AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

コズンの結婚式

2006年03月26日 | 晒しな!日記
前ブログで私の友達シリーズで紹介したコズン=グラハムの結婚式が、京都の宇治市にて足元の悪い中しめやかにとり行われた。

前ブログでも書いたが、高校時代の友人で招かれたのは光栄にも私ひとり。当日はどうなることやらと心配したが、婿側の他の招待者は会社の取引先の方2人とバイト時代のツレの方2人、友人関係者は私含めて計5人。なのですぐに打ち解けることができた。
ひとり奇遇にも私と同じ小、中、高校に通っている方もいらした。いっこ下なのでお互い全く覚えてはいなかったが。
あとは新婦側の友人が8人、両親、親戚家族一組とかなりこじんまりとした小規模な披露宴であった。
ゆえにかなりアットホームで和やかな雰囲気だったので人見知りをする私でもそれなりに解け込むことができやした。
3日前に司会、二次会セッティングを頼まれたという友人N氏は、いやはや見事な進行さばきであった。私にはとてもじゃないけど無理な芸当ですわ。

テーブルにはなんか小冊子が置かれてあった。そこには新郎新婦の生い立ち写真や家族、今日式に集まった者のメモリアル写真などが載っていたのだが、私の紹介のところには昨年ビリヤード場で撮った私が大げさなショットポーズをかましているダイナミックな写真がデーンと貼り付けられてあり、その下には「あましんおっとろしーねDEATH!!」という身内のモンしかわからんよーなブラスフェミーな文言が書かれてあった。
めでたい日に「DEATH!!」ってアンタ!まぁこれがコズンなのだが・・・・

いや、それよりも驚いたのが、下の余白のところにニーナ・ウィリアムズのちっこい写真が貼り付けてあったのにはア然とさせられた。
ニーナ・ウィリアムズは私が学生時代に入れ込んでた女で、店にいってはかなり大枚をつぎ込んだ忘れようったって忘れられない女。
アーケード仲間であったからこそ知りうるコズンの私への気の利いた計らいか?
って、俺はどんなキャラやねん!!他の人にメチャ恥ずかしいわ!!

ニーナ・ウィリアムズ


式は滞りなく無事終了。「あ~泣けてくるわぁ~」とネプチューン名倉似の友人が男泣きする場面も。
その後の二次会は居酒屋で男女10人くらいのちょっとした合コンテイストな赴きになった。
私の隣に座った娘がけっこう美人だったのでラッキーと思ったのだが、話してみると音楽趣味も合わず新婦とは美術部つながりということで絵画展を見に行くことが趣味とか会話の糸口がなかなかつかめず、かなりしんどいものがあった。
「印象派画家のモネはマネのモノマネしとるなー」
「いやマネがモネのマネモネしとるんや」
これは、私が後から考えついたトーキング。
まぁでも全体的にはそれなりに盛り上がってたと思う。やはり、なぜ私が新郎のことを“コズン”と呼ぶのかというところに話がおよび、まずは宇宙世紀の話から説明しなければならず、気が付くとモビルスーツの目の部分をモノアイカメラと呼ぶという説明まで熱弁していて、オドレはガンダムオタクかみたいなキモい部分を曝け出すハメにも相なった。

いやしかし、最初想像していたより意外と楽しい雰囲気の結婚式でよかった。
少人数なのであまり気を使わんでいいし、新郎もちゃんと相手してくれるし。
こういうのだったらまた行きたいな。
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Likkle Maiさんインクラブライヴ

2006年03月21日 | コンサート
つーわけで、Likkle Maiさんのインストアライヴのあと、北掘江のclub vijonまで馳せ参じたワケなんですが。
当日券買って中に恐る恐る入ってみると、壁面がメタリックで中々モダン風のクラブだった。
初めステージでは、DJ大会みたいな様相を呈しており、DJのかける曲が好みでないのと音がうるさかったので、すぐに別室のバーへ移動してシャーリーテンプルをチビチビやっていた。
どうもクラブイベントの雰囲気ってのは空気が合わないちゅーか、苦手だ。
しばらくして、どうもステージの方の雰囲気がガラっと変わったていたので見にいってみると、その日ゲスト出演の元DETERMINATOINS、元BUSH OF GHOSTSのトランペッターicchieさんのライヴパフォーマンスが始まっていた。
いつものトランペットではなく、今回はトロンボーンを吹いておられて、ひとりでミキサーを動かし、ダブがかった吹奏楽器の幻惑的な音色を響かせていらっしゃいました。

