AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ニアミス

2009年07月27日 | まったり邦楽
Perfumeの最新作「⊿」のジャケットを見て、私はハッと目を疑ってしまった!
「なぁ~に~!?やっちまったなぁ~!」って、思わず軽薄な流行フレーズを口にしたくらいだ。

しかしここまで堂々とパクッてもええのか?
うん、プログレポップファン、いや、ロックファンの方ならすでにお気づきのことかと思う。

新生IT BITESのプロモーション写真とメチャメチャかぶってるやんけ~~~!!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


IT BITESの来日公演がたしか7月4日で、その4日後にこのアルバムが発売されている。
この微妙にズラしたようなタイミングはもはや確信犯であると言われても仕方がないぞ!

とまぁ、こういうこと騒ぐ輩がたまにいるんだよね~
しかし、やれ誰ゆかが熱愛発覚だの、やれえーちゃんがシャバダバベイビーだの。
いっつも気持ち悪いな~って思うのが芸能レポーターのあの常軌を逸した異常な盛り上がり。
芸能人の他愛のない一挙一動に過敏に反応して、あーだこーだと必死にはしゃぎたててはるのを見てると時折哀れみさえ感じます。
まぁ食っていくためにやってはるんやろうけど、ほっといたれよ!ってな話なんですわ。

ただ、今回のPerfumeの最新作ははしゃがずにはいられないほどにデキがいい!!
とにかく下らないゴシップネタに食いついてはネットでピーチクパーチクはやしたててる気色の悪い連中向けの音楽でないことは確かだ。

前作「GAME」ほどの衝撃やバキバキ感はないんだけど、今作は全編に渡って洗練されたクールなサウンド作りで統一感があり、本格的な1枚のテクノ作品を強く意識した中田ヤスタカ氏の意気込みが窺える。
間隔なしで連続する#1“Take off”~#2”love the world ”、そして#9“The best thing”~#10.“Speed of Sound ”の繋ぎ技の絶妙さなど、正にクラブDJ仕込みのサウンドクリエイターヤスタカ氏の面目躍如といったところか。
“edge”の8分にも渡る長尺なトランスMIXもエレカッコいいし、YMOを髣髴とさせるシンセ音がユニークな“NIGHT FLIGHT”も抜群のテクノポップ感がある。
もはやヤスタカ氏本業のcapsuleとの境界線がなくなった感もあるが、いずれの曲も娘3人の無機質でキュートな歌がチャームポイントとなっていて、やはりPerfumeの楽曲ならではのポップな耳当たりの良さがある。
私が苦手としていたキャピキャピとした部分もゴッソリそぎおとされ、なによりもアルバムを最期まで聴いていられるってゆーのがグーやね。



今日の1曲:『NIGHT FLIGHT』/ Perfume
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BAKA

2009年07月20日 | やっぱりメタル!!
スラッシュフリークスの間では今なお伝説として語り継がれているジャーマンスラッシュバンド、ASSASSINのCDをやっとこさ入手。
テイチクおなじみカップリングシリーズ1st『THE UPCOMING TERROR』+2nd『NTERSTELLA EXPERIENCE』だが、ヤフオクなどでも終了間際には必ずオッズがドンと跳ね上がる人気商品なのです。
それを今回ほぼ定価料金で落とせたのはとてもラッキーでした。

ASSASSINは1986年にメジャーデビューし、わずか2枚のアルバムをリリースして88年に会社から契約切られて解散するというウスバカゲロウのようなバンドでした。
中学時代のスラッシュ仲間の間でもよく話題にのぼっていて、私も自分のあだ名(アマシン)と響きが似ていたこともあって、昔から親近感を持ってたバンドでありました。

