AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ククルス・ドアンの島

2022年07月09日 | ミノフスキー粒子

安彦良和先生、『ククルス・ドアンの島』を映画化!!

昨年、この知らせを聞いたほとんどのガンダムファンは、恐らく私と同じことを思ったかと思われる。

「一体なんの冗談だ?」と。




いや、逆にガンダムファンは、ファーストガンダムTVシリーズの珍回も珍回のこの第15話を、一体どう約2時間の劇場大作に仕上げたのか、大変興味そそられチェックせずにはおれない心境に陥ったに違いない!


今回はなんといっても40年ぶりにホワイトベース隊が帰ってきたのだ!

こんなにうれしいことはない・・・・・



ん?でも、ちょっと待てよ・・・・
一番左端にいるのは・・・・スレッガーさんかい?
TV版では確か、ホワイトベースが宇宙に飛び発つ直前に合流するんじゃなかったっけ?
早い、早いよ。
つかリュウさんはすでに死んだことになってる?


公開の数週間前、大河原邦男先生描き下ろしデザインのクリアファイル欲しさにムビチケは購入してた。



さて、今回のリメイク『ククルス・ドアンの島』、果たしてガンダムファンが納得のいくアレンジになっているのかと、不安要素も否めなかった。
正直オリジンシリーズでの安彦先生の大仰すぎる人物描写があまり好きではないので。

ガンダムのレア形態、凶暴な島の子供たちの猛攻(時に火も使う)、アムロのしましまパンツ、MSの丸腰の格闘戦・・・
オリジナルTV版のシーンがどのくらい再現されているのか、非常に気になるところであった。




近所のイオンでも上映されていたが、あえて駐車料金を気にしなくていい職場近くのイオンモールの劇場を選んだ。

今回もやはり、マッドアングラー隊ミリタリーTシャツを装着して映画に臨んだ。



4週目の割にまぁまぁ客が入っていて、若いカップルから初老のおじさんまで客層も幅広く、やっぱ本国のガンダム人気はダテじゃないと。


結論から言うと、なかなかおもしろかった。

もちろんモビルスーツ、戦艦等の作画デザインのクオリティの高さは、オリジナルと比較にならないのは言うまでもない。
特にジオン軍の特殊部隊であるサザンクロス隊が搭乗していたサンドカラーでホバークラフト走行の高機動型ザクがかっこよかった。
それにやっつけ感の甚だしかったこの珍回を、わざわざ映画化する必要があったのかは別として、確かな整合感を以てしてアレンジを加えた話の構成力はなかなかのものだった。




連邦の上層部からいわく付きの無人島の残置諜者掃討の任務を帯びたホワイトベース隊。
アムロが単独でコアファイター一機で乗り込むのではなく、カイ、ハヤト、ジョブ・ジョン等、隊員がMSを積んだガンペリーに乗って島に上陸し、組織化した形で島に乗り込んでいる。

キャラクターの声はアムロとカイだけがオリジナルの声優さんで、他はすでに他界、もしくは引退されてて違う声優さんが担当されていた。
そこがどうしてもファーストファンが気になる点なんだが、まぁセイラさんが全然違うなぁと思ったくらいで、あとは割とオリジナルに寄せてらっしゃってあまり気にはならなかった。


島上陸後はオリジナルの通り、元ジオン兵であったククルス・ドアン(かつては「シャアかドアンか」と謳われる程のエースパイロットという設定)の駆るザクにアムロはあっけなく追い込まれ、ガンダムを奪われ虜囚の身となる。
ドアンは丸腰ではなく、ヒートホーク使ってたけど。
ジオンの優秀なパイロットは、接近戦が強いんだよなぁ~

ちょっとしんどかったのが、オリジナルより島の子供の数が5倍くらい増えており、よってその子供らのわいわい島生活シーンも5倍くらいあって、子供が苦手な私としてはだいぶ辟易した。
まぁ健気な子供たちの無邪気な場面を盛り込みたかったってのはわかるが、∀ガンダムに出てきたロバのドンキーを彷彿とさせる暴れヤギの乳搾りシーンなど、そこまでひっぱるかってくらいかったるかった。
島の子供たちはオリジナルよりかは凶暴ではなく、囚われの身となったアムロもドアンにそれほど敵意を抱いてる感じはなく、意外と無口でおとなしかった。
なのでアムロがけっこう存在感薄かったように思われる。

来場者プレゼント。



アムロ安否不明になってから、ホワイトベース隊は上層部の命令を無視して、スレッガーが中心となってアムロ救出作戦に出る。
ホワイトベース隊が一つになって団結力と絆の深さが特に顕れるいいシーンだ。
(ジムを)上に乗せてくれと頼んできたスレッガーに裏手打ちを見舞ったセイラさんも、コアブースターに乗って出撃する。



ただ、めちゃくちゃ弱かった。
ガンキャノンは島に上陸してすぐに両足を切られ戦闘不能。
スレッガーのジムはルッグンをやったのみで、セイラさんとともに島に不時着し、こっちも戦闘不能。
オマエら何しに来てん!!

結局サザンクロス隊もドアンがほとんどの機をヒートホークのみで撃破しシャアと並ぶ戦闘能力の高さをみせつける。
ラスボスはアムロがやっつけたけど、まぁこれはガンダムの性能のおかげだろ。
しかし、まさか生身のジオン兵をガンダムでぷちっと踏んづけちゃうとは・・・・
悲しいけど、これ戦争なのよねとはいえ、めっちゃひいたわ。


それにしても、新たなアレンジと物語全体の構成は素晴らしかった。
第25話『オデッサの激戦』の要素を巧く掛け合わせ、ラストの予想外のオチに持ってきたのは、見事というほかない。




もちろんオリジナルのラストもちゃんと再現されているので安心して下さい。




ジブリアニメみたいなエンディングで流れてたテーマ曲を担当されたのは、今回も森口博子さん。
LPサイズジャケの限定CD、ちょっと欲しいかも。

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4DXの脅威

2021年06月24日 | ミノフスキー粒子
先週金曜から全国ロードショーされた待望の機動戦士ガンダム最新作『閃光のハサウェイ』。

ガンダムは好きだけど、ガンダム作品を毎回劇場鑑賞するほど熱心なファンではない私なんですが、今回の『ハサウェイ』は映画化が決定された時分からなかなか盛り上がっており気になってしゃーなかったんで、2週目の週末に観に行った。


当日ははりきってマッドアングラー隊のミリタリーTシャツに身を包み、劇場へと乗り込んだ。
へへへ・・・これを着ると、思わずジオン訛りになっちゃうね。



発券するとき、1000円上乗せ料金の4DXで鑑賞するか、ノーマルで鑑賞するか迷ったが、まぁ最近イベント事も全然ないし4DXをガンダム作品で初体験しておくのも悪くないんじゃないかと、4DXの方を選択したのは私の今回の大失策であった。




