AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ファンキースラッシングオヤジ

2016年02月18日 | コンサート
今年の冬もやってまいりました。TTF(TRUE THRASH FEST)2016!!

毎年2月に江坂で開催される関西限定のメタルフェスTTF。
LOUD PARKはおろか、スラドミにさえ興味を示さない筋金入りのスラッシュマニアどもが集うイベントで、まぁ正直自分にとってはいささか敷居の高いイベントなのであるが、出勤日だったのが休みになってヒマだったので、知り合い(顔見知り程度)にもいっぱい会えるかと思い前日チケットをメール予約して、雨足の中バレンタインデーイブにパッチデニム野郎の犇めくESAKA MUSEへと赴いたのだった。

家出る寸前までこれ着ていこか迷てたんだが、6年前知り合ったメタルマニアさんからのいただきもので一回も着てなくて、「今日着ないでいつ着るんだ!?」と意を決して装着してみるとサイズがSでピチピチすぎて敢えなく断念。無難にヴォイヴォドTを。



家でチンタラ身支度してた上に開場時間を一時間勘違いしてて、オマケに家から江坂までかかる移動時間をあまり念頭に入れてなくて大幅遅刻してしまい、トップバッターのRivergeはおろか、FASTKILLなどの国産見物バンドを見逃してしまった。

会場に入ると、やっぱり知り合いが何人かいた。昨年メタルバー閉めたママも当然来ていた。
さっきスラドミにさえ興味を示さないマニアどもとはいったが、スラドミの会場で毎回お目にかかる東西の顔見知りも4人ほどおった。

物販ブースでは、出演バンドグッズの他、メタルCD屋、メタルTシャツ屋、メタル缶バッヂ屋、メタルパッチ屋、そしてジャンクフード屋など、様々なメタル出店が展開しており、小規模とはいえなかなか賑やかな雰囲気があってフェス気分が味わえて楽しい。

知り合いがバーガー屋を営んでいた。まずそうなので遠慮したが(マクド喰ったばっかだし)。



知らんがな!でも私はタダならなんでももらう。



この日見たバンドは結局2バンドのみ。
まずは初期SODOM、中期KREATORを渡り歩いたギタリスト、フランク率いるFRANK BLACKFIRE。
事前に主催者が在籍していた時代の名曲を演りたくるといっていたので、けっこう楽しみにしていた。
ただ、本家KREATORは先月大阪来てるし、私自身SODOMは昨年のスラドミでモノホンを目撃しており、あの衰えを知らぬトム・エンジェルリッパーの凄味を表現するのは並大抵ではないのではないか?とは思っていた。


フランクブラックファイアー!
と、ソドムのガスマスクスタイルで登場した時は、それなりに期待が膨らんだ。


まずはKREATORのナンバーがいくつか演奏された。う~ん、やっぱギター一本ではサウンドが薄いなぁ。
それにリードVoを務めるフランクの声が弱い。まぁミレのあの迫力は出せんというか、あまりにも無帽すぎたな。「RENEWAL」が演奏されたのはレアだったが。
演奏力もまあまあで、各々テクニックもそれなりにある。フランクもギター巧い。
でも、楽曲の持つあの凶暴さ、ガムシャラな疾走感がまったく表現できていない。
SODOMからは「TIRED & RED」、「SODOMY & LUST」などのキラー中のキラーチューンが演奏されてもまったく心に響かず。当然モッシュも起きない。
求めてもいないアンコールで「AUSGEBOMBT」も演奏されたが、冗長にもほどがあるエンディングでオーディエンスはもうダレダレになっていた。


このドラマー、元KINGDOM COMEの人だったりする。
上の変形シンバルは最後まで叩かれることはなかった。



やたらとルディ・サーゾ弾きを見せつけるベーシスト。君は元どこのバンド所属?



終演後会場出たら、私だけでなくスラドミの知り合いも辛辣な感想をまくしたてており、その辺にいた客からも酷評しか聞こえてこなかった。
まぁ、ドタキャンしたVENOM INC.のピンチヒッターやったんやし彼らも客を煽ったりして盛り上げようと頑張ってくれてはってんけど、それが余計に白けたというか。
2日目も出場しはったけどこの日見た人は多分見てへんやろな。


そして、大トリWHIPLASHの登場。
さっきとは打って変わって、序盤からモッシュ&ダイブの大盛況!!
正直、カントリー風ジジイ然とした最近の年古りたトニーのアー写をみて、大丈夫かと半信半疑であったが、演奏が始まるや「なんや、声もサウンドも昔のまんまやんけ!」と大興奮してしまった。
この超ハードコアパンキッシュな疾走感!テクニックは無いに等しいが、アドレナリンを吹きあがらせる至極のリフワーク&弾きまくるギターソロ。
2nd、3rd、最近の曲を織り込みつつも、名作1st『POWER AND PAIN』中心のセトリ。
こりゃみにきてよかったわ。

Thrash!!to kill!!Blood!!will spill!!



