AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

すんしゅけ

2010年06月30日 | ♪音楽総合♪
夢をありがとう!
サッカー日本代表!

ってオマエサッカーにそんな興味あったっけ?
まぁ国際試合になると騒ぎ出して負けたら知らんぷりなにわか中のにわかとは私の事です。


本日は素晴らしい試合を見せてくれたサッカー日本代表に敬意を表して、毎日放送でのW杯テーマソングとなっていたTEARS FOR FEARSの大ヒットナンバー「SHOUT」が収録されているアルバム『Songs From The Big Chair』についてでも語ろうかと。

TEARS FOR FEARSはギターのローランド・オザーバルとベースのカート・スミスのWヴォーカルが特徴の英国出身のニューウェイヴなポップロックバンド。
デビュー当時は80年代イギリスポップ全盛期特有のシンセサイザーをフィーチャーしたポップロックを打ち出し「エレポップ」などと呼称されていたが、邦題が『シャウト』で有名なこの2ndで、そのダサいオバサンパーマの、英国の名門大学の軽音学部に所属してそうな男2人から発信されてるとは思えない抜群の楽曲センスと繊細な歌唱力を打ち出し、第一シングルカットの「SHOUT」が全米1位を獲得、続く「EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD」も全英米1位に輝くという彼らの大出世作となった。



まぁ私は当時まだ小学生だったんだけど、この作品の中では、歌メロの良さとそのダイナミックな曲展開にもの凄く感銘を受けたのが、第三シングルカットの「HEAD OVER HEELS」だった。

アルバムではこの曲の前後に「BROKEN」というハードでスリリングなナンバーが挿入されていて、そのメドレー式展開が子供ながらとてつもなくカッコいいと思った。
例えれば、デフ・レパードの『High 'n' Dry』での「BRING' ON THE HEARTBREAK」~「SWITCH 625」の流れを彷彿とさせる感じ。
この辺りから私のハードロック嗜好が生じてきたのかも知れん。

Broken / Head Over Heels / Broken (Preacher Mix)


とにかく、ヒット曲を多く収録しながらも、アルバム全体の構成がよく練られているところが、当時他のポップグループとは一線を画していたような気がする。

今日の1曲:『HEAD OVER HEELS』/ TEARS FOR FEARS
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつになったら気づくんだい?

2010年06月27日 | ♪音楽総合♪
今月いっぱいで閉店してしまう近所のスーパーで、日清のカップヌードルが安かったので何個か買いだめしておきました。

それで思い出したというわけでもないんですが、最近ジャミロクワイが出演してる日清カップヌードルのCMが話題にのぼってたじゃないですか?
これを見た時正直私もギョッ!?となりましたねぇ。
PVをそのまま使っているのと、ジェイ・ケイが日本語で歌ってるのと、「今さらこの曲?」ていうのとで。



で、それを見たファンがけっこう失望しているとかいないとか。
まぁファンの人たちからしたら、過去自分の人生の中で大きく影響を受けた名曲を「はーらへった はーらへった♪」 って本人直々に歌われたらショックなのかもしれません。
私の場合だったら、アイアン・メイデンの「孤独の撃墜王」でデッキンソンが「はーらはーら へったーへったー ヌードルヌードル♪」とか、Coccoが「強く儚い者たち」で「カップヌードルの麺は とてもうーまいもーのーよ~♪」って歌うのを見せられるような心境だろう。
前者だったら笑えるけど、後者だったらかなりきついかもな。


「Virtual Insanity」は当時洋楽なんか全然興味のない友人でも知ってるくらいアホみたいに流行ってて、あの頃はリズミカルでストリングスサウンドが特徴のアシッド・ジャズっつージャンルがもてはやされ、それ系のコンピアルバムがよく乱発されてたっけな。
歌のセンス皆無の大学の先輩がバンドでジャミの曲をコピってたり、海行った時にとなりの車の奴が「Virtual Insanity」を爆音でかけながら大声で歌ってるのを見て、そのカッコ悪さに「いつになったら気づくんだい?」という邦題のジャミの曲を捧げたくなった。

他人事みたいにゆうてますが、実は自分もジャミロクワイはデビュー作から結構聴いてて、唯一自分で買って持ってるアルバムが『スペース・カウボーイの逆襲』というやつで、確かこれに「Virtual Insanity」入ってたよなと思って棚の奥からCD取り出してみたら入ってなかった。
この作品は自分の中ではかなりイマイチで、当時から聴いてた記憶がほとんどないのだが、「Mr Moon」って曲のリズムセクションがかなり気に入ってたのは覚えている。

