AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

キッスのコンサートにいってきました

2013年10月26日 | コンサート
日よう日の夜中に、知り合いから「明日のキッスのコンサート、チケット1枚余ってるし、いかへんけ?」というメールがきたのでいってきました。
知り合いの友だちがギクリごしになってしまっていけなくなったとのことでした。すごく河合相だなと思いました。
なので、次の日先生にはウソをついて早引きしてしまいました。ごめんなさい。
でもぼくはキッスの曲はあまり知らなかったので、いちおう「ベリーベストオブキス」というのを聞いてからコンサートにいきました。

金鉄電車に乗ってつる橋までいき、それからJR感情線に乗りかえて大阪城公園までいきました。
電車をおりると、キッスの厚化粧をした人たちがいっぱいいておも白かった。
そして友だちと合流して大阪城ホールに入いったのですが、その時おも白かったのが、チケット係の女の人がみんなキッスの厚化粧をしていたこと出した。




席はアリーナのど真ん中で、ステージもけっこう近かったので、ぼくはいい友だちを持たなと、かん者のきもちでいっぱいになりました。ギクリごしの木のどくなお兄さんにもかん者です。




最初キッスのメンバーたちは、天井の上から表われたのでびっくりしました。落ちるんじゃないかと心配しましたが、大丈夫でした。
そしてすごくかっこいいロックを演そうしてくれ増した。お客さんたちもみんな一緒になって歌って増した。ぼくも友だちも「イェエエ!イェ~イイェ~イ!」ってのりのりで歌てました。
ボーカルギターの人がずっと「ハイ、はく手はく手~~」ってあおってくるのもよかた。
ステージ上では、火とかがボンボン吹きあがってすごい白力でした。ぼくたちのところまで火のねっ気が伝わってきてびっくりしました。




すごく思しろいなーっと思ったのが、天井からぶらさがっている鉄のタコ足みたいな装置がウネウネ動く仕かけでした。あれは8本だったからやっぱりタコを現わしていたのだと重います。




途中でベースの人がひとりだけステージに出てきて、なんだかあやしげなベースソロを引きだして、口からも血をダラダラたらしてました。ベースのボディがオノの形をしているのがおもしろかった。
そしたら、いきなりビューーンっと上えと上がっていったのでトギモぬかれました。




ベースの人がタコ装置の上で歌いながら演そうしてるのはすごかった。あんな高床式ブーツをはいているのに、よくあんな高いところに立っていられるなぁと思いました。ベースの人は演そうの間ずっと舌をベロベロだしたり、火を吹いたりしててちょっとこわかったけど、見ていてぜんぜん空きませんでした。




ボーカルギターの人がつり輪をつたって、ぼくたちのすぐ近くのアリーナの台のところまで来たときはびっくりしました。そしてそこで演そうしながら歌ってくれました。途中上のミラーボールがキラキラ回り出してとてもきれいでした。
ボーカルの人はもう60才をすぎているらしく、声も昔ヒヤアンドエイドの『スターズ』のレコードで聞いた「ヘブンズオンファヤー」みたいな高い声は出てなかったし、ギター演そうもあやしかったけど、それでも年のわりにはラブガンばっているなと思いました。




そして、人とおり歌ってから曲の途中でまたもとのステージえと帰て生きました。
宙づりになって帰っていくそのほこらしげな後ろすがたには、なにかとてつもないやりきった感と、言いしれぬさびしさがただよっていました。




それからも演そうはつづいて、火が何回も何回も吹きあがったり、ギターから火花がとんだり、とてもゆかいで楽しいパフォーマンスがくり広げられました。




最後の方で、巨大なトラが2ひき、メンバーを挟みこむようにのぼってきたのがすごい迫力でした。でもポーズはまねき猫みたいだったので商売半盛を祈りたくなりました。




曲は半分くらいしかわからなかったけど、キッスは本当にこけおどしロックの元祖!キッスい(藁)のエンタメテーイメントバンドだと思いました。
今度また日本にきたときは、ぼくの好きな“デュース”、“ハードラックウーマン”とかもやってほしいなと思いました。
すごく楽しかったです。