もう最初のデモンストレーション映像でこの4DXシステムが作動した時点で、「これはいらん」と思った。

本編が始まり、シャトル内のシーンでべつに画面ではたいして揺れてないのにシートが不必要に振動する。これで臨場感を感じれるわけでもなく、逆に画面に集中できない。
とくに私は予告編も視聴してなかったし、小説版も読んでないので、前情報がほとんどないまま今回の作品に臨んでおり、いきなり主要となる3人の人物がシャトル内で一同に会していて、その会話を注意深く聞いてないとなかなか話の内容に付いていけそうもない。ガンダムってのは本当にややこしい話だから。


今回の主人公ハサウェイ・ノアは、言わずもがな元ホワイトベース隊のブライト・ノア艦長の息子。
1988年に劇場公開された『逆襲のシャア』で本格的に登場し、その時はクエス・パラヤというガキの尻を追いかけ回していただけという印象だったが、あれから12年、ハサウェイはシャアの意思を受け継いでか、反地球連邦政府組織マフティーのリーダー格にまで上り詰めた大物になっていた。
それにしても、シャアの反乱の時は勝手にモビルスーツ乗りまわしてクエスが殺されたことに逆上し、無防備のチェーンのMSを撃墜しただけの子供が(それは連邦側にはバレてない?)、そこまでの人物になったその12年間の経緯が非常に気になるところではある(小説版にあるのかな?)。


冒頭からのハイジャックシーンはなかなか残酷ショッキングな趣で、今までのガンダム作品にはないハリウッド映画的な演出にちょっとビックラこいた。
スリップノットみたいなキャラクターとか出てきて、「『ダークナイト』やん!」って思ってしまった。
ここでも血しぶきが飛び散るシーンで、座席後頭部らへんからプシャーっとミストを顔にぶっかけられるという屈辱的な4DXが作動。
返り血浴びる疑似体験なんかしとーないわ!!


映像はもうCGを駆使しまくりという感じで、海とか植物なんかほとんど実写。ちょっと力入り過ぎとちゃう?とは思った。
MS同士の市街戦での臨場感はなかなかのもので、戦っている下で市民たちが逃げ惑い、瓦礫や流れ弾の犠牲となる。
まぁそれはファーストガンダムの頃から描かれてはいたが、今回の作品はその恐ろしさがよりリアルに迫ってくる。
悲しいけど、これが戦争なのよね。
ただ、雨の降ってるシーンで、わざわざ劇場の天井から水滴が数滴降ってくるというギミックは心底いらんと思った。

終盤でのガンダムVSガンダムの空中戦は、正直よくわからんかった。
まず、どっちがどっちのガンダムなのか、ほとんど区別がつかなかった。
だって、4DXシステムが待ってましたとばかりにますます激しく作動しだすんやもん。ほんま集中できひんしイヤになった。
ジェットコースターがジグザグのレールの上を走行してる時のガクンガクンするあの感じを、ずーーーと体験させられる。
シートベルトもないので、席からずり落ちそうになるわでずっと肘掛をつかんで踏んばってなければならず、こんなんで画面に集中できるはずもない。
だいたいこの振動が別に画面のシーンとうまくリンクしているようには思えんのよ。ホンマにいらんでこのシステム。技術力の無駄使いもええとこですわ。
まぁミノフスキー粒子が散布されるシーンとかで、テキトーにスモークが焚かれてスクリーン画面が歪んでくるみたいな演習があったら面白いとは思うが。

でラスト、マフティーの連中が勝利の歓声を上げていたのでどうやらハサウェイ機が勝ったみたいだけど、これは一体どういう作戦でどう勝ったの?て感じだった。

それと、この作品って1作品完結じゃなかったのね。
ハサウェイがクエスとの姿をダブらせた謎の女ギギ・アンダルシアは、結局謎すぎる存在のままだったし、終わってみれば今回は導入も導入の内容だったな。
今後どのような展開をみせるのか、全く予想がつかないが、ハサウェイは幸せな結末を迎えられそうもないなぁ。


次回作からもずっと劇場で鑑賞するかどうかはわからないが、確実に言えることは、どんなアクション映画であれ、4DXで映画を鑑賞することだけは二度とないだろう。





2週目来場者特典。これはハサウェイの母ちゃんと妹やな。
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episode 2 La+の箱

2018年05月20日 | ミノフスキー粒子
まぁ今回は、前回よりも東京遠征ライブついでにお台場にガンダムを見にいくタイミングが実によかった。

実はここダイバーシティでは4月下旬からGWにかけて、「実物大ユニコーンガンダム立像」 初のプロジェクションマッピング『TOKYOガンダムプロジェクト2018 ガンダムプロジェクションマッピング“UC NexT 0100”』というのを開催していたのである。
当初は、夜に赤い光を放って角割れに変形する姿を拝めればええわと思ってただけやったのに、こいつは棚ボタって感じ。

だからユニコーンの足元には、すでに大勢の人だかりが出来ていた。
みんな地球の重力に魂を縛られた者たちばかりだ。
三脚を立ててその様子をバッチリ動画で収めようというものも何人かおった。


私が観たのは、1日3回あるうちの21:30の最終回。ほんまギリギリやった。
観衆の今か今かと息をのむ緊迫した雰囲気の中、壮大なオーケストレーションと共にサイコフレームの演出ともいうべき光のイルージョンがスタートした。

インスタ映えやねぇ。



ダイバーシティの施設の壁には、宇宙世紀に入ってからの連邦とジオンとの血塗られた死闘の歴史映像が映し出されていたが、ユニコーンの撮影に必死でまぁあんまりそっちには目がいかなかった。

バナージかと思ったら、何だカミーユか・・・しかも、男か・・・・
「カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよ!」



私がヘタクソなんじゃない!後ろでコロニーが地球に落ちた振動のせいだ!



そして、ディーバな劇中歌と共に、いよいよNTDシステムが作動し、ユニコーンが赤い光を放って角割れに変形!
この煽りを食らって、足元の見物人の何人かは死亡したかと。



デーーーーーーーーーーーーーン!!



・・・・まぁ、変形アクションそのものは、映画であったような、ケンシロウが怒りにまかせて自分の上着を破く時のような豪快さはなく、わりと地味ではあったが、いやいや、ここまでアナハイム社の技術が進歩したのは画期的なことである。
こりゃ人類が宇宙に出て、モビルスーツで殺し合う日も近いぞと。


変形してからもサイケデリックな光に彩られるユニコーン。
バックで流れてるブンブンサテライツのエンディングテーマが映える。

川島さ~ん、天国から見てる?



ちょっとバンシィっぽいか?



変形するところは私も動画で収めてたが、ブレアウィッチプロジェクトばりに映像ブレまくりなので、誰かがアップしてくださった下の4K映像をどうぞ。



そして、全てのプロジェクションマッピング演目が終わり、照明がフッと落とされた時、私の後ろにいたお兄さんが思わず一言「やっぱガンダムはいいなぁ・・・」と、感嘆の声を漏らしていた。


確かにこの後ろ姿、いい・・・



で、ここが「ラプラスの箱」が保管されている場所かと思われたので、中に入ってみることにした。
そう、私は箱の解放を望んでいるのだから!!



