AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

イヤンなっちゃう

2020年03月30日 | まったり邦楽
サザエさんやドラえもん同様、いつの世代の子供たちにも愛され続けてる国民的アニメのひとつ、『ゲゲゲの鬼太郎』の第6期の放映が昨日終了したそうで。

1年か2年前のとある日曜の朝にテレビをつけたら、なにやら深夜にやってそうなタッチのアニメーションが放映されていて、朝からなんやねんと思たら・・・



はぁ?こ、これが『ゲゲゲの鬼太郎』!?!?と愕然としたことを覚えている。

ほんま最近の日本の義務教育はどうなっているんだと。


まぁ自分の子供時代の価値観で今の子供たちの流行りの画風を批判したところで老害発言以外のなにものでもないし、それに私が幼少期の頃『ゲゲゲの鬼太郎』(第3期)のアニメをそんなに熱心に観てたわけでもないので文句を言う資格なんぞない。


ところで、私が子供の頃に放映されてた『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を担当していたのは確か吉幾三氏だったと思うが、私がすでに成人してから放映された第4期『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を担当してたのが、なにを隠そう大阪のブルースバンド憂歌団であった。

んで、7年前に憂歌団が15年ぶりに再始動して、その記念としてリリースされたのが上写真のCDである。
水木しげる先生が書き下ろした鬼太郎妖怪軍団と憂歌団メンバーの素敵すぎるコラボ紙ジャケットで、べつに憂歌団がめちゃめちゃ好きなわけでもないくせにこれは買わずにはおれなかった。

このイラストは、実は神戸のライブハウス、チキンジョージにも同じものが飾られてあったのを見ていて、とても気になっていたのだ。




さらに、この記念企画盤には、第4期『ゲゲゲの鬼太郎』の第33話が収録されたDVDが付属している。




なんでこの第33話が収録されてあるのかというと、それはこの話に憂歌団のメンバーが出演してるからに他ならない。
もちろん声も本人ら其々が担当している。



ヒット曲が出ずに悩んでいたブルースバンド憂歌団は、小さなライブハウスで演奏しては酒を飲む毎日を送っていた。
そこへ彼らの歌の巧さを見込んだねずみ男が、妖怪さら小僧の歌を盗み聴きしに行って、それを憂歌団の曲として売り込むという儲け話を彼らに持ちかけるのだ。




そのさら小僧が歌っていた歌が「ぺったら ぺたらこ」という歌で、憂歌団はその歌詞と譜面をねずみ男から手に入れ、それを自分たちの曲としてレコード会社に売り込み、見事に大ヒットを飛ばす。




いいとものテレホンショッキングにも出演するほどの人気ぶり。



だが、自分の歌を盗作されることをことさらに嫌うさら小僧にそのことがバレてしまい、そこからさら小僧の恐ろしい?復讐が始まる。



いったん誘拐され、さら小僧の住処に監禁されながらも鬼太郎やねずみ男の協力で、なんとか命からがら逃げ延びた憂歌団であったが、さら小僧の復讐は執念深かった。

紅白夏の歌合戦に出場した憂歌団は、「ぺったら ぺたらこ」を国民の前で演奏。
しかし、この歌には歌えばこの世の終わりが来ると言われている「禁断の4番」が存在していた。
さら小僧はその4番を憂歌団に歌わせるべく、彼らに忍び寄るのであった!




なお、この憂歌団による恐ろしい「禁断の4番」を聴きたい方は、この憂歌団の企画盤を購入するか、レンタルで第4期シリーズのDVDでもかりて視聴してみて下さい。


憂歌団に関しては、ハスキーなダミ声の木村氏の歌のアクの強さにちょっと苦手意識があって音源を所持してなかったが、本作を聴くとやっぱ彼らは日本ブルースの第一人者たる実力バンドなんだってことを改めて痛感させられる。

大阪特有のドロ臭い哀愁感のあるブルース。
本作では、アコギのスライドやタイトな弦の爪弾き加減で、水木妖怪ワールドの妖気漂うあやかしのムードをうまく自分たちのブルース感で表現している。
特にお気に入りなのは、第4期『ゲゲゲの鬼太郎』の後期エンディングテーマになった「イヤンなっちゃう節」。
近代社会に住む妖怪の哀愁を歌ったもので、木村氏の自由奔放なスキャット、そしてホーンの音色が絶妙。