icchieライヴが終わり、バーへ戻って親父にテレビ録画依頼の電話をしていると、GOMAのあの神秘的なディジュリドゥの音色が聞こえてきた!!そしてマイさんの「ユ~ヴネ~バヘ~エ♪」というエキゾチックな歌声が!!
し、しまったぁー!オープニングを見逃してもーたがな。

しかし今回の面子は凄かった!オールスター大集合って感じ?
まずギターに先ほどもいたTHE K氏、そしてベースにMASTER PATA氏。そう、マイさんのかつての同胞で、ダブバンドDry & Heavyの面々なんですな。
そしてドラムに大石幸司氏、パーカスに田鹿健太というLittle Tempo最強のリズム隊。
サックス、フルートに「川上つよしと彼のムードメイカーズ」などで活躍中の西内徹氏。彼はとにかくいかつかった。
そしてもうひとりのサックス奏者に芝井直実氏。この方のプレイは実に貫禄タップリで、特にソロなんかはメチャクチャかっこよかった。
キーボードには、ベースの他、Rocking Timeなどでドラムも叩きこなすマルチプレイヤーの森俊也氏。
いや、これだけの豪華メンバー揃うと、そりゃ凄いサウンドスケープになるのは必然なわけなんですよ。ドラヘビとLittle Tempoとムードメイカーな雰囲気が一度に味わえるといった感じでしょうか?アルバムとはまた一味も二味も違った、さらにスケールアップしたサウンドで、ライヴならではの高揚感をクラブ内に充満させていた。

終盤では“NEW CREATION”、“BRIGHT SHINING STAR”など、ドラヘビ時代の楽曲も飛び出し、場内も一段と盛り上がりを見せていた。やっぱその辺のファンが来てるんだな。
その他、ボブ・マーリーなどのレゲエナンバーメドレーやら、最後にはicchieも飛び入り参加で、もうダブ/レゲエの饗宴ともいうべきゴージャスな夜となった。
やっぱその辺の安モンのダブ/レゲエイベントとはワケがちがうな。
いや、行ってホント正解だった。
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Likkle Maiさんインストアライヴ

2006年03月20日 | コンサート
Likkle Maiさんの新譜をタワレコ心斎橋店で購入したら、レコ発インストアライヴの整理券がついてきたので日曜に行ってきました。

客は意外と少なかった。やっぱインディーズってこんなもんか。
マイさんの姿は3年前のDry & Heavy以来だったが、あの時よりちょっとやつれはったような気が・・・・多忙なのかな?
ギターはそのドラヘヴィのThe Kさんだった。
このちょっと寂しい客数と雰囲気にも関わらず、マイさんは元気いっぱいの歌声とサービス精神旺盛な姿勢で、ささやかなライヴを行ってくれた。

セットリストは、

1.WHY ARE YOU IN A HURRY?
2.YOUR POCKET
3.朽ち果てぬ光
4.ROCK TO SLEEP

の4曲だったと思う。

マイさんは私のほぼ真ん前で歌っておられて、何回も目が合ってしまい、なんか恥かしくて伏せ目がちになっちまいました。近すぎるってのも困りようだな。
その後、思いがけず整理券持参者だけにサイン会があった。とかいいながら備えは万全で、ちゃっかりアルバムの外箱の方を家から持参してきていた。
そのボックスケースを差し出すと、マイさんは何を思ったか、中のプラケースを抜き出さはったのには焦った。
中身は割れてもええように、ビリー・ジョエルのライヴブートCD-Rが入ったプラケースを入れてあって、マイさんは思わず「あ!?」と声を発せられた。
私は慌てて「いや、あの、ボックスケースの裏に書いて下さい」と促すも、なんか気まずい思いをしてしまった。
でもマイさんはめっちゃいい人やった。

