AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ジャン・イヴ・テリオールからのメッセージ

2008年09月27日 | やっぱりメタル!!
VOIVODのファンサイトに、ベーシストのブラッキーことジャン・イヴ・テリオールから来日公演についてのカキコミがあったそうです。

blacky
VoivodFan
Member # 2
posted September 21, 2008 09:00 PM

Hi everybody, I survive Japan, our invasion was successful, no serious injuries and lots of sushi.
We have wanted to play here for so long, this is a dream come true, we will definitely come back if we can.
Japan is a great place, the people are amazing and the fans are unbelievably loyal.
The venue crew was probably the best crew ever. Everybody in the band is so stoked.
The two shows were recorded so that means there will be a DVD release of VV in Japan in the future.
ARIGATO JAPAN!!!

「やあ、みんな。日本でちゃんとやってるよ、Voivod進出は成功だ、ひどい怪我もないし、
寿司を沢山食った。
ここでずっとやりたかったけど、ついに夢がかなった。出来るなら必ず戻ってくる。
日本は凄い国だ。人は素晴らしいし、ファンは信じられないくらい忠誠心にあふれている。
会場のクルーはどのクルーよりも良かっただろう。バンドのみんながとっても興奮している。
2つのショーは記録されてたから、将来日本でDVDのリリースがあるかもしれないってことさ。
アリガトウ 日本!!」

ブラッキー


http://www.voivodfan.com/cgi-bin/ultimatebb.cgi?ubb=get_topic&f=1&t=004679

ここに載ってるらしいが、なぜかジャンプできないんですけど・・・工事中?

それにしてもブラッキーの真摯な想いが伝わってくるこの熱いメッセージ、うれしいじゃないですか!(涙)
こっちがアリガトウっすよ!!
どうやらスラドミの映像がDVD化される可能性もあるみたいやなんて・・・私前の方でかなりはしゃいでたから、映ってたらメチャ恥ずかしいわー!(うれしいけど)
そしてヴォイヴォドファンのみなさま!再来日!!大期待ですぞ!!
期待していいんだよね??



今日の1曲:『INNER COMBUSTION』/ VOIVOD
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スラドミレポ その4 “番外編 Ⅱ”

2008年09月26日 | コンサート
いつもより多くエントリーしております。

THRASH DOMINATION 08全プログラム終了後、チッタのとなりの“鳥良”という居酒屋でメタルブロガーの皆様に誘われ、オフ会に参加させてもらう。
どうやらみなさんやたらと手羽先好きの人たちのようでした。
ロブは例のブラジル人メタラーと盛り上がっていたので「後で電話して」といって別れたのだが、やつのケータイが既にバッテリー切れだったことをすっかり忘れていた。
でも後から、向こうがこっちを見つけて途中参加。やはり外人なので人気の的になっていた。
酒の席でもやはりTTさんと再びVOIVODの素晴らしさを語り合い、院生のgreenさんにはオッサンがベイエリアうんちくを熱く語ってしまい、大いに迷惑を掛けたかもしれない。
でもメタル話ってのはいつまでも尽きない。とても熱く楽しいひと時であった。

家族のお土産にはサザエさんファミリーを模ったクッキーを買って帰ることにした。
「東京を見てきました。」という商品名なのだが、全くのウソである。東京見物らしい見物などいっさいしていない。
「VOIVODを見てきました。」という方が正しいだろう(メンバーや狂戦士Korgullを模ったクッキー、あったらいいな)。
しかも帰りのサービスエリアで買ってるし。んがくっく。
あとは別になんも買わなかったっけ・・・
あっそうそう、ディスク・ユニオンのスラドミ特別仕様のビニル袋がナイスだったので落ちてるの3枚くらい拾って帰りました。

2つ目のサービスエリア休憩の時、外のベンチで涼んでいると、10メートル向こうから一人の挙動不審な男がこっちを指差しながら近づいてくるではないか。
「なんや知り合いか?」と思ったのだが、全く見覚えがなく、そいつは昔私が持ってたのと同じレッチリTシャツを着ていた。ほんで開口一番に、
「スラッシュ・ドミネイション観に行ってたんすか~!!」って
どうやらこの男、遠くから私の着ていたVOIVODTシャツに気づいてそれと察知したらしい。いやはや、こんなところにもVOIVODファンがおるとは・・・
「VOIVODどうでした?“FUCK OFF AND DIE”演りました?」
心の中で私は「フッ、こいつもRRROOOAAARRR(VOIVODの2nd)好きか・・・青いな」とつぶやきながらも、
「いやいや残念ながら2ndからはいっさい演ってないんや。それでも最強のセットリストやったで!」と、いかにVOIVODライヴが感動的であったかをタップリと語り聞かせてやった。
帰りのバスの中で、隣のロブが泥酔していたせいだろう、彼女と間違えてるのか、眠りながら私のひざをつかんでくるので非常に気持ちの悪い思いをしてあまり眠れなかった。
なので大阪で降りるつもりだったが、手前の京都で先に降りることにした。
そして私の“2008年スラドミの旅”は終わりを告げたのであった。

いやいや本当に価値ある楽しい東京遠征でした。多分今年のスラドミが今までで最高!
来年の面子はどうなるだろう。サウザーが復帰してのEXODUSなんかが来たらいいのにな~
それでは最後の締めとして、皆様ご唱和下さい。せーの・・・

THRASH TILL DEATH!!