1st『THE UPCOMING TERROR』はとにかくもうスラッシュしたくて楽器始めましたーみたいな、メンバー達のシャニムニ感が炸裂しております。
ジョリジョリしたギター、もたつきこもりまくりのボコボコドラム、たまに歌詞カード見ながら歌っとんのか?っていうくらい棒読みになるヘタっぴなヤケクソヴォーカルと、もうどうしようないB級ジャーマンスラッシュの典型的スタイルを地でいってます。
まぁ初期トリオ時代のDESTRUCTIONに近いものがありますね。
うん、だからモロ私好み。


2nd『INTERSTELLA EXPERIENCE』に入ると、見違えるほど演奏力がレベルアップしております。どうやらまともに演奏できるドラマーとベーシスト獲得に成功したらしい。
サウンドプロダクションも向上し、特にザクザクとソリッドに畳み掛けるギターリフ、マトモに弾けるようになったギターソロの発達が目覚しい。現代でも十分に通用する内容だと思います。
そして実はANTHRAXよりも先に実践していたベンチャーズのスラッシュカヴァー“PIPELINE”は、ANTHRAXのよりもメタリックなヒネリが利いていてカッコいいです。
ただ、私はどっちかといったら1stのばかばかしいチープなサウンドの方が好みなんですけどね。


あと傑作なのが、“BAKA”っていう日本語タイトルの曲がある。

これは日本大好きで有名なボーカルのローベルト氏が命名したのだと思われます。
彼の日本好きは、バンド解散後に地元のジャパン・センター内の会社に就職したということでも窺い知ることができます。
日本のスラッシュメタルバンドCASBAHとの交流もあったみたいですよ。


それにしてもバカはないやろ、バカは。
サビのコーラス部分でみんなして「BAKA!!」って叫んでるの聴いた時は腹がよじれた。

邦題をみてみると“バカ(馬鹿)”って表記されている。
なんでカッコ書きで漢字補足する必要がある?



2ndジャケットのエルム街のフレディの出来損ないみたいなバケモン画もBAKAっぽいが、手のところよくみたら指人形みたいにメンバーの顔がくっついてるっていう構図もBAKA!


メンバーは海外のジャンクフード(お菓子)が大好きみたいで、“JUNK FOOD”って曲の歌詞の中の「キットカットはイギリスのワッフルスナック、31はアメリカのアイスクリーム、ミロは日本のパワードリンクなんだぜぃ!」っていう小学校低学年が考え付きそうな無邪気な歌詞内容もほんとBAKA!
CMに起用してもらえるとでも思ってたのかな?

とにかくBAKA!



今日の1曲:『BAKA』/ ASSASSIN
コメント (6)
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これでいいのか?

2009年07月16日 | まったり邦楽
そういや筋少OTODAMAにも出演決定してたんですね。
2年前のOTODAMA観に行った時に、まさか初期筋少の看板プレイヤーだったエディこと三柴理氏がサポートで弾いてるって知らなくて彼が登場した時はマジ感涙モノだった。

その後、すでに映像化してたライヴDVD「THE・仲直り!復活!筋肉少女帯」を即購入したんだけど、これは2006年12月28日東京中野サンプラザで行われた筋少復活記念ライヴの模様を収録したもの。
タイトルといい、ジャケットといい全くセンスを疑うが、とにかくエディの勇姿が見たくてしょうがなくて。

うん、エディ弾きまくりだし、バックコーラスもやってるしかなりヒューチャーされてる。“僕の宗教へようこそ”では中間オペラパートを担当していてその美声を余すところなく披露しています。
そしてなんつっても本編のハイライト“モーレツア太郎”の流麗なるイントロピアノソロはあまりにも美しすぎる!この曲って実はウッチーのベースラインがメチャメチャカッコいいんだよねー。

でもこのライヴ、全体的になんかつまらんのだ。
選曲の悪さもあるけど、会場の雰囲気がイケてないとか、オーケンの媚びるような間延びしたMCが超つまらんとか、メンバー達の馴れ合いな感じが鼻持ちならんとか、ウッチーの俗っぽいファッションがつまらないとか、いろいろ要因はあげられます。
ドラムは陰陽座の斗羅が担当しており、彼は筋金入りの筋少ファンで、ドラムパートは最初からほぼ把握されてたらしく、その大役をソツなくこなしてらっしゃいます。
でも前ログで紹介した武道館90年ライヴ映像を見ると、やっぱり太田明が筋少においていかに重要なメンバーのひとりだったかがわかるんですよねぇ。
パワーがちゃいますもん、パゥワーーが!

