AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

飛翔伝説 in ナンバ

2008年08月29日 | コンサート
月曜日無事、“神”マイケル・シェンカーのライヴを拝むことができました。
結構楽しみにしてたけど、なんばHatchに着いてもやっぱ緊張感とかは沸かなかったですね。
会場にはやっぱMSGTシャツの人だらけで、なんか自分は場違いな気がした。
私が着てたのはフライングVがクロスしてる柄といってもこれはOUTRAGEのTシャツだったから。

ゲイリー・バーデンが復帰とあって殆ど初期の名曲のオンパレードで、退屈せず結構楽しむことができました。
特に私の好きな1st『神』からの主要ナンバーは殆ど演奏されて、私としてはそれだけで十分満足のいくものでした。デキはともかく。
2曲目で早くも“CRY FOR THE NATIONS”がきて度肝抜かれましたが、サビを合唱できて幸せでした。
今回最もテンション上がったのは“INTO THE ARENA”。やっぱあのズンズンとくるリズム隊の躍動感はたまりやせん!改めて名インストナンバーであることを痛感した。
それと“LOST HORIZONS”の「ダンダン!」がきたときは鳥肌が立った。まさかこの曲を演ってくれるとは・・・デキはともかく。

2nd『神話』からも多かったかな。ゲイリーさんハイトーンが苦しそうやったけど・・・
この辺の曲では、イントロ鳴り出した瞬間から客の盛り上がりが凄かった。それ故に新作曲演られた時との温度差がモロでしたね。
しかし、マイケル・シェンカーはいまだスマートなのに対し、クリス・グレンの膨れっぷりは衝撃でした。でも髪型と仁王立ちベーススタイルは昔のまま。実は今回のベストプレイヤーはこのクリス・グレンでした。ベテランらしい安定したプレイだったし、なにより存在感がよかった!気づいたら「クリスー!!」としか叫んでなかったような気がします。
ひきかえドラムのテッド・マッケンナは昔の面影全くなし。リーゼントにヒゲにグラサンと見事な悪人面になってた。でもドラムプレイ自体はかなり安定感があって私の当初の心配は杞憂に終わりました。やっぱこのクリスとテッドの長年のコンビネーションはさすが!

アンコールはやはりUFOの“DOCTOR DOCTOR”と“ROCK BOTTOM”。
“ROCK BOTTOM”は私のギターソロベスト5に入る曲なので聴けてよかったです。デキはともかく。

まぁ今回の初MSGライヴ、終わってみればオッサンプレイヤーの同窓会といったところでしたかね。




今日の1曲:『INTO THE ARENA』/ THE MICHAEL SCHENKER GROUP
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R.I.P. Piggy

2008年08月26日 | プログレッシヴ草稿
早速昨日のマイケル・シェンカーのライヴレポと行きたいのですが、その前に・・・

今日はVOIVODの唯一無二のギタリストであった“Piggy”ことデニス・ダムールの命日です

そこで今日はVOIVODの一番の問題作とされるであろう「DIMENSION HATROSS」を紹介したいと思います。
このアルバムではすでにスラッシュというジャンルで括るにはかなり特異な領域に入ってしまっており、とにかくもうサウンドそのものが実験室で作られたような異様な雰囲気を放っております。
まぁVOIVOD作品の中でもかなり特殊で、上級者向けといったところでしょうか。
とりあえずスネイクの声が吐き捨てからニヒルで脱力感を帯びたような声に変化したこのクセの強いヴォーカリゼーションの良さがわからなければどうしようもありません。
そしてなんといってもピギーしか作りえない不可思議なコード進行。時にノイジーに這いずり回り、時に幻想的に浮遊感をともなう彼独特のギターセンスは、このVOIVOD異次元サウンドには絶対欠かすことの出来ない強烈な要素でした。
もちろんピギーが曲作りの中心でもあったので、彼を失ったバンドのダメージや、VOIVODファンのショックは相当のものであったことは想像に難くないでしょう。
ピギー以外にあの独特のギターサウンドを奏でるギタリストなんてちょっと考えられません。故に今回のライヴはちょっと不安材料が多いのです。


