AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

バーレルバーレル

2007年10月31日 | まったり邦楽
この気持ちが冷めない内にここに書いておこう。

実は私、今木村カエラにハマっております。
もちろん歌にですよ!

木村カエラの曲はCMソングなどでよく耳にしていて、まぁ何曲かは知っていたが、このCMソングというのは、良くも悪くも私に作用いたしました。
最初にカエラ出演のボーダフォンのCMを見たときは「ふん、またギター携えたロッカー気取りのアイドルが出てきたわ」と、このCMソングだけで彼女を完全“顔だけポップアーティスト”とカテゴライズしておりました。
しかし、大阪モード学園のCMに起用された“ TREE CLIMBERS ”を聴いた瞬間「何?このカッコええ曲?ナヌ?あの木村カエラ?!」と、この時私が彼女に抱いていた固定観念が少し変化いたしました。
そして先日、意を決してレンタル屋でこのCMソングが収録されている3rdアルバム『Scratch』をツタヤの無料クーポン券を使ってかりてみることにしたのでした。

まず1、2曲が私の車の中で流れた時は「う~ん・・・これはチトしんどいな」と、なんかリンドバーグでも聴いているような気恥ずかしい感覚にとらわれました。
しかし、3曲目から楽曲のクオリティがグッと上がり、聴いていて全く苦じゃなくなった。この次から次へと展開されるポップセンス溢れる楽曲群。自然と頭の中に入ってきて聴いててとてもとても心地がいい。

曲ごとに著名なアーティスト陣が作曲を担当しているというのが、このアルバムにバラエティに富んだカラフルな味わいをもたらす要因になっているかと。
そして彼女のこの底抜けに明るい元気溌剌としたポップ感溢れるヴォーカリゼーションがいいね!
特に気に入ったのが“キリンたん”という曲の茶目っ気ある歌いっぷし。この彼女の無邪気な感じとハジけ具合はなかなかツボだった。
“TREE CLIMBERS ”は曲全体を通してもやっぱりカッコよい!パワフルで卓越した演奏とストレートなカエラの歌が見事なまでに相性バッチリで、ここまで絶妙なロックチューンはなかなかない。

彼女の作詞センスはまぁ普通かな。かの根岸旨孝氏担当のナイトレンジャーみたいなイントロのバカロックな“JOEY BOY”の歌詞なんかはヌイグルミと戯れてる妄想癖の女子の書いたような内容にちょっと辟易したが、まぁかわいいから許す!

この作品はアイドルポップな面とクオリティーの高いロックな面がガッツリ融合した見事な作品なんじゃないかな。

まぁでも、今までのパターンでいくと私が最初からこれだけハマる作品って、飽きるのもすこぶる早く全く聴かなくなるという危険性もはらんではいる。

今日の1曲:『TREE CLIMBERS 』/ 木村カエラ
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空手チョップは負けないぞ

2007年10月26日 | 本わか図書室
先月ライヴ会場でも先行発売されていた筋少初のヒストリー本『筋肉少女帯自伝』を読み終えた。
内容は現正式メンバー4人が、各々自分たちの歴史を振り返るというインタビュー集。
そして未発表音源のCD付!これを買わない手はないだろう。

本書は、充実した筋少の裏話満載の筋少好きなら退屈しない内容となっている。
大槻ケンヂの話は60%ウソみたいだが(本人談)、ナゴム時代のケラの数々の武勇伝(ハードコアバンドの連中によく絡まれてて、電グルーヴのマリンがその盾となったりしたとか。ケラは凄い人だったみたいだ)は大変興味深く読ませて頂いた。
あとは初期筋少時代に全国の客の女の子の胸をライヴ中揉みまくってたとか(その合図で“モーレツア太郎”が始まるらしい)、20代の頃はグルーピーの子とHしまくったとか女がらみの自慢話が多くてかなりゲンナリさせられた。
橘高の話が一番ドラマ性があっておもしろく、関西出身で両親の血液型はA型なのに自分はO型だったとか、かなり複雑な家庭環境で育ったらしく、彼は本当に波乱に満ちた人生を歩んできたんだなぁ~と。
彼のギターそのものはそれほど好きじゃないんだが、オーケンと違って器がでかくてとにかく生き様がカッコいい!幼い頃久保田早紀の「異邦人」のメロディーラインに惹かれたというのが私と一緒だったので親しみを覚えました。
筋少オーディションの話はかなり笑えた。「YAMAHA中高生バンド合戦」で最優秀ギタリスト賞を獲ってた彼は、最初「なんで俺が筋少なんかに入らなきゃならねーんだ!?」とかなり見下していたらしいが、エディのピアノを聴いて「彼となら面白い音楽が作れるかもしれない」と思い加入を決意したのだとか。そして筋少加入後「三柴君は脱退しました」と後で電話で聞かされて、めっちゃショックを受けたとか。
実は筋少の歴代メンバーって、みんなこの「YAMAHA中高生バンド合戦」の連中なんだね。狭!
橘高はアルージュの全身バンド、スリージー・ラスターのギタリストで、本城はケラ率いる有頂天のギタリスト。太田もY.T.Jという常連バンドのドラマーで当時からかなり上手かったとか。そして三柴氏は“新東京正義乃士”というアヴァンギャルドなバンドに在籍していたそうな。この音源はぜひ聴きたい!