以上。




今日の1曲:『Mr Moon』/ Jamiroquai
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

KIN-SHOWの大残酷

2010年06月23日 | まったり邦楽
頭がおかしいとしか思えないようなべらぼうに高い金額設定でCDを売りさばいているブックオフでも、VHSとかになるとウソみたいに安い値段で棚に並んでたりする。
先日も筋肉少女帯のファーストビデオシングル『KIN-SHOWの大残酷』を105円という屁みたいな価格でゲットすることができた。

まぁトータル約10分しかない2曲入りの筋少がトイズファクトリーのバップレコードよりデビューするに伴なって制作された文字通りのプロモーション映像集で、“釈迦”は『三年殺し』に収録されてるPVのやつに冒頭の寸劇が完全収録されたもので、“モーレツア太郎”の方は未見だったが完成度の低いライヴPV(音と映像の動きが微妙に合ってない)というコレクターズアイテム以外の何物でもないシロモノだ。

ただ!その内容はいうと、もう目を覆い隠さんではいられんばかりの血みどろの残虐世界が展開されるのだ!
映画『悪魔のいけにえ』の日本版といっても過言ではない!てゆーかパクリだ。
B級スプラッターホラーファンならまず必見だろう。

物語は最初、横溝正史の小説なんかに出てきそうな田園広がるド田舎の古さびれた空き家に2人の女性が迷い込むところから展開する。
そこから悪魔に憑かれた殺人者(オーケン)がチェーンソーを振り回し、犠牲者たち(メンバー)を次々とその猛り狂う血に飢えた殺人マシーンの毒牙にかけていく。
特に最後の犠牲者、関口博史氏(ギター)の殺され方はあまりにも無残で、男性諸君なら思わず股間を押さえてしまうことであろう。

さらに、この古ぼけた画質、出演者のファッションセンス、とさかヘアーといった80年代特有のデカダンスな要素がこの残酷物語をよりいっそう残酷たらしめている。

嗚呼、スプラッター嫌いなのになんでこんなビデオ買って観ちまったんだ!
言っとくが私ぁ、血が大嫌ぇなんだよ。特に他人の血がなぁ・・・

ドロロのノーズゥーイー シャララシャカシャカ♪
ドロロのノーズゥーイー シャララシャカシャカ♪

と、とにかく、映画『呪怨』ごときでビビッてる奴、心臓の弱い者は市販ビデオならではの自動再生に気をつけな!!
ヤケドするぜぃ!!



今日の1曲:『釈迦』/ 筋肉少女帯
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴィンテージの思い出

2010年06月19日 | コンサート
先日またチラシ袋漁ってたら、こんなん出ました。

寝屋川市駅近くの退廃的な雑居ビルの3階にあったヴィンテージっていうライヴハウスのフライヤーです。
忘れもしない10数年前の今日、私が最初で最後に見たDOOM(from Tokyo)のライヴがこの会場で行なわれました。

以下の記事は、私のおぼろげな記憶によるものである。

このライヴの日の数週間前に、たまたまというか、半ば強制的に見に行かされた先輩のミクスチャーメタルバンドのライヴの対バン、GODIEという気合の入ったグラインドコアバンドのヴォーカルさんがライヴ告知で「来月のライヴに東京からのゲストJURASSIC JADEとDOOMも出演するんで、是非観に来てくださいね」みたいなことをアナウンスされて「え!ホンマかいな!?」と耳を疑った私はライヴ終了後、一目散にGODIEのヴォーカルさんのところに飛んでいってその情報を確認の上、彼からチケットを購入したわけなんです。

この時期のDOOMは再びインディーズに帰り、6th『Illugal Soul』を発表したばかりで、私はライヴ前日にそれを購入し、通学の京阪電車の中で一生懸命聴き込んでおりましたが、「うわ!また一段とややこしなっとるわ」と、直前予習では通用しないDOOMのアヴァンギャルドさに辟易いたしました。
現在では余裕の廃盤で、確かオークションで万単位の高額値段で取引されとりますわ。
この頃のDOOMは、前作でオリメンのドラマー廣川錠一氏が抜けてGASTUNKのPAZZ氏が後任で加入し、それをきっかけにあのバケモノメイクも落としちまったちょっと残念なころなんですな。

DOOMの前に日本の女帝スラッシュ・メタル・バンド、JURASSIC JADEのステージがあって、まぁ客席全体がメチャメチャ盛り上がっていて凄かった。
私はというと、ジュラシックはコンピで聴いた“鏡よ鏡”くらいしか知らなかったのでボーっと傍観してるだけだったけど、実はこの日ヴォーカルのHIZUMIさんが女性であったことを初めて知ったんですな。