その箱の中身はというと・・・クッキーだった。

う~ん、ガンダム。



今日の1曲:『BROKEN MIRROR』/ BOOM BOOM SATELLITES
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episode 1 暗礁宙域ダイバーシティ

2018年05月19日 | ミノフスキー粒子
日比谷野外大音楽堂での長丁場の屋外フェスっていうやつを十二分に満喫した後、アゲアゲ野外クソフェス野郎どもに別れを告げ、休む間もなくいちもくさんに虎ノ門駅に向かい、地下鉄に乗って新橋、そっからゆりかもめ線でお台場に向かったこの私の目的が何だったのかというと、まぁもう皆さん上の写真見て「やれやれ」とため息つかれたかと思われます。

そう、ラプラスプログラムの示した最終座標が、この東京の暗礁宙域ダイバーシティだったからにほかならない。
ここに、私が4年前『ガンダムUC episode 7』を劇場で鑑賞しても解き明かせなかった“ラプラスの箱”の秘密が隠されているのだと。

GW中とはいえ、さすがにこの時間帯からゆりかもめ線に乗ってお台場に向かう乗客は少なかった。
まぁここいらの住民くらいだろう。

切符が青い・・・・ラル専用みたいでテンションあがった。



お台場の地に足を降ろしたのは、これで2度目。
前回この地に来たのも、やはりこいつの偵察目的だったっけ・・・・



あの時も確かイット・バイツ来日公演ついでだった。
お台場に早朝に乗り付けて、ガンダムはまだ開発途中だったんだ。
あれからもう9年か・・・


お台場の駅に着いて、まぁ夜も夜だし辺りは真っ暗でどこがどこだかさっぱりわからんかった。
前回もだいぶ迷ったが、今回も同じくらい台場をさまよった。しかも今回はひとりだし徒歩だ。

フジウルクォイグムンズハー



にしても、このお台場というところ・・・・
GW中ってこともあって、とにかく家族連れや外人が犇めいていて、しかもリア充感がハンパなかった。
リア充どもの論理が支配する世界とでもいおうか・・・・
どこを歩いててもGWを満喫してる者どもで溢れかえっており、チャラチャラしたイルミを横目で見ながら「この世界は一度さっぱりさせないといけないのかもしれないな」という、ルサンチマンめいた思いに耽るのであった。


しばらく歩いてて左舷の方向を見やると、向こうの方にほの赤く光る熱源体を発見したので、「あれや!」と思い早足で向かったら・・・・

ここはニューヨークか!アメ村か!(怒)関係ないやろ!しょーもな!


このマガイモノにつられてこっちの方向にきたのがいけなかった。
でっかい建物を2軒はしごしたが、リア充施設しか見当たらなく、ドツボにはまっている感じだった。
ユニコーンのNTDシステム最終作動時間も迫ってきていたので、お台場に来たことがないクソ田舎モンと思われるのは屈辱だが、それでも!意を決してそこいらのゲーセンの店員にたずねることに。

「あの・・・ユニコーンのあるところどこですか?えっとほら、アナハイム社が開発した・・・・“角割れ”って呼ばれてる・・・」
ゲーセンのオッサンは最初「はぁ、何言ってるんだよ、このクソ田舎もんが」みたいな訝しげな顔をしていたが、「でっかいガンダム」というキーワードでやっとピンときたらしく、実は駅降りてから全く逆の方向に歩いて来ていたことが判明した。
足がもう棒状態でしんどかったが、それでも!元来たルートを引き返し、こことは(フジテレビはさんで)裏っ側のダイバーシティとかいう施設へと急いだ。


えっとここは、去年ギルボアじゃなくて、ギルモアの絶響ライブを上映したハコで・・・・
向こうで光ってるのが・・・ハコのカギだ!!



ユニコーンガンダム・・・・
そいつはそこに立っていた。
まだ“角割れ”になっていない、まさに一角獣の姿で。




こいつはニュータイプを感知することでガンダムタイプの姿に変化するという。

さて問題は、私に明確なニュータイプの素養があるかどうかだが・・・・


つづく・・・・


今日の1曲:『狂気の世界』/ David Gilmour
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1時間戦争

2016年12月04日 | ミノフスキー粒子
1年に1回会うか会わんかの人から、その人の友だちのアマバンドという大変興味のそそられないライブ(しかもワンマン)に誘われ、大阪に出るついでに以前からちょっと気にかけてた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でも見てやろうと思い立ち、足元の悪い中ド昼間に大阪駅まで赴いた。
このシリーズの劇場版は、関西では京都の他、大阪キタとミナミの3ヶ所でしか上映されてなく、しかも2週間限定。
ユニコーンと同様、約1時間の内容のを1年おきぐらいに何話も何話も上映していくやつなので、これを大阪まで何度も何度も足を運んで観にいくってのはちょっとしんどい。
だから100円レンタルで十分だろうと考えていたが、あのジオン軍が最も輝いていた頃のルウム戦役でのMSバトルだけでも大スクリーンで拝んだら興奮できるんじゃないかと、下のトレーラーをYOUTUBEで見て地球降下作戦前のジオン兵の武者震いのような欲求がモラホラと湧いてきたのであった。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Ⅳ 予告。



今回の劇場版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズは、アムロがサイド7にてRX78ガンダムに搭乗する以前の物語を扱ったもので、いわゆるビギニングものだ。
このORIGINシリーズは、私が20代の頃から安彦良和氏が月刊雑誌『ガンダムエース』で連載していたもので、TV版ファーストガンダム(1年戦争)の流れをなるべく忠実に再現し、そこにより整合感を加え、MSなどのメカニックデザインをより緻密に描いたものになっている。
私も一応コミック本を集めてて、今回のビギニング編(なぜかコミック本ではジャブロー編終了後、突然挿入された)の内容はなんとなく把握していた。
まぁファーストガンダムの辻褄合わせな内容に、ワザとらしく大仰にドラマティックに脚色したものだが、何回も読むほど面白いものではない。
つかガンダム自体あまりマンガ本で読むものではないのかもしれん。MSが赤とか青とかモノクロでわからんし。



映画館は、大阪駅と一体となっているビルの最上階にある大阪ステーションシネマというシネコンで、日曜なので人がウジャウジャいてイヤになった。

ここから上階にはいったことがない。


劇場内はなかなかの客入りで、親子連れ、夫婦、男同士、若めのカップルと老若男女幅広い年齢層で、いまだガンダム人気ってのはダテじゃないなと。
まず、今まで上映されたあらすじをダイジェストで振り返ってくれるのは大変ありがたかった。
今回は士官養成学校へ入学した若き日のシャアとガルマが連邦軍兵営に蜂起した後の話で、シャアは一時除隊後ララァ・スンと出会い、ミノフスキー博士(ミノフスキー粒子、MSの生みの親)はジオンから亡命。そして月面にてMS同士の小競り合いが勃発するといった内容。

