AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

トム・エンジェルリッパー

2010年07月25日 | 晒しな!日記
これもやはりイオンにタダ水をくみに行く夜道でのこと。
水筒をブラブラさせながら歩いていると、暗がりから突如バルルルルルルル!という大きな羽音が聞こえてきて、私はギョッとなった。
なにやら黒い物体が道端でもがいている様子だ。
セミにしては羽音が大きく、あまりにも無口すぎる。恐る恐るその物体に近づくと、なんと結構立派なカブトムシではないか!
どうやらどっかの公園か飼われていた家から飛来してきて着地に失敗し、ひっくり返って起き上がれず羽をばたつかせてもがいていたのだろう。
私はすかさず持参していたイオンのビニール袋の中にそいつを捕獲した。
こういう場面でも私の常日頃からのエコ観念が大いに役立ったという訳だ。

しかし子供の頃は当時住んでた家から10キロくらい離れた山の麓の神社まで早朝からチャリンコこいで行かないとカブトムシなんてなかなかゲットできなかったけど、ここでは道端に転がっとるんやから子供たちにとってもなかなかええ環境ですわなー

そういえば8年前ぐらいだったか、家でしばらく飼ってたクワガタのクリストファーを思い出す。
こいつも今日のような猛暑の日にウチの3階のベランダの塀にへばりついとった。
かなり立派なノッコンで、その筋の業者に売りさばけば相当の値がついたんじゃなかろうか。
虫かごに湿った土を入れてそれなりに快適な環境にしていやっていたのにもかかわらず、夜になるとクリストファーはそこから逃げ出そうとばかりしておった。
で、ある日の朝仰向けになって死んでおりました。

今回のカブトムシには色艶も立派なのでトム・エンジェルリッパーと名づけた。
虫かごがなかったのでとりあえず仮住まいとしてアディダスのシューズボックスの中に、紙のクッションとウェットティッシュ、オリーヴオイル、陸戦型ザクを添えて高級感あふれる環境を整えてやった。
にもかかわらずだ!!今回のトムもクリストファーと同じ!
最初はおとなしくウェットティッシュにしがみつていたのに、深夜になるとガサゴゾガソゴソやりだし、オリーヴもザクも蹴散らしシューズボックスの壁面によじ登って脱出を図ってやがる。
そして私が仕事に行っている間、なんとシューズボックスの蓋を自力で押し開け脱出。私の部屋を抜け出し、リビングに向かって猛進しているところをオヤジが発見。
オヤジいわく、もうすこしで踏み潰すところだったそうだ。

ったく、あのまま道に放置しておればおそらく車に轢かれてペチャンコになっていただろうに・・・
恩知らずにもほどがある!業者に売りさばいちゃろか!

P.S.
その後、カブトムシのトム・エンジェルリッパーは家に遊びに来た甥に引き取られてゆきました。

さよなら。エンジェルリッパー・・・


夏の恋歌といえばこのナンバーですかね。いかにも恋愛ジャンキーなaikoらしい歌詞の曲だが、なぜ「甘い匂いに誘われたわたしはカブトムシ」なのか?当時からなんだか腑に落ちなかった。
だって甘い匂いに誘われる虫なんて他にもいっぱいいるだろう。その中でなんで装甲もパワーも強いカブトムシでならねばならぬのか?!
カブトムシはそんなに性欲の強い虫なのか?!

今日の1曲:『カブトムシ』/ aiko
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俺はオマエの依存人形

2010年07月20日 | コンサート
今週末も大阪ミナミにライヴを見に行っておりました。
先週の人間椅子のライヴをブッチした友人を連れて。

難波ROCKETSでの「GOOD RIDDANCE Vol.90」というイベントやったんですが、6バンドが出演しており1バンドを除いてはどんなバンドが出るのか全く把握できてはおりませんでした。
以前から気になっていた、SKULL SMASHという、今は亡き私の敬愛すべきインテレクチュアルスラッシュバンドDOOMのトリビュートバンドが東京から来てくれるということで、それだけを目当てに見に行ったわけなんです。
ちなみにギターヴォーカルのYasuhiro "JJCREW" Watanabe氏は、JURASSIC JADEのクルー(ローディー?)の一員らしく、もうかれこれ15年務めてるそうだ。
フレットレスベースのTakatoshi "TABO" Kodaira氏も実は元CASBAHのメンバーだったりする。

