AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

岡本太郎記念館 しびれ&めまい

2014年03月28日 | 名所ガイド、巡礼記
まぁ、前の日にVOIVODの別次元のもの凄いライブを見た後だから、この記念館の不可思議ワールドに入り込んだら、そりゃ気が変になりますよ。
VOIVIODのドラマー、アウェイも変な絵を描く画家で、やっぱVOIVODの音楽には、常軌を逸した世界観、演奏技術面だけでは説明がつかないある種のアヴァンギャルドなアート性を強く感じるんですよね。
そこが他のスラッシュメタルバンドとは違う点であり、私はVOIVODのそういうところに強く魅かれてるんだと思う。

アトリエ。突起物の生えた照明なんか、どこかVOIVODっぽくてヤバい。
このバランス感覚!あ~、アウェイをこの記念館に案内したかった・・・・・



二階に上がると、サイケデリックな応接室みたいな部屋があって、そこには太郎の蝋人形が。



痴漢されてる女性の気持ちがわかるかもと、座ってみたがわからなかった。



太陽の塔は、後ろ姿もカッコいいんだよな~



その後ろの顔もカッコいいことを、実はゆらゆら帝国の坂本慎太郎くんも、自身のマンガで言及していたんですよね。
これは、岡本太郎記念館と大阪の実物像を見学しにいかれたときのマンガレポ(『STUDIO VOICE』で連載してたやつ)



坂本慎太郎くんのアートワーク集にも収録されてて、他に今は亡き東京タワーの蝋人形館のロック部屋のこともサイケデリックにレポされてます。



坂本慎太郎くんの創造する音楽やアートワークなんかも、不条理というか、時折子供が描いた無作為な絵画のような、どこか形の定まらぬグニャグニャ感を備えている。
私が日本のロックで、ブランキーやミッシェルではなく、ゆらゆら帝国に強く魅力を感じたのはそういう所である。

てなわけで、岡本太郎、ゆらゆら帝国、VOIVODと、この三者には異端的でどこか狂っていて、なんか相通ずるものがあるなぁ~と、今回私の個人的な嗜好から勝手に思ったのでありました。


帰り際、記念館に設置されていた海洋堂プロデュースの岡本太郎コレクションのガシャポンに挑戦してみた。一回300円。
全9種類の中の第8希望のアイテムが出てきてイヤになる。
もう一回チャレンジしたかって?やめときましたよ。今回の旅のクジ運の悪さはスラドミのときに立証済みだ。

何だこれは!って、こっちが聞きたいよ。


他にグッズ売り場で、犬の植木鉢のマグネット、太陽の塔のキーホルダー、クリアファイルなどを購入。
欲しいグッズもっとあったけど、高いしスラドミでかなり散財したのでまた次訪れた時にでも。


太郎庭園の奥にひそんでいた植木鉢犬に「またくるからね」と、別れを告げて記念館を後にした。



そしてまた、元来た通りを瀕死の思いで駆け抜け東京メトロに飛び乗り、新宿の中古ディスクユニオンで目ぼしい商品を8アイテムをドカ買いし、池袋駅からどエラい遠い場所にある高速バス乗り場に向かったのであった。
東京最後の晩飯は、バスのりばの近くのこ洒落たカフェでと思って、入ったところはジョナサンだった・・・




今日の1曲:『Psychic Vacuum』/ VOIVOD
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岡本太郎記念館 その他の恐怖

2014年03月24日 | 名所ガイド、巡礼記
スラドミ一日目のプログラムが全て終了し、私の着てたロングTはモッシュしまくった当然の結果、汗でビッチョビチョになってしまっていた。
とりあえず物販でEXODUSのオフィシャルタオルを購入して汗をぬぐった。
さて、問題はTシャツだ。どうしよう。まだまだ肌寒い季節だというのに・・・家出る前バタバタしててロングTの着替えなんてもってきてないよ~
そこで、私はハタと思いだしたのだ!そうだ!開場前に物販で購入したAway画伯デザインのスラドミロングTシャツがあるぢゃないか!!
こんときもしみじみ思ったんだよね。あ~VOIVODを好きでほんとうによかったって・・・