あと、このおねえさんの成り切りぐあいもすごいなと思いました。




そのあと、友だちとマクドナルドに行って、そこで150円のテリヤキマクバーガーを食べながら、今日のキッスのコンサートについていろいろ話なすあいました。




今日の1曲:『DETROIT ROCK CITY』/ KISS
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未知なるカダスをテクノに求めて

2013年10月14日 | まったり邦楽
もはや、私にとって5年前みたいにレンタルでは済まされない存在となってしまったPerfumeの最新作『LEVEL3』。
今回の初回限定盤は、3色のケースがあってAmazonから届けられたのは、見事第3希望の蛍光ピンクケースで残念な気分に陥ったが、そんな気分など、本作から叩きだされるドープなビートにより一気に払拭されてしまった。

中田ヤスタカ氏はやはりキッチリ結果を出してくれる。
ますます研ぎ澄まされ洗練されたサウンドミックスの妙。前作『JPN』では、シングル曲の詰め合わせ感が否めなく、ドリーム・シアターのアルバムのごとく食傷感を禁じえなかったのに対し、今回は既出のシングル曲にも大胆なミックスが施され、攻めるところでは攻め、退くところでは退くという、絶妙な駆け引きが展開されている。絶対浮くであろうと懸念されていたドラえもんの主題歌“未来のミュージアム ”ですら、リフレッシュ効果的にうまく溶け込んでおり(これは配置の妙だな)、一枚を通して見事なダンスアルバムとして完結している。

まず、1曲目の“Enter the Sphere”で、全国のPerfumeファンは歓喜したことだろう。 昨年のアジアツアーのオープニングで限定使用されていた“Global Site Project”のテーマ曲を、歌入りでグレードアップさせて冒頭に持ってくるという、このニクい心意気。中間のまさかのELP展開に、プログレファンの方はドキっとさせられたのではないだろうか。

“Perfume Global Site Project”
Perfumeがアジアツアーで実際に踊っていた振り付けをグラフィック化して、その骨組データをグローバルサイトで配布。各クリエータがそれに肉付けを施して遊ぶという、画期的にして冒涜的なプロジェクト。


そして間髪いれずに挙げ挙げのアタック音で始まる“Spring of Life (Album-mix)” 。正直このシングルヴァージョンはたいして好きではなかったのだが、中間のキーボードソロに入る前のフレーズ展開でテンション上がってたんだけど、アルバムミックスではそのフレーズがいきなり冒頭で展開した時のゾクゾク感ときたらハンパなかった!
で、次の“Magic of Love”のシングルを聴いた時も、「おい、なんやまた“Spring of Life”とよー似た曲ほりこんできたなぁ。そろそろヤスタカ氏もネタ尽きたか」と、寂しい思いにかられていたが、メランコリックなミックスを加えるとこうも違って聴こえるものだろうか?と、またしてもヤスタカマジックにしてやられたという感じ。
イエスの“ロンリー・ハート”のような軽やかポップなテンポと、3人のハーモニーが心地よい“Clockwork”などは、J-POPと呼ぶには洗練されすぎている名ナンバー。いまだにアイドルの曲などと偏見持っているネームバリューをやたら気にする連中に「この曲トレヴァー・ホーンプロデュースやぞ」っていったらどんな反応を示すだろうか。もっと純粋に音を楽しむ心を持てばよいものを・・・・
“1mm ”のイントロにしても、クリムゾンの“Fallen Angel”を彷彿とさせる神秘的なギター・シンセのような音色が聴く者をハッとさせる。
“Party Maker ”は、露骨にライブ構成を想定したダンスフロアナンバーであるが、12月のドームではどんなイリュージョンが待ち受けているのであろうかと、期待を膨らませずにはいられない。だから、京セラドームの抽選はずれたら私はどうなってしまうかわからない。




アルバムのラストを飾るのは、ジブリアニメのようなメルヘンチックで幻想的なヤスタカサウンドが美しい“Dream Land”。
私はこのタイトルとサウンドを聴いて、ハっとさせられたのであった。
この曲は・・・・もしかして、クトゥルー?
そういえばヤスタカ氏は確かジブリ音楽を手掛けた経歴も持っていたと思う。『となりのトトロ』や『崖の上のポニョ』などの宮崎駿諸作品は、明らかにクトゥルー神話がベースとなっていると、多くの暗黒神話論者の間でほのめかされており、そのことは本ブログでも書いたことがある(でもアホと思われそうなので読まないでね)。
で、駿引退宣言と同時期にヤスタカ氏がこの曲を世に出したことは、何か意味があるのではないか?