会場に着くと、デニムチョッキにメタルワッペンをコラージュしてる者を何人か見かけ、わりかし年配のメタラーが多いことから、このイベントはオールドスクールなスラッシュ企画であることが窺えた。
そういえば、RASING FURYは昔からよくきくバンド名やし、ROSEROSEゆーたらDOOMやJURASIC JADEやX(JAPAN)などが名を連ねてた奇跡のコンピアルバム『SKULL THRASH ZONE VOL.1』にも参加してたバンドですな。2曲だけ音源持ってる。

私らが会場入りしたときは多分RASING FURYのライヴの最中やったと思います。
NWOBHMからの影響が濃い、わりとメロディアスな爆走メタルを展開していた。こういう激音系のイベントに全く馴染みのないツレもまんざらでもない様子。

そしてお待ちかね、SKULL SMASHの出番。
彼らの外見は想像してたよりかはけっこう地味だった(飽くまで本家と比べてだが)。
ドラムの人が諸田コウ氏じみたメイクを施してはいたものの、フロント2人は今回の出演者の中では一番スタイリッシュな感じだった。やっぱ東京の人はオシャレだわ。
それでも雰囲気はなんとなく各々DOOMのメンバーを意識している感じが出ており、マイクスタンドに布をぶらさげてるところなんかにDOOM愛が感じとれた。
ギターの兄ちゃんは華奢な感じで、ベースのあんちゃんはニット帽をかぶって額らへんから三つ編みヘアーをダラーンと垂らしているが、本家ほどいかつくない。

まず1曲目はいきなり“Killing Field...”からはじまった!
幻惑的なフレットレスベース音から怒涛の「アオ!アオ!」波状攻撃。咽び鳴きギターと、DOOMの魅力が総括されたような名曲であるが、彼らはその複雑怪奇な楽曲を見事なまでに再現してくれていた。
ただ、ドラムがややパンチが弱いような・・・まぁ展開も複雑ゆえに手探りで叩いてる風に見受けられなくもなかった。十分にリハできてなかったのだろうか?
で、オーディエンスの方はというと、私のツレ含め、やはりア然としてた感じでついていけてない様子。やはり関西での反応はこんなものか。
続く“I'm Your Junky Doll”が終わったあと、4月に発表されたばかりの彼らの1stオリジナルデモからの新曲2曲も披露された。これらの楽曲もやはりDOOM色が強いものの、わりとわかりやすくてスマートな感じだった。
それにドラムが水を得た魚のように音出しが断然よくなった。やっぱオリジナル曲には自信があったのか、あるいは体が暖まってきたのか。
ただ、やはり客の反応はイマイチである。かなりクオリティ高い演奏なのになぁ、こっちが気ぃ使うわ!
そしてラストは“Why!?”で締めくくられ(これもかなり凄まじかった!)、わずか5曲で終演という30分足らずのあっという間のステージであった。



しかし、短かったなぁ。
“You End. Get Up! You”“Fence and Barricade”“Til' Death”“I Can't Go Back to Myself”“Incompetent・・・The War Pig”“The Boy Dog”“Can't Break My・・・Without You”・・・・と、もっと聴きたい曲がいっぱいあったんだけどな。

ちなみに今年4月の東京・池袋手刀でのレコ発ライヴでは、あの伝説の金網GIGを再現したとのこと!
しかもDOOMのオリジナルドラマー、廣川氏とのセッションも実現したやって、めっさ羨ましすぎるやん。


ライヴ後、SKULL SMASH 2曲入りオリジナル『1st Demonstration』を購入。うん!期待以上に素晴らしいデキ!!
フルレンスを期待してやまない。

【おまけ】

会場の難波ROCKETSをちょっと西に歩いていけばそこは“大阪の秋葉原”と言われている(わりにはかなり寂れている)でんでんタウン。
コスプレをした非現実的なねーちゃんやら、リュック背負った青年やらが通りを跋扈していた。
喫茶店(メイド喫茶ではない)に入っても割と大人しそうな客ばっかで、ず~と黙ってPSPをやりあってるゲーマー仲間も何人か見かけた。