てな感じで、乾いた快適なVOIVODファッションに身を包み、川崎のマン喫で一夜をすごした後、次の日は東京に出向き、以前から気になっていた岡本太郎記念館を目指し、ややこしい東京メトロを乗り継いで青山の地へと向かったのであった。
ずっと関西に住んでいながら、実は万博公園に聳え立つあのでっかい太陽の塔を見に行ったことがない。なんかあの辺は家からもけっこう遠くあまり用がないので、何かのついでに見に行くという機会がなかなかないんよね。そもそもそういう建造物巡りという習慣が私にはない。

表参道に着き、フロムファースト通りとかいう通りを歩いていると、もうそこを行き来する人種の異様さに、震え戦くほかなかった。
映画でしか見んようなセレブリティな外人やら、12等身あるかと思われるモデル級のねーちゃんやら・・・関西にはまず、こんな異常な雰囲気の通りなどない。どいつもこいつも地球外星人にしか思えなかったし、もう通りを歩いている最中冷汗でビッショリで、生きた心地がしなかった。
私の目の前に高級店から突如飛び出してきたヒラヒラの服のねーちゃんが、歩道沿いに路駐した高級外車に乗ってるパパかなんだかに「ねえねえ、この服ど~お?」ってな感じでやり取りしてるシーンを目の当たりにし、私は近くの並木に寄りかかり、その場でオエエ~と嘔吐した。
は、早くこの通りから抜け出さねば!私は気が狂ってしまう!

地球上のどの建築様式からもかけ離れた、無窓の蜂の巣状の冒瀆的建立物。
正気の沙汰ではない!



フラフラの体で、なんとか岡本太郎記念館に到着。
一見オサレなカフェといった所で、閑散とした通りにポツンと建っていて、訪問客も少なかった。
なんかいい感じ。俺好み。



庭園に入る分にはタダ。もサイコー。



ああ、こいつに後ろから抱きすくめられたい。
宮崎駿はこの地を訪れてもののけ姫の着想を得たのではないか?(タダで)



いよいよ記念館内部へ。入館料は600円。
ドアノブからしてこの調子。もサイコー。思わず足ツボマッサージしたくなるね。



「ワンワン!」まずは、不定形のワンちゃんが我々を出迎えてくれる。
しかし、この異次元から馳せ参じたかのような、躍動感溢れる構えがたまらんね。
妄犬注意!って感じ。



岡本太郎といえば、太陽の塔。こいつは1/144のフィギア。目が光ってて、もサイコー。
12480円と手が出せない額ではない。うちのガンプラと共演させたら面白い画が撮れそうだ。



つか、太陽の塔って、可変型やったんかい!
こんなやつ相手じゃ、ガンダムとてひとたまりもねぇぞ!さがれ!



この太陽の塔の隠された衝撃の秘密を知った私は、ますますこの記念館の虜となっていくのであった・・・・


つづく・・・・

今日の1曲:『ベンツがほしい』/ Janis Joplin
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スラドミ2014奮戦記 その2

2014年03月22日 | コンサート
この瞬間をどれほど待ちわびたことか・・・

VOIVODが5年振りに再びTHRASH DOMINATIONのステージに帰ってきた!遅いよ!
しかし、全編に渡ってライブを堪能できたライブってのは、2年前のGODFLESH以来だったが、こう、鳥肌が幾度も幾度も全身を駆け巡るライブなんて、ここ十数年なかったな。

まず、ステージ上に最新Korgüll?のバックドロップがデーン!と掲げられた時点ですでにボッキーン!と興奮状態になっちまった。前回はバックドロップなかったからね。
「ヘーッヘーッヘーッ」という不可思議極まりないスネイク音頭のSEが流れ始め、一発目新譜から“Kluskap O'kom”がブチ放たれ、つかみは上々。

PVがまた秀逸。影絵アートを駆使した実にサイケデリックな映像だ。


それにしても、前回はVOIVODファンが前列に鮨詰めになり、後ろの殆どが地蔵スラッシャー状態だったのに対し、今回は終始モッシュが起こっててビックリした。それもけっこう大規模な。
だいたいVOIVODの曲って、トリッキーなリズム展開多いからモッシュしにくいと思うんだよね。いやいや、回を重ねる度にスラッシャーも適応していくもんなんだね。オジサン嬉しい。