それにしても、この胸を締めつけるような切ない3人のハーモニーは、まるで夢の国へといざなう大地の神々からの託宣のような響きがあり、ランドルフ・カーターのように、凍てつく荒野の未知なるカダスを夢に求めて旅立ってしまいたい気分になる。
浅い眠りの中で巨大な階段を70段下り、そこからさらに700段の階段を下っていくと「深き眠りの門」に到達する。その門を越えた先に広がっているのが、「Dream Land(幻夢郷)」である。
そこには、すりガラスをひっかくような声で啼き、霜と硝石にまみれた翼とたてがみの生えた馬のような頭部を持つ、羽毛ではなく鱗に覆われたシャンタク鳥が、インクアノクの採掘場で待ちうけており、ダイラス=リーンでは夢の国の月から黒いガレー船に乗ってやってくる、瘤のある頭にターバンを巻き付けた商人どもが跋扈しており、そなたはこの夢の国の果ての凍てつく荒野にある未知なるカダスの頂の縞瑪瑙の城に棲まう大地の神々の前でツーステップを踏んで、彼らの恩恵を授かるであろう。

ヘイ!カモーン!アア=シャンタ、ナイグ!旅立つがよい!


なお、夢の国(Dream Land)のことに関しては、『ラヴクラフト全集 6』(創元推理文庫)に収録されている長編「未知なるカダスを夢に求めて」にその全貌がイヤというほど鮮明に描写されておりますので、同書に収録されているダンセイニ風諸作品「白い帆船」「ウルタールの猫」「セレファイス」「蕃神」「銀の鍵」「銀の鍵の門を越えて」なども合わせて読まれることをオススメしておきます。

ランドルフ・カーター
        


今日の1曲:『ふりかえるといるよ』/ Perfume
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きゅっきゅきゅー、きゅっきゅきゅー

2013年10月13日 | やっぱりメタル!!
8月初旬にディスクユニオンで購入した人間椅子の最新作『萬燈籠』を今更ながらレビュー。
今回ディスクユニオンで購入した理由は、特典にTシャツ(写真上)が付いていたからであるが、もうひとつの特典『インストアイベント参加券』は当然のことながら無駄になった。まぁTシャツも今後着る機会はなかなかなさそうだが。



本作は、今年5月に行われたOzzfestの反響の煽りを受け、その勢いそのままで作り上げていったといってよい。まぁ和嶋氏本人もかなり意識したと、各インタビューで述べていらっしゃる。
http://www.qetic.jp/interview/ningen-isu-130812/102724/
だから最初本作を聴いた時は、ドゥーミーな楽曲もあまりなく、こじんまりとしたものばかりで、サウンドもやけにモダンになったし、こりゃ完全に新参のファンに迎合した作品になってもーとるなぁ、と少し残念な気持ちになった。
しかし、今回メタルバンドとしての意識が高まっていることも事実で、そのモチベーションの高さが飽和状態にあった最近の人間椅子の作品に比べて一歩抜きん出た形となって、聴き応えは十分であった。1曲1曲の特性もクッキリしており、2、3回聴けばスッと頭に入ってくる馴染みやすい内容となっている。

まず、前作のツアーから出囃子で使用されていた“此岸御詠歌”が今回冒頭に収録されているのがうれしい。このチリ~ン、チリ~ンという行脚僧が鳴らすような鈴の音色は、「これから人間椅子の冥界への扉を開く心の準備はいいですかな?」という、新参の方に対しての期待と不安を煽る効果としても絶大である。
しかし、今回のワジー、#2“黒百合日記”から気合入ってるね。最近ここまで変調の激しい楽曲はなかったな。この曲の時点で人間椅子の魅力が50%くらい盛り込まれているといっていい。で、本作中これが最も長尺の曲となっている。