こりゃ悪霊も怪獣も退散するわなぁー





今日の1曲:『I'm Your Junky Doll』/ DOOM
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ドライアイスと私

2010年07月18日 | 晒しな!日記
一昨日、意を決してケータイの機種変をしようと(一万円以下のメチャメチャ安いのがあったので)某電器屋に赴いたのだが、受付時間は無慈悲にも15分前に終了していた。
スーパーで下着よりどりみどり3枚980円コーナーでパンツ選ぶのに時間をかけすぎたのがいけなかった。
この私の約7年ぶりに猛り立った機種変意欲をどうしてくれよう!!

で、昨夜はいつものごとくイオンにタダ水をくみにいったついでに、うまそうなアイスバーが安い値段で売っていたのでカゴに入れてレジに持っていくと、店員に「ドライアイスはご使用になられますか?」と訊かれたので、「あ、はい」と応えると店員がレジ袋を用意しだしたので、エコ観念の強い私はあわてて「あ、袋いらないです」と言うと「ドライアイス用ですので」とそっけなく言われて「あ、そりゃそうか」と思っていたら、ドライアイス用のコインというものを渡された。
「なるほど。後は自分でドライアイス機にかけるんやな」とその設備のところまで行ってさっそくコインを機械にほうりこんでそこの上下ドアを開けようと思ったらなんでかこいつが開きよらん!
「どないなっとるんや?」と思ってたらスタートボタンが光っていることに気づき、「にゃるほど、このボタンを押したら解除されるっちゅーわけやな」と確信をもってそのボタンをポチリンコと押すと機械からガガガーー!!とモノ凄い音がして「こいつ、動くぞ!」と思って勢いよく上下ドアを開けたら底部ではすでにドライアイスが氷山の一角みたいな塊を形成していた。

こんな悲しいことってあるか!?

再びレジに引き返して店員に「あ、あのう、すいません。ドライアイス受けるのに失敗したんでもうワンコインいただけます?」と言う勇気は私にはなく(この辺妙にプライドが高い、というか気がちっちゃい)、暑い夏夜の中をひとりトボトボと帰りました。

と、三連休前夜に(この記事は土曜日の深夜に書かれたものです)いきなり出鼻をくじかれたわけだが。
しかし、ドライアイス機ひとつまともに扱えなくてワンセグとやらがついてる最近のケータイにいきなし機種変更して俺ホントに大丈夫やろか?
確実に時代から置いてけ堀を食らってるなぁ(と、この“置いてけ堀”という表現もかなり時代遅れ)。


【置いけて掘・りとは?】
江戸本所七不思議の一。夕方、魚籠(びく)を提げて通りかかると、堀の中から「置いてけ~り!置いてけ~り!」という、広範囲に響きわたる慄然たる笛を吹くような声が聞こえ、魚籠の魚がなくなっているという。
この声の主は河童、あるいは古のものによって創造された不定形の奉仕種族ショゴスであるという諸説がある。



今日の1曲:『氷の世界』/ 井上陽水
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『疾風怒涛』椅子ライヴ

2010年07月14日 | コンサート
参院選の投票日、そしてZEPP OSAKAでラウドネスの白熱したライヴが行われているさなか、私はやっぱりOSAKA MUSEへ人間椅子のライヴを見に行ったのでありました。
(投票は朝の内にすませました)

今回は初めて午後連メンバーのひとりを伴なっての椅子ライヴ参戦となる予定だったんですが!こやつが直前でキャンセル。なんでも結婚式の打ち合わせとかなにやらで。
ったく、人生の内で何回でもできる結婚と、年に2回くらいしかない人間椅子のライヴとどっちが大事やっちゅーねん!
私の人生において、ライヴに行った回数が一番多いのがやはり人間椅子なのだが、今まで同伴者を伴なったことが一度もないという寂しい16年間を過ごしてきておる。
逆にひとりでライヴに行けないという人種がいるみたいだが、理解し難い。
ただ、今回はライヴ会場に着くと2月のアウトレイジのライヴの時に知り合ったばかりのメタル親子に遭遇。
へぇ~椅子も聴いてはったんや~。まぁ殆どしゃべる暇はなかった。
時間さえあればウンモ星人や妄想と科学とかについてもっと語り合えればよかったのだけれども。