この度の、悪性ウィルスの世界的蔓延による相次ぐイベント自粛で、ミュージシャンのライブ活動、そしてライブハウス経営などが大打撃を受け死活問題に発展している今の現状に、ほんとうに胸が苦しくなってくる。
私も今月観に行くハズだったライブが2つほどなくなってしまった。
これこそほんま「イヤンなっちゃう!!」ですわ。

憂歌団もライブハウスで演奏してナンボのブルースバンド。
ほんとうにもどかしく口惜しく思っておられることでしょう。




なので、水木先生が点描で描かれた、“疫病退散の神”といわれるこの神々しいアマビエ様の写し絵を貼っておきます。

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松尾さん、TTFやめないってよ

2020年03月08日 | コンサート
家庭内事情で間が空きましたが、『TRUE THRASH FEST 2020』2日目レポ。


TTF名物グモーバーガーもこのイベントでずいぶん定着しましたよね?
つか今年はフード店がここしかなかった。
このイベントにぴったりのB級感がたまりませんね。
実は今回初めて食してみたのですが・・・・・



よくこんなもん堂々と売ってるなぁっていうくらいのB級テイスト。まぁ見た目通りです。
不思議といつも完売している。


この日は前半に続々と登場する日本勢のバンドが注目に値したので、気合十分で最初から会場に出張っていた。

まずは、最後の最後に出演が決まって、急遽東京からかけつけてくれた3人組のFASTKILL。
他勢と比べて若干若いめのバンドで、バンド名のイメージに違わぬ猪突猛進ぶり。




そして、米勢のバンドがオールドタキャンしたことで、結果本イベントでの個人的大本命となってしまったSHELLSHOCK。
今回TTF初参加なのは意外。




5年前の東京のイベントで一度観たきりで、そん時はなんかあれだったけど、どうやら伊藤さん以外メンバーがほとんど交代してしまった様子で、5年前よりかは演奏がしっかりしてるような気がした。
東京の時は誰もモッシュしてなかったけど、TTFマジックも手伝ってか、もう大盛り上がり。
ただ、やっぱ私のフェイバリット作『Mortal Days』からは全然演ってくれない。




ところが、伊藤さんの「何歳になってもThrash Till Deathでいこうぜ!」的な熱いMCが終わって、次の曲「Endless War」が告げられた時は飛び上がらんばかりに歓喜した。
ま、まさかあの日本名スラッシュコンピレーションアルバム『Skull Thrash Zone Vol.Ⅰ』からの曲を演ってくれるとは夢にも思わなんだ。
さらに続けて「Through The Night」まで演ってくれるとは!!
この瞬間が、今回のTTFで一番興奮した場面だった。



TTFの時毎回見かけるステージダイバーの補助とケアでいつも頑張ってくれてるセキュリティスタッフのお兄さんが、ステージの前でメチャメチャ盛り上がっていたのも印象的だった。


地元のRivergeもどうやらメンバーが何人か交代したようだ。盛り上がりは相変わらず。
S.O.D.の「United Forces」をカヴァーしてた。



今回のTTFで楽しかったのが、セットチェンジ中のオークション大会。
TTF基金の名目でDJの人(多分中古レコード屋さん)が始めはった企画で、彼の手持ちのレコードやらバンドTやら粗品やらが出品されていた。
メチャクチャ良心的で、よっぽどのお宝モノ以外は競り合って値が千円を越えると「これ以上は頂けない」と、入札者同士ジャンケンで決めさすという。
私もナンボか入札したけど、まさかリジー・ボーデンのアナログで競り合うとは思わなんだ。




こんなので競り合ってるのがほんとマニアック。



インドのAmorphiaはなかなかの盛り上がりだった。
1日目はDeathの「Evil Dead」をカヴァーしたらしいが(観れなかった)、この日はSODOMの曲を2曲(「Agent Orange」と1stの曲)披露。
この人ら若いのに筋金入りのスラッシュバカとみた。




UNITEDは確か6年前のTTFの時は大雪で来れなかったんだっけ。今回はその雪辱戦といったところか。
私自身は大阪厚生年金でのSLAYERの前座以来。
出囃子がS.O.D.の「United Forces」。Rivergeとカブったけどなるほどね。