この頃のVOIVODってよくMEKONG DELTAやWATCHTOWERなどのテクニカルスラッシュバンドと比較されますが、私はなんか違うと思います。だってVOIVODって決してテクニカルじゃありませんしどちらかというとチープ。前衛的アートメタルといった、誰も真似し得ない独特の異空間を確立した、VOIVODロックとしか形容しようがない音楽性なんですよ。
まぁだからどうしても聴き手を選びますし、なかなか理解されないのはわかります。
私もこのアルバムを理解するまでそうとう聴き込みましたよ。なんせこのアルバムがVOIVOD最強の作品かもしれないと思ったのはつい最近のことですから。奥深さ、異質さという点では抜きん出ていると思います。
プログレなんて言葉も知らなかったスラッシュバカな中坊の頃、私を変な方向へとジリジリ導いていった最初の作品かもしれません。

そうそう、以前ブログで言ってたVOIVOD3作品再発日が9月17日に延期になっちゃってましたね!
なにさらしとんじゃビクターのドアホは(激怒)!!よりによって来日間近のVOIVODの作品だけかい!!
いやいや当ブログは別に音楽情報の責務を担って書いてるのでもなんでもないので、別にどーでもいいっちゃーいいのですが・・・
じゃあなんで怒ってんのって?
それは私のコケンに関わるからだ!!
いや、今日はピギーの命日。できるだけ心穏やかにいこうではないか。

さて、スラッシュドミネイション開催までもう1ヵ月をきりましたが、今回のVOIVODの初来日ライヴ、ピギーの追悼の意も込めて、彼のギターセンスの光るこのアルバムからたくさん演奏されるといいな~



今日の1曲:『Psychic Vacuum』/ VOIVOD
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マッケンナ

2008年08月17日 | ♪音楽総合♪
MSG来日公演に行きたい熱がいよいよ高まって・・・

キターーー!!

というのは日本ツアーのみドラムをテッド・マッケンナが担当するという情報を耳にしたからである!
クリスにテッドという息ピッタリの黄金期リズム隊を生で拝みたいやないですかー!

MSGは1st『神 ~帰って来たフライング野郎~』ぐらいしか聴いたことがないにわかの私が、なぜこの2人に固執するのかというと、他に理由があるんです。
この2人の名前は、実は私が敬愛して止まないブリティッシュ・ロック・バンドTHE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND(以下SAHB)のメンバーとしての方が馴染み深かったりするんです。

このバンド、姉の文通友達が送ってきた編集テープに収録されていたのを偶然聴いて知ったのですが、私が好きなアーティストの中でも、SCREAMING HEADLESS TORSOSの次くらいに(バンド名が長いせいか)知ってる人が少ないマイナーバンドのひとつですね。


SAHBは50年代のスキッフル時代から活躍していたグラスゴー出身のシンガーアレックス・ハーヴェイ(1982年没)が、同郷出身のバンドであるTEAR GUSの面々と知り合い、意気投合し、1972年に結成したロックバンド。

まず、ギターの人がピエロのメイクをしているところからしてただならぬ雰囲気を醸し出しておりますが、彼こそは後にNAZARETHに加入したザル・クレミンソンさんです。
その酔っ払ったような暴走気味の、しかし哀愁漂うアレックスの物語を語って聞かせるように歌うエキセントリックな表現力と、その物語を盛り立てるかのような演劇性のある唐突な曲展開のユーモアセンス溢れる演奏、編曲は、当時私にとってまさにセンセーショナルだった。



そしてステージでは実に奇妙でシアトリカルなパフォーマンスを演出する彼らのライブもまた魅力のひとつ。
常にボーダーシャツに身を包み、芝居っ気タップリに歌い語る、時折古畑任三郎を彷彿とさせるアレックスの目はどこか虚ろだし、両サイドの奇妙なコスチュームを身に着けてるクリスと道化師メイクのザルの戯れ合いも実に楽しい。
クイーンとかではなく、フランク・ザッパやピーター・ガブリエルのステージに近いものがあるかもしれません。ま、映像を観ていただければ一番手っ取り早いかと。
彼らのライヴを目撃したことがあるというマサ伊藤氏が本当に羨ましい!!

THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND - DELILAH



アルバムはライブ含めて8作リリースされており、当時はちゃんと日本盤もリリースされとったみたいです。
平成に入ってからはもう絶望的に入手困難な状況だったのですが、2002年にめでたく全作品(2in1輸入盤リマスター)CD化された時は、夢じゃないかしらと思いました。
もう狂喜乱舞して大阪のHMVで1週間で全部買い揃えましたもん。


SAHBの作品でどれがおススメかと問われれば、個人的には高校生の時、最初にアナログで手に入れて死ぬほど聴いた4th『TOMORROW BELONG TO ME』が一番好きですが、代表作といえばやはり2nd『NEXT...』でしょうか。



モトリーのヴィンス・ニールを想わす歌唱のブギウギロック「Giddy Up a Ding Dong」、ストリングス三重奏がフューチャーされたまさに悲劇オペラのようなタイトル曲「Next」。そして、哀愁から怒涛の疾走、そしてコミカルに展開するまさにこれぞSAHB!な「Last of Teenage Idols」と、まさに変化自在のSAHB独特の喜劇悲奇劇ロックが炸裂した集大成というべき名曲が詰め込まれた傑作であります。

この『NEXT...』のオレンジジャケットのアナログ盤は私の一生の宝物です。
(ちなみにもうひとつのグレージャケットのも欲しいのですが、CD盤のでガマンしときます)。




この唯一無二の独創性とセンス・オブ・ユーモア!

わっかるかな~、わかんね~だろうな~

今日の1曲:『GANG BANG』/ THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND
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暑中見舞い

2008年08月14日 | 晒しな!日記
盆休みですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
やっぱやることないのでオリンピック観戦?
星野ジャパン、キューバに負けちゃいましたね。

毎年この時期はペルセウス座流星群が夏の夜空にやってきますな~
どうです?観られましたか?
私も夜の2時過ぎ外に涼みに出て、夜空を眺めてみましたが、びた一文流れてなかったですね。
やっぱそう簡単に観られるもんやないんですね。

去年はたまたま流星群ピーク時の夜中に友人を家まで送りに京都の北白川付近まで来ており、そこで偶然流星を観ることができたんですが、やっぱ観れたら嬉しいもんでしたね~

あんまり天空を眺めてると、海蛇座とアルゴ座の間の一点に引き寄せられそうになるので、今年は15分くらいであきらめました。





今日の1曲:『流星群』/ Cocco
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屍体大好き

2008年08月12日 | やっぱりメタル!!
CARCASSの悪名高き2nd『真・疫魔交響曲』をオークションで落札してしまった・・・
最初は500円~600円くらいで競り落とすつもりが、どこかの変態野郎がかなりの高額設定で入札してたようで、1000円を上回ってもまだ入札できなかった。
クソーと思い、できるだけ高い値段にしといてやろうと調子にのって入札額を上げているうちに不覚にも私が最高変態入札額者になってしまった・・・

実はこの『真・疫魔交響曲』、アナログで持っていたりします。
昔、バイト先のビートルズ好きのギター兄ちゃんが、100円で安かったからと何も知らずにシャレでこのカーカスの2ndレコードを買ってしまったらしく、とんでもなくゲロ吐きそうな音楽だったので、メタル好きの私にタダで譲ってくれたのでした。
しかし家に帰って見開きジャケットを開いてみて、そこに展開している内蔵やら肉片やらの超悪趣味なグログロコラージュを見て意気喪失。
私はこのレコードに針を落とすことは一度もありませんでした。

今回落札したのは、初回プレス盤が1stとのカップリングで『疫魔交響曲』だったのが、再発時に2ndが独立してリリースされた『真・疫魔交響曲』と題されたやつで、全曲に渡って冗談のような邦題がついています。



なんと“はらわた”が3つも出てきます。
“×××”とは一体何なのでしょうか?いや、想像したくありませんが・・・
しかし“屍体大好きって、なにを無邪気な邦題つけとんねん!
まぁ“HEARTWORK”聴いて「カーカス大好き!」って言ってる人も端から見たら「屍体大好き」って言ってるのと一緒なんですけどね。