第一期筋肉少女帯メンバー


本城さんの章は少々退屈。彼は筋少出戻りメンバーやったんですな。当時有頂天とか3つぐらいバンドを掛け持ちしてたらしく、ド派手なパフォーマンスでしょっちゅうステージで気を失ったり怪我をしていたらしい。
文章からしても彼の人柄の良さが滲み出ており、ギターに対する姿勢なんかもすごくマジメ。
そしてラストは内田雄一郎の章。もうこの人は筋少の歩く歴史教科書でんな。
中学生の時に結成した筋少の前身バンド「ドテチンズ」のことや、空バカ結成秘話、三柴理氏との出会い、初期作品のレコーディング風景など、大変興味深い話が目白押しであった。
残念に思ったのが、“夜歩く”のあの歪んだベースラインを弾いてるは実は内田氏ではなく、三柴氏が指名した別のフレットレスベース奏者だったということ。

そして「未発表音源CD」だが、まぁ昔録ったライヴ音源集で、クリムゾンの「アースバウンド」ばりに音質が悪いが、筋少ファンにはたまらないディープな内容となっている。


1.これでいいのだ(89年ライヴ 芝浦インクスティック)
『猫のテブクロ』収録前の第三期筋少の貴重な初ライヴ音源。録音状態がかなり悪辣だが、凄い熱気が伝わってくる。オーケンの中間の語りがレコーディングとはかなり異なっており、こっちの話の方がディープでおもしろい。

2.パヤパヤ(85年ライヴ 渋谷La.mama)
インディーズ時代の本城、三柴が同居していた頃の貴重な音源。オーケンの受験失敗宣言がおもしろい。パヤパヤは空手バカボンヴァージョンしか聴いたことなかったけど、このアレンジはゆらゆら帝国っぽいな。

3.家族の肖像
4.日本の米(82年ライヴ 渋谷DO IN')
「サザサザサザサザサザエサ~~ン!!」
YAMAHA中高生バンド合戦での模様。演奏はかなりヒドイものがある。
MCのお姉さんと客とのやり取りが最高である。

MCのお姉さん:「ある時は有頂天、ある時は筋肉少女帯・・・」
客:「トシーーー!!(本城の名前)」
MCのお姉さん:「何がトシよ。アホかっちゅーの!」

この時は皆高校生でみおという女性キーボードが在籍してたみたいだ。

今日の1曲:『パヤパヤ』/ 筋肉少女隊
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ラウドパーク盛り上がってますか?その2

2007年10月20日 | ♪音楽総合♪
昨日HEAVEN AND HELLの記事書いてたら無性にライヴを見たくなっちって、火曜日のラウドパーク大阪公演見に行ったろかしらんと思ったのですが、なんと全指定席となっておるやないですか!
いやモッシュとかするようなバンドやありませんけど、今からチケットとってもかんなり後ろの席になること必至ですし、ロニーのビーストフェイスも判別できませんわ。
はい、やめやめー