今回のライヴは東名阪はライヴ録音、そして7月16日の東京公演はビデオシューティングの予定だそうで、今年椅子初のライヴアルバムがライヴDVD付?でリリースされるみたい。
そのせいだろうか、なんか演奏が固かったような気がする。特にノブ氏が。
まぁつーわけだから、映像に写ってブラウン管越しからあましんに存在をアピールしたーい!なんて人は今週金曜のShibuya O-WESTに是非かけつけて欲しい!
頭に物販の人間椅子タオルを巻きつけて、そこに懐中電灯を二本ぐらいさしたら目立っていいかもしれません。

一応他から拾ってきた大阪のセトリを転載しときます。

1.鉄格子黙示録
2.羅生門
3.蟲
4.塔の中の男
5.品川心中
6.りんごの泪
7.どだればち
8.水没都市
9.死神の饗宴
10.深淵
11.心の火事
12.相克の家
13.道程
14.人面瘡
15.地獄
16.針の山

~アンコール1~
17.幸福のねじ
18.ダイナマイト

~アンコール2~
19.どっとはらい

“鉄格子黙示録”の出だしのひずんだベース音が鳴った時は鳥肌が立ったな。はっきりいって歌の部分はなくてもいい。
レコ発ライヴ以来となる“羅生門”や“水没都市”(これは16年ぶりか)などの名曲が聴けたのはよかった。やっぱ初期のナンバーは凄みが違う。
今回のライヴでのハイライトは“蟲”かな。中間ワジーのロングギターソロが炸裂しまくってた。
あとは鈴木氏がはじめに宣言してた通り、あまり意外性のないベタベタな選曲やったなぁ。最後の方は結構ダレてもーた。
まぁ私のその日のバイオリズムが人間椅子の音楽に合ってなかったってのもあるけど。


鈴木氏のピックをゲット。ってフツーのフェンダーピックやないかい!
せめて自分の名前なり、人間椅子のロゴなりをやなぁ・・・いや、私はラッキーだ!




今日の1曲:『幸福のねじ』/ 人間椅子
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アジアン・カンフー・ジェネレーション

2010年07月08日 | しねしねシネマ
今週はBSでジャッキー・チェン映画の特集やってて、部屋で何気なくその時放映してた『プロジェクトA』を久々に見てたらこれが楽しくって思わず最後まで見入っちゃいました。
この作品は小学校の頃テレビの吹き替え版を夢中になって見てたけど、字幕版を見たのは今回が初めて。
西洋人も中国語しゃべってたんだね。




とにかく名アクロバットシーンの詰め合わせのような映画ですわなぁ。
ジャッキーとサモハン・キンポーのコンビも絶妙で、まぁサモハンと言えば我々の世代ではデブの代名詞みたいになってるのだが、あの体型でカンフーに長けているってギャップが当時なんか凄い魅力だった。
敵さんもみんなカンフーの達人で、子供の頃中国の人らって老若男女みんなカンフーの達人なんだって本気で信じてたもん。


ジャッキーの凄いところは、世界最大級の危険極まりないスタントシーンをすべて本人がこなしてしまうというところ。
ここまでやってしまう人は先にも後にも見たことありませんわ。
この作品の見せ場といえばやっぱ袋小路でのチャリンコチェイスシーン。
民家の裏戸をノックしていって家の主が戸を開けたら後方の追っ手がタイミングよくそれにぶち当たったり、通行人がかついでるはしごにぶつかりそうになったところをジャンプでよけてまたチャリに飛び乗る(もちろん次の追っ手はそれにぶつかっちゃう)など、正に香港映画ならではのユニークなアクロバット劇ですわなぁ。

