AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

乱歩地獄

2005年11月27日 | しねしねシネマ

乱歩ファンならこれは観ておかねばということで、上映終了間近だった『乱歩地獄』を一か八か観てみた。
鑑賞者は5、6人程度。カップルとかもいはった。
で、その内容はというと・・・・

ぢ、地獄じゃ~~正に地獄映像じゃあ~~~
エロエロざんすぅ~、エログロナンセンスざんすぅ~~

本作は『火星の運河』、『鏡地獄』、『芋虫』、『蟲』の監督別4本立てオムニバス映画。
浅野忠信が全編にからんでくるので、主役は彼ということでしょうな。

まず『火星の運河』・・・な、なんじゃこりゃ~~?わけわかんね~~浅野フルチンだぁ~~ってな感じで、この時点ではこの先この映画についていける自身は1ミリもなかった。
お次は『鏡地獄』。う~む、これは探偵趣味にあふれていて私向きかも・・・
しかしこの物語ってこんな話やったかいのう?殆どオリジナル・・・ってラストにそうもってきたんかい!ムリヤリやのう。
しかしあのロウソクたらたらなSMプレイシーンはショッキングやった。役者さんも大変やねぇ~
でも、次は何かなぁ~ってワクワクしだしている自分がそこにいた。
『芋虫』というタイトルがスクリーンに現れた時はウゲェ!となった。これ乱歩作品の中でも私的にかなり苦手な部類の話やしぃ。
やっぱ映像でもエグかった・・・キモチワリぃ!なんか口からゼリー状の汚物吐いてはるしぃ~
しかしエロ過ぎるぞ!ほとんどポルノですやん!
芋虫男からの視点での彼の心の声の字幕がなかなか味出てた。『屋根裏の散歩者』の要素も取り入れてありましたなぁ。
そして漫画家さんがメガホンをとったというラストの『蟲』
これはエグさもほどほどで笑えるポップな内容で一番よかった。
「蟲蟲蟲蟲蟲蟲~~~!!」って浅野の潔癖症なぶっとんでる演技が冴えまくっておりやした。ブリーフいっちょうで「すいませんでした!すいませんでした!」って、イエモンの歌か!ん、あれは「いませんでした」やったっけ・・・
うごめく蟲のCG効果もすごく幻想的でよかった。さすが漫画家!キモチワル~~

エンドロールで思いがけずゆらゆら帝国の「ボーンズ」が流れだしたのは嬉しいオドロキだった。贅沢すぎ。
しかし今年見た中で一番刺激的な作品であった。こんだけグロいのに最期まで見続けられたのは、やっぱり映像が耽美妖艶、そして音響効果すごくよかったからだろう。
まぁ乱歩作品って小説で読んで想像するのが醍醐味なので映像化するとどうしても見劣りするのだが、昔の『RAMPO』なんかよりよっぽど見応えあったし、各監督の独自性が凄く出ていて凄く楽しめた。

オススメです!!いや、ススメちゃいかんかも・・・・


オススメ度:★★★★
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親切なクムジャさん

2005年11月26日 | しねしねシネマ

どうしても見たい映画が2作品あったので、メンズデー(男性1000円)だったこともあり、その日に立て続けに2本の映画を見てまいりました。
まずは韓国映画『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督の『親切なクムジャさん』
ストーリー展開はまぁ『キル・ビル』ほぼ一緒。前作に引き続き今回も壮絶な復讐劇が展開されていた。
鑑賞者は私を含め4、5人程。40~50過ぎくらいの中高年者が多かったな。
ひょっとしてあれか?今流行ってるNHK韓流ドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』でヨン姫のファンになり見に来たってパターンかな?
だとしたらあんさんらにはちょっと刺激が強すぎたんちゃいますやろか?