ファンキースラッシングオヤジ降臨!!



フンガーーッ!!とばかりにベースを逆さ弾きするダンクの存在感もよかった。



名曲「Stage Dive」では、もう想定通りステージダイブの嵐!!
50くらいのオッサンスラッシャーも女性スラッシャーも外人もみーんなダイビング!



で、最終的にファンキースラッシュオヤジさんも飛び込みはった。
3年B組ポータロせんせ~~~い!!



わっしょい!わっしょい!



全プログラムが終了して、物販ブースで東京からの客人とずっとしゃべっていたら、いつの間にかWhiplashのメンバー全員の商売道具とサインをコンプリートしていた。



Whiplash、久々のスラッシングな夜をありがとう。
またきてほしい。



今日の1曲:『Power Thrashing Death』/ Whiplash
コメント (2)
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怒・怒・怒

2016年02月13日 | 名所ガイド、巡礼記
またもや平城宮跡の記事でまことにメンボクない。

いや、平城京歴史館スペシャルウィンター2016というのがあって、『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』という、大変興味のそそられる催しものが近所の平城宮跡で開催されているとの情報を小耳にはさみましてねぇ。
手塚治虫の不朽の名作『火の鳥』jの中で奈良が描かれた“鳳凰編”、“ヤマト編”の原画を展示するという、まことに地味な企画なんですが、天気もポカポカ暖かい陽気だったし、まぁ何か得るものがあるのではないかという浅はかな期待を胸に、日光浴がてら車でこのだだっ広いだけの宮跡に馳せ参じたわけでございます。


ほんま、だだっ広いだけでっせ。



まずは東院庭園内にて自慢のiPodでブルートゥース飛ばして、このお気に入りマイアミサウンドポッドから耳触りのよいナンバーをBGMに『火の鳥 ~鳳凰編~』を読み耽る。



即身仏になられた良弁僧正に思いを馳せ、「宇宙のなかに人生などいっさい無だ!ちっぽけなゴミなのだ!」という悟りの境地に達したところで、朱雀門前の平城京歴史館へと赴いた。

やっぱり出た。



遣唐使船。仏師茜丸は夢の中でこっから落っこちて、その後の己の生まれ変わりの姿で鳳凰に出くわすのだ。



銀の鳳凰。茜丸はこれを見てさぞかしぬかよろこびしたろうな。



案の定、館内は基本撮影禁止。
まぁ予想はしていたが、中は奈良時代の風景をあしらったモニュメントだとか、東アジア史年表とか遣唐使の教材的アニメシアターなど、子供向けのアトラクションがほとんどで、極めてどうでもよかった。
『火の鳥』のコーナーは館内奥らへんで展開していた。
確かに手塚先生の原画が展示されてあった。
個人的に実は原画とかはそれほど興味ないんだが、敬愛すべき前世紀最大のマンガ家である手塚先生の肉筆で描かれた原画となると、やっぱそれなりに感じ得るものがあった。


なぜか吉備真備殿のパネルは撮影OK。



吉備真備とか、物語上地味な役柄のパネルはあって、なんで橘諸兄とか良弁僧正のパネルがないんだってはなし。
あぁ、真備は遣唐使として唐に渡った人物だったからか。
    


あとこれも。枠の中に入って君も遣唐使!ハイ、ポーズって、しょーもな!



コーナーの一角に、火の鳥の羽になぞらえたハート型の色紙が用意してあって、そこに願い事などを書いて火の鳥の画が描かれてある壁に貼り付けるシステムのようで、七夕の短冊よろしく来場した客の様々な思いのメッセージが書かれてるのを読むのはおもしろかった。
ヒョウタンツギの絵を描いてるものが数点、また「アッチョンブリケ」と書いたヘタクソなピノコの絵が描かれてあるのも見受けられた。
中には火の鳥のロゴを忠実に再現しただけのやつとか、ハングル文字で書かれてるやつもあった。
「ウォルター・ベッカーに会いたい」とか、「好きな人のとなりの席になりたい」などの純粋な個人の願い事が書かれてある中に、「お金をほしい」と明らかにアホそうなガキが書いた穢れたメッセージのもあって、このガキは来世はミジンコに生まれ変わって、その次はカメで、そっから永遠に人間には生まれ変わることはないだろうなと思った。
一番感銘を受けたのは、大人びたキレイな字で「原画が見れてよかった」と心からの感想が書かれた横に、メチャクチャ上手い鳳凰の絵が描かれてあった小学6年の女の子のメッセージ。いや、これにはコスモゾーンを感じないではいられかった。
この色紙ひとつで、マンガのヴィジュアルの古くささに囚われず、ちゃんと手塚治虫マンガの普遍的なおもしろさ、『火の鳥』の宇宙的奥深さを読みとれる聡明なお子様であることがわかろうというものだ。