続いて早くも名曲“Tribal Convictions”だ。このイントロのジャングルビートには毎回(て2回目だけど)血沸き肉踊らされる。この曲もよく聴くと展開ヘンだよね。その後も前回やらなかった“Psychic Vacuum”や、意外や意外!“Chaosmongers”などが演奏され「ん?今日はDimension祭りか?」と一瞬思ってしまったよ。
まぁ、昨年まさかの新作『TARGET EARTH』がリリースされ、そっからもけっこう演奏されて、しかもよりによって展開の複雑な長尺ぎみの、私でもスラドミ的にはどうかと思うカオティックなナンバーをぶっこんできて、かなりのヘッドバンガーに置いてけぼりを食わせたかと思われる。
それでも演奏は完璧で、今回は照明のサイケデリックな演出がなかなか凝っており、こういうトリッキーな雰囲気をライブで楽しめるというのはVOIVODフリークスの特権なのだ。全国から集まったVOIVODファンもおそらくトリップして失禁状態だった者も少なくなかったのではないか。

今回興奮が最高潮に達したのは、“Forgotten In Space”が演奏された時だ。この曲はピギーらしいフレーズがかなり散りばめられてる楽曲で、前回でも我々の度肝を抜いたモングレン(いや、今回からはチューウィーと呼ばせてもらうよ)はそれを見事に再現してくれていた。チューウィーはほんとVOIVODの救世主、最強のギタリストだ。

実はCryptopcyのツアーメンバーにも起用されていた凄腕ギタリストなのだ。
前よりちょっと痩せた?


“Ripping Headaches”がきたときはスゴかったね。VOIVODファンの狂喜ぶりは言わずもがな、そうでないスラッシャーもこの曲だけは知っているのか、モッシュサークルがもの凄いことになってた。いやーすごいライブ体験してんなーって思いましたよ。
はっきりいって、他の事を優先させて今回のVOIVODのライブを見逃した人は愚鈍と言わざるをえませんよ。よっぽどの理由がない限りはね。親兄弟が死に目に遭ったぐらいの理由がなければ。

で、前回に引き続き、最後はピギーの鎮魂の意もこめて(このとき「ピギー」コールも起こった)、ピンク・フロイドのカヴァー“Astronomy Domine”で締め。
感無量である。今回のもDVD化な。




そしてVOIVOD終演後、私はまたしても5年前と同じ失敗(いや、失敗じゃないと思うが)をやらかしてしまっていることに気づいた。
そう、VOIVODで昇天しすぎて、もう次のEXODUSなんかどうでもいいやっていう、アスリートのよくかかる燃えつき症候群に陥ってしまっていたのである。

EXODUSは、もう最初から“Bonded By Blood”で飛ばすもんだから、そりゃモッシュもすごかったですよ。普通に突っ立って見てるエリアよりもモッシュピットの方が面積くっているというね。まぁトリのバンドのモッシュはいずれも予定調和感が否めないけど。
前々回のアルバム『Bonded By Blood』完全再現のときは、私も随分ハッスルさせてもらったけど、今回はモッシュサークルが起こす扇風でずっと涼んでましたね。時折ゲイリーのギターワークを観察しながら。
でも、“Pleasures Of The Flesh”がきたときになんだか無性に暴れたくなりましてねぇ、軽く跳びはねてたら足をグネっちゃいまして、すぐさま戦意喪失ですよ。
その後も“A Lesson~”のときちょっと気が向いてモッシュピットに飛び込んだら勢い余ってつまづいて転んでしまい、軽くモッシュの流れを塞き止めてしまいましたよ。やっぱさっきの疲れが相当きてるのか、まぁ歳ですわな。それでも近くの人とかがちゃんと助け起こしてくれるのでスラッシュのモッシュピットはアットホームな空間ですよ。
“Strike Of The Beast”のときがヤバかった。中盤のタメの合図とともにフロアの中央に巨大な空間がサーーっと形成され、会場全体が巨大なウォール・オブ・デスの準備体勢になったときは生命の危険を感じました。

WOD5秒前の風景。向こう側でゾンビのごとく身構えている連中の顔ときたら・・・
あれは死を覚悟した者の目だった。



Exodus Live in Japan - Strike of the Beast



まぁその日はケガ人も出なかったようで、無事すべてのプログラムが終了しましたが、2日目は救急車が出動するハメになったとかいないとか。
死人が出なくてよかったけど、そんな事態になるとスラドミ自体が消滅しかねないので、ハメはずすのもほどほどにね。せっかく10年も続いてる日本の中では一番真っ当なメタルフェスなんだから。


そして、VOIVODは今度は5年もインターバルを置かずに、一刻も早い(来月にでも)再来日を切望してやまない!


