AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

はい

2017年04月24日 | コンサート
またしても!
またしても、気の毒な友人Sが仕事の都合が折り合わず、私のところにチケットがまわってきた。
今回は70年代黄金期イエスのメンバーであるジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマン、そして80年代「ロンリー・ハート」の大ヒットでイエスの名を一気に一般庶民に知らしめた南ア出身のマルチプレイヤー、トレヴァー・ラビンが合体したユニットARWのライブ。
ちなみにその気の毒なSとは、以前イエスのライブ直前に高熱に見舞われ、チケを私に譲ってくれた彼と同一人物である。

ご存じイエスに関しては私にとって、プログレ四天王の中でも一番っていうくらい馴染みが浅い。
まぁでも、前回と違って今回はもどきではなく本物のジョン・アンダーソンが歌って、しかも鍵盤の魔術師と言われるリック・ウェイクマンの演奏が観れて、さらにそこにまぁまぁ好きな作品『90125』の功労者であるトレヴァー・ラビンが加わっている今回の企画は、本家イエスよりおもしろいものが観れるんじゃないかと、チケットはとってなかったけどかなり興味はあった。
今回のツアーは「AN EVENING OF YES MUSIC & MORE」という副題が付けられていて、まぁイエスの超マストなナンバーが披露されることは間違いなかった。


あましんアルカイックホール。いつ来ても親近感が沸くのう。



会場に入ると、ロジャー・ディーンの世界とは程遠いが、幻想的なステージセット(白いハリボテ)が組まれていた。



ライブがスタート!!
1曲目、もうわからない・・・・やはり私はにわかだった。



ラビンはメタリックなギターサウンドを奏でる人で、スティーヴ・ハウとは全然タイプが違う。



出た!
おとぎ話の世界から飛び出てきたかのようなファンタジックなマントを身に纏ったウェイクマンがステージに現れたときは思わず吹き出してしまったが、いまだ仰々しいセットの鍵盤の前に立つその姿は魔法使いそのものだった。



齢73歳にしてあの透明感溢れる美声をいまだ保ち続けるアンダーソンはさすがというほかなかった。



ノリノリアンダーソン!



アンダーソンと魔法使い。



アンド・ユー・アンド・アンダーソン。チーーン!



ハープもこなすマルチなアンダーソン。



このアンダーソンのつま弾くハープの音色が効果的な演出をもたらす18分以上にも及ぶ「悟りの境地」の再現は、正直にわかの私にとってはかなりしんどいものがあった。
まぁイエスファンからしたら感涙モノであったろうけど、個人的にはどうせ長尺のナンバー演るんやったら「危機」を再現してほしかった。
だってあのリック・ウェイクマンの中間のキーボードソロは素晴らしいじゃないか。

それにしても、ステージ上でのアンダーソンの茶目っ気ぶりは有名なのか、なかなか愉快な爺さんだなと思った。
なんの脈絡もなく「ゾウさん ゾウさん お~鼻が♪」とか唐突に歌い出すし、初っ端からの解放感に満ち溢れた陽気なダンスも含め、私のイメージしていた崇高なアンダーソンとはずいぶんとキャラが違っていた。
しかし、まさかのアンダーソンの独唱による「どんぐりコロコロ~」からの「燃える朝やけ」には唖然とさせられたなぁ。
やってることはライブでのPerfumeのあ~ちゃんと一緒やんけ。




本編ラストはやっぱり「ロンリー・ハート」。
ラビンはブランクが長かったのか、ライブ冒頭からけっこうミスが目立ち、歌唱もなんか不安定であったが、この曲の活き活きとしたシャープなプレイだけは見応えがあった。

そして演奏は徐々に各プレイヤーのお遊び的なジャムセッションの様相を呈してきて、ウェイクマンもショルダーキーボードに持ち替え前に出てきた。
しまいには途中でラビンがクリームの「Sunshine Of Your Love」のフレーズを奏で出して、サポートのベーシストがリードヴォーカルをとったりと、グチャグチャ感がハンパなく、正直個人的には中弛み感が否めなかった。本人たちはたのしそうだったが。


リング・・・いや、ステージをのっしのっしと練り歩くウェイクマンの姿は、レスラーにしか見えなかった。



そして場外乱闘騒ぎに!(凶器はショルキー)両者睨み合い一色触発ムード!