しかしこの日はMARILYN MANSONのステージなんかも拝めるということで、ちょっと興味津々やったんですわー
MARILYN MANSONはそれほど好きなアーティストではないのですが、SLIPKNOTなんかと同じでパフォーマンスが面白そうじゃないですか。
私がMARILYN MANSONを初めて知ったのは、SSTVでゲテモノPV特集みたいなのがやってて、その時流れたユーリズ・ミックスのカヴァー“SWEET DREAMS”のPVを目撃した時で、この粘着質なサウンドもきらいじゃないし、マリリンが豚にまたがってるその退廃的エログロさに目が飛び出る程ぶったまげたのでした。



このPVにいたく感銘を受けた私は、程なくして発売された3rd『MECHANICAL ANIMALS』を購入。
実はデジロックなるものは、どっちかつーと苦手分野なんですが、この頃はケミブラとかプロディジーなどを聴いて「テクノでもダンスでも打ち込み系なんでもこい!」みたいな頃でそこそこ免疫がついとったんですね。
この作品もそれほどガチャガチャとしたきらいがなく、サウンド的にかなりムーディー且つスマートな作りだったのでスッと馴染むことができました。
1曲目のドヨ~ンと湿った空気が漂う“ Great Big White World ”からして、私の暗澹たるドゥーミー嗜好に見事フィットしている手応えを感じました。
イケイケのロックンビートの#4“Rock Is Dead ”は、ご存知映画『マトリックス』のエンディングにも起用されたナンバー。#7“Posthuman”の疾走するデジタル感も大変結構だし、#9“I Don't Like the Drugs (But the Drugs Like Me) ”の女性コーラスを配したグラムロックなノリもいい塩梅で、実に多様性に富んだ楽曲が並んでいる。
まぁでもやっぱりここまでなんですよ。私の忍耐力が持つのは。
やっぱインダストリアルとかデジロックは、40分超えると身がもたない。

ちなみにこのフリークジャケットはマンソンがOMEGAという両性具有のキャラクターに扮している図なのだとか。
ヘンタイしてるね~



今日の1曲:『THE DOPE SHOW』/ MARILYN MANSON
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ラウドパーク盛り上がってますか?その1

2007年10月19日 | やっぱりメタル!!
そういえば明日でしたっけ?メタルの祭典LOUD PARK 07
すっかり忘れてましたわ。まぁ行きませんのやけども。
いや~今回のラインナップは微妙というか、無理矢理というか・・・
TESLAとかSAXONとかHANOI ROCKSなどの懐かしいメンツもいらっしゃいますけどねぇ。
ふぁっFASTWAY!?モーターヘッドのオリジナルギタリストであらせられた“ファスト”エディ・クラークさんのバンドですやん!まだやってはったんや~
まぁ今回の目玉はなんといってもHEAVEN AND HELLでしょうな~(てゆーか見たいと思うもんはこれくらいしかない!)
サバスの名曲は昨年のDIOのライブで堪能したとはいえ、やっぱサバス御三方のギーザー様、アイオミ様、ビル様を一度生で拝みたいじゃないですか。

ロニー参加の作品で『HEAVEN AND HELL』はやっぱ名盤の一枚ですわな。
個人的にはRAINBOW時代の作品より好きだったりする。なんか彼の暑苦しいヴォイスが、サバスの分厚いサウンドとシックリいってる感じがするんですよ。
中坊の頃、天使らがヤニ吸ってるこの背徳的なジャケのLPが姉の部屋に転がっておるのを発見した時、怖くって直視できませんでしたね。なんか呪われそうで・・・
このアルバムにはタイトル曲をはじめ、“Children of the Sea ”、“Die Young”など、ロニーの真骨頂とも言える名曲がつめこまれておりやすが、当時私が一番ハマったのはなぜかポップな“Lady Evil”。このギーザーのうねりまくるベースラインがたまらんかった!
ドゥーミーで美しすぎる名曲“Heaven and Hell”でのボッボボボッボボと怪しく刻まれるギーザーのあやかしのベース。そこに激しく切り込むトニーのセンスあふれる名リフワークはまさに圧巻!
そして中間の妖美なギターソロに、ラストのポロリンランポロリンラン♪と奏でられる耽美なアコースティックソロが暗闇の中を彷徨うかのような侘しさを演出しているのである。



今日の1曲:『Lady Evil』/ BLACK SABBATH
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空手バカボンのススメ