最初はアコギライヴだけ見て帰ろかと思ってたんだが、やっぱこれだけじゃなんかもの足りん気がしてきて、せっかく大阪まで来たんやし、その日18時から北堀江のclub vijionで行われるマイさんのバンドスタイルでのフルライヴが見たくてウズウズしてきて、結局当日券買って見ちゃった。

そっちのレポは次回にて。
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Maiちゃんのソロ

2006年03月06日 | まったり邦楽
タワレコ心斎橋店でLikkle Maiさんのソロ作品「Roots Candy」が大フィーチャリングされていたんでさっそく試聴してみた。

Likkle Maiさんとの出会いは3年前日本のダブ/レゲエバンドDRY & HEAVYのアルバム『FROM CREATION』をこれまたタワレコ心斎橋店で試聴した時だった。
ドラヘビの時はコッテリとしたサイケデリックサウンドにこれまたコッテリとしたMaiさんのハキハキ発音英語が特徴的であったが、今回のソロはいきなりGOMA氏の幻想的なディジュリドゥの音色とともにソフトリーな美しいMaiさんのヴォーカリゼーションがこだまするなんかヒーリング色豊かな美しい感じであった。
何曲か飛ばし飛ばし聴いて「これはいい!!」とこのアルバムを思わず即買いしてしまいました。

家に帰ってジックリと聞き込んでみたがほんと音が心地いい。もちろんレゲエ色が強く、ダブサウンドもふんだんに取り入れてあります。でもそれはドラヘビのとはまたかなり違ったアプローチで、ドラヘビが生楽器的なのに対し、こちらは凄いエレクトロ色が強いサウンドで、それぞれの楽曲が非常にバラエティーに富んでおります。
それはソロだからこそできる強力なゲストプレイヤー陣が曲ごとにバックサウンドを務めているからでありましょう。ちなみにドラヘビのメンバーはいっさい起用されてません。

アコースティックなアレンジと手拍子がやたら耳につくRainstick Orchestraによりミックスされた#4「I'll be there」。レゲエ色全開の#6「Count on me」、ダブサウンド満開の「Crystal river」、歌詞にも本人の名前が登場する素朴な愛を歌ったラヴァーズというのだろうか?)#9「Your Love」。フォーンの音をフィーチャリングしたAUDIO ACTIVEの2DD氏による#10「Velvet valley」のアレンジはマジで渋い!!ええ仕事してはります。
そしてLittle Tempoの土生“TICO”剛氏のスティールパンが冴え渡る日本語歌詞の#11「Why are you in a hurry」も実に素晴らしいデキ!!
今回日本語歌詞の曲が他3曲ありますがこれらはなんとなく松任谷ユーミンっぽい。

いやしかしMaiさんの才能が一気に解き放たれた感じの完成度が高すぎる作品でござります!!
珍しく買った日に4回も連続で聴いてしまったよ。(ゆーても内3回は途中で寝てしもーたんやけど・・・いや、寝不足やったもんで)

ほんで再来週のタワレコでのインストアライヴ行ってきますわ。
しかしその後club vijionで本ライヴあるみたいやけど、スケジュール的に大丈夫なんやろか?
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人間椅子のライブに行ってきました。

2006年03月05日 | コンサート
人間椅子のライブは、実に約8年ぶりとなる。

最後に観たのは、確か『頽廃芸術展』ツアーの時、京都の礫礫でやったっけ?
今回はOSAKA MUSEでのライブだったが、この会場も随分と行ってなかったなぁ~、当時の会場名はたしか「心斎橋MUSE HALL」やなかったっけ?
久しぶりだったので、一つ筋を間違った通りを最初歩いてて、おそらく私と同じ間違いをしてる椅子ファンらしき人物が向こうからやってきて「あれ?MUSEここやなかったっけ?」みたいな顔をしているのが笑えた。会場に着くとやっぱりその彼がいた。

客層は老若男女。やっぱ一種異様な人が多い。コスプレっぽい人もおるし、文学青年っぽい人もおる。
まぁ最初はなんの緊張感もなく会場入りして「相変わらず客少ないなぁ~」などと思いながらのんびり待っていると、暗転して出囃子にキングクリムゾンの「21世紀の精神異常者」が流れ出した瞬間、一気にあの懐かしい高揚感が再び呼び覚まされたのだった!

