない)、しかも他にフリーDJに参加しようというおこがましい者がその場にいなかったため、彼が目覚めるまでそのままつなぎで回すことに。
ただ、予備で持ってきていたCDもほぼ若者ウケせぬようなドゥーミーなものばかりで、Meathook Seedなどの変わり種も流してみたものの反応は皆無で、店側にも申し訳なさでいっぱいで気が重くなる一方であった。
セルティックの曲をもう一回流すという自分の流儀から外れるようなことをしたりとほんとネタがなかった。


挙句の果てにはNWBHMのAngel Witchをセレクト。
これかなりサタニックな曲調でこのイベントの趣旨に合ってる気がするんですがねぇ。
最近の若い人はこんなナヨっとしたケヴィンの歌声はおキライ?

Angel Of Death



Cathedralのあまりにもスローで陰鬱な“Mourning Of A New Day ”を〆で流してますますドゥーミーな心情になっているところに、その日最後に入店してきた客が「あ、このカテドラルのCDジャケットは見たことないですねぇ」と食いついてきたではないか!
これは天からの、いや、地獄からの救世主か!?

そしてその後、彼とはCathedralとTroubleはどっちがヘヴィか、そしてMorbid Angel、人間椅子の話題(彼は喫茶ナザレス参加経験者らしい)からのクトゥルー神話のディープな語らいで大いに盛り上がり、私にとってこの部分がこのイーヴルな夜のハイライトであり、一番の収穫となった。


今日の1曲:『決戦は金曜日』/ Dreams Come True
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ハロウィンパーティー(ひとりぼっちのあいつ)

2015年11月09日 | DJはじめました。
昨年に続き、今年もまた瓢箪山のロックバーでのハロウィンDJパーティーに性懲りもなく参加させていただいた。

まぁ本国におけるハロウィンの盛り上がりと経済効果ってのは年々上昇してきているようで、その勢いはバレンタインデーをしのぐ程だというのはニュースでもよく報道されてる。
今年も渋谷や御堂筋における仮装行列がどえらいことになっていたようで、その浮かれ騒ぐ大衆のバカさ加減に侮蔑の視線を送り、嘆いている人も少なくないであろう。
私自信、ハロウィン当日の昼間っぱらから、黒マントにとんがり帽を身にまとい、ビニール袋をぶらさげて近所を走り回るガキ共を目撃し、残念な気分に陥ったりもしたが、こういった西洋の風習にのっかって、普段やりたくてもなかなかやる機会のない仮装というものをやるのも悪くないなと、この瓢箪山の場末のロックバーに通ううちに、トコロテンのような脳みその柔らかい考え方ができるようになった。

そもそも自分の好きな曲を他の客に聴かせるなどというおこがましいにも程があるDJプレイという、ある意味大変恥ずかしい行為を、仮装して素顔を隠してやるってのは、私にとって大変都合のいいもので、魅力的なDJスタイルなのである。


まぁこの店、普段からライブイベントで仮装したり、「ウォーキング・オブ・ザ・デッド」大会とかゾンビメイクで盛り上がってる連中が集ってるみたいで、こういうイベントになるとみなはりきるようだ。って、昨年のハロウィンパーティーに参加して思った。




すでに店にいた者のほとんどが白塗りメイクであったのに対し、今回も私はカブリモノ。
ゾンビメイクなどのホラー系は私の趣味でないし、キャラカブる可能性大なのでやりたくないのだ。
ただ、私の仮装したキャラがあまりにも古すぎたため、客ウケは「ゲッツ!」という感じにはならなかった。
でもそんなの関係ねぇ!



今回扮装した用具は、10年前にゲーセンのUFOキャッチャーでゲッツした景品で、予算は200~300円程度と、昨年のバケットヘッド扮装に比べると随分安上がりだった。
もう生産していないらしく、オークションでは数千円の値段で取引されている。結構欲しいやつがいるみたいだ。
その時ゲーセン友だちのコズンがかえるくんをゲットして、彼は親切にも「あげようか?」と言ってくれたのに、なぜかその時私は変に遠慮してしまって、そのせっかくの申し出を断ったことを今になって激しく後悔した。なのでかえるくんの代役はディズニーのなんかのキャラの鍋つかみ。



まぁ今回も昨年以上のアウェイ感が私を待ち受けていた。
この店の常連は、ほとんどがこの東大阪界隈の馴染み同士の客なのだ。
昨年と比べて客入りも少なく(1/3くらい)、バケットヘッド扮装効果で昨年少し仲良くなった数少ない常連客も誰も来ておらず、私と対面しては「え?誰かわからへん」という客の反応がいちいち煩わしかった。いや、たとえマスクを取ったところで誰かわからんと思うよ。あんたらの馴染みの人間でないから。

ただ、入店して席に着いてからしばらくして隣りの隣りに座っていたお兄さんが、私がその日着ていったDOOMのパーカーに気づいてくれていて、実はその人関西の老舗のスラッシュメタルバンド、RAGING FURYのドラマーさんであることが判明。
RAGING FURYゆうたら4月にKING COBRAでDOOMと対バンしてて、俺それ見てるやん!(ちなみに今年のRAVENの大阪公演で前座を務めている)
すぐさま握手を交わし、DOOM話で大いに盛り上がってしまった。彼はDOOMのオリメン廣川氏に師事していたこともあるらしい。

RAGING FURYのドラマーさん(左)と。ゲッツ!(右はそのヨメさん?)