今日の1曲:『BONDED BY BLOOD』/ EXODUS
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スラドミレポ その3 “番外編Ⅰ” 

2008年09月25日 | コンサート
今日はスラドミのこぼれ話的なものを。

今回も大阪からスラドミ05の時に知り合ったブラジリアンスラッシャーのロベルト(以下ロブ)と同行したのだが、奴はフロリダ産デスメタルバンドDEATHのロゴTを着て待ち合わせ場所に参上。気合十分であることを窺わせていた(後で俺のVOIVODT見てビビるなよ)。
行きも帰りもなぜか2人とも意味もなく「イーボー!」を連呼してた。私はバスでニ睡しかできなかった。
東京に着いて、別に行きたいところもなくスタバで時間を潰してから川崎へ。
着くやいなや、ロブはコンビニに駆け込みビールを買ってがぶ飲み。このアルコホリック野郎!!
会場に入ってスラドミグッズを物色。FORBIDDENのTシャツが案外カッコよかった。1stジャケデザインで赤と青のシャレコウベがゴッツンコしてるやつ。でもやっぱ人気だったらしくSサイズしか残ってなかった。VOIVODTがとても気になるところではあったが、こないだ買ったばっかやしやめにして、結局スラドミオフィシャルTを1枚だけ購入。
今年のデザインはまぁまぁだったが、買う段になって気づいたのだが、4300円というボッタクリ料金!!
ようゆわんわ・・・
まぁVOIVODのロゴ入ってるし、イベント継続資金として払っておきました。
しかし、せめてデザインをVOIVODのAWAYに依頼するとか、それぐらいの気が回らんもんかしら?
オフィシャルT買ったらスラドミポスターも付いてきた。かさばるっちゅーねん!でも私はタダならなんでももらう。
ところで、5000円もするVOIVODナックル買った人っていてはります?
ロッカーブースでロブの知り合いの巨体ブラジル人が出現。ロブは同郷の者と水を得た魚のようにポルトガル語で盛りあがる。私も紹介を受けたので、彼の着ていたWACKENフェスのTシャツのことについて指摘してみた。

私:「WACKENフェスティバル行ったの?」
B:「今年ト去年行キマシタ」
私:「おお、モービッド・エンジェル出てたやろ?!」
B:「ソレハ2006年」
私:「オブリガード」

と、まったく会話がかみ合わず、そそくさとその場から退散。スラッシャーたるもの、会場入りすれば基本、単独行動なのだ。
それにしてもBGMの選曲が良かった。SLAYERの“AGGRESSIVE PERFECTOR”やTANKARDの“EMPTY TANKARD”やKREATORの“IMPOSSIBLE TO CURE”やD.R.I.の“5YEARS PLAN”等等、いずれもスラッシャーの血が疼きだす選曲ばかり。
FORBIDDENのライヴ終了直後にかかったクリムゾンの“RED”には意表を突かれたな。そういやFORBIDDENもVOIVODもクリムゾンの“21世紀精神異常者”カヴァーしてたっけ。
しかしさっきから「毎日が地獄です」と日本語でプリントされたTシャツ着てる外人を何回も見かけてすごく気になったんやけど。
VOIVODライヴ終了後、ロッカーブースでTTさん(from 埼玉)とやっとめぐり合う。周りが退くぐらいのテンションで、2人でVOIVOD初ライヴの感動を語り合う。あなたがいてくれて本当によかった!
ロブはロブで結構楽しくやっていたみたいで、ブースでOUTRAGEのドラマー丹下さんとバッタリ会ってしゃべってたみたい。
あと、TESTAMENTのライヴが始まってんのに、ホール外でFORBIDDENのベーシスト、マット・カマーチョとツーショット撮ったりしてたらしい。羨ましすぎるやんけ!!

つづく・・・



今日の1曲:『INTO THE PIT』/ TESTAMENT
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スラドミレポ その2 “感涙のヴォイヴォー”

2008年09月23日 | コンサート
さて、「THRASH DOMINATION 08」ライヴレポの続きをば。
風邪ひーてまんねん。

FORBIDDENライヴ終了後、メイデンライヴでご昵懇となったTTさんからメールがあったので、彼のいると思われる右前列のところまで赴いて探しているうちに暗転してしまい、狂戦士Korgull登場の鎖を引きずるようなイントロがなり始め、
「ヴォイヴォーーーーーーー!!」
というスネイクの号令で、夢にまで見たVOIVODの日本初ライヴが始まっちまった!!
私の目の前では、オリジナルベーシストのブラッキーが、ベースをブリブリと掻き鳴らしている!
多感期の私に多大な影響を及ぼした、あの変な絵と字体(上画像参照)を書く鬼才アウェイもいるよ~~!
ああ、ついにこの日がやってきたんだ・・・・・今まで生きててよかった・・・・・

後方の盛り上がりは知りませんが、前方では、もう全国から集まったVOIVODファンが、感涙の「ヴォイヴォド」コールを熱唱していた。
でも、正直1曲目の“VOIVOD”で「あれ?何かサウンドショボくなーい?」って、不安になっとったんですよ。やっぱ初期の曲は無理があるのかと。
しかし、とにかくVOIVODフリークス達が「ヴォイヴォ!!ヴォイヴォ!!」って、曲終わるたんびにコールするもんだから、バンド側も曲が進む度に熱が入ってきて、怒涛のステージへと発展していきました。
“OVERREACTION”の出だしの、タメを利かせたブラッキーのベーシングはマジシビレたな~~
「ブラッキー!」コールも沸き起こり、彼、照れてましたよ。
Jじゃなくてベースがブラッキーでよかったーーーー!!
スネイクも心底楽しそうで、アホな顔とかアホな踊りを披露しとったなー
“TORNADO”のサビをずっと「タツマキー!」と歌ったりと・・・おちゃらけるのもいい加減にしろ!!(苦笑)
でもこのスネイクのひょうきんさが、初見の方にも好感を与えてたみたいだ。