そしてなんつっても、あの時計台からジャッキーが落下するシーンですよ!!
あれは今見ても凄いよな!
ジャッキー、あれ決死の覚悟ですよ。一歩間違えれば確実に死ぬもん。
でもやりたかったんだよね。監督・脚本は彼だもん。



この映画見てたら、ほんと最近のワイヤーアクションだの3Dだのがアホらしゅうなってくる。

あ、あと北斗の拳に出てくる牙一族の族長って、多分この映画の海賊の大ボスがモデルやったんやって今回見て気がついた。

まぁあの頃の小学生にとってジャッキーってのはほんと憧れの的だった。
私なんかはテレビでジャッキーの映画見た夜は、部屋で仰向けになって手を使わずに足の反動だけで跳ね起きる練習を何回もやって首筋を痛めたものさ。
とにかく道じゃない所を歩くのが好きで、よその家の壁によじ登ったり、川に掛かってる円柱のなんかを渡り歩いたりもした。
ブランコが激しく交錯しまくる中をよけながら横断したり、下にすべりこんだりもしたっけな。
ガラス瓶見つけては道端に叩きつけて割ったり、田んぼの用水路の水を飲んだりもした。
とにかくむやみやたらに危険極まりない(三
これも今思えばジャッキーの影響だったんだろうなぁ。

今の子供たちはこういったカンフー的な遊びの楽しさを知っているのだろうか?


で、スパイク・ジョーンズ監督の傑作カンフーMVと言えば、これ!



今日の1曲:『Get Yourselt High』/ The Chemical Brothers feat.K-OS
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夏に精だす。

2010年07月04日 | やっぱりメタル!!
先月のExtreme the DOJOでOBUSCURAの助っ人で来日していたフレットレス・ベースの使い手スティーヴ・ディジョルジオが率いていたベイエリアのテクニカル?スラッシュメタルバンドSADUSの1st自主制作アルバム「ILLUSIONS」(リマスター)を購入。
DOJOの会場でもSADUSのTシャツを着てる輩を何人か見かけ、やはりディジョルジオ目的の古きスラッシュ野郎が関西にも棲息しておったのかと感慨深い気持ちになり、今回ボーナストラックとして収録されている86年のデモ音源「DEATH TO POSERS」のヴァージョン違いの楽曲とを聴き比べてみたくなったのだ。
なにもこのムシムシした季節にこのようなむさ苦しい音源を重複させて聴くこともないだろうにと思うだらうが、暑い季節だからこそベトナム風激辛チキンカレーでも食って自分を追い込みたいみたいなノリなんだと言えばご理解いただけるかと。

「ILLUSIONS」はスラッシュメタルからデスメタルへの橋渡し的な役割を担った重要作とされており、バンド自体の立ち位置もPOSSESSEDや初期DEATHなどとよく似ている。
録音環境の悪さから暴虐性が全面に押し出されており、初期KREATORに近いゴリ押し感と粗暴さを放っている。
「DEATH TO POSERS」の方はデモ音源とは思えないほど演奏もしっかりしており、ギター音はどちからというとパンキッシュなジャリジャリ感があり、こっちのサウンドの方が私好みである。ギターソロのひしゃげ具合も半端ないし。
ディジョルジオのベースプレイに関してだが、DEATH時代のテクニカルなプレイを期待してこの作品に挑むとちょっと肩透かしを食らうかもしれない。
まぁ私の場合、DEATHの時の彼の浮いたフレットレス音もあまり好きではないのだが。
所々にそれなりの存在感は見せてはいるものの、なんせ音質がこもってて楽曲もゴリ押し系な故、スタンドプレイに走る余裕がこの頃はまだなかったのだろう。
“DESOLATOR”で突如ベース音がボワーーーン!!って暴発するところは精一杯の自己アピールだったのかもしれないが、録音事故にしか聞こえない。
それよりも耳を惹くのは、ダレン・トラヴィスの放つブチ切れまくりのヒステリックなヴォーカルだろう。
デモ音源の方はとにかくVoのトチ狂い方が尋常ではない。
“SADUS ATTACK”での「ア゛ーータァァァァァク!!!」という叫びはスラッシュ史上に残る渾身の殺傷スクリームである。



今日の1曲:『SADUS ATTACK』/ SADUS
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