館内からは船の甲板にも出れる。そしてそこから平城宮跡が一望できる。まぁやっぱだだっ広いだけやなと。



平城京歴史館限定のセンスのいい火の鳥グッズを密かに期待してたんだが、手塚治虫記念館のグッズコーナーで見かけたもんが数点あるのみだった。
アトムマグカップとか、奈良とビタ一文関係ないやろ!!(怒)

お、こいつはいいじゃないか!と思ったら・・・・庶民の懐事情考えろや!(怒)



ちなみにこの『奈良と火の鳥 ~手塚治虫が描いたやまと~』は、3月6日まで開催されております。
明日2月14日は劇場アニメ『火の鳥 鳳凰編』が上映されるらしいので一瞬行こかなと思ったが、バレンタインデーにアラフォーのおっさんがひとり平城宮跡にアニメ見に行くって、あまりにも悲しすぎるのでやめた。まぁ手塚アニメにはそれほど興味がないので。
2月28日には、鳳凰編での我王対茜丸の鬼瓦対決にちなんで、ミニ鬼瓦作り体験なんていうステキなイベントも催されるそうです。
どの鬼瓦作品が最も迫力があるかを競う真剣勝負!
レジ並んでて前の客がモタモタしてるとか、ヤフオク100円差で競り負けたなど、日頃の怒りを貯めこんでイベントに参加しよう!




なお、この鬼瓦対決に負けた側は、片腕を切り落とされます。



おう、鳳凰がむかえにきてくれたよの。



今日の1曲:『Hey Joe』/ Jimi Hendrix
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ナラヤン

2016年02月08日 | 名所ガイド、巡礼記
今回の奈良大立山まつりでは、四天王の山車バトル以外にも平城宮跡内で様々な奈良ならではの(これは奈良県民が必ず口にするフレーズ。だから気にしないで)催しものや展示、出店などが展開していた。

1日目の大極殿前ステージでは、年配の方たちが「ありゃさこりゃさ」と、ええじゃないかスタイルで踊る地味ーーなダンスが繰り広げられていた。
ちょっと前の方で椅子に座れる特別観覧席の値段は2500円。身内の者が出ててもPerfumeが出てても払いたくない。




鹿はすっこんでろ!



そのほかには、生首の展示。



おそらく竹から生まれてそのままひきこもりになって成長してしまったかぐや姫の成れの果てちゃん。



なにがでるかな?なにがでるかな?



ジャ~~ン!こりゃアバンギャルドだねぇ。



奈良県内のご当地グルメの出店ブース。
ラーメン屋には長蛇の列ができていた。
まぁこの寒さだ。当然だろう。500円とリーズナブルだったし。




1日目はラーメン。



2日目はカレーうどん。



今年初に開催された奈良大立山まつり。
賛否両論あるようだが、四天王の山車は(ねぷた祭りのパクリ感甚だしいとはいえ)色鮮やかで絢爛で迫力あったし、本格的な日本太鼓パフォーマンスも拝めたし、奈良ご当地グルメも堪能できて私個人としてはまぁまぁだった。


来年もまた来たいね。



今日の1曲:『彩(エイジャ)』/ STEELY DAN
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スティックメン

2016年02月06日 | コンサート
平城宮跡大極殿院での荒ぶる神の怒涛のパフォーマンスには、大極殿前ステージで繰り広げられていた伝統芸集団による神々を煽り奉るかのような修羅囃子が絶大なる演出効果をもたらしていた。
ていうか、最初奈良の町内会のちょっとした太鼓隊のBGM程度にしか思っていなかったのが、次から次へと鍛え抜かれた肉体美を有する男どもが、ちょっと素人とは考えられない凄まじいライブパフォーマンスを繰り広げるもんだから、院内を走り回っている四天王をよそにこっちのステージに目が釘付けになってしまった。
その迫力は、あたかもこの楽団が四天王を操っているのではないかというほどであった。




ピッヒャ、ヒャラララ、ピ~ヒャラピ~ヒャラ 本気になったらオーハラ♪



我々の使う通常の3倍の太さのバチで繰り広げられる見事なスティックさばき。
正直、昨年観たキング・クリムゾンのトリプルドラムより迫力あったし、テリーボジオのわけのわからんドラムらしからぬドラムパフォーマンスより見ごたえがあった。



いやちょっと、多聞天さん、ジャマー!