津軽三味線奏法が炸裂する#4“桜爛漫”も、和嶋氏の和風ギター技が光る良曲だが、歌のキーの高さ的にナカジマノブ氏が歌いそうな曲だな。ノブ氏は今回#8“蜘蛛の糸”でリードVoをとっているが。
にしても、今回はますますワジーのギターが全編を通して冴え渡っている。
#5“ねぷたのもんどりこ”にしても#6“新調きゅらきゅきゅ節”にしても、コーラスパートなど、明らかにライブで盛り上がることを想定した作風であるが、そんな勢いだけかと思われる楽曲でも和嶋氏の卓越したアイデアがキラリと光っている。
特に“ねぷたのもんどりこ”でみせるファズギターソロは、ねぷた祭りでの笛の音色をイメージしたもの。
笛の音色ギターといえば、5th『踊る一寸法師』収録の“モスラ”でも、原住民の笛の音色を自作のファズで再現したことが思い出される。この人はほんと平成のブライアン・メイだと思う。
語り歌の#9“十三世紀の花嫁”は、どう聴いても“世界に花束を”の二番煎じソングでちょっと気恥ずかしさすら覚えたが、和嶋氏の夢の中に登場した寺山修二が歌っていた歌からヒントを得たという経緯などを聞くにつけ、だんだんと味わい深くなってくるものがある。

しかし、和嶋氏のギタリストとしての衰えを知らぬ職人的技術、そして彼の広範囲に及ぶ豊富な知識とイマジネーションから成る無尽蔵の楽曲センスには毎回舌を巻く。人間椅子はタダの和製ロックバンドではない。それは楽曲を一聴すればわかる人にはわかる。正直、人間椅子を聴いて「なんかお経みたい」などと、その辺の流行のヒット曲しか聴かない人みたいな感想しか出てこない人には情緒というものが欠如しているのだと思う。とにかくセンス・オブ・ユーモアを解せない人間は、イカ天の司会者を務めてた三宅裕司みたいにヘラヘラ笑うしかないだろう。
テクニックばかりが先行するプログレメタルバンドなんぞ、今の時代掃いて捨てるほど存在するが、人間椅子みたいな楽曲センスと情緒ある世界観を持ったメタルバンドは、世界中探してもなかなかいないだろう。


最後に、私が今回最も注目を寄せていた“狂気山脈”、“ダンウィッチの怪”に続く久方ぶりのクトゥルー神話曲#11“時間からの影”について言及すると、う~ん、イントロからそれなりに宇宙的な雰囲気も醸し出されているし、激しく変調もするのだけれど、なんだか小さくまとめられた感じで先の名2曲と比べるとずいぶんと中途半端な気がする。
ま、これはアーサー・ブルック・ウィンタース=ホール牧師の断片的な『エルトダウン』の粘土板を表したものと考えればいいかもしれないが。チープな歌詞内容になっても、せめて<大いなる種族>や、“忌むべきトゥチョ=トゥチョ人の精神”などのキーワードを盛り込んで欲しかったかと。
『時間からの影』に関しては、『ラヴクラフト全集 3』(創元推理文庫)に収録されていますので、この曲に感銘を受けた方は是非お読みになることをオススメいたします。
超銀河からやってきた、精神だけで時空を移動する恐るべき<イースの大いなる種族>の脅威についての物語で、ラヴクラフト作品の中でもかなり特殊な部類となっており、これを最高傑作にあげるラヴクラフティアンも決して少なくありません。<イースの大いなる種族>に関しては、本ブログでも何回か取り上げておりますが、アホと思われそうなので読まれないことをオススメいたします。

イースの大いなる種族(仮住)
        


今日の1曲:『黒百合日記』/ 人間椅子
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ノルマンディー脱出作戦