和嶋氏はお洒落なウグイス色の袴姿(今までで一番金がかかってる衣装らしい)で登場。
そして鈴木氏は・・・やっぱスキンヘッドだった。それにヘアスタイルに照らし合わせたような住職の袈裟を身に纏っている。
しかし・・・しばらく見んうちに全体的に膨らんでしも~たなぁ~

1曲目は想定通りの「雷神」。重厚なヘヴィリフのリズムに自ずとヘッドがバンギングする。
2曲目は以外や以外、「侵略者(インベーダー)」だった。和嶋氏のむせび泣く宇宙的なギター音が凄まじい!
お次はファーストから名曲「天国に結ぶ恋」、そして「りんごの泪」の2連チャン。
やっぱ初期の曲は今聴いても全く陰りを見せない。この辺の曲がくると客の盛り上がりも断然違う。

その後は新作曲中心で、「品川心中」では途中、演奏がストップし和嶋氏による落語も披露された。
この曲はPVも制作されていて、花魁役に某グラビアアイドルを起用しているとのこと。つーか地上波でこのPV拝めるんですかい?

新作中もっともプログレしてる「幻色の孤島」では、和嶋氏の難解そうなフリップ奏法が炸裂!!
この曲はドラムのナカジマノブ氏が、実は日本でも1、2を争う日野日出志マニアで、その漫画作品名からとったタイトルだという説明もあった。
人間椅子のライブは、こういう曲タイトルの由来などをいちいち解説してくれるので足の運び甲斐があるというものです。
前ライブ記事で、MCで曲の説明をクドクドするアーティストはウザいと言ったけど、人間椅子の場合、マニアックなユーモア性があるので例外。

そのノブ氏の歌うスラッシュナンバー「無慈悲なる青春」ではかなりエキサイトできた。
今回のライブは、この曲で頭を振りたいがために参戦したといっても過言ではない!
「ホイ!ホイ!」のコール&レスポンスが楽しすぎる。
しかし人間椅子の歴代ドラマーは全て生で見てきたけど、ノブ氏はようしゃべらはる人ですわ。和嶋氏も自分のしゃべるタイムングがなかなかつかめず、お困りのご様子でした。
ハイハットで手を切って流血しながらプレイするという豪快さもみせておられました。

2ndからもワウの名曲「太陽黒点」のほか、個人的にライブで初めて聴けた「爆弾行進曲」がきた瞬間は歓喜した。
興奮のあまり、間奏の部分での「ホイ!!」と言うところを一回り先走ってコブシを振り上げながら叫んでしまったのは超バツが悪かったが。
アンコールに「ダイナマイト」に「地獄風景」という、お決まりのパターンは相変わらずか・・・・

そして、「クリムゾン・キングの宮殿」が流れ出し、人間椅子の怒涛の全プログラムが終了。
8年ぶりであったが、いや~、やっぱいいね!人間椅子のライブは。
やはり気心しれてるっていうか、安心して楽しめる。
とにかく演奏力が全く衰えていない。
長年に渡ってこれだけパワーを維持し続けてるバンドもそうないんじゃないかな。
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人間椅子のライブに行ってきます。

2006年03月04日 | やっぱりメタル!!
今日、いよいよ大阪で私にとって久々の人間椅子のライブである。
予習復習も万全だ。

そこで行く前にちょっと予想曲というか、希望曲を・・・

まぁ今回の新譜からはほとんど演ってくれていいでしょう。
特にスラッシーでロッケンローなノブ氏の歌に期待!
初めあまりシックリこなかった鈴木氏の曲も最近いい感じに心に響いてきたので楽しめそうだ。