まぁアニメーション映像のクオリティは高いが、わざわざ劇場までいって金払って見るほどの内容ではなかったなというのが、正直な感想。
数々のガンダムシリーズの登場人物を描いてきた本シリーズの総監督でもある安彦良和氏は、もう彼しかやっちゃいかんだろうというほどキャラクターデザインがしっかりしてて安心感はあるのだが、コミック本読んでても思ってたことなんだが、いささかキャラクターの感情描写が大仰すぎるきらいがある。
あそこまでシャアを狂気的に描かんでもええやろとか、主要人物以外のキャラクターが必要以上にオドオド挙動っていてなんかイラっとくる。引き立て役を背負わさせすぎというか。
あと幼少の頃から思っていたが、アムロとフラウ・ボウのやりとりが見ていて青くさくて面倒くさい。

ただ、MSが登場した時はさすがにテンション上がった。
シャア、ランバ・ラル、ガイア、オルテガ、マッシュと、赤青黒のジオンきってのエースパイロットが駆る初期タイプのMSが月面にて一同に集結するのだ。
そしてここで、連邦とジオンの人類史上初となるMS同士の戦闘が勃発するのだ。


しかし、私は映画終盤に差し掛かって大きな勘違いをしていることに気づいた。
それというのは・・・・・

今回まだルウム戦役に突入しいひんやん!!

まぁ「運命の前夜」というサブタイトルで気づくべきであったのだが。
フ、認めたくないものだな。年古りたゆえのあやまちというものを・・・・・


ま、でも、入場口でこんなん配布してくれてはったのでよしとしよう。


次回は極悪非道のコロニー落とし。シーマ・ガラハウとか出てきたらおもしろいのにな。
だからその次くらいか、5隻の戦艦がシャアひとりのために撃破されるのは。


あと、森口博子さんが再び今回のガンダムテーマソングの歌手として返り咲きました!
PVのロケ地はククルス・ドアンの島だそうです。



今日の1曲:『宇宙の彼方で』/ 森口博子
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だったらこんなところで食べさせるな!

2016年10月04日 | ミノフスキー粒子
万博記念公園に行く途中、駅前にちょっと賑やかなショッピングモール地帯があって、そこで私の目を惹いた熱源体が上写真の2体のモビルスーツであったことはいうまでもない。
帰りに是非寄らねばとは思っていたものの、やはり太陽の塔を観た後だったのでこいつらはいささかショボく写ってしまったのは仕方がない。
まぁお台場、静岡で観た実物大とも比較にならないしね。

ガンダムも後ろ姿はカッコいい。


まぁでも、前記事でも言っていたが、この辺にはほんとうに用がなくて来たことがなかったけど、なんだかいいところじゃん!!


そうか、ここはガンダム・ショップとガンダム・カフェが一体となったガンダム・スクエアというところだったのか。
こんなところに宇宙世紀の施設があるとは聞いたことがなかった。




中に入るとバンシィが殺気ムンムンで私を出迎えてくれた。



まぁせっかく千里中央くんだりまで赴いたので、意を決してガンカフェで昼食をとることにした。

「オヤジ、まずはうまい水をくれ!!」

と、威勢良く入店したものの、その店にいた給仕は全員が連邦の制服を身にまとっていて誠にヤバい状況におかれてしまった。しかもみんな女性でおまけに水はセルフだった。
しかしジオン訛り丸出しで入ってきた私にそこの給仕たち(ウェイトレス)はごく丁寧に対応してくれて「ん?ここは中立地帯だったか」とホっと胸をなでおろした。
ただ、接客をするたびにそこのウェイトレスが敬礼してくるので、なんだかメイド喫茶にいるかのような気恥かしさを覚えた。




連邦の白い悪魔とジオンの赤い彗星との激闘を眺めながら食事を楽しめるここのカフェの趣はなかなかのもの。
わりと女性客が多かった。普通にメシを食いに来てるだけなのか、ガンダムファンなのか。



アッガイ・カレー(改)というのをオーダー。


いや、まぁ、演出の努力は認めるが味は100円のレトルトカレー並み。ヴォリュームもない。
もし横の席に子供が座ってたらスキみてその子のフードを盗み食いしてるところだ。




ウェイトレス「お客様、当店でそういった行為は困ります!」
私「だったらこんなところで食べさせるな!!」
ウェイトレス「いや、オマエが勝手に店入ってきてこの席に座ったんやろ」

などと、ワケのわからんシュミレーションを思い巡らしつつカレーをさっさと平らげて店を後にした。


去り際に、ハロのテーブルを激写することを忘れなかった。



おまけ。

見世物大博覧会にて。



今日の1曲:『JUST SIT THERE』/ CRUMBSUCKERS
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これは・・・いいものか?

2015年09月14日 | ミノフスキー粒子
大阪南港で開催されていた『ガンダムワールド2015』は、ハナから往年のガンダムファンの中年男子どもをカモにしようと企画されたイベントかと思われるが、その格好の集金場となるのが、やはりお土産グッズコーナーであろう。

微妙な発想のグッズに、微妙に上乗せされた高額設定の値段。
完全に足元を見てやがるのだ。
ちょっと高いかもしれんがこれぐらいやったら金出しよるんちゃうか?という、ギリギリのラインで提示してきやがる。


ベアアッガイⅢ。本イベント会場限定モデル。う~ん、手が出ない。



ハロカプセルのクッキー。あと200円くらい安かったら購入に踏み切ったかもしれない。



今回私が購入したのは以下のもの。
盆のソニマニ会場でなんもグッズ買えんかった分、ここでかなり奮発してしまった。
ちょっと思いきりが過ぎたと反省している。ゆーても5000円ちょいに抑えたが。

今回の一番の掘り出し物は、これかな。

しかし・・・この壺は本当に、いいものか?



うん、間違いない。北宋だ(全然いい音色やなかったけど)。



“ソロモンの白狼”シン・マツナガ大尉のエンブレムピンバッヂ。なかなかのボッタくり価格だった。



南米ジャブローで採取した豆を使用したというドリップコーヒーを、ヒロインの名セリフのはいったクッキーと共に召す。


う~~ん、ガンダム。


今日の1曲:『Solaris』 / Penguin Cafe
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南港要塞

2015年09月13日 | ミノフスキー粒子
はじめに。
最近の記事は8月の繁忙期のため、だいたい2週間遅れの記事となっていることを申し上げておく。

先月、大阪南港ATC特設会場にて、『ガンダムワールド2015』なる大変魅惑的な宇宙世紀的イベントが開催されているという情報をキャッチしていたので、「まぁ、多分だれものってこんやろ」と思いつつも、この夏最後の思い出にひとつ潜入してみないかと心当たりのある者たちに打診したところ、予想外にも「いいね。私はゲルググで出る」「行きまーーす!」「ジーク・ジオン!」という、ライブ誘う時より快いノリノリの全員参加の返事が即座に返ってきて、「やはりガンダムはダテじゃない」と改めて確信した次第である。


トレード・センター前駅に降り立ったのは、2年前のサマソニ以来。
アナハイム社かジオニック社かわからないが、こんな辺鄙なところに本当にそのような大規模な施設があるのかどうか不安だったが、案内印の方角に歩を進めていくと、なかなか宇宙的なショッピングモールに行きついた。


心なしか、なんとなくガンダムカラー。やはり、ここにアナハイムエレクトロニクス社の施設が?!