そしてついにDOOMの出番がやってきました!
オープニングテーマは、私の記憶が正しければ確かクリムゾンの“ポセイドンの目覚め”だったような気がします。客席を割って後方から三人衆が登場した時は、かなり鳥肌が立ったのを覚えております。
私は最前列の中央を陣取り、私の隣には“DOOM”というロゴ文字型に髪を残してスキンヘッドに剃りあげた気合の入ったフリークがいたっけな。
そいつと私合わせても前で盛り上がってたのはせいぜい5名くらいで、さっきまでジュラシックで盛り上がっていたオーディエンスたちはボーゼンと立ち尽くして観てるという有様だった。
確かにこのころのDOOMの音楽性はほぼテクニカル・ジャズ・メタルという様相を呈しており、一般スラッシュファンにとってはあまりにもアバンギャルドすぎるし、過度に変調しまくるヘッドバンガーズ泣かせの楽曲が多かった。
セットリストはほぼ新曲のお披露目的なもので、正直私もしんどかった。ただ、目の前で繰り出される諸田コウ氏のフレットレス・ベースさばきに終始釘付けで、「こんなエグいベースをホンマに指で弾いてはったんや!」と、感嘆の息をもらし続けて酸欠状態に陥ってました。
トリにしては持ち時間も短かく、藤田氏が「次がラストです」といって(少数の)ファンの「ええ~~~!?」という不満の声に対し「あきまへんなー」というインチキ関西弁で応えた直後、演奏されたナンバーが“FENCE AND BARRICADE”であった時はなんか救われたような気分になりました。


中盤のフレットレスBとむせび鳴きGが織り成す幻惑的なトリップ感!!
できればこの時代のDOOMが観たかった。



今日の1曲:『FENCE AND BARRICADE』/ DOOM
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スラッシュ・アンダー・プレッシャー

2010年06月12日 | やっぱりメタル!!
“スラドミ”のキーワードでの来客がやたら多いと思たら、THRASH DOMINATION 2010の出演バンドがようやく決定したみたいっすね。
なんか4年前のデスエンとかの記事に飛ぶみたいで、どうもスミマセン。

なにやら今回は日米激突などという穏やかならぬキャッチフレーズを掲げているみたいで、その気になるラインナップはというと・・・

EXODUS

OVERKILL

OUTRAGE

ですか・・・・・・・・

米10人 VS 日4人って数の上ですでに不利ですやん!!
先の大戦のように物量の差がデカすぎるっつーの。


てかエクソダスは今年は何を完全再現するんだ!?「栄光への挑戦」?
スティーヴ“ゼトロ”サウザーがVOに復帰するとかいうサプライズがない限り2年連続というのはしんどい。

オバQは第一回スラドミ以来となる6年ぶりの来日でしたっけ?
あの時の大阪でのライヴ内容はちょっとな~・・・一番デキ悪かったもん。
ボビー・ガフタフソンを復帰させての名作「TAKING OVER」完全再現!!っていう公約がない限りあまり見たいとは思わん。
(写真のアナログは初代ドラマー、ラット・スケイツ最後の参加作品となった「!!!FUCK YOU!!!」)

で、アウトレイジって。よっぽど呼ぶバンドがなかったんだな。
これは1stEPと「BLACK CLOUDS」完全再現ぐらいの公約がない限りムリ。
てかもう一バンド味方につけてあげて。
SHELLSHOCKとかJURASSIC JADEとかなんかいるでしょ?DOOMがまだ存在しておればなぁ~これ以上はない助っ人になったものを・・・
あ、そうだ。同盟国としてタイからドンピービンを召喚するってのはどうですか?!
Oh!グッドアイディーア!→Donpheebin
いやいやあの4人で米国勢に十分対抗できる!!昨年の新作を聴いただろ!!っていうんならさぁ、アウトレイジをトリに持ってくるぐらいの自信の程を見せて欲しいものだ。

てかこのイベントでしか見れない(来日が成立しない)バンドを見ることができるのがスラドミの魅力なんだがな・・・
まぁスラドミも今年で7年目だしね。これが精一杯なんでしょう。
いや、よくやってくれてると思いますよ。ま、祭りなんだし。
「THRASH TILL DEATH!!」の精神でまた来年に繋げていってくれればいいと僕は思ってます。



今日の1曲:『Bastard Nation』/ OVERKILL
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

びっくり電話

2010年06月09日 | ♪音楽総合♪
そうなんです。記事のタイトルの通りなんですよ。
写真に写っているボロハゲの携帯電話は現在私が使っているものなんですが、なんと今年で7年目!!