このDVD、買って5回も観てない気がするなぁ、観ても半分くらいとばしてる。
実はこのDVDの一番の見所は特別収録映像の本編2日前の恵比寿リキッドルームで行われたシークレットライヴ映像だったりする。
“サンフランシスコ”での橘高とエディの夢のソロバトルは正に感涙モノの鳥肌モノ!



しかし、私の行く筋少ライヴではなぜことごとくこの曲が外されるのか!?(激怒)
1度でいいから生で見てエエエーーー!!

あ、そうそう、筋少の初期8作品が紙ジャケリマスターで再発だってね。

今日の1曲:『サンフランシスコ』/ 筋肉少女帯
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ナチュラルハイ

2009年07月15日 | まったり邦楽
来週開催のフジロックフェスに筋少が出演って、スマッシュで一体どういう手違いがあったのかとビックラこいた。
筋少って日本一夏フェスの似合わないバンドだよね?

そんな矢先、高校生時代にVHSを死ぬほど鑑賞していた『筋肉少女帯 at 武道館』がDVD化リリースされていることを知り、HMVで早速購入。
(ちなみにこの映像は当時8mmテープ盤もリリースされてた)

この映像との出会いは、昔地元のちっぽけなレンタル屋で私がいつものように店のレンタルCDランキング10を全てメタルアルバムに置きかえていた時のことでした。
カウンターから「筋少のライヴビデオ見ていいですか?」「あのうるさい系?」という会話が聞こえてきて、店内設置のテレビに突如映し出された筋少ライヴの映像に私は金縛りにあったかのように釘付けになってしまったのでした。正に衝撃映像でした。

これは1990年2月7日に武道館で行われた時のライヴ映像で、今回のDVDには特典として月光蟲ツアー時のライヴ映像など、17曲も追加収録されているテンコ盛り盤。

今再び見返してもこの頃の筋少はなんか神がかっていましたねぇ。特に演奏陣のレベルの高さ、そしてこの頃の5人の一体感が凄い!
また「サーカス団、パノラマ島へ帰る」というコンセプトのもとに装飾されたステージ・セットの絢爛豪華さ、ローディーやカメラマンまで道化師の格好をさせるという徹底した演出振りも素晴らしい。
正に武道館をパノラマ島にしちゃったみたいな。

まず厳かなるオープニングSE“パノラマ島に帰る”が流れ出し、会場が一気に緊迫したムードになり、エディ不在では再現不可能と思われた“サンフランシスコ”を彼らのダイナミックなアレンジで一発目にガーン!とかまされた時は「やられた!」って思いましたね。
オーケンはお世辞にも歌が上手いとは言い難く、ライヴになるとシャウト感が減退し、普通の声で歌っている(基本的に自由)のには「なんじゃそら?」となってしまう。しかも歌詞間違えまくりやし。しかしこの頃のオーケンの存在感というものは凄まじく、「こんなデタラメな俺でもキサマらついて来やがれ!」みたいなオーディエンスに媚びない堂々としたたたずまいが現在の彼と比べると10倍も魅力的だった。
“詩人オームの世界”での橘高のインギーばりのギターソロの後、グレードアップさせた語りとヌンチャック回しは圧巻!
橘高もフライングVをグルングルン回したり、空中に放り投げたりのド派手なパフォーマンスを披露。
正に魅せるライヴなのである。ザッツエンターテイメント!