「ぼちぼち回してや」という主催者のテキトーな促しで、今年もまた私がトップバッターを勤めることになった。



セットリストはこんな感じ。

01.肉体関係 / クレイジーケンバンド
02.Lucky Star / MADONNA
03.SEX LAWS / BECK
04.パレード / 小島麻由美
05.VENUS / SHOCKING BLUE
06.STOP! / Janes Addiction
07.ひとりぼっちのあいつ / THE BEATLES
08.Daterape / SUBLIME
09.対自核 / URIAH HEEP
10.Battery / METALLICA




1曲目はウケを狙って流したつもりが、みな「肉体関係♪」という囁きコーラスが聞きとれないらしく、横山剣の「ア~ハ♪」っていうセクシーヴォイスも心に響かなかったのか、ただ「オシャンティな曲やね~」という反応で終わった。せめて「いいネ!」くらい言ってほしかった。
ショッキング・ブルーの「VENUS」なんかは、「あ、オリジナルのやつ?」って反応があって少しホッとした。
今度オズフェスト二日目のオジーバンドの前に出演するジェーンズ・アディクションも反応薄かったな。この店はどちらかというとオズフェス寄りの客層だと思ってセレクトしたのだが。
ちょっとこの店の嗜好や幅の広さを買いかぶりすぎていたのかもしれない。
SUBLIMEをかけてもわかってくれたのはRAGING FURYのドラマーさんのみ。今回この方がいてくれて少し救われた。

ビートルズのCDは一応予備で持ってきてて別にかけるつもりはなかったのだが、DJの誤操作でパニクってつなぎで急遽「ひとりぼっちのあいつ」をセレクト。
これは私の最近の心情から無意識の内にチョイスしたのかもしれない。一番好きな作品でもあるのだが、最近やけに『RUBBER SOUL』のナンバーが心に沁みる。




来年1月の来日を祝して(多分行かないけど)ユーライア・ヒープの超有名曲をかけたのだが、メタルDJイベントでもこの店でも反応がない。
いや、ザ・ピーナッツもカヴァーしてる名曲だっちゅ~の!

こんな調子なもんで、最後になぜメタリカの『MASTER OF PUPPETS』からのナンバーを選んだのかも、その真意はリスナーには汲み取ってもらえなかったであろう。

まぁ「マペッツパペッツ」て、無理がありすぎたか?



その後、RAGING FURYのドラマーさんも回さはって、VOW WOWなんかのジャパメタをかけたかと思いきや、横山やすしがしゃべりまくってるというチョケたような音源流したり。でもさっき会話が盛り上がったDOOMの1stの音質の悪い音源流してくれはったときはうれしかった。で、最後は宣伝とばかりにRAGING FURYのナンバーを流すというちゃっかり者。
その曲に合わせてうしくんをヘドバンさせてたら、ちょっとウケた。ゲッツ!



その他のDJさんも、昭和歌謡やアニソン、ベビメタに便乗したようなアイドルメタルや、イロモノの類が多かったような気がする。
やっぱみなウケを狙っているのかな~、そして若干メタル寄り。

ケっ、なんだよみんな。
結局俺が回したのが一番普通で扮装と存在と共に浮いちまったじゃねえかよ!
ビートルズなんかかけちゃって、なんかスカしてるみたい。ハズカシー
俺だってそういうの、かけようと思ったらナンボでもネタ持ってるっちゅーの!


犬もいた。



ハロウィーンDJパーティー。

まさに呪われた夜だった。




今日の1曲:『肉体関係』/ CRAZY KEN BAND
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ママ店閉めるってよ

2015年10月04日 | DJはじめました。
ママのここ最近の言動で薄々予感はしていたが・・・・

ブルルン誌にも紹介されたことのある、私行きつけの大阪梅田のメタルミュージックバー閉店の知らせをママのつぶやきで知った時は、「ああ、ついに・・・」と、寂しさを隠せなかった。

まぁ行きつけゆーても、自分は毎週毎月通えてるホンマの常連客ゆーわけやなかったけど、大阪でライブあって終わった後のアフタートークに、終電乗り遅れて困ったとき、いつでも気軽に店のドアを開けれるのはこのバーくらいやった。