オマケ。ゲイリーのイーヴルなタトゥー。


アラビアの狂詩人?



ハッキリいってここよりも今回のスラドミの方が断然盛り上がってたよ。


今日の1曲:『Forgotten In Space』/ VOIVOD


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スラドミ2014奮戦記 その1

2014年03月21日 | コンサート
THRASH DOMINATION。震災の影響で2年ほどの空白期間はあったが、今年2014年で10周年を迎えることとなった。
10年前、このステキなフェスティバルが開催されたことによって、メタル離れしていた私のスラッシュ魂に再び火がつき、忘れかけていたモッシュすることの楽しさを喚起させたのであった。

まぁ、今回のスラドミ川崎遠征の旅は準備段階からつまずきまくりで、まず以前とは事情が変わってるの知らなくて高速バスの席の確保ができなかったため、倍料金の新幹線での旅路を余儀なくするハメとなり、朝早くに出発し、約2時間ちょいで横浜に到着。当然全然眠れんかった。
スラドミの次の日は東京物見遊山ツアーを決め込んでいたので、川崎のネットカフェにテキトーに泊ろうと思ってたのが、個室はいずれも満室で共有スペースを余儀なくあてがわれるハメとなった。ウトウトしかけたところに隣の席のやつの滞在時間切れブザーがブーブー鳴ったりと、全然眠れんかった。

物販販売開始時間30分前に川崎クラブチッタに着いたが、物販コーナーにはすでに長蛇の列ができていた。そっから待たされること約1時間。
とりあえず、スラドミオフィシャルTにAwayデザインのスラドミT、あとはもちろんVOIVOD最新デザインTを購入。物販10000円分購入したので、サイン会抽選券が2枚ついてきた。「どのアーティストをご希望ですか?」ってあんさん、購入したグッズと私が今着てるTシャツで察しがつくだろうに。

今回VOIVODのアウェイ(Dr)画伯によってデザインされたスラドミロングTシャツ(数量限定)。
カッコいい!!(と思ってるのは、多分VOIVODファンだけ)


その後、2月のTTFで初対面したスラッシュ青年K(22)と再会し、なんかこの手のイベントでよく見かける顔見知りの筋金入りスラッシャー男なども加わってスラッシュ談義にふけってしまった。K(22)はその彼からARTILLERYのサイン色紙を貰うなどして(ストックがまだあるらしい)とても喜んでいた。

ま、今回のスラドミ遠征は、もうVOIVOD見るためだけに上京したといっても過言ではないのだが、急遽デンマークのARTILLERYが追加されスラドミの遠征価値もグッと上がり、ま、それほど好きだったワケではないがこれはレアだなと思ってけっこう楽しみだった。
ARTILLERYは今回1番手で、持ち時間も短く45分。キャリア、リリース作品の枚数からしてSANCTUARYと逆だろと思ったが、やっぱNEVERMOREとかの関係で知名度的にこういう順番になったのかな?
お家芸のアラビアチックなイントロSEで始まったARTILLERYの日本初ライブ。1曲目は新曲か?知らない曲だった。新旧織り交ぜてのセトリで、フロアは小規模ながらモッシュも起こっててまずまずの盛り上がりをみせていた。
しかし、新任ヴォーカリストのハッスルぶりが印象的だったな。曲終わる度にハイトーンアリガトーを連呼してた。演奏はオープニングアクトにありがちなPAの悪さからか、調子出てなそうで、5年前のFORBIDDENのような番狂わせはなかったな。


ARTILLERY終演後、物販コーナーにサイン会の抽選結果が貼りだされていた。
無残にもサイン会の抽選は見事にハズレ。ちなみに私の連番両隣りの番号は当選してた。


次のSANCTUARYは、1曲くらい見ていこうかと思ったのだが、開場前いろいろバタバタしててメシ食うヒマがなかったのでアーティストには悪いなとは思ったが、その次のVOIVODで思う存分ハッスルするためガソリンを補給するべく、すぐさまK(22)と共にジョナサンへ駆け込んだのであった。
スラドミのよい点は、再入場OKであることだ。