ノーマルスーツを着た連邦の兵士が立っていたので、ここが目指していた催し会場だと分かった。
まず目についたのが、今回イベント最大のアトラクションだと思われるRX-78-2ガンダムの実物大コクピット。


ただ、並んでいる者は誰もいなかった。そりゃそうだ。これは有料コンテンツで入場料とは別に記念撮影料1000円がかかる。
オヤジが熱中しないワケだ。
4、5人乗りのビグザムのようなモビルアーマーのコクピットなら、みなで金を出し合って搭乗したかもしれん。


チケットを買って入場するや、初老のオッサン係員が我々に近づいてきて、妙なカードを差し出してきた。
「へへへ、旦那。これ、限定ものでまだ発売されてないやつですわ」と、大正時代のエロ写真売りかのように得意げに手渡すので何かと思いきや・・・・・


これを手渡された我々はみなどうリアクションしていいのかわからずキョトン面で顔を見合わせていた。
ただ、その時おそらく一同みな心の中でこう叫んでいたと思う。
「いらん!」と。

この時点で、なんかガンダムファンの来場者をバカにしているとしか思えなくて「おいおい、けっこう早い時間からみなではりきってこんな僻地に来たけど、このイベントホンマに入場料900円の価値あるんかいな」と、後悔と不安の念が脳裏をよぎった。

最初は、昔のメンコや絵本、コミック、歴代ガンプラ、ジオラマなどの展示物コーナー。こういうのんはもういいなと、ササーーッと見てササーーッと通り過ぎた。

でも、これぽっちい・・・



大きい広間に出ると、突如巨大な熱源体が接近。
仲間のひとりが「ヤツだ!ヤツが来たんだ!ルウム戦役で5隻の戦艦が・・・今大河ドラマの花燃ゆのナレーションを・・・・・に、逃げろぉぉぉーーーーっ!!」と、ワケのわからんことをわめきちらしていたが、別段通常の3倍のスピードで接近してくるようなこともなかったので、冷静にデータ収集を開始した。

モノアイが動いたり点滅したりと、まずまずの迫力。



はい、坊やだからさジーク・ジオンで有名なあの酒場の一場面の再現ね。完成度低!!
どうみても女にフラれて落ち込んでいるようにしかみえない。



デギン公王の玉座に座り、腹違いの兄弟たちと記念撮影するという光栄に恵まれたのはよかった。ここでようやくこのイベントに来た価値を見い出せた。
ここに座るとデギンの尋常ならざるデカさが実感できる。
うん、テンションあがった。タイミングずれの和平工作したくなった。

イエーイ!ジーク・ジオン!


周りからは「ザービ!ザービ!」の惜しみなきコールが・・・・・沸き起こらなかった。


私が通りかかると、NTDシステムが作動し出した。やはり私にはニュー・タイプの素養が・・・
(つか、そういうセンサーでの仕掛けを施してほしかった。このイベントはいまいち工夫が足りない)



ユニコーンとバンシィの追跡から命からがら逃れ外に出ると、静岡に実物大ガンダムを見に行ったときも、東京八重洲の地下シェルターでも閉まってて入れなかった念願のガンダムカフェ(移動式)がやっと営業していた!



いっちょまえにベンツ!アナハイム車じゃないのか・・・



あえて宇宙的な色彩の飲み物をオーダー。案の定マズかった。はやく宇宙食に慣れないと・・・



今日の1曲:『Try Anything One』 / Korallreven
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そして時がすこやかに

2014年06月07日 | ミノフスキー粒子
『機動戦士ガンダムUC』ついに完結!!
つーことで、けっこうこのシリーズはハマったし、今回は尺ちょっと長いみたいやし最終章くらいは大スクリーンで鑑賞しようかと、午後連の同志を募って日曜日に劇場鑑賞を決行した。
ラプラスプログラムが示したハコ(映画館)の最終座標は(一応このフレーズは言っとかないとね)、アリオのMOVIX八尾。つーか誘ったツレに指定されたんやけど。
家から山脈ひとつ越えた、東大阪の馴染みのないややこしい場所で、真夏並みの日差しが照りつける中、不案内な道を車で赴いたので映画館に着くまでにかなりの疲労が募った。

ファーストデイ割引の日を狙って行ったのだが、『ガンダムUC』は特別興行とやらで全国1600円均一。
クッソー、計ったな・・・・・
だからして、パンフも買わなかったし、コンボスペシャルセットも買わなかった。買ってたまるかよ!


本編の前に、サイアム・ビストのナビゲーションで、これまでのガンダムシリーズをツギハギに編集したおさらい映像が流れ、え?ひょっとしてこれが今回時間長なった部分なんかと、愕然となった。
でも、今回サイアム・ビストの声優が永井一郎氏であることに初めて気がつき、あ、そうか、ガンダムファーストの冒頭の語り部は実はサイアム・ビストで、この宇宙世紀の物語をずっとメガラニカの冷眠室で我々に語って聞かせていたのだと、勝手に納得した。(たぶんちがう)

で、日曜ってこともあってか、けっこう親子連れの方も観に来てはったけど、おそらくお子さんは誰ひとり話についてこれてなかったんやないかと。
いや、オッサンの私とて、フル・フロンタルって結局シャアやったんか?という釈然としない(あとでツレに訊くと、シャアのクローン人間だったとのこと)有様でエンドロールを迎え、ラプラスの箱の秘密が明かされても、ビスト財団と連邦はなぜそれを隠しとおさねばならなかったのかっていうのも、理解できたようないないような・・・・
今回、ラプラスのハコとか、ガンダムがそのハコを開けるカギだとか、徐々に暗号が解かれていくような話は嫌いではないが、「ユニコーンのあの角がカギ穴に刺さるのか?」とか、「でもNT-Dが発動してるときはあの角割れちゃうしなー」みたいな想像しかできず、ニュータイプの展望だのサイコ・フレームの共鳴といった話は、やはり地球の重力どころか、長年関西の重力に魂を縛られっぱなしのキョートノイドのわてにはスケールがデカすぎて理解の範疇を越える話であった。

それにしても、ネオ・ジオングがバケモノメカすぎた。要はシナンジュの巨大ヨロイ(モビルスーツのモビルスーツ?)のようなものなのだが、無数の手が備え付けてあり、ユニコーンとの戦闘ではまるで北斗の拳におけるラオウVSケンシロウのごときボコりあいの肉弾戦を繰り広げており、はっきりいってMSの闘いの美学というものからかなりかけ離れたものであった。

いらん!しかも足あるじゃねぇか!