ね?びっくり電話でしょう?(そうでもない?)

これでも買った当時はカメラ付が出たばかりで周りからもてはやされたものです。
つっても10万画素程度のもので最初からカメラとしてはあんま用を成さなかったけど。
まぁ折り畳み式が初めてだったもので、ポケットから出す時に落下させること数え切れずで、便器にも2回落としました。
それでも驚異的な回復力と持続力で、いまだに最低限の機能は使えるんですよこれが。
まぁフル充電でも2回くらい長電話したら電池切れるし、たまにマナーモードにしてなくてもマナーを守ってくれたりするんですが(朝が困るんだよ)。

この驚異的な耐久性の理由として、ここ数年で友達が激減したということが上げられます。
やっぱ誰からも電話かかってきませんからね。
残った友達ともだいたい連絡事項のみで、それもたいがいメールで済ませます。
だからここ5年はほとんど時計(目覚まし時計)とTSUTAYAの半額クーポンくらいの役割りしか果たしてません。それで毎月2000円支払ってると思うと生きている意味を見失いそうになりますが・・・
「今時アンテナ付のケータイって、なつかしいな!」と友人に指摘されてからは人前で使うことすら億劫になってしまってます。
ちなみに電話についている塗装ハゲまくりのストラップは、初代iモードキャラクターのアイモくんです。
こいつとはかれこれ10年以上の付き合いです。


つーわけで今日紹介するのは、先月「THE GREENROOM FESTIVAL 10」出演のため来日した10ccの1976年の傑作『びっくり電話』。
ヒプノシスデザインの、電話してるオッチャンとオバチャンのジャケ画からしてなにやら得体の知れないユーモア性がにじみ出ている。
ちなみに裏ジャケにも電話している男女が描かれていて、まるで何かのサスペンス映画のシーンみたいなんですが、このアルバム内容自体がやっぱり映画でも見ているかのようなドラマティックさとユーモアに溢れた作品なんですよね。




とにかくポップセンスに優れた作品で、「I'M MANDY FLY ME」のビートルズ顔負けの歌メロ。ダーク・ダックスばりのコーラスソング「氷山」。不可思議な音色とユーモラスな展開が魅力の「芸術こそ我が命」。ボヘミアン・ラプソディばりの構成美のラスト曲「電話を切らないで」はタイトル見ても分かる通り、涙なくしては聴けないほんと切ない哀愁バラード。
まぁ全体を通して歌メロセンスはどれも絶品である。



ただ、10ccはただポップなだけでなく、やはりどこか常軌を逸した世界観がある。
メンバーにゴドレイ&クレームという技術屋がいて、「ギズモ」なる歯車式の回転ギターを開発してしまうところも、このバンドの音楽性を摩訶不思議たらしめてる要素であるかと思われる。




支離滅裂な構成のM3「世界征服」って曲を聴いた時は、ほんとうにこいつらトチ狂っとんなと思いました。
ナチス兵が行軍していくような鼓笛マーチソングが始まったかと思うと、クイーン顔負けのコーラス技に転じる。
すると今度はいきなりヒットラーを模倣したかのようなヒステリックな鬼気迫る演説をブチかましてくる。
しかし、終盤の人をおちょくったような女の子?のつぶやきみたいなんは一体なんなんだ!?
頭がこんがらがるばかりである。



私のケータイも、買って最初の2年くらいまではそれなりにドラマティックなやり取りが交わされていたんじゃないかなぁ。

まぁ、このアルバムほどじゃあないんですけどね。

今日の1曲:『I WANNA RULE THE WORLD』/ 10cc
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Necromantical Screams

2010年06月05日 | コンサート
当日に知ったんですが、EXTREME THE DOJO Vol.25のチケット見たら整理番号が57番だった!
いや、当日の3日前に買ったんすよ!
客入り大丈夫かいな?と思ったんですが、まぁ200~300人くらいは入ってたんじゃないっすか?
残念ながらキング・ダイアモンド風のメイクをしてる人は見かけませんでした。

トップバッターのOBSCURAは、ワケあって会場入りが遅れ最後の2曲ぐらいしか見れなかったが、テクニカル・デスな印象を受けた。
フレットレスベースを刻んでるのは間違いなくスティーヴ・ディジョルジオ。ま、他人のバンドなんであんまり超絶テクは披露してなかった気がする。
セットチェンジの間、ブレア・ウィッチ・プロジェクトのエンディングのようなBGMが流れてて会場はすでに妖気漂う怪しい雰囲気に包まれていた。
私は3列目中央辺りのポジションを陣取り、サラセン人の宗教儀式に立ち会うかのような心構えで、日本で最初のTRIPTYKONのステージに備えた。