2007年10月13日 | まったり邦楽
ミナサンは神を信じてますか?
私?私はバカボン様を信じてます。

空手バーカボ~ン 空手バーカボ~ン♪

『バカボンのススメ』より


「空手バカボン?何ですかそりは?」ですって?
空手バカボンとは、現筋肉少女帯のおおつきモヨ子と、ハヤブサのユウが高校生の時に先輩であった有頂天のケラ氏にそそのかされて、いい加減に組んだ前代未聞の奇想天外テクノユニット。
テクノといってもユウが自前のエレクトーンでオケ作って、その上におおつきとケラが素っ頓狂な雄叫びを上げたり、怪鳥音を発したり、バカバカしいコントを繰り広げるという人をおちょくったような内容。曲は殆どが筋肉少女隊(ドテチンズ)からの使い回しだそうだ。
アルバムはソノシート含めケラ自らが創設したナゴムレコードから3枚リリースされている。
私が空手バカボンの音源に触れたのは高校生の時。中学時代の秀才肌の同級生だったハードロック仲間のまっつんの家に久々に遊びにいった時、私が彼に「筋少は最高だ!!」と熱く語っていたら、彼はおもむろに一本の60分テープを貸してくれたのだ。

それこそが空手バカボンの音源で、A面には『バカボンのススメ』、B面には『孤島の檻』が収録されてあった。
これを最初聴いた時は、スゴいモノを聴いてしまった気がいたしました。
とにかく衝撃だった。このヘロヘロのテクノ音やイカれた歌はともかく、曲の始めや合間にいちいち挿入されてるこの計算しつくされたコントが大いにツボにハマった。

イントロダクションの『伊集院明美先生の宗教の時間』。
『ホルモン教宣教師リッチー・ブラックモアとバカボン教信者富田林との宗教論争』。
『超能力者ユリ・トオル・ゲラーによるスプーン曲げ(マ~ガ~レ~)』。
『おばあちゃん殺しと間違われ罵られる通行人』。
その続編、『りゅうべんと間違われ絡まれる通行人』などなど。

ケラはもともと演劇部に所属しており、有頂天ライヴでもよくコントをしていた筋金入りのコント狂。
大槻の演技も鬼気迫るものがあり、この時既にそっちの世界でも十分通用する力量を感じさせていた。
肝心の楽曲の方だが、“あの素晴らしい愛をもう一度”をまんまカヴァーしたり、なんの脈絡もなく“WE ARE THE WORLD”を熱唱したり、“二人と五人”のグチャグチャな乱奏部分は聴いてて気が違いそうになる!
と、もうひっちゃかめっちゃか!とても最期まで聴いていられるような内容ではない。
ただ“バカが戦車でやってくる”の冒頭のハードコアバンド(歌:ツネヲ、演奏:筋少)サウンドや、ユウのトチ狂ったようなエレキギターサウンドなどのチープさはとてもいい感じ。あと“私はみわちゃん”はテクノ史上の名曲である。



しかしまっつんがこの音源を持っていたこと自体が驚きであった。どっから手に入れたんだ??さすが後に京大に受かっただけのことはある(関係ないか・・・)。
結局彼とはそれ以来疎遠になり、このテープは借りパクしてしまう結果となった。しかし当時としては本当に貴重な音源であった。
後に空手バカボンの音源はまとめて『空手バカボン ベスト』としてCD化されたのだが、私はこれを聴いた時かなりショックだったのを覚えている。
なんと!あい間あい間のコント部分が全てハショられていたのだ!!
この編集は私にとって本当に信じられないことであった。「コントを省くなんて、お前の脳髄はおはぎのようだよー!!」と嘆いたものである。
で、最近内田雄一郎氏によって新たにリマスターされた『ナゴムコレクション 空手バカボン』が幻のコント付きで2年前にリリースされてたことを知るや即購入に踏み切った。
2枚組みとなっており、ボーナストラックとして「秘蔵ライヴ音源」までもが収録されてある。歌詞カードには当時のライヴ写真、ケラのコメント、3枚のアルバムジャケのイラスト、「内田雄一郎氏による当時のことを振り返るインタビュー形式の解説」が盛り込まれている超豪華ブックレット仕様となっている。
これが定価4200円って、高いんだか安いんだか・・・




最期にバカボン教教祖、伊集院アケミ先生のお言葉を以下に抜粋しておきましょう。

「バカボン様は いつでもあなたの心の中に住んでおられます」




今日の1曲:『福耳の子供』/ 空手バカボン
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