音楽面でも“月とテブクロ”とかはオーケンの歌の表現力といったものが光っており、この曲が90年代筋少の隠れた名曲だということが、このライヴ映像を見たらわかるかと思います。
太田の変拍子を効かせたパワフルで的確なドラミング、橘高のエキゾチックなギターソロと、正に名演である!
そして“最期の遠足”や“これでいいのだ”など、ここぞという時に切り込んでくる本城のカッティングギターも実にカッコいい。
あとはなんつっても丸サングラスとモッサモッサのヘアーに黒装束を身に纏ったウッチーの怪しげな存在感!今はストレートにしてしまってつまんない。
ちなみにサポートキーボードは、インディーズ時代本城とGO GO BOYSというバンドを組んでたこともある秦野猛行氏。

とにかくこの頃の筋少は「ナチュラルハイ!とびますとびます!」という歌詞通り、異様なハイテンションさがあり、正にのりにのっていた時期であったことを窺わせます。
当時、MR.BIGとかインギーとか、いわゆる正統派洋メタルとかしか聴いてなくて、筋少を“単なるコミックバンド”くらいの認識しか持ってなかった同級生にこの映像を見せてやったら「こんな凄いバンドって知らんかった!」と、目を丸くして感心しておりました。
その後調子にのって人間椅子を聴かせてやったら、口もきいてくれなくなったけど。



あ、そうそう、筋少の初期8作品が紙ジャケリマスターで再発だってね。

今日の1曲:『月とテブクロ』/ 筋肉少女帯
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鎌倉篇

2009年07月11日 | 名所ガイド、巡礼記
IT BITESのライヴ終了後、予約していた郊外のビジネスホテルにチェックイン。部屋番号が奇遇にも私の生年月日でなんだかいいことがありそうな予感。
前の晩からほとんど寝てなかったので部屋に入るや泥のように眠りこける。
次の朝、ホテルのビュッフェでソーセージとパンをたらふく食った後、最終観光地に決定した鎌倉に向かう。
藤沢市で車をパーキングに預け、江ノ電の1日乗車券のりおりくんを買って江ノ電に乗り込む。

ということで、ここからは写真形式で江ノ電遊覧記をお楽しみください。

民家の軒先をかすめるように走る江ノ電ビューに大興奮、一同子供のようにはしゃぐ。


おされなカフェのおされな看板。あじさいのピークは過ぎていたようだ。(鎌倉小町通り)


江ノ島が見えてきた~♪俺の家は京都。


とある古さびれた港町でしらす丼定食を食す。まさにしらす三昧。


切り詰められた時間と予算で、やや早駆けで敢行された今回のIT BITES兼鎌倉観光であったが、今度来た時はもうちょっとゆっくり江ノ電巡行を楽しみたいと思う。

最後に、懸念されていた車中でのBGMだが、今回の旅を通して改めてこの2人とはなんて音楽の趣味が合わないんだ!ということを痛感させられた、そんな旅路でした。

それでも私は信じている。
人は変わっていくもの。彼らとも分かり合える日が必ずくると。
そして、人はいつか時間さえも支配することができるのだと!

その時こそ、人類がニュータイプとして覚醒する時である!

今日の1曲:『勝手にシンドバット』/ サザンオールスターズ
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蝋人形館でおおいにはしゃぐ

2009年07月09日 | 名所ガイド、巡礼記
頂上の展望台をあきらめた我々はロック好きが1度は訪れるという東京タワー名物蝋人形館を見学することに。

どれだけリアリティあるのだろうかと期待して入ったのだが、う~んビミョーやなぁ。
それほどブキミでもないし。

とりあえず最期の晩餐に参加してみる。



一番奥の部屋にはロックミュージシャンコーナーが設けられてあって、ここにきてオッサンどもはその日最高潮の盛り上がりをみせる。
蝋人形よりもその周りに散りばめれてあるおびただしい数のお宝ポスターやテープコレクションに一同大興奮。

    

    
誰?アンガス・ヤング?と思ったらロバート・フリップ翁ではないか!!似てねーーー!!