つづく・・・・・





今日の1曲:『By Inheritance』/ ARTILLERY
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フレミング克服にむけて

2014年03月13日 | やっぱりメタル!!
いやぁ、もうすぐですよ。THRASH DOMINATION。
以前はスラドミ週間とかいって、はりきって出演アーティストをひとつひとつ紹介していくシリーズなんかやってたんだけど、もう気力がなくってねぇ。書きたいネタもけっこうあるんですが、なかなか触手が動かんくてブログ更新も滞ってしまって・・・・
まぁ正味今回心から見たいバンドはVOIVODくらいでありやんして、SANCTUARYは正直趣味じゃないし、EXODUSはヴォーカルがあれではあまりEXODUS見てる気がしないっちゅーか。悪くはないんですが、価値は半減しますわなぁ。

今回初来日となるデンマーク出身のARTILLERYも、これまた微妙。もうヴォーカル三代目で、今回の人なんかジェームズ・ラブリエタイプときたもんだ。
スラッシュメタルバンドでヴォーカル3人も交代したらもうダメですよ。ANTHRAXがいい例だ。
で、新譜は買う気になれず、先日予習がてらに4th『B.A.C.K.』を土壇場購入。



それまでARTILLERYの音源は、2代目ヴォーカリストの時の6th『WHEN DEATH COMES』と、高校のときあっさんにダビングしてもらった3rd『BY INHERITANCE』のテープを所持してたくらい。
『BY INHERITANCE』は当時からあんま聴いてなくて、冒頭からみせるこのバンドお得意の中近東風フレーズには感銘を受けたものの、どうもフレミング・ロンズドルフのヴォーカリゼーションが私の好みでなかった。なんちゅーか、VOWWOWの人見元基氏の声をより濃くしたような、あのアクの強さがどうも受け付けなかったというか。
ただ、演奏力に関してはかなりの実力を誇っており、スタッツァー兄弟の織りなす縦横無尽のリフワークに印象深いツインリードは注目に値する。
彼らはいわば正統派メタルの側面を色濃く持ってるバンドで、フレミングの歌唱力もしかるべきところにいけば、十二分に評価される実力を備えている。
ただ、ARTILLERY脱退後はビートルズのカヴァーバンドでジョン・レノンのパートに就いたって、ナーンヤソレ!

ナザレスのカヴァーなんてけっこうハマっていて、当時これには感銘を受けたものだ。



その『BY INHERITANCE』から10年越しで作成された『B.A.C.K.』は、ますますフレミングのアクの強いヴォーカリゼーションが強調され、演奏力もより強力になり、特にリズム隊が分厚くなっている。といっても、ドラムはサポートであり、ベースは元ベーシストのモルテン・スタッツァーが兼任している。
この作品を聴いても、やはり私のフレミングに対する苦手意識は払拭されず、このアクの強さはアルバム半分いったところですでに疲労感が溜まる。やっぱこの声キツいわ。
ただ、後任者2人のあまりのオーソドックスなヴォーカルを聴くにつけ、やはりARTILLERYの個性はこのフレミングのアクの強いヴォーカリゼーションに依るところが大きかったんだなぁ・・・とも思うんだよね。

今回のライブは、どのアルバムあたりから演奏されるんやろか?皆目見当がつかん。
いずれにしても、それほど暴れられる楽曲もないので、川崎では彼らの卓越した演奏をじっくり観察しようかと思う。




今日の1曲:『Cybermind』/ Artillery
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No Anaesthesia!