これに比べたら、ファーストのジオングVSガンダムRX-78の、あのア・バオア・クーでの闘いが、いかにスマートで美しかったことかということを痛感させられる。

ラストシューティング


やはり、ファーストを越えられるシリーズはないのか・・・・・


そして鑑賞後、アリオのフードコートで晩飯を食らいつつ、ツレらと「もしバロム大佐がソロモンから発進した脱出ポッドを回収していなかったら・・・」とか、「もしミネバの容姿が父親似だったら、バナージはインダストリアル7空域に投げ出された彼女を救出に向かっていたか?リディ少尉はあそこまで嫉妬のバケモンと化していたか?」などという、不毛な討論を繰り広げたのだった。



今日の1曲:『Unicorn』/ 渡辺香津美
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追跡!

2014年05月20日 | ミノフスキー粒子
今朝、通勤中に、ジオン兵士が搭乗していると思われる車両を発見したので、追跡を開始することにした。

かつて、家の近所のスーパーマーケットでも、ジオンの緑色のノーマルスーツを着用した男を発見し(それはなんと、ジャージであった!)、捕縛しようとしたことがあったのだが、その兵士は小さな女の子を連れていたため、情け心で見逃してやったのだ。
そう、私は任務を放棄してしまったのだ・・・・・そのことは、いまでも悔んでいる。

しかし、今回は任務を遂行するべく、片手にi-phoneをかまえ激写のチャンスを待った。


通勤ラッシュの時間帯だったため、なかなか目標には接近できなかったが、車線変更を繰り返し、根気強くジワリジワリと敵との距離を縮めていった。

あと少し・・・・ジオンめ!





ついに敵の真後ろにつけることに成功!うまくコクピットだけ狙えるのか・・・・

撃つぞ・・・撃つぞーーっ!!

カシャ!




遅刻しそうやのに、朝から俺は何をやっとんねん。


今日の1曲:『Drive My Car』/ The Beatles
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追悼ライリ~ライリ~

2014年01月13日 | ミノフスキー粒子
先週のやしきたかじんの突然の訃報は、驚いたっちゃー驚いたけど、なんとなくそんな予感はしていたので、正直三宅久之先生の時ほどのショックはなかった。
いや、昨年初めに復帰後すぐに再入院されて、それからもう全然テレビに出てこんようなってたので、こらもうアカンのと違うかと。
まぁ関東の方とかは、やしきたかじんといってもヤンチャなMCっていうぐらいのイメージで、あんま馴染みないかもしれませんが、西日本ではナニワの視聴率男として、休養中でも土日の冠番組は3本ともたかじん抜きで放送しておりましたし、しかも今後も継続していくとのことです。

私自身は90年代、25%という高視聴率を記録した『たかじんnoばぁ〜』放送時は、おもいっきりテレビ離れしていた頃で、別にたかじんにも興味なかったし、ほとんど見たことなかったのだが、10年前くらいから放送されだした『たかじんのそこまで言って委員会』は、日曜に特に用事がなければ必ずといっていいほど拝聴していた唯一のバラエティ番組で、番組を通してたかじんの人となり、MCさばきの巧みさにだんだん魅かれていき、ブログで滅多にタレントとかを取り上げない私でも自然に情がうつって想い入れ深くなったというわけでありまして、今回追悼記事を書かずにはおれなかったわけでございます。

まぁ『委員会』も、関東以外ではほぼ全国区で放送された人気番組。
たかじんは「東京で放送するんなら番組を辞める」と断言していたが、それは別に彼が東京の人間を嫌っていたからではなく、東京の放送局側に問題があってこの番組の特性が失われるからだとおっしゃってた。
この番組はとにかく他の番組ではまず取り上げられないタブーな事柄をガンガン取り上げていた。靖国問題、慰安婦問題、皇室事情、国防問題など・・・まぁざっと並べたテーマからしてかなり右寄りな番組であったことは想像できるかと思われますが、それを中立の立場でうまくまとめていたのがたかじんのこの番組での役割だったように思う。
司会進行役の辛坊治郎氏ですら、この番組ではパネリスト(出演者)とマジ論争となって(特に実名報道の是非の話になると牙をむく)収拾がつかなくなるという凄まじい番組やったからのう。
卒業後ずっと東京で働いてて、最近またこっちに戻ってきた大学時代の友人が、委員会の放送をみて「あんな番組、向こうじゃ考えられないよ!」とビックラこいてたからなぁ~

たかじんの音楽に関しては、正直それほど興味を持ったことはない。関西弁の歌詞がなんか気恥ずかしくて苦手っていうのもある。私がメタル少年時代の頃なんて少しバカにしてたから。
一番売れた「東京」を聴いた時はさすがにたかじんの歌手としての実力に感服した。「なんや、普段のガラの悪いしゃべりとこの美声とのギャップは!?」と。ちょっといい曲だなとも思ったし。
でも、私にとって一番馴染み深い曲といえば、やっぱガンダムのテーマ曲でしょうな。
たかじん自身にとっては触れられたくない、汚点以外のなにものでもなかったらしいが。



「砂の十字架」は、劇場版『機動戦士ガンダム』の第一作目の主題歌である。作詞作曲は谷村新司氏。
そういえば『委員会』で、たかじんが「ガンダム見たことないわ。どういう話なん?」みたいなことをボソっと言われて、パネリストの誰かが(哲っちゃんやったっけ?)「あれは地球連邦軍の支配を拒んでジオン軍が独立戦争をしかける話で、日米開戦にもけっこう通ずるところがある」って説明を聞いて、「お、なかなかおもろそうやん」って少し興味を示されてたのを思い出す。
谷村新司氏との当時のレコーディング秘話はおもしろい。

たかじんとガンダム(そこまで言って委員会増刊!) なにげにアムロのポーズしてんのがおもろい。



でもね、ガンダム劇中歌「スターチルドレン」は、たかじん作曲なんだよ。
私はこの曲を聴くと武者ぶるいがしてきて、宇宙に飛び立ちたくなる衝動にかられるのだ。
ニュータイプとして覚醒していくかのような、不可思議な感覚がこの曲にはある!



改めてこの曲聴くと、やっぱたかじんいい声してんなぁって思う。

ご冥福をお祈りします。


今日の1曲:『スターチルドレン』/ やしきたかじん
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ノー・モア・ミスター・ナイス・アッガイ

2013年05月06日 | ミノフスキー粒子
しかし、このGW中は例年とは違い、けっこう充実してたというか、やけに忙しなかったな。
GW突入前の仕事帰りに、TSUTAYAに寄ってCDレンタル2枚無料券を消化するべく、夜の12時近くまで粘って選び悩んでおったり、いつものメタルバーでEXODUSのゲイリー・ホルトの生誕記念として催された「THRASH METAL NIGHT」というDJイベントに参加して、オールナイトでスラッシュ・メタルを浴びてきたり、ツレの車ん中に財布を置き忘れて尼崎まで受け取りに行ったりと、骨休みのGWのはずが、逆に疲労困憊状態の休暇になってしまって、おかげで血便&持病の腹痛まで誘発しちまう始末。