ニュージーランドから代替で駆けつけてくれたSTALKERというバンド。
いでたちからして時代遅れ感がハンパなかったが、まぁTTFだから。
なんか珍しいものを観た気がした。




オランダからのMARTYR。これも時代を感じさす。




で、2日目も大トリを任されることになったEVIL INVADERS再び。
前日フルで観たし疲れてた上に、外でSHELLSHOCKの伊藤さんとしゃべってて観れてなかったけど、多分この日もこんな感じで盛り上がったと思う。




そして、Rivergeの中村さんを伴って、松尾さん2日目の閉会の挨拶。
急な代替にも関わらず駆けつけてくれた国内外のバンド勢、そしてキャンセルせず会場に足を運んだTTFファンの尋常ならざる盛り上がりで、なんとかイベントを形にすることが出来たことへの謝辞等々。

そして自分なりのケジメの付け方として、今年でTTFを終了しようと思ってはったんやけど・・・・

やっぱり来年もTTFやるってよ!


そして、クラクドサーフィングという名の胴上げで大団円。
ひょっとしたら、今回のTTFの大トリは松尾さんだったかもしれない。




いや~、今回はなんだか本当にスラッシュ愛に溢れた回だったなぁ~
来年も多分行く。
TTFは楽しいところだぜ!!


なお、今回チャリティーオークションで私がゲットした戦利品は以下の通りだが、それらを詰め込んだトートバッグ(物販ブースで急遽購入)を電車に置き忘れてきたことに気づいた時は悲しかった。

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松尾さん、TTFやめるってよ

2020年03月02日 | コンサート
ますます新型コロナウィリスが猛威を振るう中、大阪名物True Thrash Fest2020に参戦してまいりました。


その日は仕事があって、会場までけっこう時間がかかるので早退して電車で江坂へと向かった。
電車に乗り込んでみると、意外とみんなマスクしてなかったな。
手に入らないのか、関西はまだまだ警戒心が薄いのか。

会場へは18時過ぎくらいに到着。


2日通し観戦の者は、出演アーティストのロゴがプリントされた首かけパスとTシャツが配布される。
貰ってうれしいTTFTシャツであるが、出演しとらんバンドのロゴが2トップで偉そうにクレジットされていて、急遽代替えで駆けつけてくれたバンドのロゴがクレジットされてないという、なんだかケチつきまくりのイベントTになってしまったなぁ。
本来なら、「俺はこのバンドのライブを観たんだぜ!」っていう、証と自己アピールのTシャツのハズなのに・・・・・



なお、このパスとTシャツは、今回キャンセルしてチケット代を返金された人たちにも無償で配送されるという、主催者Rock Stakk松尾さんの責任感の強さと神対応ぶりには頭が下がる思いがした。


そして、会場に入ると・・・・・

な、なんや、いつものTTFやんけ。



それにしてもなんちゅう危機管理意識のない連中や、ほとんど誰もマスクしとらん・・・・
明日出演予定の外タレバンド連中も来てる模様(顔知らんけど)。

ちなみに、今回実際の出演バンドは以下の通り。日本のバンド以外全然知らん状態。



TTF初日。
まず最初に観たのは、オーストラリアからのMASONというバンド。
演奏力はなかなかのもの。カッコいい。思わず頭をふってしまう。

G&Voの人は、雰囲気がちょっとジャック・ブラックに似ているが、ジャック・ブラックよりギター巧いと思う。
DEATHのTシャツを着てGソロ弾きまくり。




トルコのスラッシュメタルバンドTHRASHFIRE。



で、もう次は大トリ。
代替で急遽ベルギーから駆けつけてくれたフットワークの軽いいい奴ら、EVIL INVADERSのみなさん。



EVIL INVADERSは、大雪の降った6年前のTTFで一度拝見している。
今回は大トリということで、特に気合が入っていたかと思われるが、個人的な印象ではさして6年前と変わってないような気がした。
ようは、彼らはいつだって全力投球なバンドってことです。

ヤアアアアアアア~~~~~


VENOMのカヴァー「Witching Hour」やってくれたりと、サービス満点のイーボーインベーダーズであった。


1日目終わって、松尾さんの挨拶。



惜しみない拍手とTTFコールの嵐に、困った様子の松尾さん、
「ちょっと考えさせて下さい」とのこと。


ということは・・・・・これはどうもTTF今年で終わらないっぽいぞ。
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