2014年03月01日 | 晒しな!日記
風邪をこじらせてから一週間、熱や筋肉の痛みなどは一日で退いたが、咳が一向に止まらんくて仕方なく薬局でヴィックスドロップを購入してなめな~め。
したら今度はそのビックスドロップが原因で左奥歯の虫歯がモラホラ疼きだすという負の連鎖に見舞われた。
学校の定期検診のとき医者に「真っ白できれいな歯やねぇ~」っていつも感心されるほど、昔から歯は丈夫な方で、この十数年歯医者には縁がなく、これまで「歯痛は気合でなおす!」ということをモットーとしてきたが、そんな無知な信念を貫き通すレベルの痛さではなかったので、仕事終わってから20代んとき以来行ってない歯医者さんへとかけこんだ。

夜遅くまでやっているということで、会社の近くのイオン内の系列店的な歯医者に飛び込みで入ったのだが、なんかしばらく行かんうちにすげーシステム化されてんのには驚かされた。
5番の部屋に案内されてドアを開けると、小奇麗なねーちゃんがひとり立っているだけではないか。え?この人がドクター?入る店を間違ったか?と、戸惑いを禁じえなかった。
その子に「今日はどういった・・・?」と問われ、「あ、フルコースで」と言いかけて、ちがうちがうとひととおり症状を告げた。その後、レントゲン写真やらいろいろテキパキと作業をすすめていき、若いのにデキる子じゃないかと感心してたら、歯の直接検査になってちょっと年配の女性に交代した。指名でも入ったのかと思ったが、やっぱりさっきのは助手の子だったんだなと。
昔はどんなんだったか忘れたけど、設備も今では進歩して簡単操作になって、考えればさっきくらいの作業は誰でもできる仕事だなと。
ただ、ニュース番組の女子アナやお天気おねえさんと同様、助手もルックスで選んでいるんだろうなということは容易に察せられた。とくにこのようなシステム化された所では。
歯ぐきを金具でチクチクされたが、歯周病診断みたいなものだったのかな。それが終わると今度は男の医者がでてきてここからやっと本題に入っていった。

やはり左奥歯の虫歯がかなり進行しており、麻酔して神経を取り除く作業を数回要する治療が必要だとのこと。ま、長年放置してきたから仕方なかろう。
しかし、麻酔やらドリルやらの治療を受けるのは小学生の時以来ではなかろうか。昔から他の人と比べると歯医者に対する恐怖心はあまりなかったが、麻酔薬を打たれるときはちょっとビビった。
麻酔打ってしばらく時間をおいて、いよいよドリルで削る段に入った。キュイイイ~~~ンと、いやな摩擦音が響く。「ん?なんか痛いぞ!」と先生に訴えかけると、「もうちょっと、舌の辺りにも麻酔打っときますか」と、再び麻酔注入をさっきよりも入念にされた。私は内心「いや、最初に打った麻酔がまだ効いてきてなかっただけとちゃいますか?」と思ったが、こっちはシロウトだし、だいいち口を開きっぱなしでは、ロクに話もできない。
で、その麻酔薬の濃厚な液体がノドの方まで流れてきて、たまらず「ウオエッ!」と、痙攣ぎみにエズいてしまった。この無様な姿を助手のねーちゃんに見られてるかと思うと、情けない気分に陥った。さらに先生が「痛くないですか?」とかの問いに答えるとき、液体がノドにたまっているものだから「はい」という返事がうがいしたみたくゴボゴボという声音になるので、カッコわるいことこの上ない。助手のねーちゃんも吹き出すのをこらえていたのではないか。まぁこのような患者の状況は見慣れとるとは思うけど。

荒っぽくて屈辱的な治療がようやく終わり、その後はまた助手のねーちゃんとふたりきりになり、あれやこれやと説明を受けた。効率性を考えてのことだろうが歯ニートラップ的な意味合いを感じないでもなかった。まさか延長料金とかかかってねーよな?
最初歯医者通いなんて一週間くらいで終わるだろうと考えていたが、次の予約を取り付けに行ったらなんと20日後しか空いてないと!んなアホな!ここいらの住民は歯ニートラップにかかりすぎなんとちゃうか?

助手のねーちゃんの説明で、食事は麻酔が切れてからにしてくださいと言われたんだが、2、3時間経っても麻酔が切れる様子は一向になく、治療後歯痛みたいなんのには見舞われたが左下唇、および舌の感覚は午後0時を過ぎても戻ることはなかった。このひもじさをどうしてくれようか!
やっぱさっきの麻酔打ち過ぎやって!


さらに、長時間口を開けっぱなしだっため、顎の関節がおかしなことになって食物をうまく噛めないという、予想外の三次災害に見舞われた。





今日の1曲:『No Anaesthesia』/ STONE
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