でもやっぱ、今回のGW中の行動の中で一番疲労感を募らせたのが、突如思い立ったアッガイ制作。
いや、いい加減積み上げられたガンプラの箱を減らしていこやないかと。

とりあえず、塗料を買いにジョーシンのキッズランドに赴いた。
いつものようにMSごとに出ているガンダムカラーセットを購入しようと思ったら、ジョーシンではすでに取り扱い終了していて面倒なことになった。
ガンプラの悩みのタネは、この色選び。私のような面倒くさがりは色の調合とかほんと煩わしくてイヤになるんですわ(テメェにガンプラを作る資格はねぇ!)。
念のため持参していた設計図を取り出して、塗料棚の前に座り込んで一時間くらい悩んだ挙句、一番近いと思われる色を4色選び出してレジにもっていった。色とか、細かいことこだわりだしたら、本体以上に出費がかさむから後は家にある残りもんで補うことにした。

新聞紙を広げて、シンナーを万年塗料皿に注ぐ。
あ、前の使ったまま洗ってないや。いいや、また新しいの使おう。
ほんでパーツを並べる。


いや~しかし、この感覚は何年ぶりだろうか。久々に部屋の中がトルエンくさくてハイになってくる。
で、色を塗り始めて失敗したなと思ったのが、バックパックと爪(アイアン・ネイル)の部分が、設計図では紫色っぽかったので、ガンダムカラー特別仕様のMSパープル(ドムテイスト)ってのをチョイスして塗ったら、やっぱなんか紫すぎた。ここは普通にニュートラルグレーにしとくべきだった。

ジョーシンのショーケースに飾られてあったメタリック・アッガイ。
どうやったら、こんなふうに塗れるんだ!?


やっとこさ色が塗り終わり、組み立てる段階にはいったらスムーズに作業がはかどるかと思ったら、これがかなり苦労した。
ガンプラ作りって、こんなにも煩わしいもんやったっけ?

今回発狂しかけたのが、腕の関節部分。腕の球状の連結部分を肩にはめ込む仕組みになっているのだが、これが硬くて全然はまらない。いや、これって完全に設計ミスとちゃうか!?
で、無理やり押し込んでたら、案の定ボキっと折れちまった・・・・もう死にたくなったよ。
付属で付いてたフレキシブル・アームも同様、全くはまらない。どっかで、作り方間違えてんのかなぁ・・・・・
プロ、セミプロの方なら、ヤスリがけでひょいひょいと解決してしまうんだろうが、ものぐさな私にはそんな高度なテクニックよー真似できまへん!
途中で中断しようかとも思ったが、私の部屋は非常に狭いので一日で完成させてしまわないと布団をひいて寝れないので(春とはいえ、夜はまだ寒い)、もう徹夜作業を余儀なくされてしまった。

組み立て作業過程は全部終了させて、とりあえず腕なしアッガイとして部屋のマスコットに加えることにした。
ロケットランチャーも撃てないし、うんてい移動もできない(オマケにコイツ、可動性めっちゃ悪い)。
うう、これではとてもじゃないけどジャブローには送り込めないな・・・・
クッソー、連邦のモグラどもに一矢報いてやりてぇんだが・・・・
ほんと、あの世のアカハナやイワノフに申し訳が立ちません!

もう、こんな煩わしいことやってらんね。とうぶんプラモ作りはおあずけだな。

でも、ジョーシンでマツシン専用のザクⅡの箱とか見たら、また欲しくて欲しくてたまらんくなってくるんよ!



今日の1曲:『No More Mr.Nice Guy』/ MEGADETH
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ユニコーンのエンディングはダテじゃない

2013年05月03日 | ミノフスキー粒子
GWに入って時間に余裕もできたので、『機動戦士ガンダムUC epsode 5』をレンタルしてきてようやく鑑賞にありつけた。
前回の話ってどんなんだっけ?と、思い返すことも顧みず、早々にDVDデッキにディスクを挿入して再生ボタンを押す。冒頭で「あ、そうか、市街戦の最中、空より突如黒いユニコーンが現われたんだっけ」と、記憶がだんだん甦ってきた。
まぁ地球に降りてきたと思ったら、また宇宙へと上がったりと、なんだか忙しないやり取りが展開されてます。この辺はZガンダムの雰囲気に近いかも。
で、今回は黒いユニコーン以外は、目新しいMSも出てこず。あと、ベルトーチカが登場したほか、元ホワイトベース隊の懐かしいひねくれ者の姿も。

もう、軟弱者とは言わせない。つかこんなにマユゲなかったっけ?


まあ、相変わらず各組織の利害関係が複雑で、昨日の敵がいつのまにやら協力者になっていたりと、節操がない。フルフロンタル率いるネオ・ジオンにいたっては、一体どういう立ち位置なのか見当もつかん。てか存在をすっかり忘れていた。ビスト財団はもうほとんど悪役ってことでOK?
今回はブライト艦長がいい役回りしてた。しかし、やっぱ彼の独房内でのジェスチャーの大きさが気になってしゃーない。アムロを思い出してスイッチが入ったのかも。
それにしても、リディ・マーセナス少尉は案外早くにダーク・サイドに堕ちちゃいましたね。ひょっとしてこいつ、ジェリド中尉より情けないやつかも。


ところで、今回のエンドロールのバックに流れてる楽曲が、なんか聴いたことあるサウンドやなと思ったら、やっぱブンブンサテライツだった。
ブンブンサテライツは20代の頃なんとなく聴いてて、ミニアルバムを一枚だけ持ってたっけ。ライブもゆらゆら帝国の対バンで出演してた時に一度拝見している。
バンド形態のエレクトロなビッグ・ビート・ユニットで、いまだ若い子とかに人気あるのかな。
確かにスタイリッシュでカッコいいんだけど、なにかもの足りなくて自分的にはそれほどハマらなかった。

ただ、今回のガンダムUCの主題歌としては、ブンブンのスペーシーで深淵なエレクトロ感がなかなか宇宙世紀的雰囲気を醸し出していて、見事にジャストフィットしている。
この楽曲を抜擢したユニコーンスタッフのセンスの良さはジオン十字勲章ものであろう。
単なるタイアップってだけじゃなく、ほんといい作品を作ろうとしているのがわかる。




そういえば、ブンブンの過去の作品で、宇宙世紀をモロ意識したようなジャケのアルバムがあったな。
やっぱブンブンの面々もガンダム世代だから好きなんかな?