5年前のちょうど今ごろ、オーヴァーキルのライブに同行していた中学時代のスラッシュの友あんぱんが、終演後「スラッシュにめっちゃ精通してるママが経営してるメタルバーが梅田にあるらしいから一緒に行かへんけ!」ってことで店にいったのが最初だった。
それまで自分は酒があまり呑めないのもあって、水商売の人とは昔からソリが合わず(それで飲み友達とはほとんど縁が切れた)、たとえミュージックバーであっても、なんか疎外感を禁じ得なく、居心地の悪い思いをしてきてた。

ここは「ついに理想のバーを見つけた!」って心から思えた最初のバーだった。
もちろんスラッシュの話が通じるってのもあったけど、なによりママの商売っ気のないアットホームな雰囲気と人柄がよくて、とにかく居心地がよかった。
それまで、ひとりでバーに立ち寄るやなんてこと絶対にありえへんかったもんなぁ~

ここでの多くのメタル友達との邂逅、そして、ずっと憧れてたメタルDJ体験。
こんなステキな憩いの場所がなくなってしまうってのは、本当に残念すぎるってもんです。


つーことで、土曜日はたまたま常連客の人が1ヵ月くらい前に企画してくれたDJ大会に参加させてもらった。
結果的ではあるが、これが最後のメタルDJになるかもしれんってことで、気合を入れてセレクトした。



セトリはこんな感じ。


1.「Deathrider」 / ANTHRAX
2.「Too Fast For Love」 / Mötley Crüe
3.「For Those Who Dare」 / CHASTAIN
4.「Through Eyes of Glass」 / FORBIDDEN
5.「Arguish & Fire」 / Yngwie J Malmsteen
6.「Dig A Hall」 / Raging Slab
7.「Rock Bottom」 / U.F.O.


まぁ「これなんやったっけ?」みたいないつもどおりの微妙な反応と盛り上がりやったが、モトリーとかかけたらやっぱ盛り上がってくれはりますねぇ。

今回、想定外の反響がかえってきたのが、90年初頭にちょこっと出てきて一瞬で消えてしまった当時「レイナード・スキナード meets メタリカ」と謳われたサザンメタルバンド、Raging Slabをかけた時。



関西の“超”の付くメタルマニアどもが集う、このメタルバーのDJ大会の参加者たちの中で、Raging Slabの名を知っている人がひとりもいなかったのは意外すぎた。一応日本盤も出てるんやけど。
Raging Slabて、そんなに知名度なかったんや・・・・・




私のDJが終わってから入店してきたこの彼なら知ってたかも。筋金入りの常連メタルマニアである。
これはバッジーを意識した仮装なのかどうかは定かではない。



本編終わってからのFREE DJ TIMEも実に楽しかった。
このコーナーは、私と常連客のひとりM氏が4年くらい前に自然の流れで気の向くまま交代交代で1曲ずつかけていくみたいなんを始めたことがキッカケで浸透したオールナイトノンストップDJスタイルで、実は本編よりこっちのほうがおもしろかったりする。
なんか、駆け引きとか同調みたいな空気が自然と生まれて、回し甲斐があるというか。
ほんで、メタラーさんたちの気遣いや譲り合いの精神なども見え隠れして、なんかめっちゃええ雰囲気になるという。

こんなかんじ。



メタルオールナイトで燃え尽きた人。



まぁこんなコーナーが実現するのも、この店のママの寛大さがあってこそなんすよね。
つか、やりたい放題してしまって迷惑かけてたかもしれません。
ごめんしゃーーいっ!

そして、ありがとう!!


Y&Tのあの名曲を聴いてから、私は店を後にした。(針の位置で何の曲かだいたいわかりますよね?)



今日の1曲:『Dig A Hole』 / Raging Slab
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ケイオスDJ

2014年12月04日 | DJはじめました。
先週の土曜日も、先月ハロウィンパーティでDJ参加した例のロックバーにて周年パーティが催されるということで、特にDJイベントをするというアナウンスもなかったにも関わらず、仕事終わってから東大阪へと赴いた。

おそるおそる店のドアを開けると、店内では懐メロ歌謡で盛り上がっており、なにやら80年代昭和歌謡大会みたいな様相を呈していたので、一瞬来たことを心から後悔した。
しかし、ママに強引に中央のカウンター席に座るよう促され、いきなりテキーラをつきだされる。

私の座った席には、吉田栄作のセクシープロマイドが飾られてあった。ウウウ・・・


店のDJ席には顔見知りのメタルDJさんが陣取っており、この日はやっぱDJ大会ってわけではなく、どうやらメタルDJさんがママからとりあえずBGMを任されたらしく、今回は昭和歌謡をテーマに設定しているようでiPodにふんだんに詰め込んだ己の青春歌謡ナンバーを気の向くまま好き放題流している様子だった。まさにヤツの独壇場であった。
私の場合、一応80~90年代は思春期真っ只中だったが、歌謡曲、邦楽の類はほとんどスルーしてたため、この辺のナンバーかけられても全然ノスタルジーを感じられないのはどうしようもない。
周りには知り合いもおらんし、このいかんともしがたい状況のまま終電時間までガマンしなければならないのかと、半ばヤケ気味に目の前のテキーラをグっとあおってぶっ倒れそうになった。

