AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

SUMMER ’17

2017年08月16日 | 名所ガイド、巡礼記
今年の盆休みは、昨年から導入された“山の日”とやらが上手い具合にかみ合って、6連休という今までにないロング休暇(毎年だいたい3連休)と相成って、非常に余裕を持ったヴァケイションプランが立てられ、休み1日目は散髪&近所のブックオフ巡り、そして2日目を墓参りに当てることができた。


世間のほとんどがすでに帰省が完了しているらしく、道も空いていて東山通りまではスイスイ行くことができた。
五条らへんからは例年通り、ウンザリするほどのダダ込みである。


お供えの仏花は、前日散髪の帰りイオンに寄って適当にみつくろったもの。
オレンジの提灯型の実が色鮮やかな鬼灯(ホオズキ)がいいなと思ってこいつを選んだのであるが、これよう見たら、造花やんけ!



お次は恒例コースの霊山観音。

相変わらず、いい顔してる。



兄貴の供養後、高台寺の境内のいちびったカフェでいちびったランチを召す。
味も値段もなかなかいちびっていた。



駐車無料限度時間も迫っていたので、メシ食ったら即退散しようと思っていたのだが、カフェのとなりの利生堂という所で、『涅槃壁画』とかいうものが無料公開されてるとの看板が目に入った。
ご存じ私は無料には滅法弱い。



まず入口には木彫りの見事な仏伝図のレリーフが。シャカムニーーーッ!!



オオっ!!絢爛豪華!!
この涅槃図、650年前の南北朝時代に描かれた八相涅槃図とのこと。



つかここの御堂、めっちゃ涼しくって座るところもあってかなり霊妙でご機嫌な空間。
ほとんどの人が観覧というより涼んで休憩してるって感じ。




羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶・・・・ああ、煩悩が頭の中から取り払われていく・・・
(写真撮りまくってるけど)




天空から「カモン!カンノン!」と、黄泉の国の使者からの誘いの声が聞こえてくるようだ。



ああ、空調からも「カモン!カンノン!」という、誘いの声が・・・・・



いやー、駐車料金発生してもーたけど、思いがけずいいもん見れたな。
また涼みにこよう。


今日の1曲:『人々の嘆き』/ King Crimson
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炎症性腸疾患、経腸成分栄養剤(1-1)散による療法

2017年08月14日 | 晒しな!日記
4月の始め頃から腹部に今までにない激痛を感じ始め、10年以上も病院に世話になってなかった私もさすがに「これはヤバいな」と、近所の大病院にかけこんだ。
最初診てもらった初老の内科の医者は私から症状を聞いて、「なんやろなぁ~~??」と、首をかしげながらもとりあえずビオフェルミンを2週間分処方した。

それからも、腹の痛みは一向に治まる気配はなく、屈辱的な内視鏡大腸検査に、エズきまくった胃カメラも飲んだ。
それでも相変わらず、内科の医者は「なんやろなぁ~~??」と首をかしげつつビオフェルミンを処方するばかりであった。

その医者もついにサジを投げ、水曜にしか病院に出勤しないという消化器の権威ある外科の医師にバトンタッチすることとなった。
その先生は、最初の内科医とは見るからにレベルの違いが見てとれた。
そして私からひと通りの症状を聞き、触診してすぐにこう診断を下した。


私は「クローン病」であると・・・・


クローン病てなんや?!


私は「クローン病」と聞いて、手塚治虫の『火の鳥』の生命編しか思い浮かばなかった。



で、クローン病とは・・・・

大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす原因不明の病気をまとめて「炎症性腸疾患」と呼び、クローン病もこの炎症性腸疾患のひとつとされる。
1932年、マウントサイナイ病院の内科医ブリル・バーナード・クローンらにより「限局性回腸炎」として初めて報告された。

Dr. Burrill Bernard Crohn



まぁ他に症例を見ない病気らしく、国から「難病」指定を受けていることからも、なかなかやっかいで珍しい病気であることが窺い知れるであろう。
通常は身体を防御するために機能している免疫に異常をきたすことで、この病気が生じると考えられている。
例えば、健康な人の場合、食事を摂ったらその食物は栄養となって体内に入っていくが、クローン病に犯されていると、その摂り入れた一部の食物(タンパク質)をなんでか異物と勘違いしよるらしいのだ。そして免疫生体物質ども(TNF-α)がそれを攻撃することによって炎症を引き起こすという。
私の場合、小腸に炎症が生じ、それによって小腸の管が「狭窄(狭くなる)」という合併症を起こしているという類のものらしい。


で、この病気、今のところ完治させる治療法はないとのこと。
現在は無事退院して腸の炎症も治まり「寛解期」という安定した時期に入っているが、また食生活が乱れたり、ストレスなどをため込むと、TNF-αが活発化し出し、再熱するという。そして再び入院&絶食するハメとなる。
なので、「寛解導入療法」と「寛解維持療法」という二療法によって、できるだけ病状を抑えるしかないという。


ま、食事療法、栄養療法、薬物療法で一生やりすごすしかないと。
つまり、私の今までの不摂生な食生活を大いに脅かす病気ってことなんですわ。


食事療法として、食物繊維の多いものはなるべく避けなければならない。
ごぼう、たけのこ、レンコン、セロリ、コンニャク、茸類・・・・
私の大好きな蒟蒻畑ももちろんダメなんだろうな。
またしても、私の快適なマンナンライフが奪われてしまった・・・・

麺類でいいのはうどんくらい。そばもあかんし、カップラーメンなどもってのほかみたい。




入院前、スーパーで買い込んでたこいつらはいったいどうしたらいいんだ?



最近は、朝昼晩と主食はほぼお粥である。
退院後五日間なんて、おも湯のみでっせ。

おも湯とは、お粥の水分だけのやつである。
こいつを飲み干した後は、ひもじさしか残らない。



まぁでも、クローン病になって、なにも辛いことばかりではない。

そう、エレンタールとの出会いである。


エレンタール(配合内用剤)とは、成分栄養剤の一種で、食事制限で不足しがちな栄養分をこいつで補うってわけである。
退院2週間前などは、こいつを一日6袋分摂取するのみの食生活であったが、それによって点滴がとれ、やっと味のあるものを口に入れらる喜びで毎日グビグビやっていた。
けっこう苦手な人もいるようであるが、私は水泳部時代、顧問に「おまえは浮力となる脂肪が足りない」といって毎朝プロテインを強制的に飲まさされた時期があって粉モンには免疫がついているのか、けっこういける口だった。
もちろんエレンタールをそのまま飲むってのはまず無理で、フレーバーという味付け粉末を混ぜ込ませることによって飲みやすくするのである。
ヨーグルト味、パイナップル味、グレープフルーツ味、オレンジ味、さっぱり梅味、コーヒー味、マンゴー味、トマト味と色々な味があって、入院中ほとんど試してみたが、コーヒーとトマト味以外はいけた。


エレンタールは、クローン病を患っている者しか与えられない特別な飲み物である。

「いやぁ~、エレンタールの味を知らないなんて、人生損してますねぇ。」

なんて、今度酒場とかで妙に勝ち誇っている飲んだくれ野郎に言ってやろうかと思う。

NO ELENTAL NO LIFE.


今日の1曲:『腐ったはらわた』/ CARCASS
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