『PHOTON』2002年作



こうなってくると、次回のエンディング・テーマも楽しみになってくる。
私としては、電気グルーヴとか、Voivodとかに依頼したらおもしろいんじゃないかと。




今日の1曲:『BROKEN MIRROR』/ BOOM BOOM SATELLITES
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角割れ・袖付き・4枚羽根。

2012年10月25日 | ミノフスキー粒子
私は一応ガンダムファンであることを自負してはいるが、まともに見てたのはファーストガンダムくらいで、Zガンダムもレンタルで一通り見ただけで、『0083』は劇場版のみ、あとは『逆襲のシャア』くらい。
『ZZ』も『ポケットの中の戦争』も『第08MS小隊』もまだ通ってない。

で、いつの間にか劇場上映が始まっていた『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』だが、レンタルでようやくエピソード4まで漕ぎ着けた。
このシリーズは、『逆襲のシャア』から3年後の話。ラプラス戦争と呼ばれるらしいが、第3次ネオ・ジオン戦争と捉えていいのかな?
今回のガンダム機には「ニュータイプ・デストロイヤー」とかいう、なにやらおっとろしいシステムが組み込まれてるとかいないとか。
一巻ごとのトータルタイムが1時間弱と、とても短いゆえ、エピソード1を見終わった時は「はぁ?」ってなったけど、エピソード2、3と進むごとに面白くなっていき、早く続きが見たくて仕方がない今日この頃なのであるが、現在レンタル棚に置かれているのはエピソード4まで。

しかし、今回のシリーズは話がけっこう込み合ったものとなっていて、次のエピソードを見るのに半年ぐらいブランクが空くのでキーワードや内容をけっこう忘れてて、過去のをまた見返してやっと理解できるという。
あと、登場人物の名前が全然覚えられん。スッと出てくるのはバナージ・リンクス(これがまたクワトロ・バジーナとこんがらがってややこしい)とミネバ・ザビ(普段はオードリー・バーンという偽名を使っている)くらい。
シャアの再来と言われる(というか多分シャア)フル・フロンタルなんて、歯ミガキ粉の商品名かと思ったもん。

ガンダムシリーズの基本パターンといえば、民間人だった少年少女たちが戦争に巻き込まれていくといった青臭いセンチメンタル展開が多いが、今シリーズもその例外に漏れない。
ただ、今回はミネバ・ラオ・ザビが大々的にフューチャーされ、これが中々の役どころを担っており、クェス・パラヤみたいなチャラチャラしたキャラではなく、ザビ家の血筋を持つ唯一の継承者たる凛とした佇まいは、物語に絶大な緊張感をもたらしている。
さすがはドズルの忘れ形見である。

1年戦争時、ドズルは妻ゼナと娘ミネバをソロモンからカプセルで脱出させ、戦死する。
「私は軍人だ。ザビ家の伝統を創る軍人だ。死にはせん。行け、ゼナ、ミネバと共に!」(涙)


しかし今回のスタッフはかなり気合が入っておまんなぁ。
アニメーションの精度の高さもさることながら、なんつってもモビルスーツ(以下MS)のメカニックデザインが秀逸である。
ジオンのMSなどは、ファーストMSの面影を残したものが殆どで、“4枚羽根”と呼ばれるサイコミュタイプのMSクシャトリヤのルックスなんてほとんどゲルググだ。
それにしてもだ。あまりといえばファーストファンに媚を売りすぎでないかい?
フル・フロンタルの仮面からしてかなり胡散臭いものを感じていたが、シャアの使い古しのフレーズが飛び出したときは思わず吹いてもーた。いや、視聴者をナメとるのかと。
こりゃブライトさんの「なにやってんの!」も後に出てくるな。

いや、でもエピソード4の冒頭でのMS地上戦には非常に興奮させられた!
ザク・スナイパーとか、ゾゴッグとか、プラモでしか見たことのないヴァリエーションタイプのMSが惜しげもなく投入されておるのだ!
ザク・キャノンなんて、ドリームキャストのソフト『機動戦士ガンダム外伝』で動いてる姿を見て以来だ。

    

今回なんといっても嬉しかったのが、ジュアッグが大活躍していたこと。
ジュアッグは私が小学生の時作った最初の1/144サイズのMSであったと思う(当時は色を塗るのが面倒くさかったので1/100派だった)。多分。


やっぱあの指先の穴からロケットランチャーが出るんだ。しかも胸からもメガ粒子砲が飛び出すなんて、すんごい火力だね。最後ビーム・ジャベリンみたいなんでやられちゃったけど。
これ多分、スタッフたち自身がアニメーションで動かしてみたかっただけとちゃうやろか。
自分たちで自分たちの夢叶えたんだよ、きっと。

いや、でも、今後もワクワクするね。

今日の1曲:『大迷惑』/ ユニコーン
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恐怖!機動ビグ・ザム

2012年09月25日 | ミノフスキー粒子
のっけからわけのわからん構図の写真で恐縮ですが、最近ブックオフやオークションやスーパーでおもろいぐらいに欲しかったアイテムが手に入るので、まぁこの写真はその一部を撮ったもので、カテゴリー分けに困ってるありさまにございます。

まずは今月はじめ頃に入荷されていた、ペプシネックスの大河原先生デザインのガンダム缶シリーズ第二弾でありますが、毎日チビチビと購入していって(いっぺんに買うと次の日の楽しみがなくなっちゃうので)、あとMS2種を残したところで近所周辺のスーパーに全く入荷されないという状態が続き、ルナツー空域での補給活動に支障をきたすのっぴきならぬ事情でもあったんかいなと気を揉んでたんだが、ちょっと遠出をしたところのスーパーのレジ前に大量に置いてあるのを発見し、その時私が跳び上がらんばかり喜んだのは言うまでもない。(オッサン、ほかに楽しみないんかい)
積み上げられたペプシネックス缶の中から残りの2種を必死こいて探し出してる時の私の姿は、レジに並んでる客にはひどく無様に映っていたであろう。(オッサン、ほかにやることあるやろ)

今回のシリーズでは、ゾックなんてなかなかレアじゃない?ボラスキニフもあの世で涙していることでしょう。
しかし、ジムやゴッグを差し置いて、エルメスやビグ・ザムなどのモビルアーマーを中途半端に今シリーズに加えたのは理解に苦しむところ。

おかげで近所のスーパー、このありさまよ。

「ガ~~ハッハッハ!!ビグザムが量産の暁は連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!」
ザビ家の栄光、ドズルのプライドのため、誰か買ってあげて!


で、もう1アイテムはスーパーの帰りに立ち寄ったブックオフで見っけたPerfumeの最新シングル『Spending all my time』の初回盤。
いや、メジャーデビュー当時からPerfumeの音楽にはハマっていたが、レンタルで十分だと思っていたのが、ひとつ商品を買ってしまうと私のいつもの蒐集癖がモラホラと疼き出してきやがるのだ。まぁそれだけ自分の中でPerfumeの存在がデカくなってきたということだ。

ユニバーサルに移籍して、いよいよ海外進出を強く意識し出した彼女たちだが、志を高くしてグローバルに活躍してくれれば、こちらも日本人として誇り高い。
ただ、今回のシングルナンバーはなんかそれをへんに意識しすぎたやけにスカした楽曲だ。
使い古された安っぽい洋楽ポップというか、Tommy Februaryあたりがやってそうなスカした感じ。
海外進出のためとはいえ、テクノアイドルらしさ、あるいはJ-POPという本分を逸脱しすぎるのはいかがなものかと。
そもそもこの楽曲を聴いて、果たして海外の人が「カノジョタチサイコウダヨ」って思うだろうか?
あとのカップリング2曲はいつものらしさが出ていてよい。特に#3“Hurly Burly”はクールながら、サウンドのハジけ具合が秀逸。
やっぱPerfumeはハジけてないと。



今日の1曲:『Spending all my time』/ Perfume
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