いやぁ~しかし想像通りの劣悪ゴアサウンド。
滴る臓物をグッチャグチャにすりつぶすかのようなビル・スティアーのジョリジョリのリフ。
ゴボゴボしたジェフ・ウォーカーのゲロわめきヴォーカルに、低音のビルのデスゲボ声とが織り成す汚物的ハーモニーも極上ですな。
演奏リズムを徹底的にかき乱すケン・オーエンのもたり気味のドラム。
しかしもたつこうがテンポずれようが、お構い無しにグシャグシャブラストで爆走してます。
とにかく一聴目はあまりのゴアさに脳味噌をグッチャグチャに掻き回されたような気分になりました。
でも案外このにぶりにこもった残虐サウンドを嫌いじゃない自分がいることにも薄々気づいておりました。
そして何回も聴いてるうちにやはり、カーカスの真髄とは、この暴虐ゴア・グラインドサウンドにあるんじゃないかと。“リヴァプールの残虐王”という悪名はダテじゃないんだと!
ああ、下劣な道に堕ちて行く私を誰か止めてくれ!!

私のお気に入りは#3“腐ったはらわた”。下品極まりないアップテンポのリフで腐乱屍体の上をスキップで跳ねてくようなご機嫌なジェフのゲロ歌がいい。そこに耐え切れず血に飢えたケンのドラムがフライング気味にウヂャーーとブラストへと雪崩れ込む。ソロ名は“熱水浣腸の挿入による地獄責めにあう直腸”
ちなみにこの曲の歌詞中に登場する拷問器具“BRILLO PADS”の注釈に「洗剤つき金属タワシ。これじゃあ、痛えよなあ。」と、翻訳者の主観的な感想までもが記されているのがおもしろい。

いや~聴けば聴くほどクセになってくるねぇ、この血糊で塗りたくられたような残忍なドロドロ感は。曲構成もけっこう練られた作りなので、メロディック派カーカスファンの方でも案外いけるんじゃないかと。
本作をあと50回も聴けば、歌詞カード内のあの肉塊コラージュを虚ろな瞳で眺めながら「屍体大好き!」って叫んでいるかもしれません。 



今日の1曲:『REEK OF PUTREFACTION』/ CARCASS
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HIROSHIMA

2008年08月06日 | やっぱりメタル!!
ゲイリー・ムーアの曲で“HIROSHIMA”という曲があります。
1981年に製作されていたのがお蔵入りとなり、83年に日本限定で発売されたアルバム『DIRTY FINGERS』というアルバムの1曲目に収録されています。
確かゲイリーファンの姉がこのアルバムのLPを持っていました。

“HIROSHIMA”は、広島原爆の悲劇をゲイリーなりの解釈で歌ったものだと思われますが、実際にゲイリーが三味線を弾いてソロに導入するなど、ゲイリーの並々ならぬ日本文化への意識を感じさせる気迫の名曲であります。
まぁ私に言わせると、なんかイングヴェイが演ってそうな、普通にスリリングでかっこいいギターナンバーといった感じ。ラストのチャーリー・ハーンのグラハム・ボネットばりのスクリームが強烈。

この曲が本当に1945年8月6日に起こった広島での惨劇、アメリカの最大級の戦争犯罪を告発しているのかは甚だ疑問。
単に曲の題材に使っただけという気もするが・・・





【アメリカの原爆投下】
昭和20年8月6日午前8時15分、広島市の相生橋を照準に、“ウラニウム爆弾「リトル・ボーイ」”が、何の警告もなしに一般市民に向けて落とされた。
この原子爆弾を落とした機は、B29爆撃機「エノラ・ゲイ」。
“エノラ・ゲイ”とは、爆撃投下作戦指揮官ポール・ティベッツ大佐の母親の名前。
(ちなみに、8月9日に長崎に落とされたのは、“プルトニウム爆弾「ファットマン」”。
これは明らかに、ウラニウム型とプルトニウム型の、2種類のその破壊状況、人体に及ぼす影響を確かめるためだったと思われる)
この原爆投下の指令を承認したのは、トルーマン大統領。



今日の1曲:『HIROSHIMA』/ GARY MOORE
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プログレ映画

2008年08月06日 | しねしねシネマ
毎月恒例の午後の旧練の会合が、なんやかんやとたこ焼きパーティーという展開になり、先日ツレ夫婦の自宅に招かれて行ってきました。
このツレ夫婦はけっこうな映画好きで、しかも男の方はかなりのプログレ野郎だったので、私は彼に一度『バッファロー’66』を見せてやらねばなるまいと常々思っていたので、当日この映画のDVDを持参していきました。
というのはこの『バッファロー’66』は、キング・クリムゾンやイエスなどの超有名曲が劇中に絶妙なタイミングで流れるという、プログレファン必見のプログレ映画なのだ。