2013年10月06日 | しねしねシネマ
本ブログでも、Earth Music & EcologyのCMの件で物議を醸した、アキ・カウリスマキ監督作『ル・アーヴルの靴みがき』を近所のイオンシネマにて鑑賞。
ま、この作品実は2年前に公開された映画で、今回のは国連UNHCR協会が主催する「ヒューマン・シネマ・フェスティバル2013」という、入場無料のチャリティ映画上映会での一プログラム。
いや、近所の田舎イオンのシネコンで、アキ・カウリスマキ監督の作品が、しかもタダで見れるなんて、こんなオイシイ話はないっつーことで。

今回はフィンランドではなく、北フランスの港町、ル・アーヴルが舞台となっており、まぁ国連の難民支援機関が選抜してる映画だけあって、アフリカから漂着した難民の少年と、靴磨きで細々と生計を立てている初老のフランス人マルセルとの絆を描いた、カウリスマキ流コメディ風味がほんのりと香るヒューマンドラマが描かれている。
もともとアキ監督の作品には、「敗者三部作」というのがあるくらい社会的に立場の弱い者にスポットが当てられる傾向がある。
まず、ハードボイルドな冒頭のシーンからすでに惹き込まれてしまうのだが、今回はアフリカ難民を取り扱っているということでかなり話がスケールアップするのかと思いきや、うん、いつもの坦々とストーリーが展開する色彩豊かな典型的なアキ映画だった。



難民少年の脱出作戦劇とはいえ、窮地を乗り越えた後「ヒャッホ~ウ!!」と闇雲にうかれはしゃぐバカガイジンも出てこないし、へらず口を叩く小生意気な子役も登場しない。
そこに出てくるのは素朴な町の商売人ばかり。その表情にもやはり欧州独特の哀愁を漂わせており、とにかく登場人物ひとりひとりに、なんとも言えぬ魅力がある。主人公マルセルの奥さん役の人は『過去のない男』にも出演してた女優だな。フランス語も話せるのかぁ。
話の内容は全然違うけど、各シーンに私のお気に入り映画『過去のない男』と似通ったシーンが随所に見受けられ、それほど目新しさは感じなくあまりにも事がうまく運びすぎるハッピーハッピーな展開に少し物足りなさを感じたが(まぁ私の評価は『過去のない男』基準となってしまっているので)、アキ監督作に初めて触れた方には、もの凄く斬新でシンプルで心温まる作品に仕上がっていると思う。ラストのオチなんかも見事で、劇場で感嘆の声をあげる人もチラホラと。うん、いい映画だった。
そうだ、今回もまた犬がいい味を出してたな。彼もタハティに続き、カンヌ国際映画祭でパルム・ドッグ賞を受賞したのだとか。

あと、バンド演奏シーンが出てくるのもアキ作品の欠かせない要素。
マルセルがアフリカ少年のロンドンへの密航資金繰りに奔走するシーンが坦々と映し出されるのだが、それが町でチャリティコンサートを開催してその収益金で補うというもの。それには頼りのロックシンガー、リトル・ボブの助けが必要だったが、彼は今奥さんと仲違い状態でふさぎこんでいる。その夫婦仲をマルセルが取り持とうとするのだが、これが割と簡単に事がすすみ、「え!?このシーンって、いる?」って、このロッカーのちょっと小太りの池乃めだかを彷彿とさせる風貌も相まって、思わず劇場で吹き出しそうになった。
この下りは、アキ監督本人が実在のロッカーであるリトル・ボブを個人的に出演させたくて無理矢理ねじ込んだ感が否めない。だって演奏シーンみっちり映してるもん。
ま、こういうのも含めて実にアキ監督作らしい。



リトル・ボブに関しては、70年代からイギリスなどで人気を博したル・アーヴル出身のミュージシャンらしく、地元では「ル・アーヴルのエルヴィス」と呼ばれていたとかいないとか。
ググってたら私好みのアルバムジャケットを発見したので掲載しておきます。



まぁ今回この上映会に集まった人たちは、タダだから観に来たのか、アキ作品が好きで観に来たのかは定かではありませんが、こんなハートウォーミングな話の映画を見終わった後なら、誰だって寄付したくなりますわなぁ。

オススメ度:★★★★

今日の1曲:『Libero』/ Little Bob
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