それにしても曲目がよすぎた!スラッシュとか、そんなのおかまいなしのセットリストですよほんまに。
まさに会場を“VOIVOD異空間(ワールド)”へと変えておりました。
“PANORAMA”とか“BRAINSCAN”など、まさかと思う意表をつく曲や、“RAVENOUS MEDICINE”とか“TRIBAL CONVICTIONS”などの絶対聴きたかった曲まで、とにかく驚きと感激の連続でした!
「戦争ゼッタイイケマセーン」という、サポートギタリストの片言の日本語の後に始まったのが、なんと“NUCLEAR WAR”!!
感激のあまり、思わずその場で「ヒョエエエーーー!!」って歓喜の雄叫びを上げちゃってましたね。これ、聴きたかったんだ~・・・・
地球に生まれてよかったーーーー!!
いやいや、このサポートギタリストさんは良かった!あのピギーの不可思議極まりないギターフレーズを見事再現してくれてはった!体型で選ばれた訳じゃなかったんだね!
そしてラストはやはりというか、フロイドのカヴァー“天の支配”でキッチリと締めはった・・・ありえねぇ~~!!でもありえるのがこれVOIVOD。
あの、これ~スラッシュの祭典なんだけど・・・・ほんとおかまいなしだね。
でもすげ~よかったよ!演奏も完璧・・・・超気持ちよかった!VOIVODファンならこれでノックアウトっすよ!
とにかくスネイク、アウェイ、ブラッキーのオリメンの3人のステージを観ることができて、ホンマ幸せでした。
これでピギーがいれば・・・・・いや、ピギーはステージにちゃんといたよ



そして最後大トリのTESTAMENTなんですが・・・
もうね、どうでもよくなってました。アスリートのよくかかる燃え尽き症候群ってやつ?
てゆーか、もう体力の限界一歩手前ぐらいだったんですよね~、殆ど突っ立って傍観してました。
それでも“INTO THE PIT”と“DISCIPLES THE WATCH”の時だけは、いつでもモッシュできるようサークルピットの側で待機してたけど。
しかし、アレックスのギターのPAもガタガタで、セットチェンジにあれだけ時間かけてこれかよ・・・おかげで、予定曲が2曲ほどハショられたんだって。
“DISCIPLES~”でモッシュし終わった後、喉が渇きすぎたので会場をハケたのですが、水買って会場に戻ってくるとBGMが流れ出してなんと全プログラムが終了してしまった!
同伴していたブラジル人がめずらしく感情を露にして「TRIAL BY FIRE※◎£‰!!」って怒鳴ってた。2005年と連続この曲聴けなくて、そうとう頭にきたんだろうな。
私も“ALONE IN THE DARK”の合唱もできなくて、ステージダイヴもなくて亜然となりましたもん。

あ~~でもヴォイヴォド最高!!
スネイクのはめてたVOIVODリストバンド、欲しかったな・・・



今日の1曲:『The Unknown Knows』/ VOIVOD
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スラドミレポ その1 “想定外のイーボー”

2008年09月22日 | コンサート
こんばんわ、皆さん今日もスラッシュしてますか?
日曜日は思ったよりスラドミでの後遺症が酷く、殆ど家で寝込んでおりました。
昔から首筋だけは平気なんですが、やっぱ足がかなりの重症でマトモに歩行できんかったです。
ほなさっそく、THRASH DOMINATION 08ライヴレポといきましょうか。

前日から懸念されていた台風ですが、午前中は天がリック・ライトの死を嘆き悲しむかのような大雨に見舞われていたのが、出発時にはすっかりやみ、東では一日中雨との予報が出ていたのに、着いてみたらカラリンコと晴れ上がっておりました。
これって、きっと天国からピギーが台風を遠くへ押しやってくれたに違いありませんて!!奇跡が起こったんだよ!
ピギー・・・ありがとーー!!

川崎に到着し、私はVOIVOD目当て丸出しの“KILLING TECHNOLOGY”Tシャツに着替え、磐石の態勢でチッタ入りしました。
ホール内に入ると、古き良き時代の名スラッシュナンバーがガンガンかかっており、もうそれだけで血湧き肉踊りだすのを感じました。
「ふふふ・・・この風!この肌触りこそ戦争よ!」白兵戦前のラル大尉の心境ですよ。
そして、会場内にいるスラッシャー達を見てると、MSGライヴの時にはなかった同類意識みたいなのがふつふつと感じられてすごく居心地がいいのです。

暗転に会場がどよめき、トップバッターのFORBIDDENのライブがスタート!
それ程期待してなかったフォビドンでしたが、いやいや、予想外に凄かった!!
幻想的なインスト曲“PARTING OF THE WAYS”が流れ出し「おお、演出効果バッチリでないかい?」と緊張感が一気に膨らみ、そのまま“INFINITE”のスラッシュ展開へと雪崩れ込んだ時は「ヤラレタ!!」って思いましたね~
テキトーに頭ふってようと思ってたのに、すぐ側で早くもモッシュが起こって、思わずピット・イン!後のことも考えずグルグル回ってしまいました。
全く期待してなかったVoのラス・アンダーソンが、予想以上にハイトーンで頑張ってはって嬉しくなっちゃいましたよ!もちろん全盛期みたいなのは無理だったけど、それでもちゃんと曲が成り立っていた。いやいや、大健闘。
ヴォルテージが最高潮に達したのは、やhり究極のキラーチューン“THROUGH EYES OF GLASS”の時でしたね!演奏ほぼも完璧!「イーボー!」もバッチリ!特にグレンのギターソロは凄まじかった!全く衰えてない!いや~ええもん見させてもらいました。
途中ギターのクレイグが「今日はヴォイヴォドと、このイベントに参加できて本当に光栄に思っている(←完全私の想像)」みたいなコメントをしていたような気がする。初期の頃のライヴ映像でも、彼はVOIVODのTシャツを着てたし、やっぱVOIVODファンだったんだな。
終盤、暗転でまたしてもインスト曲“SPIRAL DEPRESSION”が流れ、ここでポール・ボスタフ登場!!
完全オリジナルラインナップで“TWISTED INTO FORM”と“CHALICE OF BLOOD”を完璧に披露してくれた。しかし、同じドラムセットなのに、ポールが叩くとこうも迫力が違うものかと改めて彼のパワフルさに驚嘆。
結局1stからは1曲を除いて全曲、2ndからはSEのインスト曲合わせて6曲の計13曲と、これ以上ないというテンコ盛り内容だった。
彼らの中では、もう3rd、4thは無かった事になってるのかな?しかし“FOLLOW ME”とか、あんな展開のぃややこしい長尺の曲まで演るとは思わなんだなー