このロックコーナーでかなりの時間留まっていたら係の人が来て写真撮影はやめてくれと注意を受けた。
そんな禁止事項どこにも書いてないじゃん。
まぁ少々はしゃぎすぎたようだ。


今日の1曲:『Fire』/ JIMI HENDRIX
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Thank You and It Bites!

2009年07月05日 | コンサート
昨夜無事、東京から帰ってまいりました。
疲れもだいぶとれたので、ぼちぼちIT BITESライヴレポを書いていこうかと思います。

高速でいきなり車線変更してきたトラックに激突されそうになったり、右折車線じゃないところで右折したとかで白バイに切符きられるなど、多少のトラブルはありましたが、約8時間かけて無事東京に到着することができました。
渋谷O-Eastに向かう道すがら、俳優の井上順氏とすれ違い「お~さすが東京やな~」って思いましたね。

客層はやっぱ年配の方が多く、バンドTシャツ着てる人も少なくて、みんな地味~で落ち着いた感じでしたねぇ。これがプログレポップファンというものなのかな。
始まる前は同行者じょにいと予想曲を議論しておりましたが、緊張感みたいなのは全然沸いてこなかったですね。
客電が落ち、メンバー全員白装束姿で登場。スティングみたいなベーシストさんはどうやらサポートメンバーのようでした。

1曲目は予想を裏切ることなく“KISS LIKE JUDAS”でスタート。
うん、やっぱキラキラとしてプログレッシヴでポップなライヴでしたね。
ジョン・ミッチェルは猿顔の地味なオッサンという印象だったが、一生懸命な姿勢が好感もてた。ジョン・ベックは可憐さを見せつつも鍵盤操作にかなり忙しそうだった。ボブ・ダルトンは案外パワフルドラマーでビビッた。特に新譜曲になると不器用かっつーくらい気合入りまくりだったな。ベースの人は難しいプレイを坦々とこなしていてさすがプロだなと思った。
しかしIBファンは熱かった!もう終始手拍子+大合唱の嵐。
みんな20年間待ちわびてたんだね。

一番楽しかったのは“GREAT DISASTERS”でのミッチェル指導のもとでの大合唱。
ドピドピエオ ドンピドンピエオ イヨ!(オ~オ~オ!オ~オオオ!♪)
レコーディング以上に緊迫感が増した13分に及ぶ超大作“THIS IS ENGLAND”で本編が終わり、アンコール“CALLING ALL THE PEOPLE”では、最後“ONCE AROUND THE WORLD”のエンディングのフレーズで壮大に締めくくるという演出はよかった。
ギター音やKeyの音が聞こえにくいなどのPAのマズさや、ちょっと演奏が雑な部分もありましたが、いや彼らの演奏技術は半端なかったです。



まぁ大多数のIBファンにとったら、“STILL TOO YOUNG TO REMEMBER”が演奏されなかったことを除けば、新旧織り交ぜてのかなり無難で満足のいくセットリストだったんじゃないかな。
ただ、私にしたらかなり不満の残る選曲でしたねー。だって私の好きな3rdからは“ICE MELTS INTO WATER”しか演奏されなかったんだもん!
よくよく考えたら新作と2nd中心のセットリストじゃねーか。
“SISTER SARAH”とか“UNDERNEATH YOUR PILLOW”とかは、じょにい氏が言うように「ミッチェルじゃ再現が難しいからやらないのは当然」なのかもしれないが、時間的にそれらを演る余地は十分にあったハズ!
だいたいプログラムトータルが2時間にも満たないって、プログレバンドにしては短すぎやろ!20年ぶりの東京1夜限りのライヴやっちゅーのに。
2回目のアンコール起こった時も、BGMかかりだしてもず~っと拍手が鳴り止まなかったのにそれにも応えてくれなくて、なんかメンバー各々に情熱みたいなものが感じられなかったなぁ。
O-WESTを満席にさせた人間椅子なんて、IBの半額の値段で2時間半は演奏してくれんだぜ!