この『バッファロー’66』のDVDは、私のDVDコレクションの中でもかなりのお宝品で、小粋なお洒落ケースに収められていて、しかも中にはあのクリスティーナ・リッチがお茶目な顔で写っている照明写真の4カットシーンのピンナップが封入されているという超豪華版であることを自慢しておこう。
この映画はマルチな才能を持つヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演、そして音楽まで全てこなした初作品ですが、私はこれほどおもしろいラヴ・ストーリー映画を後にも先にも観たことがありません。彼は本当に天才やと思いましたね!

まぁストーリー自体は、ムショから出てきた男が行きずりの女を拉致してその女が男の時折見せる優しさやナイーヴさに母性本能をくすぐられて好きになっていくというありがちな話なんですが、場面場面がとても凝っており、要所要所かなりトリッキーな画の撮り方がされており、登場人物の性格なんかもひとりひとりクセがあって、そういったところが非常に丁寧に描かれている。私は特にグーンがお気に入り。
凝っているんだけど、それが全然わざとらしく感じないんですな。何かこう、グッと惹き込まれるんですよ。
それに彼自身はかなりプログレ好きだと聞いてますが、音楽の使い方も非常に上手いですね~
ボーリング場でクリスティーナにスポットライトが当てられ、クリムゾンの“MOONCHILD”の曲に会わせてタップダンスを踊るシーン。ライドシンバルのチキチンチン音からこのシーンの着想を得たのでしょうか?
ラストのストリップ小屋での修羅場シーンではイエスファンお待ちかね、“燃える朝やけ”が流れますが、私この曲は長ったらしくてそれほど好きじゃなかったんですが、なるほど、こういうシーンで流れるとクリス・スクワイヤーのスリリングなベース音がとてつもない緊迫感を効果的にもたらしておるのがわかりますな~
プログレとか抜きにしても、私がこの映画を好きなのは、数々のトラウマを抱えた主人公の複雑な心境とか、あのナイーヴさにかなり共感を覚えたというのがありますね。私もオシッコしてる最中に横に並ばれたら尿意喪失するくらいナイーヴだし・・・

しかしこの日、結局みんながこの映画の上映中テレビ画面を振り返ったのは、プログレ曲がかかるシーンぐらいだったんですけどね。
まぁたこ焼きパーティーでワイワイやっとる最中で、途中JOURNEYのライヴDVDにすげかえられたりしたというのもあり、とても映画を集中して観るという環境ではありませんでしたしね。
私自身もたこ焼きに入れられたとろけるチーズの賞味期限が半年を過ぎていたことが後で判明して、「ここの家庭の食い物どないなっとんや!」と、気が気でありませんでしたけど。

オススメ度:★★★★★



今日の1曲:『Moon Child』 / King Crimson
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2008年08月02日 | やっぱりメタル!!
MSG来日間近だからという訳ではないのですが、今頃1st『神~帰ってきたフライング野郎~』の紙ジャケリマスター盤をHMVの割引期間につけこんで購入してしまいました。
私の所持してたのは、レンタル下がりの歌詞カードの中身がゴッソリいかれてたやつで、いつかリマスターで購入してやろうと思ってたのです。

マイケル・シェンカーは特に好きなギタリストという訳ではないんですが、この1st『神』は中坊の頃から愛聴し続けてるハードロックアルバムの中でもかなりお気に入りの1枚。
1曲目の“ARMED AND READY”イントロの80年代ハードロックの基本パターンのようなギターフレーズをこれほどカッコ良く弾きこなせるのはマイケルしかいないでしょう!(3曲目にソックリなフレーズが出てくるなんてことは気にしてません!)それにこのメリハリのある中間ギターソロはハードロック史上に残る名演!メタル少年の心をガッツリ掴んで離しません。
そしてヤク中からカムバックした者特有の哀愁感が全面に音となって具現化された“CRY FOR THE NATIONS”は、まさに悶絶必至の鳴きの名曲ですね!ゲイリー・バーデンの歌がまた最高。
誰がなんといおうと、マイケルのギターにはゲイリーの“哀”の歌が一番シックリくるのです。
インストナンバー#6“INTO THE ARENA”は、私が中学時代に放送委員の立場を利用して体育祭の時、BGMとして校内に大音量で流した思い出の曲。
神のごとく荒れ狂う勇ましきマイケルのギターフレーズに、サイモン・フィリップスの力強いドラミングとドン・エイリーの幻惑的なシンセが加わるこの達人たちのアンサンブルは、相争う者達によりいっそう闘争心を掻き立てる、まさにこれぞ体育祭に相応しいランニングバトルナンバーといっていいでしょう!
そしてなんといってもラスト#9“LOST HORIZONS”のドラマティックな展開がたまらん!ラストのサイモンの乱れ打ちにマイケルの咽び泣くギター!
いや~ハード・ロックってほんといいですよね~(ってなぜか水野晴彦風しめ)
ちなみにプロデューサはロジャー・グローバーさん。いい仕事してはる!

てゆーか今回の来日メンバー、Voにゲイリー・バーデン、ベースにクリス・グレンって、なんかメッチャ観に行きたくなってきちゃったぞ。
どうする!



今日の1曲:『Cry For The Nations 』/ Michael Schenker Group
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モホってなに?

2008年08月01日 | ♪音楽総合♪
EMIがエド・はるみをマスコットに「グ~レイト100キャンペーン」とかいうアホな激安企画を展開していたので、この際音源しか持っていなかったRED HOT CHILI PEPPERSの3rd『THE UPLIFT MOFO PARTY PLAN』を購入。
リマスター盤ボートラ2曲(カラオケデモってかなりいらん!)付き。

『CALIFORNICATION』以降のアルバムを聴いてない私が言うのもなんですが、この3rdを聴いたことがないレッチリファンは、はっきり言ってモグリでしょう。
この時期はレッチリの第三期メンバーとされているが、この面子こそ真のレッチリオリジナルメンバーであると言っても過言ではないんです。
何を隠そう、デビュー前、レッチリがまだバンド名をアンシムと名乗っていた頃のメンバーこそ、アンソニー・キーディス、マイケル(フリー)・バルザリー、ヒレル・スロヴァク、ジャック・アイアンのこの4人だったのだ。
この3rdは昔馴染みの4人が再び集まって、デビュー前のひっちゃかめっちゃか振りをファンキー且つアホアホテイストに大爆発させた、若さと馬鹿さの結晶と言うべき傑作でありましょう!
てゆーかまず、このアルバムジャケットがかなりアホでしょ!?
私が最近のレッチリを聴かなくなったのは、このアホアホパワーが無くなったからだと思います。ま、こんなアホさ加減はこの20代前半の頃だからこそ出せたんでしょうけど・・・

チ○ポにソックスという奇抜なスタイルを打ち出したのもこの時期。

にしてもこの頃のアンソニーの世の中をナメきったようなハジけたラップがいい味出してます。#4“BACKWOODS”の中間のチンピラみたいなラップなんか強烈!この捉え所のないメチャクチャ加減・・・ある意味テクニシャンです。
フリーのバキバキのチョッパーワークが炸裂する#5“SKINNY SWEATY MAN”なんかレッチリのアホパワーが1分14秒に凝縮された超迷曲!この曲構成、ヤクやってるとしか思えないな。
他に破天荒さ200%の“NO CHUMP LOVE SUCKER”や、今でもライヴで演奏される“ME AND MY FRIENDS”でのフリーとジャックの暴れっぷりにも注目です。
もちろん#8“それは秘密です”みたいなまったり聴かせるナンバーも存在してます。この曲ではジミ・ヘンからの影響を強く感じさせるヒレルのファンキーなギターがいい味出してますね。彼の存在なくして今のジョン・フルシャンテはなかったと言ってもいいくらいジョニーに多大な影響を与えたギタリストだったんですね、彼は。オーバードラッグで他界しちゃったけど・・・

ま、この“FIGHT LIKE A BRAVE”の「どんだけやんねん!」とつっこみたくなるPVを見れば、この頃のレッチリのアホアホさ加減が十二分に伝わるかと思います。



今日の1曲:『FIGHT LIKE A BRAVE』/ RED HOT CHILI PEPPERS
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