ボ~ボアーミスターナイスホラガイ。



スリーピース。カッコいい。たぶん女の子にモテモテだろうね。



ひときわ存在感を放っていたのが長髪の太鼓の兄ちゃん。コスチュームカッコいい。



ナガブチ、あるいは最近流行りの三代目ナントカとかの、押しつけがましい稚拙なオラオラチンピラ的男気ってのは生理的に受け付け難いが、いやいや、彼らのパフォーマンスには真の和の男気ってのを感じてしまった。
これぞ男が男に惚れる普遍的エンターテイメントである。
聞くところによると、どうやら国際的に活動してる伝統芸のプロ団体らしい。




いや、だから、見えへんちゅーの!



今日の1曲:『おまつり(やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)』/ 四人囃子
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4人はアイドル

2016年02月05日 | 名所ガイド、巡礼記
仕事終わりに、週何回かは西大寺の奈良ファミリーの半額弁当を買いによく平城宮跡の間道を通って帰るのだが、先週ドシャブリの日に大極殿院の敷地内で、なにやら光る巨大な物体がうずくまっているのが垣間見られ心騒がされたが、その時はまぁいいやとそのまま弁当買って帰宅した。
その週の土曜日の新聞に、平城宮跡で四天王の山車が大暴れしている写真が掲載されていて、そうか!あのときの光る巨大な物体は四天王だったのかと!

どうやら「奈良大立山まつり」というものらしく、今年の冬初に開催された新イベントらしい。
奈良在住の姉の話によると、ほとんど青森のねぷた祭りのパクリで、それでいて岸和田祭りほどの盛り上がりもなくどこかこじんまりとしており、奈良県民の間では賛否両論だとか。
あのドシャブリの日が初日だったらしく、えらい幸先の悪いスタートになってしまって、お祭りスタッフやイベント出場者の方々が不憫に思えた。
2月2日まで催されていて、まぁ平城宮跡は私にとって散歩コースなだけであって、ここで時折開催されてる催事にはほとんど関心がなかったんだが、新聞に掲載されていた写真があまりにも色鮮やかで、仕事も最近ヒマになってきてほぼ定時で帰れるので、帰りにいっちょ寄ったるかという気になった。
その日は、タマキンが縮こまるような寒い日であった。


黄泉の国へと続く三途の川を航行する船に誘導されるまま、大極殿院に向かった。



持国天。東勝神洲を守護する。


いわゆるジョジョ立ちというやつか?



増長天。南瞻部洲を守護する。


スピーク・イングリッシュ・オア・ダイ!



広目天。西牛貨洲を守護する。


アイム・ユア・ファーザー!



多聞天。北倶廬洲を守護する。


めっちゃ怒ってるし。



実をいうと、今週2日連続このイベントに赴いており、初日は停車している四天王をひと通りカメラにおさめて、半額のオリジン弁当を買うため出店のラーメン食ってからすぐ平城宮跡を後にしたのだが、どうやら四天王の四基の山車は19時半頃、大暴れし出すとの情報を小耳にはさみ、これは見逃したなとその瞬間を目撃するべく2日目も足を運んだ次第である。


2日目もまたテキトーに四天王をカメラに収めて、その日はカレーうどんを食って休憩所で暖をとっていた。
すると、確かに19時半になると来場者がソワソワし始めたので、カレーうどんの汁を一気に飲み干してから大極殿院へ向かうと、四天王の足元にはすでに法被を着た者たちがスタンバっていた。

そして、大極殿前のステージから、ドンドコドンドンという狂おしいくぐもった太鼓の連打が聞こえてきた!



それが合図だったのか、東西南北の四天王たちが一斉に大極殿の方に向き出したではないか!

こ、こいつ、動くぞ!



続々と四天王たちが大極殿前に集結しだした。



ヤ~ヤド~、ヤ~ヤド~



ハイ、ラーメン!



サンキュー・アンド・グッナイ!



今日の1曲:『The Four Horsemen』/ METALLICA
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