すると、ママが気を利かせてくれたのか、「シャブくんも(ここでは“シャブ=ニグラス”というアンホーリーネームで通っている)CD持ってきてんのやったら、後でDJやりいな」と救いの言葉を投げかけて下さり、そのとき跳び上がらんばかりに歓喜した(ただし、あくまで平静を装って)のは言うまでもない。

周年イベントということで、電気グルーヴの「Happy Birthday」を一発目にもってくることは心に決めていたので、その流れで今回は打ち込み括りということで以下のようなセットリストとなった。

1.「Happy Birthday」/ 電気グルーヴ
2.「Don't Stop The Music feat.森高千里」/ tofubeats
3.「N.W.O.」/ MINISTRY
4.「NIGHT FLYGHT」/ Perfume
5.「One Man Army」/ PRODIGY & TOM MORELLO
6.「FREE SATPAL RAM」/ ASIAN DUB FOUNDATION
7.「Sugarless Girl」/ capsule


その後のBGMも任されることになって、DJ用の30分枠のCDしか持ってきておらず、急遽i-phoneにラインを切り替えてのセレクトとなったが、容量的に普段自分が聴く用のアルバム(癒し系とか暗黒神話系)しか入ってないためここからパーティ用の楽曲を選ぶのはかなり困難を要した。
それでも、ビースティの「SABOTAGE」やドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」(とにかく有名なやつ)、いっぱいいっぱいになってヤケクソでクリムゾンの「21世紀の精神異常者」。


今回流した中で一番反響があって、私自身も自信を持ってセレクトしたのがこれ。

The Prodigy & Tom Morello - One Man Army


この曲は、サントラ『SPAWN THE ALBUM』に収録されているプロディジーと元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレロとのコラボナンバー。
リアムの打ち込むぶっといビートに、トムの「BULLS ON PARADE」イントロを彷彿とさせるトリッキーなギターフレーズが切り込むこの絶妙な名コラボはカッコいい以外の何物でもない。
このコラボは、フジロック97年のレイジのライブステージにプロディジーの面々が飛び入り参加したあの嵐の中の伝説のパフォーマンスを思い起こさせる。

このサントラ自体、ハード&ラウド系のバンドとテクノ/ドラム&ベースなアーティストとのコラボレートを趣旨とした企画アルバムで、他にマリリン・マンソン&スニーカー・ピンプス、メタリカ&DJスプーキー、ヘンリー・ロリンズ&ゴールディー、スレイヤー&アタリ・ティーンエイジ・ライオットなど、錚々たるコラボアーティストが名を連ねているが、正直出来が良いのはプロディジー&トムのと、マリリン・マンソンのくらい。
実際劇中で使用されてるのもこの2曲くらいだったと思う。




『スポーン』は、アメコミ作家トッド・マクファーレンが生み出した人気アメコミキャラのひとつであるが、まぁアメリカ版デビルマンといったところだろうか。
1997年に実写映画化されており、若気の至りか当時このスポーンにいたく入れ込んでて、もちろん映画も劇場に見に行った。
当時としてはCGがかなりクオリティが高く、オープニングからなかなか凝った作りで、特にスポーンが深紅の巨大なマントをヌラヌラとはためかせるシーンは実に見応えがあった。

Spawn 1997 Movie Trailer


ただ、制作費をかけた割には興行成績が芳しくなかったのだろう。その後、続編が作られることはなかった。
確かにダークヒーローすぎて内容が暗すぎたのかもしれない。
今だったら、クリストファー・ノーラン監督あたりがメガホンとったら、いい感じのものが撮れるのではないかと思うのだが。


敵キャラのクラウンが大のお気に入りでフィギアも持ってる。


クラウンがバイオレーターというクリーチャーに変化するシーンもよかったなぁ。

もうすぐクリスマスということで。


今日の1曲:『One Man Army』/ PRODIGY & TOM MORELLO
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バケツ仮面の孤独

2014年10月27日 | DJはじめました。
今年初めて、1、2回寄っただけの東大阪は瓢箪山のロックバーで、有り難くもDJイベントに参加させてもらった。
ただ、今回は季節がら、ハロウィンパーティということで、人生初の仮装というプレッシャーに見舞われた。

んで、低予算でできる仮装キャラで、はじめふと思いついたのがデストラクションの「Release From Agony」ジャケのバケモノ。
で、試しにちょっとやってみたんだが、前が見えなくなるので即却下。




今回のDJイベントは、東京から来阪してくるというどっかのメロスピバンドのメンバーらが中心となって回すということを参加表明後に聞かされ、こらもう全然相手にされず、完全にアウェイになるのは目に見えていたので、ここはもう見た目のインパクトで勝負だとキモに命じた。
そして、おあつらえ向きのキャラを思いついて、思わずニンマリしてしまった。
それから、Amazonやら、ドンキやら、ワークマンを巡って、本番まで着々と準備を進めていったのであった。