あと鈴木氏に対しての要望として、せっかく頭坊主にしたんならデビュー当時のねずみ男衣装でやってくれんかなぁ~~と。
もう二度とやらないのかなぁ、あのカッコゥ・・・




あと新譜以外での希望曲をあげるとするならば、

「陰獣」
「人面瘡」
「楽しい夏休み」
「洗礼」
「どだればち」
「戦慄する木霊」
「自然児」
「莫迦酔狂い」


・・・といったところでしょうか。

まぁ言うても仕方がないけど。

ほなもう時間ないんで
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ホワイトアルバム

2006年03月01日 | やっぱりメタル!!
人間椅子の新作『瘋痴狂』を購入してから一週間、ほぼ毎日聴きこんどります。
感想を書こう書こうと思っていたのですが、家に帰るとコテチーンと寝てしまい今日に至ったわけであります。

まずジャケットだが、白地に「瘋痴狂」という達筆文字がデーンと書かれており、人間椅子の判子にうさぎがピョコンという、なんとも簡素なデザインで中を開くと鳥獣戯画でも展開してんのかなと期待したが、白に黒文字だけというシンプルな作り。
このあまりにもやる気の無い歌詞カードとは裏腹に、今回はかなりの気合の入った力作といえましょう。
鈍くこもった音色の前作に比べ、今回は若干垢抜けた勢いのいい感じの作り。


だいたい鈴木氏のリード歌で始まる1曲目「雷神」は、まぁいつものごとく1曲目という感じ。ナカジマノブ氏のドッシリとしたドラムが気持ちいい。
「二十一世紀の瘋痴狂」って、このタイトルはクリムゾンの「二十一世紀の精神異常者」のパロディだろうか?
しかしラストギターソロは思いっきりツェッペリンのアレそのまんま。まぁ確信犯だろう。

そして、なんといっても今回久々の名曲と呼ぶに値する、大江戸ロックの集大成とも言うべき8分にも及ぶ大作「品川心中」。
「ええこちゃエ~~ええこちゃエ~~♪」っちゅう合いの手や、津軽三味線ギター奏法も炸裂していて椅子節満開だが、なんといっても間奏部分で和嶋氏による落語の小話が展開されるというのはロック史上初めてのことではないか!
もうこんなの人間椅子の楽曲にしかありえないよ!秀逸!!
小話の内容はちょっと把握できづらいが。




今回、ドラマーの歌う曲が3曲も入っているというのも異例のことかと。
前作より新加入したナカジマノブ氏は、どうやら歌って叩けるドラマーらしく、メンバーの中でも一番キーの高い高音域の声で歌える人。まぁ多少の苦しさは否めないが。
「ロックンロール特急」というタイトルからして垢抜けたナンバーは、キャッチーでノリがよくてとにかく明るい。
「孤立無援の思想」はコーラスからしてキッスのパクリというかオマージュが感じられる。
そして、ノブ氏本人が作曲したという「無慈悲なる青春」は本作中最もファストなスラッシュナンバーで、ルサンチマンな歌詞内容ながらアンスラックスの楽曲のように底抜けにキャッチーで明るい。これは本人の人柄が出ているのかな。
とにかくどの曲も出来が良くライブ映えしそう。

今回は鈴木氏の歌う曲がちょっと弱かったように思う。
まぁいつもながら鈴木氏らしい中期サバスやBUDGIEのようなミッドテンポでダラ~~とした感じの曲中心なのだが、「恐怖!!ふじつぼ人間」にしてもユニークなタイトルながら、ちょっとタンパクでもうひとヒネリ足りんというか・・・
「暗黒星雲」のブラッキーなドゥーム感は秀逸。

キング・クリムゾンの「Starless」+「太陽と戦慄 PT.1」×1/2のようなラストのプログレナンバー「幻色の孤島」だが、確かに和嶋氏の久々のフリップ奏法が炸裂しており、間奏の複雑極まる曲展開は圧巻なのだが、「それがしたかっただけちゃうん?」と思われるくらいに全体としてのまとまりが弱く感じられた。
う~ん名演なのに完成度がいまひとつなのが非常に惜しい。

ちなみに「幻色の孤島」というタイトルは、ドラマーのナカジマノブ氏が大好きな漫画家、日野日出志先生の作品名からきているのだとか。




ところで、今回のCDケース、なんかおかしくないか?
これはひょっとして、人間椅子ならではのプラティカルジョークというやつか?

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