にしても、フォビドンは本当に素晴らしかった!!ベイエリアの底力というものをキッチリと見せてくれはった!!やっぱてめーらは秘密兵器だぜ!
おかげで私はモッシュ・ピットに5回くらい突入してもーて(5、6人くらいのホント小さなサークルだったんですけど)、体力の半分くらいを既に使い果たしてしもーていた。
ホンマ想定外・・・・

おっといけない、フォビドンについて熱く語りすぎてしまった・・・
VOIVOD、TESTAMENTについては、また次回。



今日の1曲:『CHALICE OF BLOOD』/ FORBIDDEN
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スラドミ特集 てすためんと

2008年09月19日 | やっぱりメタル!!
明日はいよいよTHRASH DOMINATION!!さぁ気持ちを切り替えねばなりません!
今宵、高速バスに跳び乗って、いざ出陣!
チケットよーし!メタルTシャツよーし!クッション枕よーし!

しかし、タイミング悪いな~、ドゥームメタルみたいにスローな台風が見計らったかのようにこっちに接近してきやがる。
ほんまいらんし、さっさとどっかいってー!!

さて、スラドミ特集最終回は言わずもがな、TESTAMENTでございやす!
てゆーかあんまり書く時間もないので、手短に。
新作の音源はPCにおとして何回か聴きましたが・・・う~ん、出だしのリフとかすんごいカッコいいんやけど、チャックの無難すぎる歌い回しがどうも・・・
なんとなくプラクティス系の曲が多いと思うのは私の気のせいか?
でもライヴじゃ盛り上がるでしょうね。特に#1~2“MORE THAN MEETS THE EYES”辺りがきたら会場は興奮の渦に見舞われること必至でしょう。

テスタメントと言えば、やっぱフォビドゥン同様昔のバンド名をタイトルにした1st『THE LEGACY』がマストですね。
てゆーか捨て曲が1曲もありません。アレックス・スコルニックの流麗なるギターは本当にこの頃から切れ味抜群の輝きを放っております。
テスタメントの魅力って、激しさというよりも判りやすさだと思います。
チャックの歌い回しは結構ワンパターンなんだけど、ハイトーンをうまく切り込ませることによって楽曲にメリハリつけていたからこの頃はよかったんです。
最近はガテラルってますからね~、まぁそれでも素晴らしいヴォーカリストではあるんだけど。

3rd以降は殆ど予習復習できてないけど、別にいいんです。
テスタメントのライヴは絶対盛り上がるから。モッシュナンバーも充実してるし(特に2ndの曲)。
初期の曲もだいたい演ってくれるので(演ってくれるよね?!)。


それではいつものように皆様、ご唱和下さい。さんはい・・・
クソボリジョボデァ!!



今日の1曲:『OVER THE WALL』/ TESTAMENT
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追悼 リック・ライト ~天の支配~

2008年09月18日 | プログレッシヴ草稿
今日、本当はスラドミ特集の一環でTESTAMENTについて書く予定だったんですが、リックの突然の訃報を知らされてまだ心の切り替えができないでおります。
昨日は部屋でずっとフロイドの曲を流したり、『P・U・L・S・E』のライヴDVDを鑑賞したりと、一日中喪に服しておりました。
“虚空のスキャット”の美しくも悲しいコーラスを聴くだけで、ブワっと込み上げてくるものがあります。

そこでスラドミ特集プラス、リック・ライトの追悼の意味も込めまして、今日もVOIVODの作品を紹介することにいたしました。
リック訃報の記事で久々にTBとかもきたので、こちらに訪問して下さったフロイドファンの方々にもこのVOIVODの5th『NOTHINGFACE』に収められているピンク・フロイドのカヴァー“ASTRONOMY DOMINE”について知ってもらいたいというのもあります。

このアルバムは、VOIVODがすでにプログレバンドとして大変貌を遂げたことを十分に感じさせる緻密に構成されたダークな内容、そしていよいよ摩訶不思議さを強めた作品。
歌詞カード内の各曲ごとに描かれたアウェイ(dr)のCG画もとってもクレイジー。
1曲目“THE UNKNOWN KNOWS”のエンディングで挿入されるアウェイによるアコーディオンソロからしてただならぬ雰囲気が漂っております。
この作品で度肝を抜かれたのがやはりピンク・フロイドのカヴァー“天の支配”でした。原曲の良さを一寸たりとも損なうことなく、それでいてオリジナルといってよいほど見事VOIVOD色に仕上げております。
ちなみにプログレ指向をさらに発展させた7th『THE OUTER LIMITS』では“NILE SONG”をカヴァーしています。

まぁでもこの5thアルバム、全体的に良くも悪くも複雑怪奇で機械的なリズムセクションの羅列のようなサウンドは、聴き手の神経を逆撫でにする程に無機質で表情がない。まさに“NOTHINGFACE”というタイトルに相応しい。
高校生の時、雨戸を閉めて部屋を真っ暗にし、三面鏡を覗き込みながら毎日とり憑かれたようにこの作品を鑑賞したものだが、今ではよほど自分のバイオリズムが合っていなければ聴く気にはなれませんね~

当時、B!誌のレビューでは聴く耳のない者にかなり不当な評価を受けていたが、海外ではこのフロイドのカヴァーがかなりの反響を呼んでいたようで、以下のクリップもよく音楽番組などで流れてたそうです。
そりゃそうですよね~、そんじょそこらのスラッシュバンドが戯れに演ってるカヴァーとは明らかに一線を画しておりますから。
最近のライヴのセットリストにはこの曲入っているそうですが、果たして今週末のスラドミでは演奏されるでしょうか?
なんせスラッシュの祭典ですからね~



今日の1曲:『ASTRONOMY DOMINE』/ VOIVOD
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あなたがここにいてほしい

2008年09月17日 | プログレッシヴ草稿
スラドミ特集週間の最中ですが、突然の訃報に大変ショックを受けております。

ああ、フロイド復活の噂も夢となってしまいました。
それにしても早すぎる!!

以下、BARKSより転載

ピンク・フロイドの創設メンバーの1人、リチャード(リック)・ライト(Key)が月曜日(2008年9月15日)、がんのため亡くなった。65歳だった。

リック・ライトは60年代半ば、ロジャー・ウォーターズ(B/Vo)、ニック・メイソン(Dr)とロンドンの建築学校で出会い、彼らやウォーターズの友人だったシド・バレットと共にピンク・フロイドの原型となるバンドを結成。ロジャーズとの対立が激しくなり、『The Wall』('79年)制作時に一度バンドを脱退('81年まではセッション・ミュージシャンとしてツアーに参加)したものの、その後、デヴィッド・ギルモア、メイソンが再始動したピンク・フロイドで復帰。'05年に<Live 8>で実現した伝説のリユニオンにも参加している。

ピンク・フロイドだけでなく、ソロ・アルバム『On An Island』でもコラボするなど親しくていたデヴィッド・ギルモアは、オフィシャル・サイトに以下のような追悼文を掲載した。

「誰もリチャード・ライトに取って代わることはできない。彼は僕のミュージカル・パートナーであり友人だった」「穏やかで謙遜、人前に出たがらなかったが、彼のソウルフルなヴォイスとパフォーマンスは、ピンク・フロイドのサウンドにおいて極めて重要で魔法のような存在だった」「僕の気持ちを言葉で表すのは簡単なことではない。でも、僕は彼を愛していた。本当に寂しく思う」


リックは決してテクニカルなキーボーディストではなかったけど、「原子心母」、「おせっかい」などにみられるフロイド特有の、どこどこまでも広がっていくような幻想的な音空間を構築する担い手の一人だったと思います。
高校生になってプログレ音楽を聴き始めて、いろいろな超絶キーボーディストのいるバンドを漁っておりましたが、最終的に一番私の心に響いたのは、ウェイクマンでもキースでもなく、リチャードの奏でる、羊水に包まれるかのような、ゆったりとしたあの音色でした。
彼はウェットなフロイドの中では“やさしさ”担当の人だったと思います。
リックが書いた“SUMMER ’68”“絵の具箱”などの牧歌的な曲も本当に好きだったな~
メンバーの中ではルックスも一番よかったと思うし。
笑顔がとてもステキでした。

ご冥福をお祈りいたします。

Time / Pink Floyd


今日の1曲:『虚空のスキャット』/ PINK FLOYD
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スラドミ特集 う゛ぉいう゛ぉど

2008年09月15日 | やっぱりメタル!!
ヴォイヴォーーーード!!!!
というこのスネイクの雄叫びで狂戦士、Korgull伝説は始まった・・・

というわけで今日は私の大大本命であるVOIVODの1984年のデビュー作『WAR AND PAIN』をご紹介。

ヴォイヴォドのスラッシュ期の名盤と言えば2nd『RRROOOAAARRR』であるという意見が圧倒的に多い中、私はパンキッシュに爆走するこの1stの方が遥かに大大大大DIE好きな作品なんですな。
とにかくこのガレージで録音したかのような生々しいサウンドがたまりませんね!音圧もデカくて「俺達バンドやってまっせー!」という、各プレイヤーの意気込みがひしひしと伝わってきます。当時音が過激過ぎるため、いつくかのライヴハウスから出演拒否されていたんだって。

この頃のスネイクのヴォーカリゼーションときたら血に飢えた野獣のようだと形容すべきか。このヒステリックで吐き捨てのダミ声は獰猛過ぎる!!
特に#6“BLOWER”での「ぢゃああああ~~~~!!!」という雄叫びは強烈!!
ブラッキーのベースは図太く歪み、アウェイのドラムはこれでもかとドカドカ連打する。
そしてなんといってもピギーの手グセの利いたギターワークがいい!!この荒削りさ加減!ジョキジョキと掻きむしるような過激音はこの頃のピギーならではの尋常ならざるノイズィーさがある。
そしてこの頃からすでにあの不協和音はトリップ感タップリに炸裂しまくっていたのである!
それは特にラスト曲である戦車が瓦礫の中を行進していくかようなリズムの#9“NUCLEAR WAR”で絶大なカオス効果を発揮している。

ま、今回のライヴ、1曲目に#1“VOIVOD”がくることは容易に想像がつくんですが、このアルバムからは上記で挙げた曲の他、#3“SUCK YOUR BONE”とか#7“LIVE FOR VIOLENCE”など、希望曲ありすぎて困る。
てゆーか1時間程度じゃ全然足りねーよ!っていう話です。

それでは本番に向けて皆様一緒にご唱和下さい。せーの・・・
ヴォイヴォー!!(血のワイーン♪チーン!)



今日の1曲:『VOIVOD』/ VOIVOD
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スラドミ特集 ふぉびどん

2008年09月14日 | やっぱりメタル!!
ゴッチーーン!!

いよいよ一週間後に迫ってきたぜ!ケケケケ・・・
何がって、THRASH DOMINATION 08に決まってるやないかーい!(チーン!)
スラッシャーの私にとってはラウパーよりも重要性のあるメタルイベント・・・とは言うものの、実は今回は3年振りの参戦なんです。
東京遠征となるとやっぱそれなりの面子がそろってくれなきゃ腰が重くなっちまうんですよね~、その時点でスラッシャー失格かな。
んじゃま、そろそろいきますか・・・

毎年(参加しようがしまいが)当ブログ恒例となってしまった、スラドミ特集週間スタート!

まず第一弾は「イ~ボ~~!!」でお馴染み、ベイエリアの秘密兵器FORBIDDEN
元SLAYERのポール・ボスタフがオリメンでドラム叩いてたことでも有名なバンドですね。
彼らの名作といえば、昔のバンド名をタイトルにした1988年のデビュー作『FORBIDDEN EVIL』
フォビドンはスラッシュメタルにしては整合感があり、メロディアスな展開を持つバンドです。
ツインギターの2人はメロディックパワーメタルバンドのように(いや、それ以上に)流麗なソロを弾きまくりで、常にバトルってます。
特に名曲#3“THROUGH EYES OF GLASS”におけるスリリングなソロワークはメタル史上に残る名演!
そしてなんといってもラス・アンダーソンの歌えるハイトーン。彼のお得意フレーズは「イーボー!!(もしくはイボ~~~)」2ndでもこのフレーズ出てくるし。
特にタイトル曲#4“FORBIDDEN EVIL”での「フォビドーン、イ~~ボアアアアアア~~~!!」の雄叫びは絶品です。
こうかくとパワーメタルに限りなく近いエセスラッシュバンドなのかというとそうではなく、アグレッシヴに刻まれるリフの獰猛さとツーバス踏みまくりの畳み掛けるような攻撃性は、紛うことなきスラッシュメタルのそれである。

ただ近年のライヴ映像を見てもらったら分かりますが、ラスのハイトーンヴォイスはすっかり影を潜めてしまっている・・・
正直ハイトーンのないフォビドンなんて、たかたのいないジャパネットのようなもの。
“CHALICE OF BLOOD”ので出しのハイスクリームが聴けないのは悲しすぎる・・・
でも演奏力のあるバンドなので、ライヴはそれなりに盛り上がると思いますよ。

1989年ライヴ。あらあら、2番目でヴォーカルズレちゃってますね。


今日の1曲:『THROUGH EYES OF GLASS』/ FORBIDDEN
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再発だじゃあ その2

2008年09月12日 | やっぱりメタル!!
『踊る一寸法師』に続いて、このアルバムも来週9月17日再発されちゃうって、
世の中どうなってんだ!?

そう、人間椅子の隠れた名盤(といっても人間椅子の作品は一般リスナーからすると全部隠れているが・・・)6th『無限の住人』でございます!!
おぉ~またしても土屋氏(Dr)参加作品。

この作品は『月刊アフタヌーン』(講談社刊)に連載されている沙村広明原作の人気漫画『無限の住人』のイメージ・アルバムとして企画された1996年リリースのコンセプトアルバム。
なんでも人間椅子ファンだった原作者のたっての頼みでこのコラボ企画が実現したんだとか。
歌詞カードにも沙村広明画の挿絵が盛り込まれていて、なんといっても裏ジャケの椅子メンバーの晒し首絵が最高!
発売当時、このコラボの相乗効果があったのかは甚だ疑問だが、今年7月に原作コミックスのアニメ化放映にともない問い合わせが殺到したため、めでたくポニーキャニオンより廉価版で再発決定したそうな。
『無限の住人』公式サイト

時代コミックスということで、全体的に時代劇趣味風なアレンジが施されています。
企画盤とはいえ、トータルな人間椅子のイメージからブレてはおらず、通常のオリジナル・アルバムとして十分楽しめる内容。
まぁ人間椅子の音楽性と和嶋氏のアレンジ能力の高さを考えると、まさに適材だったってことですな。

このアルバムはとにかく創意工夫が素晴らしい!!
まず、メイデン“イカロスの飛翔”風の#一“晒し首”では、合戦後の桶狭間の荒野を彷徨っているかのようなアコギ演奏が盛者必衰のことわりを感じさせます。
#三“地獄”は正に日本人のイメージするあの世の地獄風景がまざまざと浮かび上がる痛快ハードロックナンバー。餓鬼どもが犇めいているかのようなオドロオドロしい間奏部分でのギターによる時報音が面白い。
酔っ払いの千鳥足のようなリズムの#五“莫迦酔狂ひ”では、中間のアグレッシヴなベースラインが百鬼夜行を髣髴とさせております。
ラスト、ポーの小説からきているのか#十“黒猫”では猫の鳴き声をイメージした「ミャアオォォォ~~ン」というギター音やら、中間のハード展開での和嶋氏の数え唄にラストのサバス風の大団円と、正に和嶋氏の面目躍如といった名曲。
その他、龍笛と和嶋氏の大正琴が典雅に響く小曲#六“もっこの子守唄”や、津軽三味線ギター奏法が炸裂するタイトルイメージそのまんまな江戸物風ロック#八“辻斬り小唄無宿編”と、とにかく時代風なユニークさに富んでいて最後まで飽きさせません!



ブックオフでこの漫画を立ち読みしたところ、まぁ私の趣味ではありませんでしたね。
しかしこの度のアニメーションの劇中で人間椅子の曲が1曲も使われてないって、どないやねん!!
(ちなみにエンディング・テーマを担当しているのはGRAPEVINEだとさ。)

Good Job!!


今日の1曲:『無限の住人』/ 人間椅子
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万魔殿ですじゃ

2008年09月06日 | やっぱりメタル!!
やはりおっかないですわ、このアルバム・・・
ブラック・メタルの始祖とされる、当時はサタニック・スラッシュメタルという形容がなされていたスイスが誇るCELTIC FROSTの1985年の名作『TO MEGA THERION』
中学の時、私が中古屋で購入したやつがやはりアナログ盤で、当時は冒涜的で悍ましすぎるこのジャケットを10秒と直視できませんでした。
今でも怖いですよ。だってキリストをパチンコの竿がわりにしてサタンが銀の鉛玉でこっちを狙ってるんですよ!そのサタンの目が本当におっかなくて、今にも玉がとんでくるんじゃないかというほどの迫力なんです。このジャケ画を手掛けたのは『エイリアン』のデザインで有名なH.R.ギーガー画伯で、彼もまたスイス出身。

しかし怖いのはジャケットばかりじゃござぁせん!
もうとにかくサウンドそのものが非常にオドロオドロしくって恐怖映画のBGMみたいに怖いんすよ!
まず1曲目のインスト曲“INNNOCENCE AND WRATH”での荘重なるティンパニーやフレンチホルンの響きはまるで漆黒の深淵からノッシノッシと迫り来るサタンの足踏みを連想させます。
重くて歪んだリフが鳴り響き、トーマス・ガブリエル・ウォーリアーの「ウッ!!」という気合の一声で邪悪な疾走へと雪崩れ込むのがセルティックのお決まりのパターン。トーマスの歌声は背徳性剥き出しでいかつく、カテドラルのリー・ドリアンに近いものを感じさせる。
そして時折奥のほうから空耳のように聞こえてくる幽霊のような女性ソプラノコーラス。この幽鬼じみた演出がまたこのアルバムをはてしなくダークでオドロオドロしいものにしている。
なんつっても極めつけなのが#9“TEARS IN A PROPHRT'S DREAM”のサウンド・エフェクトを多用したお化けナンバー。この世のものとは思えない気持ち悪~い嘶きや「ヒヒヒヒ・・・」という幽霊のような笑い声が響いてくる中、本当に神経に障る「ガ・ギ・ゲ・ゴ・ギ!」という邪悪なベース音が迫ってくるんです。これだけビビらされるベース音もないです。

この度のビクターメタル再発祭りでこのアルバムを購入して10数年振りに聴いたのですが、6曲目過ぎたあたりで眠たくなってうたた寝してたら、この9曲目でガバッと目覚めさせられることが2度もありました。
その時の目覚めの悪いことといったら・・・

Celtic Frost- Circle of the Tyrants



ついでといってはなんですが、彼らの1987年作の『INTO THE PANDEMONIUM』も紹介しておきましょう。
実は先月久々に遊びに行った例のブラジル人の部屋にこのアルバムのCDが奇遇にも転がっておったんです。よっぽど気に入らなかったらしく「いらんしあげるわ」とタダで頂戴したものなんですが、どんだけ駄作なんやろうかと家に帰って聴いてみたらさにあらず!
いや、ヘタしたらこれ、問題作にして超名盤かもしれませんぜ!


1曲目の“MEXICAN RADIO”こそNWBHMみたいなもっさりしたナンバーではありますが、全体的には今聴いてもかなり前衛的でプログレッシヴで知性に溢れた作品です。
前作よりもドゥーム色が増し、壮麗際だかな叙情性に溢れた怪しくも美しい暗黒世界がセルティックならではの手法で見事に表現されております。
相変わらずの「ウッ!!」は頻出しておりますし、トーマスの牢獄の暗闇から聞こえてきそうな嘆きヴォイスがたまらなくドゥーミーでよろしい!
女性Voをフューチャーした宗教音楽みたいなのあり、打ち込みのようなインスト曲あり、ブラック(メタルではなく)ミュージックみたいな女性コーラスの曲ありと、とにかく実験的でアヴァンギャルド。オーケストラを駆使した雰囲気作りも実に巧みである。

つーか今のブラックメタルバンドやゴシック系のバンドがやってることを、セルティックって既に80年代に殆どやっちまっていたんですね~、時代先取りし過ぎ!!
いや~改めてセルティックの懐の深さを知るところとなりました。



今日の1曲:『REX IREA(REQUIEM)』/ CELTIC FROST
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ひろいものおとしもの

2008年09月03日 | ルルイエ異本
クトゥルフ様のお導きか、私が今年に入ってから捜し求めていた幻の書物がとあるブックオフであっさり見つかって(しかも105円で)拍子抜けしました。
その書物とは菊池秀行氏の初クトゥルー神話作品『妖神グルメ』
もちろん今や絶版となっており、1984年朝日ソノラマ文庫から出版されたやつでセラエノ断章ばりの希少本でございます。
いや~今年読んだクトゥルーものでも1、2を争う異色作で、しかもラムレイ作品ばりの読みやすさときたもんだから非常に楽しく読ませていただきました。
とにかくノリが非常にユルくってユーモラス。
妖神クトゥルーは、限りなく飢えていた! このままでは星辰の位置が定まっても復活は危ぶまれる。」 なんていう大いなるクトゥルーが空腹で動けなくなるという発想自体、ぶっとんだ設定ではございませんか!!
そこで邪神復活のための鍵を握るのが、日本の高校生の窮極の料理人、内原富手夫の作り出すイカモノ(というよりゲテモノ)料理だった。
“ないはらふてお”。お察しの通り這い寄る混沌ナイアルラトホテップをもじったものですね。
この少年はクトゥルー眷属邪神をも屈服させる料理の腕前の持ち主なんですが、彼の邪神ハンター的使命感の全くない、とぼけたのほほんキャラがかなりいい味出してます!
クトゥルーに仕える者たちに拉致されたり、凍てつく荒野のレン高原に放り出されたりしますが、周りで何が起ころうが意に返さずされるがままで、常に窮極の料理の事しか考えておりません。
アブドゥラ・アルハズレッドをはじめ、深きものどもを率いるインスマス出身のマーシュ氏、その邪教集団を追跡するC.I.Aを指揮するのはハワード・アーミティッジ博士と、クトゥルーファン馴染みの名前が次々と出てきます。みんなじっちゃんの名に懸けて頑張ってるんだね。
米軍の原子力空母とダゴンが大乱闘を繰り広げたり、マーシュ氏率いるクトゥルー派とオリバー・ウェイトリー率いるヨグ・ソトト派がマフィアばりの抗争を繰り広げたりと、出し惜しみなしのクトゥルーお祭りどんちゃん騒ぎです。
この作品が面白いのは米軍が徹底的にコケにされたり、アメリカの食文化を結構バカにしている描写がみられるところですかね~
クトゥルー神話の教義もタップリ出てきますし、様々なクトゥルー名所も巡り渡っていきますのでガイドブック的な楽しみ方もできるんですよね~
そしてスプーンにクトゥルーが乗ってる表紙もまたいい!!(最近ではソノラマ文庫ネクストから表紙違いが出てますがこいつはかなりイケてない)
本当に久々にいい買物した~って感じでしたね。

ところがなんです!!最近2回目を読んでいたんですが、イオンのトイレにこの希少本を忘れてきちゃったんですよ!!俺のバカバカ!バカ・ソトト!!
そうなんです。私にはトイレ(大)にこもって読書に耽るという習癖があるのでございます。今まで財布を置き忘れたことはありますが、本を忘れたのは今回が初めてです。
サービスセンターに問い合わせてみましたが、本などは届けられてないとのこと。まぁクトゥルー信者はともかく、便所にあった本を誰かが持ち帰るなんてことは考えられませんし、恐らく清掃係がゴミと一緒に捨てたというのが一番考えられる線ですな~あの本の価値も知らずに。
凹むわ~

もし先週の火曜日にイオンのトイレでこの『妖神グルメ』の本を拾ったという奇特な方がいらっしゃったならば、私にご一報願います。もしネコババしようなんて考えを起こされますれば、汝にクトゥルー神の呪いが降りかかるでしょう。
もしくは、この本持ってる方がいらっしゃればどなたか譲ってくれないでしょうか?ダメですか?



今日の1曲:『N.W.O.』/ MINISTRY
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シティ・オブ・ゴッドではない

2008年09月01日 | しねしねシネマ
約3ヶ月ぶりの劇場鑑賞です。土曜日にミッドナイト料金1000円だったので、話題?のブラジル映画『シティ・オブ・メン』を観にいってまいりました。
私が度肝を抜かれた2003年の衝撃作『シティ・オブ・ゴッド』(以下『COG』)の監督フェルナンド・メイレレス製作ということでかなり期待していったのですが(またタイトルがよう似とるし)、今回監督は違う人がやっていたんですね~、そこを見落としてました。

舞台は『COG』と同じくブラジルはリオデジャネイロの貧民街区“ファヴェーラ”。
年端もいかんガキどもが血で血を争う銃撃戦を繰り広げるというブラジルのスラム街での実情を背景にしてるところも『COG』と全く一緒です。
しかし今回のはよりドラマティックなストーリーとなっており、そこに“友情”とか“親子愛”が盛り込まれ、結局はそれらがこの映画のテーマとなっていたようです。
10代にして父親になってしまった主人公が、最初は子守もええ加減で海辺に置き去りにしたりしてメチャクチャやったのが、だんだんと父親として自覚していくというもので、『COG』と比べたらかな~りヌル~い内容でした。
ギャングのボスとかも迷子の子供を預かってやったりとかなりやさしい。『COG』で暴虐性を剥き出しにしていたリトル・ゼみたいなイカツさは微塵もありません。ほんま肩透かしを食らった感じでした。
まぁ『COG』を未見の人には十分刺激的で面白い作品だと思いますが、あの過酷でスタイリッシュで凄まじい映像を観てしまってる人にとったら全然モノ足らんでしょう。
とにかく『COG』はドキュメントに近いヴァイオレンス映画という感じでした。『シティ・オブ・メン』はそのヴァイオレンスさが押さえられ、ちょっぴりセンチなメロドラマがふんだんに盛り込まれて甘っちょろくなってしまったわけです。
確かに今回の映画のチラシには“『COG』よりドラマティック!!『COG』の続編ではなく、また違った視点から描かれている”と謳われているので、私が勝手に『COG』みたいなのを期待したのが悪かったっちゃー悪かったんです。
でもそれならせめてタイトルをもうちょっと違ったものにするとか、製作者の名前じゃなくって監督の名前をフューチャーすべきやろ!!
ま、配給側の宣伝工作にまんまとハメられたわけですわ。

ますます劇場離れしていきそうです。

オススメ度:★★



今日の1曲:『Hale no sola sita~LA YELLOW SAMBA~』/ PE'Z
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