台所での○×シーン、女刑務所の風呂場でのデブ女がまっ裸で女受刑者に○×させて喘ぐシーン(←これは強烈やった~)、血みどろグチャグチャ○×シーンと、ここまでブルータルでエログロな映像作品はある程度の免疫がないと疲労感募ること間違いなしだろう。
そんな私も流血シーンはめっちゃ苦手。無慈悲な児童軟禁映像シーンはタイムリー過ぎて見ててちょっとひいたもんなぁ~
しかし壮絶な復讐劇の中にも、親子愛なんかもシッカリと描かれており、オーストラリアに養子に出され英語しか話せない娘と、韓国語しか話せないクムジャさんのやり取りは実に悲哀に満ち満ちたシーンであった。英語教師をやっている復讐の対象である男に銃を突きつけ通訳させているシーンはかなりエキセントリックな演出だったな。

とにかく美しいオープニングタイトルから切ないエンディングにかけて、ユーモラスでアンティークで実にスタイリッシュな映像作品だった。
この作品の前にはそこら辺のハリウッド映画なんぞゴミ同然!チャヌ様すごい!マンセー!
あと誘拐犯役に『オールドボーイ』主演のミン様、チョイ共犯役に『殺人の追憶』、『JSA』のガン様などの思わぬ出演に思わず顔がニヤついてしまった。

あと、犯人男のケータイにガッちゃんのストラップを発見したのは嬉しい瞬間だった。


2本目『乱歩地獄』の感想文は次回にて。

オススメ度:★★★★
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ヴィタール

2005年11月23日 | しねしねシネマ
塚本晋也監督の『ヴィタール』をある目的のためレンタルしてきた。
実は今年の春すでに映画館で見たのだが、そん時はわけわからんかった。
とにかく重苦しい。解剖シーンがあるがそれほどグロテスクではない。
まぁ見どころといえば、実際バレリーナである柄本奈美さんが沖縄の島のどこかの海辺で奇妙なダンスを踊るシーン、そして浅井忠信のメッチャボウボウに生い茂ったギャランドゥーくらいだった。
ので目的が果たせれば見ずに返却しようとも思ったのだが、「せっかくレンタルしたんやからもう1回くらい見とくか」という持ち前のシミッたれ精神でこの作品に挑んだ。

うん、二回目はけっこう頭の中に入ってきた。
自ら検体になることを希望し、解剖されてまで恋人と会いたいという女の切実な想いが夢を通じて具現化された世界とでもいいましょうか。なにか悲しくも美しい恋物語だった。
特にラストの火葬場でのシーンは思わずこみあげてくるものがあった。
最後に映る雨のシーンは、おそらく死んだ彼女が最期に見たかった場面だったんだなぁ~って今さら気づかされた。

そしてエンドロール。
エンディングテーマ曲はCocco作詞作曲の“blue bird”。
車名のようなこの主題歌はCoccoファンでもある監督が、活動中止中の彼女に直々に依頼し、CD化させないことを約束に引き受けたとのこと。
海辺のダンスシーンで、バレリーナを目指していたCoccoの姿がシンクロしたのは言うまでもない。

決して万人ウケする映画ではないけど、こういうの好きな人にはたまらん作品なのかも。

オススメ度:★★★
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ダブとかレゲエとか

2005年11月06日 | コンサート
京都市役所前広場で「大風流祭」という文化的イベントがやっとったので、ダブバンドLittle Tempoのライブ見たさに久々に京都三条まで赴いた。
彼らのライブは2003年の燦RISE以来である。
リーダーのスティールパン奏者TICOの「ヤマァ、大風流やで」とかいう、とぼけた号令でライブがスタートした。



1曲目は最新作からフェイバリットナンバー“WHEELS ON FIRE”。野外で音響設備もあまり整ってなかったようで、ダブ効果がいまいち機能してなかったようだが、メンバー全員相変わらず息の合ったプレイを披露してくれて満足であった。客のノリもかなり良くて私自身“SUMMERTIME”ではかなりヴォルテージが上がった。ラストはやはりキャッチーな“MUSICAL BRAIN FOOD”。KENTA氏のエレドラパーカッションが絶品であった。
ライブ終了後エンジニアの内田直之氏がいたので握手してもらった。彼の手は乾燥していて冷たかった。



その後、まだ一度ものぞきにいってなかった出町柳にある従兄弟の経営する多国籍料理店にツレを誘って食いにいった。
この店は「コロッケ・ビール・レゲエ」が売りのこ洒落た店で、沖縄料理など南国風の料理を満喫しながら、レゲエミュージックを楽しめるといった塩梅だ。
土曜日だけにやはり客の入りが多く、従兄弟も忙しそうであまり相手にしてもらえなかったが、店が繁盛しているようなのでまぁ安心した。
今回私が食った「沖縄そば」というのは、彼の亡き親父の経営していたラーメン屋「たんぽぽ」(現在叔母が営業中)のダシをそのまんま使用しているという秘伝の味らしい。泣かせるではないか。

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