本番当日。
問題は、どこでどのタイミングで仮装姿に着替えるかだった。店に着いてからオッチラオッチラ着替えるなんてブサイクなことだけはしたくなかった。
すぐ近くのマクドの便所ってのが有力候補だったが、その日は客が多くよーそこでは着替えられんかった。
それに今回の仮装キャラだと、マクドにケンカ売っとんのかと傷害事件にまで発展しかねなかったからだ。

手提げ袋の中身がこれらのものだと周囲にバレたらそれこそ身の破滅だと、電車の中でもヒヤヒヤものだった。


結局マクドを出てバーが入居しているアパートビルの3階でいそいそと着替えて店へと赴いた。
案の定、バーのママにはかなりウケた。
まぁ彼女がバケットヘッド好きなのは、リサーチ済みだったのだ。
しかし、他のギャラリーにはけっこうキョトンがられて、バケットの知名度って日本ではそれほどでもないんだなと少し悲しかった。
元ガンズなのに・・・・
ヘタしらたら、ただの変質者に写っていただけなのかもしれない。




DJの順番は特に決まってなくて、来たもんからみたいな感じでいきなしトップバッターに指名されてしまった。
まぁ仕方がない。イチゲンさんもいいところの俺だから。

今回のはいつものメタルDJイベントとは違ってオールジャンルOKで、私もそういうDJがしたかったので今回のDJイベントに参加させてもらったワケなんだが、それこそどういったのを流せばよいか見当もつかないのだが、まぁ万聖節前夜っぽいので自分の好きなんを思いついたまま流すって感じでセットを組んでみた。


1.「GIANT ROBOT」/ BUCKETHEAD
2.「ELEPHANT TALK」/ King Crimson
3.「モスラ」/ 人間椅子
4.「Take off~love the world」 / Perfume
5.「VINNIE」/ Screaming Headless Torsos
6.「ファッションモンスター」/ きゃりーぱみゅぱみゅ
7.「Starlight」/ HELLOWEEN


まぁ1曲目をオープニングテーマにもってきた真意はギャラリーにはわかってもらえなかったろうな。
クリムゾンも人間椅子もどちらかというと一般的でないものを流してしまい、ここでも己の捻くれた根性が出てしまったなと。
PerfumeはもうDJ大会で流すのが夢で、でも実はバッキバキの「Night Flight」を用意してたのが、DJマシーンが調子悪くてなんかCDの頭から再生しだしやがって、仕方なく「love the world」のまったりナンバーをそのまま流して大変不本意な結果に終わった。
続いてヤスタカもので、ハロウィンパーティにこれほど相応しいナンバーもないんではないかというきゃりーの曲では何人かの女子が反応を示してくれて、やっぱ普段のメタルDJイベントでは味わえない手応えを感じれたのはよかった。



ラストナンバーはちょっと俺らしくなくて失敗したなと。これはベタすぎた。ハロウィンとかいう西洋の風習に媚びてしまった。大いに反省している。
しかも、次のDJのヤツがトップに同じ曲のマイケル・キスクヴァージョンをかましよって(なんだよ、カイ派の俺に対する当てつけかよ)、ますますいたたまれない気分に陥った。




その後は、想定していた以上のアウェイ感が私を待ち受けていた。

「DJやってるシーンを何枚か撮って」とママにカメラを渡していたのだが、なんと2枚しか撮ってくれてなくて(しかも1枚はピンボケ)、なんか東京から来店したメロスピバンドのメンバーらの写真を俺のカメラで3枚も撮っていたことが後でわかって愕然となった(オマケにこいつら仮装もしとらん)。
もちろん3枚ともその場でゴミ箱行きですよ。まぁ、それほど馴染みでない客の扱いなんてこんなもんですわ。


そして、トイレでむなしく自撮りさ。
これがけっこういい感じのベストショットとなった。



しかし、オールジャンルイベントという形式ではあったが、結局普段のメタルJDイベントとさして変わらない内容だったように思う。
客層が若いのか、メタルコア系の王道メタルカヴァー、メロスピ、アイドル、アニソン、アニメタルとかその辺ですわ。
BABYMETAL、ホルモンとか、そういうのが持てはやされる現代の風潮を切実に感じたな。

それに、今回はもう店に入り切らないくらいの客で溢れかえっており、それもことごとくみんな知り合いらしくって、もう疎外感地獄ですよ。
顔見知りも何人かいたけど、バケットのカッコしてるもんだから気づいてもらえるのに難儀した。まぁこの人らとてそれほど親しいってワケじゃないし。
だから仮面も外せず(飲み物は持参のストローで吸引した)息苦しく蒸れる一方であった。
でも、その時の孤立感は、ちょうど扮装してたバケットの黙して語らないキャラにピッタリだと思った。




勝手に写り込んでやった写真を勝手に拾ってきたもの。この人たち誰も知らない。


この中に嬢メタル特集号の『METALLION』に載ったバンドのメンバーが紛れていたことが後に判明。


今日の1曲:『GIANT ROBO』/ BUCKETHEAD
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Stop Smoking or Die

2012年02月06日 | DJはじめました。
今月も大阪梅田いきつけのミュージック・バーでのDJ大会に参加して参りました。
今回は早めの出番だったので、イベント開始時から店にいなければということで早めに大阪に赴きました。

大阪駅は最近すっかりリニューアルされていて、ただえさえいつ来ても迷ってしまうのに、さらにわけわからんことになっていた。

大阪わかんない。



ちょっくら聞きてぇんだが、あの二又のでっけぇ鏡みてぇなビルにはこっからどうやっていけばいいんだべが?


別の参加者の人と開店1時間前に新梅田食堂街のマクドで待ち合わせしていたのだが、選曲に難航してて30分ほど遅れるとのメールがきたので、ひとりクソまずいラスベガスバーガーを貪りながら待機していた。
ここまではよい。
ようやく彼が到着し、一緒にバーガーを食しながら会話を楽しんでいたのだが、
彼がバーガー食い終わるやいなやすっくと立ち上がり「ちょっとタバコ吸いたいんで、もうバーにいきませんか?」とぬかすではないか。
えっ?と思いながらも、うながされるまま店を後にしたのだが、後で考えると「遅刻してきたくせに、なんでこいつの喫煙願望を満たすためにこっちが合わさんといかんのや?俺とふたりきりでいる時間が耐えられなかったにしても、あまりにも失礼やないか?」と、だんだん腹が立ってきた。
1時間くらいタバコ吸えない状態に耐えられんのやったら、もうタバコをやめろといいたい。
健康のために言っているのではなく、付き合わされるこっちが迷惑千万だからだ。

とまぁ、しょーもない愚痴はこれくらいにして今回かけた曲のセットリストです。


1.New Song / NUCLEAR ASSAULT
2.Panama / VAN HALEN
3.Black Future / VEKTOR
4.月に吠える / OZZY OSBOURNE
5.Can't Break My Without You / DOOM
6.Revolucion / BRUJERIA
7.ロック魂 / AC/DC


一発目はガツーン!とかましたくてニュークリアの定番曲をかけたのだが、カウンターに座っていたDJ参加者の兄ちゃんが「ウオオーー!!」と歓喜の雄叫びをあげたのかと思いきや、思いっきり彼の一発目の予定曲と被っていたらしく「まさかこの曲が被るなんて~」とひどく嘆いていらっしゃった。
気の毒なことをしたと思ったが、いや、来日間近なんだし、スラッシュフリークスの間では鉄板曲だし、このオレ様が先にDJをやるんだぜーい。可能性は十分に考えられたはずだ。

今回は出番がはじめの方だったので、どーせギャラリーも少ないから盛り上がらんだろうと遠慮無用とばかりに、“有名なのに認知度がなく、ジャパメタだけどメタルという概念を遥かに超越した存在”DOOMの超アヴァンギャルドなナンバーをかましてやったぜ!ヘッヘッヘッヘ・・・・
諸田コウの変則的フレットレスベースはやはりたまらんな~、ん?悦に浸ってるのは俺だけか・・・こんチクショウ。
アクセントとして、メキシコの刑務所から脱走してきたという残虐覆面集団ブルへリアをはさんでみたりもした。

オジーの“月に吠える”をかけた時、カウンター席の後ろから「ばかだも~ん!」と叫んでくれた兄ちゃんがいたのだが、なんだかこっちが少し恥ずかしい気分になった。


P.S.
イベント終了後、イタリアのメタルバンド、スカイラークのメンバーが来店(てかまだ日本にいたのかよ!)。
つきあいのいい人たちだなと思ってたら、今度のライブの告知をしにきただけだった。
このちゃっかりものの親日メロスピ野郎!!



今日の1曲:『Revolucion』/ BRUJERIA
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BIG BIRD

2011年10月04日 | DJはじめました。
恒例の大阪ミュージックバーでの素人メタルDJイベント、またしても出演させてもらいやした。
しかも今回は大トリ。別に人気DJだからというわけではなく、もう3回目の出演なので番が回ってきたという感じ。
気軽にやればいいイベントなのに、そりゃトリともなると気が重かったですよ。
自分の好きなのかけたい!聴いてほしい!でも最後ドゥームメタルでも聴いた後のように盛り下がって終わるのもなぁ~って、結構悩みましたよ。


今回の私のセットリストはこんな感じ。
ご覧の通り、なんのテーマも一貫性もございません。


1.DESTRUCTION / Beyond Eternity ~ Release From Agony

2.M.S.G. / Cry For The Nation

3.ARTILLERY / Rise Above It All

4.EXTREME / Hip Today

5.TERRORIZER / 蘇る死体

6.TROUBLE / Hello Strawberry Skis

7.PRETTY MAIDS / Future World

(義理の)アンコール

8.ANGEL WITCH / エンジェル・ウィッチのテーマ


あ、どっちがバンド名か曲名かわかりますよね?だいたい。
知ってるバンド名あったらそうですわ。


いきなりジャーマンスラッシュだからやっぱり誰も食いつかないですよ。
スラッシュファンの間じゃ、超名曲なんだけどね。
M.S.G.はかけててなんか自分自身に響いてくるもんがあった。店内の大音響でマイケルの泣きのギターはやっぱ最高だなと改めて思た。神ジャケリマスターだしね。
先週買ったばっかのARTILLERYはみなさん結構興味津々なご様子。だったと思う。

中盤は、EXTREMの最も評判の悪かった4thアルバムの曲をチョイスしたり、知る人ぞ知るのTROUBLEとかかけたりと相変わらず無謀なセレクトをして、店内を微妙な空気にさせてた。
でも、ラストは勝負!!ってことで、デンマークのメタルバンドPRETTY MAIDSのあの名曲を流したところ、イントロの部分でカウンターに座ってたお兄さんに「あ!これは!!」な反応をいただき、私としては大満足だった。
今思うと、私のセレクションはイントロを聴いて「コレキター!」な曲ではなく、「あれ?このイントロなんだっけ?」な、忘れかけていたあの名曲的な感じを狙っていたのかもしれない。
心が折れそうになりながらも、決してポリシーを捻じ曲げないギリギリ状態での皿回しは、一種の苦行にも似た感覚であった。
俺なんでこんなことやってんだ?虚栄心からか?淋しいからか?

とかいいつつ、アンコール曲は安全策としてちゃっかり用意していたANGEL WITCHの誰もが盛り上がれる鉄板曲を流してしまってるとんだ迎合野郎である。
手拍子、大合唱の大盛り上がりの中、無事トリを務め切ることができました。

いや、みんなが盛り上がってくれるとやっぱり嬉しいもんですね。


で、恒例化しつつあるアフターの裏DJ大会でありますが、まぁ前回と違い、今回は自分で家から持ってきたCDからのチョイスが大半だったので、やっぱりどうしても各々の自己主張が出てしまいがちで、やや混沌とした感じだった。
それでも定番曲を流しつつ、普段バーでかからんような様々なタイプのHM/HRが飛び出して、これはこれでおもろかった。

カトマンドゥとかかかった時はマジでビックラこいた。




今日の1曲:『FUTURE WORLD』/ PRETTY MAIDS
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メタル軍団

2011年08月08日 | DJはじめました。
性懲りもなく、大阪市北区のミュージック・バーでメタルDJイベントに参加してまいりやした。
今回は「浴衣Day」と称して、甚平・浴衣で来店の方にはステキな特典があるっつー宣伝もあったので、浴衣姿の女性もちらほらと。
私は見ての通りいつものスラッシュTでやんす。甚平などもっとりゃせん。


今回はいつもよりDJ参加者が3人ほど増員されていて、持ち時間が10分ほど削られたのでバランス的に選曲が難しくかなり迷ってしまった。


とりあえず今回のセットリストですわ。
見ての通り、夏をイメージしたセレクションとなっております。


1.HIROSHIMA / GARY MOORE
2.SHELLSHOCK / ONSLAUGHT
3.CATCH YOUR TRAIN / SCORPIONS
4.BLADES FOR BAAL / MORBID ANGEL
5.楽しい夏休み / 人間椅子
6.LIVE WIRE / MOTLEY CRUE


どうせアルカトラスの“ヒロシマ・モナルーム”は誰かかけるやろうと思って、どや!とばかりにゲイリー・ムーアの『DIRTY FINGER』からこの名曲を一発目に選んだのだが、ギャラリーの反応は0に近かった。
私的にはサビの部分で「ヒーロッシマ~~♪」の大合唱が起こるところを想像していたのだが。
ひょっとしてみんなこの曲知らんのか?実はそれほど有名な曲じゃない?
3曲目は実はIT BITESを予定していたのだが、ちょっと一発目の皆の反応をみてなんとなく躊躇いが生じ、急遽スコピーの無難な名曲をチョイス。ただ、これも反応はイマイチ。ちょっと古すぎたか・・・
で、意外とウケたのが(まぁこっちもウケ狙いだったんだが)人間椅子。ギャラリーから「これ誰?!」って声が沸き起こって、さっきまでヘコみ気味だった私もすかさずマイクを手に取り「人間椅子(に決まっとるだろうが!!←心の声)DEATH!来週大阪でライブあります。」とひとことコメント。

他のDJさんはというと、なんつーか、前回参加した時よりもより一層自由度が増していた感があった。
えんえん誰も知らんようなゴア・グラインドかけるマニアとか、ブラックメタルオンリーの死体大好き黒メタ嬢とか、北欧系ばっかかけるメロスピピロピロエアギタ野郎とか。
中にはもうイベントの趣旨無視で、メタルにいささかも絡んでないデジロックとか、歌謡曲風のけったいな音源ばっかかける人もいたなー、どついたろかと思った。
そんなんやったら俺もパフュームかけるわい!
いや、いくらママの人がいいからって最低限のルールは守らんかい。


今回は、DJに水商売の人が2人ほど加わったことにより、なんかバカ騒ぎ感がきつかったな。
バブル期のマハラジャの雰囲気に近いものがあって正直ゲンナリした。

ただ、DJイベント終了後人がスーっとひいた後に、最後にDJのトリを務めてた兄ちゃんと“絶対盛り上がれる定番メタルナンバー大会”みたいなのが始まって(なんか自然とそういう流れになった)、店のDJマシーンを貸しきって2人して交代交代でかけまくったのはすごく楽しかった。
お互い「おっ、オマエさん今度はそうきたか!じゃあ、私めは・・・」みたいなかけ引きというか、バトル感がすごくよかった。

そして大阪の真夏の夜は明けていったのであった。



今日の1曲:『楽しい夏休み』/ 人間椅子
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デビュー+1

2011年02月07日 | DJはじめました。
昨晩、人生初のDJ、いわゆる“皿回し”を体験してきやした。
DJあましんデビュー!!なんてな。

デカいフロアで大勢の客を前にヘッドホン片手にチェケラー!みたいな豪勢なものではなく、大阪梅田のミュージックバーの狭い空間でのメタルDJイベントに参加させてもらっただけなんですがね。
ただメタル好きの素人DJが集まって、自分の好きなメタルナンバーを黙々と流し続けるだけという、すこぶる地味なイベントでございます。
DJ除いてギャラリーはまぁざっと10人程度だったかな。
その場を盛り上げるというより、ホンマに各DJの自己満足以外のなにものでもないイベント。



ひとりあたりの持ち時間が35分なので、まぁ7~8曲程度。
前日に何回もイメージトレーニングして、「マニアックなのもいいけどやっぱ所々メタル定番曲も入れとかないとね、ただし自分が許せる範囲内で」などと選曲に頭をひねくったり(これは人に捧げる用のオススメテープを編集する時の感覚によく似ている)、トラックボリュームのギャップやトータルタイムなどもきっちり計ったりして、万全の体勢で会場入りしたのだが、他のDJさんの選曲は、まーけっこう好き勝手し放題で、ラモーンズとかパンクばっかかける人や、袋いっぱいに30枚くらいCDを持参してきてその場で選曲したりとか、バンドマンの人なんかライブで対バンした日本の誰も知らんインディーバンドの曲ばっかかけたりしてた。
「うわ~~、自由やなーっ」て唖然としてもーた。
ヘタしたら私が一番普通の選曲だったかもしれん。


今回のセットリストはこんな感じでした。

1.「FROM THE MOON」/ Y&T
2.「SYMBOLIC」/ DEATH
3.「OVER MY HEAD」/ KING'S X
4.「THE 7TH OF NEVER」/ CHASTAIN
5.「EDGE OF DEATH」/ DONPHEEBIN
6.「HOUSE OF 1000 PLEASURES」/ E・Z・O
7.「D.O.A.」/ CORONER
8.「WELCOME TO THE JUNGLE」/ GUNS'N'ROSES

21世紀の音源皆無といった感じですが、自分的にはそこそこわかりやすいものを選曲したつもりでございます。
でも結局反応がよかったのはY&Tとガンズぐらいでしたね。
トップナンバーは故フィル・ケネモア氏の追悼の意を込めて。
映画『極悪レミー』を観たばっかだったので、ラストは「OVERKILL」でしめる予定だったが、最初のDJさんが「IRON FIST」をかけはったので急遽ガンズに変更。
タイのスラッシュバンドDONPHEEBINはウケ狙いだったが、それほどの反応は得られず。
DJし終わってからメタルオタクみたいな人に「CHASTAINは何枚目のアルバムですか?」とか、黒装束の若いブラックメタル嬢から「DEATHがメチャメチャカッコよかったです」などとそれなりの反応は得られたので、今回のセレクトはまぁそこそこイケてたんじゃないかと自負しております。

今回DJやってみて何が辛かったかというと、次の曲のスタンバイが整った後の待機している時間でしたかねー

やっぱ俺、DJ向いてないかも・・・


余談ですが、DJイベントが終了して客足も引いたということで、ママに持参していた人間椅子のライブDVDを流してもらったところ、隣の隣に座っていた普通そうなネエちゃんが実は筋金入りの椅子ファンであったことが発覚し、DJやってる時よりも盛り上がってしまった。
そしてこのネエちゃんはやっぱり普通ではなかった。



楽天の田尾元監督の嫁さんが運営しているメタルバンド・MADAM REYの曲“Regrettable-Time”のPVの中で、ジェットフィンガー横関敦氏が実際使用していたラメギター。
店にデーン!と飾ってあります。



今日の1曲:『Regrettable-Time featuring YOKOZEKI-GTR』/ MADAM REY
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