関西から東京まで時間と金かけて威勢よく駆けつけた割には、たいした感動もなくで。
まぁ私自身べつにメンバー個人に対して“憧れ”とか特別な思い入れとかもなかったし、こんなものなのかな。フランシス・ダナリーいたら全然違ったと思うけど。
名曲“OLD MAN AND THE ANGEL”を聴けただけでもよしとするか。
それに私がこんな爽やかポップなライヴを見に行くなんて、おそらく10年に1回くらいだろうし。



今日の1曲:『THIS IS ENGLAND』/ IT BITES
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緊急特集 絶対IT BITES!

2009年07月01日 | プログレッシヴ草稿
今回IT BITESのライヴで私が是非とも演って欲しい曲といえば、“SISTER SARAH”、“UNDERNEATH YOUR PILLOW”、“BULLET IN THE BARREL”、“POSITIVELY ANIMAL”、“VAMPIRES”・・・
って、3rdからのナンバーばっかやなぁ。
しかもフランシスが歌わなきゃ成りたたなそうなんばっか。

IT BITES1989年作の3rd「EAT ME IN ST LOUIS」は、実にフランシス・ダナリーのハードロック趣味が色濃く出た内容で、随所でフランシスの切れ味の鋭いギターワークが飛び出し、いささか常軌を逸した彼の咆哮が時折マヌケな感じにも聞こえるが、そういう荒削りな面もひっくるめて私がIT BITESの中でも一番好きな作品です。

エレクトロポップなイントロからフランシスのファンキーかつシャープなギターが冴え渡る“LET US ALL GO”や、聴かせるバラード“STILL TOO YOUNG TO REMEMBER”、アヴァンギャルドな曲調とスリリングなベースがカッコよすぎる“MURDER OF THE PLANET EARTH”など、ほんとどの楽曲にもユニークで多彩なアイデアが満載で、聴けば聴くほどクセになっていきます。
中でもトリッキーなコーラス技とフワフワと浮遊するKeyが幻想的で美しい“UNDERNEATH YOUR PILLOW”は間違いなくプログレハードロック史上に残る不朽の名曲。

ところで当時日本盤のはレコード会社の独断で1曲目“SISTER SARAH”と7曲目“POSITIVELY ANIMAL”の曲順が差し替えられたため、多くのIT BITESファンがそのことについて苦言を呈しているみたいだが、私にとっては「べつにええやん」って感じです。
まぁ私は先に日本盤を聴いてそれに長年慣れ親しんできており、冒頭コーラスの「ディボ~~~♪」から入るスリリングな疾走感がたまらない“SISTER SARAH”がまさに1曲目に相応しいと思ってるので。
「アーティストの意向に反してる!」とかあーもーうるさいよ。そういう人はずっとオリジナルの方聴いていたらええでしょ! 
それよりも日本盤のみのボートラであった良曲“VAMPIRES”を聴けないことの方がよっぽど不幸だと思うけどなぁ。(数年前紙ジャケリマスターで再発された国内盤はオリジナルの方を採用したためこの曲が収録されなかったとはなんという悲劇だろう)
学生時代テープ音源しかもってなくて、行く先々で3rdの日本盤はないかと中古屋を漁ってて、“バイト・イット”という紛らわしい名前のアーティストのCDに何回ドキッとさせられたことか・・・

ちなみにジャケットデザインを手掛けているのはかのロジャー・ディーン氏。
バンドロゴはいかにもロジャーって感じだが、舌出してる意味不明な杖のデザインはいかがなものかと。



今日の1曲:『UNDERNEATH YOUR PILLOW』/ IT BITES
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