ラストアンコール曲はもちろん「Roundabout」。この流れは本家イエスと一緒だな。
客も総立ちで手拍子喝采。


ただ、アコースティックを一切使わないラビンの「Roundabout」は、私にとってかなり頂けないものがあった。
せめてあのイントロはアコギでやるべきやろう。
イエスに私の10倍も精通してる同行したツレにそのことをいうと、「いや、ラビンやからあんなもんやろ」と一蹴されてしまった。
え?この人マルチプレイヤーって聞いてたけど?
あれやったらキーボードがあれであれ、断然本家イエスの方がよかった。
気の毒なSだったらどう思っただろう。是非意見を聞いてみたい。




ツレの様子からして、今回のセトリはイエスファンにとってはなかなかの、いや、人によっては大満足のプログラムであったのだと思う。
私としては、「ルーパート王子のめざめ」を演ってくれるのでは?と、密かに期待してたんだけど。


先月Y&TのダサメタルTシャツを会場で躊躇なく2種類とも購入した私でも、さすがにARWTシャツには購買意欲は沸いてこなかった。



今日の1曲:『Changes』/ YES
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ナラダッタ。

2017年04月08日 | 名所ガイド、巡礼記
さて、まだまだ続きます。壺阪寺巡りレポ。
だって写真いっぱい撮ったから。

上の方へ行くと、今度はインド様式の石堂が現れた。ホンマに節操がない。


どうやらインド・アジャンタ石窟寺院をモデルとして、インドの人達の手をかりて彫刻、組み立てられたものらしい。
これもそうとうお金かかってるよ。




壁のタイルには無数の鳳凰の御姿が彫刻されてある。



この石堂内部は、一般の方の納骨室となっている。なにわの梅旧院みたいな所かな。
中はとてもひんやりとしていた。



いやー、なかなかアートフルな納骨堂だ。遺族の人も墓参りが楽しかろう。
俺もここに入ろっかな~



大和三山奈良盆地を一望できる見晴らしのいい所にやってくると・・・・

オオ!誰が何の意図で造ったのか、メロイックサインのモニュメントが!!
メッタ~~~ル!!



で、後ろを振り返ると・・・・

出た!大観音様だぁぁぁ~~~~
なるほど、この足元でメタリカが「...And Justice for All」を演奏することを想定してるんだな。



ん?誰か寝てはんぞ?



涅槃像!なるほど、そういうことだったのか!!(?)



METAL UP YOUR US!!



しかしこの山寺、景観もよくてなかなかいい塩梅だったんだが、いささか盛り込み感がハンパなくってバンダカナーって感じ。
上の大観音石像も、メタリカの曲を一曲演奏し終えるまでの所要時間でカンタンに組み立てられたものではなかろうかと。




ちなみに本日はお釈迦様のお誕生日であるが、べつに狙っていたわけではない。

今日の1曲:『...And Justice for All』/ METALLICA
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スッドーダナァ。

2017年04月07日 | 名所ガイド、巡礼記
ようようポカポカと暖かい妖気となりまして、先月は鬱な気分もピークに達し、ふと頭の中で「ど~こ~か遠くへ行きた~あ~い♪」という、どうしようもなくドゥーミーな歌が流れ出し、いっちょ橿原神宮の向こう側(吉野方面)、奈良の高取町の山寺へ仏閣でも拝みに行こうかしらんという気になった(わりと近場)。


実は以前高取町を通りかかって、でっかい仏さんが下界からも見えてたんで前々から気にはなっていた。
どうやらこの仏さんは『壺阪寺』という山寺に立っているらしかった。



高取町に入り、ぐにゃぐにゃした山道を5分くらい走ったら、すぐに壺阪寺の駐車場に着く。
駐車代と入山料を払って境内に入る。
決算休みを利用して平日の昼間に訪れたので参拝者は少なかった。
まぁ母と子の親子連れ、あるいは仏像ガールズの類の女性客ばかりで、DEATHのTシャツを着た私くらいの年頃の男性はひとりもいなくて、かなり怪しかったと思われる。




まぁここは、いわゆる仏像のテーマパークといったところですわな。
かなり大規模な施設で、門をくぐったとたんいたるところに仏像仏像仏像だらけですわ。
地蔵の類やら、四天王、阿修羅型のやら、ブッダ型と、もうほんと節操がないくらいに。
仏像によっては少しマンガちっくなものもあり、経営者が金にものをいわして仏像をこしらえまくったのか、B級スポット感が否めなく、少し伝統性や神聖さが欠けていたように思われる。




CGはいっさい使っておりません。



CGはいっさい使っておりません。



仏の頭からまた無数の仏が生えているという摩訶不思議さは、ヒョウタンツギの生態を彷彿とさせていておもしろい。



重要文化罪。



ブッダの一生を描いた立派な仏伝図のレリーフなんかもあり、ほんまに金かけてるのがわかる。
脳内ではすでにゴダイゴの『ガンダーラ』が流れ出していた。




だいたいの場面は手塚治虫の『ブッダ』で見たことがある。
こいつはシッダルタが苦行林ウルベーラの森で苦行してるシーンかと思われる。



断食しすぎたシッダルタ。まるでエディやな。



寝はんに入るブッダ。







手塚治虫の著書によると、ブッダは旅先で寄った民家で出されたヒョウタンツギを食って食中毒で倒れ、そのまま涅槃に入ったとされている。


そう、仏教とヒョウタンツギは意外と密接な繋がりがあるのだ。
だから、壺阪寺はヒョウタンツギの仏像を造って境内に設置するべきだし、仏伝図のレリーフにもヒョウタンツギを彫り加えるべきであるかと。

今日の1曲:『ガンダーラ』/ ゴダイゴ
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