厳かなる雰囲気のもと、メンバー4人が次々と現れた。トーマスのギターはH.R.ギーガーモデルだった。
絶対“Goetia”が1曲目だろうと思っていたのが、いきなりセルティック1stのナンバー“Procreation(of the Wicked)”で面食らう。
トム爺のちょっとひかえめの「ウッ」で幕を開けたわけだが、私が気にもとめてなかった曲だったのでなんか肩透かしを食らった感じ。
鳥肌が立ったのはやはり“Circle of the Tyrants”の歪んだイントロギターが鳴ったときで、会場も一番盛り上がってたんじゃないかなぁ。
そして3rdからの“Babylon Fell”。トム爺の「ウッ」を思ったより多く聴くことができた。
で、前作からのナンバー“Synagoga Satanie”。この時ドラマーが立ち上がって、スティックを上から振り下ろしフロアタムをダン!ダダン!!と打ち鳴らす姿は、まるで太古のサタン召喚の儀式を見ているようだった。
てか殆どセルティックの曲やないかい!
なんか、初期セルティックファンに媚びすぎてる選曲やないか?とも思ったのだが、これはトム爺の「このトリプティコンもセルティックと同一視してくれてもいいよ」という心の顕れであったのだろう。
ただ、私としてはもっとTRIPTYKONの曲が聴きたかった。“Abyss Within My Soul”とか、“In Shrouds Decayed”とか。
てか約1時間の枠内なのに19分の曲“The Prolonging”を掘り込んでくるなんて、無謀すぎるもいいとこだ。
その19分間でもっと色々な曲できたろうに・・・“The Userper”とか、“Necromantical Screams”とか、“Cherry Orchards”とか?

トリのNILEだが、TRIPTYKONとは対照的で、いかにもアメリカンなメンバーたちが客を煽りまくって会場を大いに盛り上げていた。
てかドラムの尋常じゃない速さに度肝抜かれた。全曲ほぼブラストビート全開でどないしてノるのかとオッサンは困惑した。
中央のメンバーがD.R.I.のTシャツ着てた。

ついでに会場入りが遅れた訳を言っときますと、
心斎橋に着いてクアトロ近くを歩いていると、トーマスを神と崇めている知り合いのデスガールが搬入口で入り待ちをしているのに遭遇。
彼女は私と目が合ってもどこかそっけなく、しゃべってても心ここにあらずといった感じだった。
そこにはもうひとり、ソワソワした様子の普通な感じの男性がいたのだが、彼もひょっとしてそうなのかとデスガールと話していると、突如暗黒メタル界のゴッドファーザー、トーマス・ガブリエル・ウォリアーが出現!!(俺はその時全然気付いてなかったんやけど)
すると、さっきの普通そうな男性がトム爺にかけより、カーキ色のビニルかばんからとっさにHELLHAMMERのアナログ盤を取り出したではないか!
その後セルティックの特大ポスターが出てくるわ、分厚いHELLHAMMER本が出てくるわで、それらのコレクション全てにサインをしてもらっており、筋金入りのトーマス崇拝者であることが判明。
彼らのトム爺を前にしてのテンパり具合は常軌を逸しており、ハタで見ていて傑作だったので思わずその様子をカメラに収めてしまった。
そんなやり取りを見てたら開演時間はとっくに過ぎていたという訳だ。

入り待ちの時知ったのだが、まさかTRIPTYKONのベーシストがスタイル抜群のネエちゃんだったとは!
いや、トム爺以外のメンバー情報が皆無だったもんで・・・
だって、歌詞カードのメンバー写真がこのありさまなんだもん!


なんでもヴィンセント・カスティグリアとかいう人の血で描かれた肖像画なんだとか。
はっは~ん、幽鬼的な女性コーラスもかねての人選なんだなと思いきや、ステージ上の彼女はいっさい歌うことなくひたすらベースを刻みながら頭を振っているだけだった。
そのかわりといってはなんだが、ギターの兄ちゃんの鬼気迫る咆哮が凄まじかった。
彼は前回のMONOTHEISTツアーでもサポートを務めてたんだってね。

ステージ降りたらめっちゃ爽やか。美男美女の旅行者カップルにしか見えん。





今日の1曲:『Circle of the Tyrants』/ CELTIC FROST
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする