AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

無免許医はどこだ!(キチムシ編)

2023年11月19日 | 名所ガイド、巡礼記
今月はじめの3連休初日に、私が高速バスに乗って東京に赴いたのは、デフレパード&モトリークルーのカップリングライブを観るためでもなく、VEKTORの東京公演を観るためでもなかった。

そう、全ては私が敬愛してやまない手塚治虫先生の医療マンガの傑作、『ブラック・ジャック』の為であった。


祝日の11月3日といえば、文化の日でもあるが、この日はなにを隠そう手塚治虫先生の誕生日。
この時期、東京ではブラック・ジャックに関する二つのイベントが催されていて、それを手塚治虫先生の生誕の日に一度に味わっちゃおうという欲張りな衝動に駆られたのであった。

東京に着いて、まず足を運んだのは吉祥寺。

吉祥寺といえば、私は5年前にも訪れていて、この街の「創」というギャラリーで毎年のように行われていた手塚マンガの二次創作フェスともいうべき『手塚治虫文化祭』、通称「キチムシ」がもうこの年で幕を下ろすということで、いてもたってもいられない衝動かられ、この時も高速バスに飛び乗って駆けつけたのであった。


で、今年その終わったハズのキチムシをまた臨時で開催するということが発表された。
なぜかというと、今年はブラック・ジャックが連載開始されてから50周年になるという節目の年で、今回はそのブラック・ジャックに特化したキチムシ、題して「JACK’N’KICHIMUSHI」を開催しようということになったワケです。


5年前訪れて、もうほんと非常にわかりやすい地理で、15分くらい歩いて迷わずギャラリー「創」に辿り着いた。




手塚先生の誕生日で、しかも祭日だからめちゃくちゃ混雑してるだろうと思ったけど、意外とすいてて拍子抜け。
でも外人さんなんかもいらして、なかなかいい雰囲気だった。

I ♡ MANGAと書いたTシャツを召されていて、ハートの中にヒョウタンツギがいた。
そんなTシャツどこで手にいれたんですか?



BJのTシャツにBJの髪の毛をモチーフにしたニット帽をかぶってる女性スタッフさんのファッションが気になってしゃーなかった。



ただ、以前行った時と比べて展示品が少ない。
今回出品に参加された作家先生方もなんか少な目で、私でも名前を知ってる巨匠クラスの作家さんは皆無だった。

今回は、キチムシ常連作家さんの作品が中心だったかなと。
それでも出品数はかなり少なかった気がする。
やはりBJに特化したのが原因だろうか?
BJ以外のもちらほらあったけど。


これはるみ子さんのあの方の創作もの。
ブラックジャックのコート。試着可能らしかったが、ちょっと遠慮した。



ヒョウタンツギもブラックジャックには欠かせないキャラ。



今回一番目を見張ったのが、島本和彦先生という方の作品。
色紙1枚にブラックジャックのエピソードごとの登場人物やブラックジャックの名言を盛り込むという構図のもの。
原作の絵に割と近いんで、しかも読み込んでるファンとしてはもうたまらない。


「三者三様」(2巻)



「畸形嚢腫パート2」(13巻)



「B・J 入院す」(3巻)



花小金井正幸先生のゆるキャラピヨックジャックもなんかいい。

1話「医者はどこだ!」のブラックジャック初登場シーンを再現。
これ見た時思わず吹いた。



原作を限りなく忠実に再現したこのシリアスな名シーンでも、よく見るとやっぱりピヨックジャック。
なんかこのギャップがたまらんくておこがましいとも思わない。



こちらも花小金井先生作品。非売品。欲しい!



いままでにない、異色の本格派アートな作品も。
このYOSHIFUMIさんのアート作品はかなり目を見張った。



他の来場者の方たちも、おそらく痛く感銘を受けたようで、アート集は完売していた。


るみ子さんと対立関係にあるかの田中圭一先生の作品も無造作に床下に置かれていた。
私は何年か前のブラックジャックとキリコがるみ子さんにワクチン(?)注射してる図のTシャツを出品してほしかったなぁ・・・




作品をポケ~っと閲覧してると、話しかけて下さったのが在廊されてた姫川明輝先生で、BJ話で色々盛り上がってとても楽しかった。
やっぱ姫川先生もブラックジャックが大好きなようで、今回の創作作業もほんと楽しくてしょうがなかったらしい。

それが作品によく表れてるのがこれ。
ルパンタッチというか、BJのアクションシーンに集約した柄のタオル。
思わずカゴに入れてしまっていた。そうそう、BJはよく後ろから殴られるんだよな~



実は先生に話しかけられる前、どの作家さんのか知らないまま、いいなと思ってカゴに放り込んでいたのが、だいたい姫川先生の作品だった。

殺人鹿ナダレをステンドグラス風にデザインしたアートフルなクリアファイル。


姫川先生と話してたんだけど、ブラックジャックに登場する動物って、だいたい最後死ぬんですよね~って(悲)。


今回もキチムシ主催者である手塚るみ子さん(神の子)とお話させていただきました。
やっぱり恐縮でたいしたこと話せませんでしたが。
着ていったアトムキッスのTシャツもご指摘くださり私服の至り。
それよりもるみ子さんのしてた(おそらく田中圭一画)ネクタイが非常に気になった。




ちなみに、本日こそは、『ブラック・ジャック』が週刊少年チャンピオンにて連載開始された記念すべき日だという。

この日にあわせてこの記事をとりあえずアップしたかったのです。

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オオサンショウウオ大好きYOU

2023年11月18日 | コンサート
今秋はメタルバンドの来日ラッシュがすごいことになってましたね。

EXTREME、MR.BIG、HELLOWEEN、DIZZY MIZZ LIZZY、DEATH ANGEL、TESTAMENT、EXODUS、DEF LEPERD、MOTLEY CRUE・・・


そおいう私は今月はじめ、若きアメリカの自称“プログレッシヴSFスラッシュメタルバンド”VEKTORのライブに行ってきました。

VEKTOR@京都水族館



彼らの来日は実に10年ぶりということだが、前回は観ておらず今回が初めて。
普段、自分より歳の若いメタルバンドなんてほとんど聴かないんだが、このVEKTORはデビュー当初より気になってたバンドで、まぁロゴからもわかる通り、VOIVODやDESTRUCTIONなど、私がティーンの頃に聴いていた80sスラッシュメタルバンドに色濃く影響を受けているということで、特に1stアルバムはもう私ぐらいのスラッシュ好きのツボをつきまくるリフ全開且つ演奏はもうめちゃめちゃテクニカルっていう申し分のないデキでかなりハマった。

今回ライブに行くことを思い立ち、実は1st以降は全く関知していないというなかなか薄情な状態だったので、急遽アマゾンで3rdアルバムを取り寄せ聴きまくってたんだが、なんかエクストリーム感が増し増し且つちょっと苦手な抒情コーラスなどを導入したりと、実験的でプログレッシヴなその姿勢は関心するが、ちょっとしんどいなと。

最近はイヤーエイクさんに拾われたようで。



今月頭の三連休は所用で東京に行っており、VEKTORはその頃ちょうど東京でのツアー真っ最中だったので一瞬観ようかと思ったが、スケジュール的にしんどかったので関西に帰ってから大阪で観ることにしたんだが、東京帰りの夜行バスで、隣の隣の座席に乗り込んできたお兄さんが奇遇にもVEKTORのTシャツを着てて、関西からの遠征者だったのがおもしろかった。


最近復活したSACRIFICEのヴォーカルSugiuchiさんが運営している呼び屋CHROSH Bookingsが今回のツアーを企画してくれてて、チケットは直接ここから購入したんだけど、高い手数料とか送料も一切かからない、しかもこんな素敵なデザインチケットで熱意が感じられて本当に良心的。




バンド側も10年ぶりの日本ということで、気合も入っていたらしく、我々とコミュニケーションをとるため移動中に一生懸命日本語を勉強されていたという。

真面目か!(笑)



会場はSOCORE FACTORYという南堀江の小さなハコで、この界隈には来たことがなかったので少し道に迷った。

客層は私より年上の方から若者まで、わりと老若男。女子は極めて少なかった。
まぁVEKTORって、演奏力重視のプログレバカテクスラッシュって感じのバンドだから仕方ないよね。
スラッシュ系バンド観にくるとよく見かける連中なんかも全然見なかったな。

人は想定してたよりけっこう入っていたけど、今回のハコは縦長でなかなか狭かった。
う~ん、せっかく4年ぶりにモッシュでハッスルしようと思ってたのに、これじゃ難しいな。




VEKTORの一行がステージに現れた。
実はメンバーの顔を全然知らなかった。やっぱり若いな(私からすると)。

怒涛の演奏が始まった。巧い。
1曲目はたぶん最新作の1曲目。10分を超す長さ。
最新作は最近聴いたばっかなのでうろ覚えでよくわからんかった。


 

2曲目、1stから早くも「Black Future」きた!
イントロ聴いたとたん全身鳥肌。ワーー、モッシュしたいな。
前の方では少人数の小さなモッシュが起きてたみたいだけど。

それにしてもステージも狭そうだ。
彼らぐらいのバンドなら、せめてMUSEくらいで演奏させてあげてほしいな。




観てるとギターヴォーカルのデイヴィッド・ディサントがやっぱバンドの主導権を握ってるぽい。
どっちも弾けるギタリストを有してるバンドってことで、DEATHを彷彿とさせる。
フランク・チンのベースプレイもカニコーのアレックス・ウェブスターばりの存在感だ。




最新作のラスト曲で、ジャーマンメタルのライブかよ!とつっこみたくなるコーラスの大合唱が起きたりと、フロアはかなりの盛り上がりをみせており、VEKTOR側も小規模なライブながらご機嫌そうだった。

大団円。



今ジャパンツアー恒例の、セトリの紙を折って紙飛行機作って客席に飛ばすという余興。



セトリ1st多い目希望だったけど、3枚からまんべんなくといった感じかな?
大好きな「Deoxyribonucleic Acid」演奏してくれただけでもよかった。

土星?



ミート&グリート。
デイヴィッドさんDEATHのTシャツ着てはって、私もその日DEATHのTシャツ着てたので「かぶったな」みたいなやり取りをした。
といっても「SAME」と言っただけだが。

YOUは何しに日本へ?



CHROSH Bookings企画のジャパンツアーTシャツ。
もう一種のデザインのTシャツの方が明らかにカッコよかった気もするが、なぜかこっちの変なのを選択。

買ってから失敗したような気が・・・



この日は奇遇にも阪神が38年ぶりに日本一に輝いた日でもあり、VEKTORのライブ終わって駅に向かってたら、戎橋周辺は異様なムードが立ち込めており、厳戒態勢がしかれていた。
ニュースを見ると、6-0で阪神がリードしており、ちょうど7回表だった。
歴史的瞬間を拝みたい気もしたが、明日仕事だし阪神愛はもうすっかり醒めていたのでとっとと家に帰った。





今回はメンバーご一行ゆっくりと京都観光を楽しまれたようで。

デイヴィットさんはデビュー当時、B!誌のインタビューでも「いつか日本のオオサンショウウオが観てみたい」と話しており、今回その念願がかなったようでなによりです。

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